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小田急3100形電車 - Wikipedia

小田急3100形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

第7回(1964年
ブルーリボン賞受賞車両

3100形電車(3100がたでんしゃ)は、小田急電鉄に在籍していた特急形車両ロマンスカー)。愛称は、「NSE(New Super Express)」。1963年(昭和38年)から1967年(昭和42年)にかけて7編成77両が新製され、2000年(平成12年)まで在籍した。1964年鉄道友の会第7回ブルーリボン賞受賞。

小田急3100形NSE車「あしがら」 1999年撮影
小田急3100形NSE車「あしがら」 1999年撮影

目次

[編集] 概要

小田急ロマンスカーの象徴である「展望席」を初めて設けた車両であり、多くの映画テレビドラマに登場した。

[編集] 製造までの流れ

1957年に運行開始した3000形SE車は、登場以来大人気となり、「乗りたくても特別急行券が取れない」という苦情が、小田急に寄せられていた。

この現状を踏まえ、小田急では特急車両の増備を行なうことにした。当初はSE車の増備を考えていたが、各鉄道事業者が新型の特急用車両を製造していることを踏まえ、SE車の増備でなく新型特急車両を製造することが決定された。

小田急は、新型特急車輛の製造に際し、次のような構想を立てた。

  • 基本コンセプトは、「安全」・「快適」・「経済性」・「デラックス」・「魅力」・「高速」とする。
  • 連接構造とする。
  • 軽量高性能車輛とする。
  • 低重心構造とする。
  • 編成の前後に展望席を設置する。
  • 冷房化を考える。
  • 側窓は開閉しないものとする。
  • 新宿駅の改良工事(17.5メートル車体×8両分=140メートル)の計画を踏まえ、その程度の編成長とし、10両編成とする。実際には11両編成で落成。

このうち、「展望席」・「冷房化」は、SE車製造時も計画されていたが、実現することが出来なかった経緯がある。特に、「展望席」については、1961年名古屋鉄道が、7000系パノラマカーを就役させており、小田急としては、絶対に「展望席」を設置することを目標とした。[要出典]

[編集] 車体・車内・走行機器など

更新前の3100形電車 1987年頃 本厚木駅にて
更新前の3100形電車 1987年頃 本厚木駅にて
3100形電車の車内 2001.10.08 海老名検車区「ファミリー鉄道展」にて
3100形電車の車内 2001.10.08 海老名検車区「ファミリー鉄道展」にて
3100形電車の喫茶カウンター 2001.10.08 海老名検車区「ファミリー鉄道展」にて
3100形電車の喫茶カウンター 2001.10.08 海老名検車区「ファミリー鉄道展」にて
3100形電車の運転台 2001.11.11 開成駅前にて(車内の公開日に撮影)
3100形電車の運転台 2001.11.11 開成駅前にて(車内の公開日に撮影)
3100形電車の台車 2007.10.21 海老名検車区「ファミリー鉄道展」にて
3100形電車の台車 2007.10.21 海老名検車区「ファミリー鉄道展」にて

車体は普通鋼製である。塗装はSE車で導入された塗装(オレンジバーミリオン・シルバーグレー・白色)を基本とし、シルバーグレーを基調に、バーミリオンオレンジと白のストライプを配した。

編成の両端には、曲面ガラスを採用し、FS(イタリア国鉄)ETR300形「セッテベロ」や名鉄7000系と同様に、運転席を2階に配置することによって、展望席を設置した。加えて展望席の前には、乗客を踏切事故による自動車の衝突から守るためのオイルダンパを設置した。運転席扉は1階に配置されており、運転士はそこから入って中の階段を上って2階の運転席に行くという構造となっている(名鉄7000系・7500系は車外のステップを登り2階の運転席扉を開けて入る構造)。

台車は、SE車に引き続いて連接台車とし、ミンデンドイツ式のFS346(付随台車はFS46)を採用した。これは、小田急初の本格的な空気ばね台車である。台車の関係から、10両編成の計画が11両編成となった。全車電動車構成であるが、電動台車は12台車中8台車で、1~2号車・4~5号車、7~8号車、10~11号車間は付随台車を装着する。

主電動機出力は110kW、歯車比は3.95とし、上り25‰勾配を110km/hで走行可能な性能とした。この結果、平坦線では均衡速度170km/hで走行できる性能を実現した。これは、SE車製造時に計画された「新宿駅小田原駅間60分運転」という目標達成のためである。定格速度は80km/h台で国鉄特急形電車よりも高く、起動加速度は1.5km/h/sとされている。制御装置は、3000形の永久直列に対して直列/並列指定式となった。

車内の座席はシートピッチ(前後間隔)950mmの回転式クロスシートであり、冷房装置は床下ヒートポンプ式とされた。

乗降扉は、小田急最後の「全手動内開き旅客用扉」であり、停車駅では、走る喫茶室の係員または駅員が開閉を行っていた。「全手動」であることから、営業運転時には一部の扉のみが駅員などによって開閉される乗降口となっていた。

トイレは男女共用と男性用が設置され、汚物タンクも装着していた。洗面所は、走行中にはデッドスペースになりがちなデッキに設置された。

このほか、SE車に引き続き補助警報機も搭載されたが、旧来のエンドレステープに代わり、電子演奏とされた。

各車両の自重、最大長および定員は次の通りである。

  • 1号車:28.40t・16,465mm・50名
  • 2号車:18.83t・12,400mm・44名
  • 3号車:18.41t・12,400mm・36名
  • 4号車:17.93t・12,400mm・36名
  • 5号車:18.33t・12,400mm・44名
  • 6号車:18.76t・12,400mm・44名
  • 7号車:18.33t・12,400mm・44名
  • 8号車:17.93t・12,400mm・36名
  • 9号車:18.41t・12,400mm・36名
  • 10号車:18.83t・12,400mm・44名
  • 11号車:28.40t・16,465mm・50名
  • 合 計:222.56t・144,530mm・464名

なお、3次車(3181F以降)からは、以下の点が変更され、製造されている。

  • 展望席に設置されていた簡易運転台の廃止
  • 車内販売カウンターの構造変更


[編集] 運行開始

NSE車は、1963年3月16日に、関東地方初の展望席を備えた車両として就役した。

同年11月に行われたダイヤ改正では、SE車とともに、終日30分間隔運転が開始され、新宿駅~小田原駅間最速62分で運転された。

もともと小田急は、SE車を就役させる際、新宿駅~小田原駅間60分(表定速度80km/h以上)という目標を設定した経緯があり、62分での運転は小田急の「社是」の実現への一歩となったが、その後は通勤需要の増加などで速度向上よりも輸送力の増強に力が注がれたため、2007年現在の50000形による運行でも新宿駅~小田原駅間60分は実現されていない。

また、1964年7月10日には、SE車に続いて、鉄道友の会より1964年第7回鉄道友の会ブルーリボン賞を授与された。

[編集] 改造

1967年までに7編成が就役したNSE車だが、年々、冷房の効きの悪さが指摘されるようになり、1977年より小田急は、NSE車の冷房装置増設を行った。新造時には、冷房装置は低重心構造を目論み床下に設置されたが、増設時はもはや床下に設置するスペースがなく、やむなく屋根上に設置された。この結果、NSE車の低重心構造が幾分喪失することとなった。

なお、この改造実施後の各車両の自重、最大長および定員は次の通りである。

  • 1号車:29.47t・16465mm・50名
  • 2号車:19.49t・12400mm・44名
  • 3号車:20.34t・12400mm・36名
  • 4号車:18.48t・12400mm・36名
  • 5号車:19.16t・12400mm・44名
  • 6号車:21.81t・12400mm・44名
  • 7号車:19.16t・12400mm・44名
  • 8号車:18.48t・12400mm・36名
  • 9号車:19.72t・12400mm・36名
  • 10号車:19.49t・12400mm・44名
  • 11号車:29.47t・16465mm・50名
  • 合 計:235.07t・144530mm・464名

このとき増設された冷房装置は廃車後高松琴平電気鉄道600形電車(元名古屋市営地下鉄車両)の冷房化に転用された。

また、1983年から1988年にかけて、車両修繕工事が行われ、走行機器の更新として制御装置やモーター空気圧縮機ATS装置を新品に取り替えると共に、車内外の改装が行なわれた。座席表地の張り替え(編成により背ずり上半分が金、全面赤系の2種類が存在した)や、車内販売スペースの大型化、前面愛称表示器の自動化(形状が逆五角形から長方形になった)が行われた。

[編集] 「ゆめ70」への改造

「ゆめ70」 1998年撮影 「ゆめ70」 1998年撮影
「ゆめ70」 1998年撮影

1996年3月に、30000形EXE車が運行開始されると、同年6月には初の廃車(第2編成3121F)が発生した。以後、EXEの相次ぐ就役により、順次廃車されていった。   1997年小田原線開業70周年を迎えるにあたり、小田急は、団体専用列車「ゆめ70」の運行を決定する。小田急としては、小田急の顔である「小田急ロマンスカー」を使いたいということもあり、NSE車のうち最も更新修繕が遅かった第4編成(3161F)が、先頭車をロビー車に改装し、座席のモケットは空をイメージしたものとなった。また、車両の塗装も、白・青・赤をメインにし、それに加えて人のマークを加えた特別塗装を施したものに改造された。なお、人のマークには、「将来への夢と希望」・「乗客とのコミュニケーション」という意味が込められている。

[編集] 運用終了へ

小田急NSE車のさよなら運転…唐木田駅にて1999年撮影
小田急NSE車のさよなら運転唐木田駅にて1999年撮影

小田急は、1999年7月のダイヤ改正を前に、NSE車の運用終了・廃車を決定した。それにあわせて小田急は、メモリアルロマンスカードをはじめとして、3,100個限定の腕時計、3,100個限定のプラレールなどを発売した。運用終了に際し、長年騒音源として使用が自粛されていたミュージックホーンが鳴らされるとともに、車体には、「The last running Odakyu RomanceCar 3100形」と表記されたロゴも貼付された。

運用終了を直前にした、同年7月11日には、事前招待制の「さよなら走行会」が、相模大野駅唐木田駅間で運転された。同年7月16日、「あしがら80号」の運行をもって、NSE車の定期運用は終了した。この列車は、本来は小田原駅→新宿駅間のみの運行であったが、箱根湯本駅にてセレモニーを行う関係から、この日に限り箱根湯本駅始発とされた。

なお、通常塗装のNSE車が全車運用終了した後も、「ゆめ70」は団体専用列車臨時列車に充当されたが、2000年4月23日に、「ゆめ70さよなら運転」として新宿駅~小田原駅を1往復走行し、運用終了・廃車となった。

[編集] 保存

小田急電鉄にて保存されている車両 小田急電鉄にて保存されている車両
小田急電鉄にて保存されている車両
開成駅前第2公園にて保存された3181号車

小田急は、小田急ロマンスカー初の展望席設置車輛として、第7編成(3221F)を6両編成に短縮の上、喜多見検車区にて静態保存をしている。なお、運行開始当初の僅かな期間に6両編成での運行実績があるが、当時の編成とはなっていない。

また、開成駅東口にある開成駅前第2公園には3181号車が保存されているほか、新宿歴史博物館には、NSE車のロマンスシートおよび扉、運転席が保存されている。

[編集] 歴史

(※)小田急多摩センター駅の4番ホームと、京王多摩センター駅の1番線は並んでいる。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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