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劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ - Wikipedia

劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ』(げきじょうばんポケットモンスターアドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーとうみのおうじ マナフィ)は、2006年7月15日から公開された日本のアニメーション映画。『ポケットモンスター』の長編映画としては第9作目。


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] あらすじ

本作のテーマはストーリーから「母性愛、家族愛」と思われる。

盗賊団「ファントムトループ」を率いる悪名高い海賊「ファントム」は、ある日海底で一つのタマゴを手に入れる。しかし、忍び込んでいたポケモンレンジャーの「ジャック・ウォーカー」(ジャッキー)の手によって奪われてしまう。

一方、サトシ一行は旅の途中でポケモンと心を通わすことが出来るという、今では数少ない水の民の一族の末裔、ヒロミとその家族によるマリーナ一座にであう。たまたま一座と旅を共にする事になったサトシ一行だが、旅の途中ハルカは偶然にも不思議に光るマナフィの卵を発見する。

実はマナフィの卵をファントム一味から守るため、ジャッキーが、密かにマナフィを関わり深い水の民の末裔であるマリーナ一座協力の下、ピエロとして隠れながらマナフィの卵を育てていたのである。

ハルカは不思議なポケモンの卵に興味を示すものの、マリーナ一座はこれを隠そうとする。しかしある晩、マナフィの卵の不思議な力によってハルカは、かつて水の民がポケモンとの親交を深めるために建造した海底神殿、「アクーシャ」へと導くことを運命付けられたまだ見ぬマナフィの不思議な夢を見る。

この神殿に不思議な感覚を覚えたハルカは、これをマリーナ一座に話したところ、衝撃の事実を知らされる。ポケモンと心を通わすことの出来る水の民が誰でも一度は見るというこの夢にまつわる言い伝えを聞かされたハルカは、自らとマナフィの運命付けられた不思議なつながりに心をときめかせるのだった。

[編集] 概要

  • アドバンスジェネレーションとしては最後の作品となる。興行収入34億円。
    • 前売り券にはポケモンレンジャーで遊べる極秘ミッション(Wミッション)の引換券がついており、それをクリアするとマナフィのタマゴがもらえ、『ダイヤモンド・パール』にマナフィのタマゴを送ることが出来た(マナフィのタマゴが孵化するのは9月28日で、『ダイヤモンド・パール』の発売日と一緒)。DVDにも初回限定でマナフィの引換券がついている。
  • 映画の舞台となった海のモデルは、イタリアナポリカプリ島の海である。また、海底神殿「アクーシャ」のモデルは、ナポリやローマの遺跡群である。
  • ポケモン映画初の韓国との同時期公開(韓国では2006年7月20日公開)

[編集] キャラクター

[編集] レギュラー

サトシ声優松本梨香
  • 本作の主人公でありポケモンマスターを目指す誠実な少年。今回はポケモンレンジャーとしてのジャック・ウォーカーに強く憧れ、この壮大な冒険に巻き込まれることになる。ストーリーの最後にはヒロイン・ハルカを助けて、自身1人だけで神殿を救う大仕事をやり遂げた。また、今回はハルカと共に「マナフィの両親(父親)役」を務めた。
ピカチュウ(声優:大谷育江
  • サトシのポケモンで、大切な親友である。今回、マナフィと友達になった。
タケシ(声優:うえだゆうじ
  • ポケモンブリーダーを目指す、誠実ではあるが惚れっぽい青年。今回も旅の途中でであったマリーナ一座の花形、ヒロミに恋をする。前回の映画で登場した“自分ランキング手帳”も健在である。今回はサトシ・ハルカの冒険を影から支えることとなる。
ハルカ(声優:KAORI
  • 駆け出しではあるがポケモンコーディネーターのトップを目指す少女。今回は精神的に大きな成長を遂げることとなる。重い運命を背負ったマナフィと接することで、ポケモンと人間との関係の重大さを改めて認識し無事マナフィと共に海底神殿アクーシャへとたどり着くことが出来た。また、今回はサトシと共に「マナフィの両親(母親)役」を務めた。口癖は「~かも」。その口癖から、マナフィからは「かも」と呼ばれていた。
  • AG編最後の映画とあってかハルカの出演シーンが非常に多く、特に神殿を救う大仕事をサトシがやり遂げる際にはまるで恋人同士の様なやり取りが多くのサトシ・ハルカファンの心を惹きつけた。
マサト(声優:山田ふしぎ
  • ハルカので、ポケモンに詳しい。
ナレーション(声優:石塚運昇

[編集] その他のサトシのポケモン

前作と異なり、ヘイガニ以外はマナフィと遊ぶシーンしか出番が無い。

ジュカイン(声優:うえだゆうじ)
オオスバメ(声優:石塚運昇
ヘイガニ(声優:小西克幸
ドンファン(声優:三宅健太
エイパム(声優:伊東みやこ

[編集] 劇中に登場するハルカのポケモン

ゴンベ(声優:佐藤智恵
ゼニガメ(声優:半場友恵
イーブイ(声優:林原めぐみ

[編集] ロケット団

ムサシ(声優:林原めぐみ
コジロウ(声優:三木眞一郎
ニャース(声優:犬山イヌコ
ソーナンス(声優:うえだゆうじ)
マネネ(声優:大谷育江)

[編集] ゲスト

ジャック・ウォーカー(ジャッキー)(声優:山寺宏一
幼少期ポケモンに命を助けられ、以後ポケモンを救うポケモンレンジャーとなることを決意した。現在様々なミッションを通じてポケモン達を救っているが今回、マナフィのミッションを引き受けることで壮大な戦いに巻き込まれることになる。普段は飄々とした性格だが、いずれ別れる事になるマナフィとハルカの心境を考慮するなど年相応の思慮深さを持ち合わせる。
ヒロミ(声優:眞鍋かをり
ポケモンと心を通わす事が出来るという"水の民"の末裔。マリーナ一座の花形としてポケモン水中サーカスで活躍する一方、ハルカの最大の理解者でもある。今回、ハルカがマナフィの母親役となった際に彼女を支えた事で、無事にアクーシャへとたどり着くことが出来た。
ジュディ(声優:ベッキー
オペレーター。ジャッキーの数少ない話し相手。
ファントム・トループ(声優:藤岡弘、
マナフィを利用し、伝説の秘宝"海の王冠"を手に入れようとする悪名高い海賊。水の民に関する知識は驚くべきものであり、神殿内部では極めて困難な解読をやってのける。しかしその欲望によってアクーシャを崩壊の危機に陥れてしまう。岩を軽々と持ち上げるほどの怪力を持っておりサトシ達に苦戦させたが、実は怪力には秘密があった。
ペラップ(声優:ホリ
ファントムお気に入りのポケモンであったが、最後にはサトシ達に寝返った。
ギジュ(声優:三宅健太)
ファントムの部下。
カイ(声優:佐々木誠二
ヒロミの父親。
シップ(声優:西村知道
ヒロミの祖父。昔は船で世界を旅していた。
ミナモ(声優:本田貴子
ヒロミの母親。
ガブ(声優:大竹宏
ザブ(声優:上田敏也
タブ(声優:宝亀克寿
マナフィ(声優:白鳥由里
海のポケモン達のリーダーとなることを運命付けられたポケモン。海底神殿アクーシャへの道のりを本能的に知っており、卵の頃から海賊・ファントムに狙われる。ポケモンレンジャーのジャッキーとの激しい攻防の中偶然にもハルカを母親と思いこみ、彼女らを海底神殿アクーシャへと導く。
不思議な力、「ハートスワップ」で人の心を入れ替えることが出来る。
テレパシーの様な能力も使え、ストーリーの最後にサトシが神殿を救う大仕事をやり遂げようとするがあまりの状況の厳しさに諦めの気持ちが出て来た時に、ハルカの「サトシを信じている」という励ましの言葉を伝える重要な役割を果たした。
またハルカの事を母親だと認識していて彼女以外の人間が抱こうとすると途端に泣き始めるが、サトシだけが例外で彼が抱いたときには笑顔を見せているなど、サトシを「父親」と認識している節がある。
ブイゼル(声優:阪口大助
マリーナ一族と共に旅をしているポケモン。

[編集] その他のポケモンたち

一部のポケモンはCGになっている。

タマンタ(声優:阪口大助)
マンタイン(声優:川上貴史
ホエルコ(声優:佐々木誠二
ホエルオー(声優:佐々木誠二、西本理一
チャーレム(声優:西村ちなみ
オクタン(声優:坂口候一
ラブカス(声優:吉原ナツキ
トサキント(声優:青山桐子
ハリーセン(声優:太田哲治
チョンチー(声優:三宅華也
カイオーガ

[編集] 主題歌

今作にはオープニングが存在せず、エンディングのみが存在する。

[編集] スタッフ

  • 原案:田尻智増田順一杉森建
  • スーパーバイザー:石原恒和
  • アニメーション監修:小田部羊一
  • エグゼクティブプロデューサー:久保雅一、伊藤憲二郎
  • プロデューサー:吉川兆二、松迫由香子、岡本順哉、盛武源
  • アニメーションプロデューサー:奥野敏総
  • アソシエイトプロデューサー:川原章三、小川治、山内克仁、野本岳志、山下善久、今井茂人、紀伊高明
  • 製作:亀井修、陣内弘之、富山幹太郎、芳原世幸、井澤昌平、原口宰、八木正男
  • 脚本:園田英樹
  • 絵コンテ:湯山邦彦、木村哲、宮尾佳和、於地紘仁
  • 演出:於地紘仁、飯島正勝、浅田裕二、鎌倉由実、えんどうてつや、徳本善信、高橋ナオヒト、宮尾佳和
  • キャラクターデザイン:毛利和昭、松原徳弘、一石小百合、山田俊也
  • デザインワークス:宮尾佳和、石本剛啓、コレサワシゲユキ、近永健一、佐藤和巳、井ノ上ユウ子、田口広一、堺美和
  • 総作画監督:毛利和昭、佐藤和巳
  • 作画監督:松原徳弘、井ノ上ユウ子、みやたただあき、田口広一、玉川明洋、松本卓也、志村隆行、崎山知明、沢田正人
  • 色彩設計:佐藤美由紀、吉野記通
  • 美術監修:金村勝義
  • 美術監督:秋葉みのる
  • 撮影監督:水谷貴哉
  • CGI監督:佐藤誠
  • 編集:伏見俊夫
  • 音楽:宮崎慎二
  • 音楽プロデューサー:篠原一雄、齋藤裕二
  • 音響監督:三間雅文
  • 制作担当:小板橋司
  • 制作進行:大杉善信、藤井康晶、内田晴香、秀島雄一郎、高嶋久嗣、村田貫一、近藤琢磨、小磯哲也
  • 制作:小学館プロダクション
  • アニメーション制作:OLM
  • 監督:湯山邦彦
  • 製作:ピカチュウプロジェクト

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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