劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ
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『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ』(げきじょうばんポケットモンスター アドバンスジェネレーション ななよのねがいぼし ジラーチ)は、テレビアニメ『ポケットモンスター』の映画版第6作目である。公開は2003年7月19日。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] ストーリー
千年に一度、7日間だけ夜空に現れるという千年彗星がよく見えるポケモン遊園地を目指して来たサトシ達。しかし着いた先は何もない平原で落ち込むサトシ達だったが、突然現れたトラックの集団があっと言う間に巨大遊園地を作り上げる。
そこの人気マジシャン・バトラーとその恋人・ダイアンと親しくなるが、ダイアンの持っていた眠り繭の声をマサトが聴いた所から物語は展開していく。
ジラーチの力を自分の復讐のために使おうとするバトラーの魔の手から逃げ切り、マサト達は無事にジラーチを故郷・ファウンスに帰す事が出来るのだろうか?
[編集] 概要
アドバンスジェネレーションシリーズとしては初の映画。同時上映の短編映画は『おどるポケモンひみつ基地』。
今作から引換券付き前売り券が発売。今作の場合、この券を買うとGBAシリーズのポケモンソフトのどれかにジラーチを受け取る事が出来た。そのためもあり前売り券の売り上げは100万枚を越えた。更に興行収入46億円と大ヒットを記録した。またこの作品から映画の予告編でロケット団のムサシ、コジロウ、ニャースが劇場前売り券の宣伝をする事も今となっては恒例となっている。
尚、舞台となったファウンスのモデルは中国湖南省の武陵源である。[1]
この作品から、ポケモン映画の制作委員会の名称『ピカチュウプロジェクト』の横に制作西暦が付かなくなった。
[編集] メインキャラクター
- サトシ(声優:松本梨香)
- ピカチュウ(声優:大谷育江)
- タケシ(声優:うえだゆうじ)
- ハルカ(声優:KAORI)
- マサト(声優:山田ふしぎ)
- ムサシ(声優:林原めぐみ)
- コジロウ(声優:三木眞一郎)
- ニャース(声優:犬山イヌコ)
以上の人物については、ポケットモンスター (アニメ)の登場人物を参照のこと。
- バトラー(声優:山寺宏一(少年時代は野島健児))
- ポケモン遊園地の人気マジシャン。昔はマグマ団で研究員をやってきたが、研究を認められずに居た。ジラーチの強大な力を使い、自分の研究を認めなかった人間達に復讐しようとした。
- ダイアン(声優:牧瀬里穂(少女時代は吉原ナツキ))
- バトラーの相方であり、恋人でもある。昔のバトラーに戻って欲しいと、サトシ達に手を貸した。
- ボギー(声優:パパイヤ鈴木)
- ポケモン遊園地のメンバーの1人。ハルカにウィッシュメーカーと言うものを売った。
- ジラーチ(声優:鈴木富子)
- 今回のメインとなるポケモン。腹にある「真実の目」と呼ばれる目には強大な力が宿っているらしい。テレパシーのようなもので会話をする。一人称は「ぼく」。故郷はファウンス。千年に一度、眠り繭から目覚め、7日間だけ行動することが出来る。
- 声優の鈴木富子は同年7月7日に急性心不全のために亡くなっており、このジラーチが声優としての最後の仕事となった。(ちなみに「ディアルガVSパルキアVSダークライ」の最初の部分でも出ている。)
- メタ・グラードン(声優:小西克幸)
- バトラーが生み出した、グラードンのような巨大怪物。モチーフはゴジラでものを吸収し腐らせる能力は「もののけ姫」に登場したダイダラボッチでと似ている。
バトラーとダイアンには、映画公開の3年後に発売された『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』にもエリートトレーナーの姿で登場する。名前や対戦前後のセリフはもとより、持っているポケモンも映画と同じ(ゲームではバトラーがボーマンダとサマヨール、ダイアンがグラエナとキルリアを所持。映画では4体ともバトラーのポケモン)。
[編集] 主題歌
オープニングテーマは無く、移動遊園地の組み立てシーンにクレジットが流れた。
[編集] エンディング
- 「小さきもの」
[編集] スタッフ
- 原案:田尻智、増田順一、杉森建
- スーパーバイザー:石原恒和
- アニメーション監修:小田部羊一
- エグゼクティブプロデューサー:久保雅一、鶴宏明
- プロデューサー:吉川兆二、松追由香子、盛武源
- アニメーションプロデューサー:奥野敏聡、神田修吉
- アソシエイトプロデューサー:川原章三、辻幹男、山内克仁、田中雅美、永田勝治、千田寿幸、吉田紀之
- 製作:亀井修、陣内弘之、富山幹太郎、芳原世幸、阿部輝彦、田辺滋、八木正男
- 脚本:園田英樹
- 絵コンテ:湯山邦彦、辻初樹、樋口真嗣
- 演出:越智浩仁、村田和也、深沢幸司、浅田裕二
- 演出助手:徳本善信
- キャラクターデザイン:毛利和昭、松原徳弘、一石小百合
- デザインワークス:深沢幸司、村田和也、近永健一、コレサワシゲユキ、佐藤和巳、井ノ上ユウ子、西中康弘
- 総作画監督:毛利和昭
- 作画監督:松原徳弘、松本卓也、井ノ上ユウ子、沢田正人、佐藤陵、田口広一
- 動画チェック:榎本富士香、斎藤徳明、室岡辰一、笠間陽子
- 色彩設計:佐藤美由紀、吉野記通
- 色指定:井上昭子
- 検査:川崎亜矢
- 特殊効果:大田憲之
- プロダクションマネージャー:大竹研次
- 美術監修:金村勝義
- 美術監督:秋葉みのる
- デジタルワークス:高尾克己
- 撮影監督:水谷貴哉、白井久男
- 編集:辺見俊夫
- 音楽:宮崎慎二
- 音楽プロデューサー:篠原一雄、斎藤裕二
- 音響監督:三間雅文
- 制作担当:小板橋司
- 制作デスク:亀井康輝
- 制作:小学館プロダクション
- アニメーション制作:OLM
- 監督:湯山邦彦
- 製作:ピカチュウプロジェクト
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
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◆ 総監督(10作品共通):湯山邦彦 | |
無印 | (1998) ミュウツーの逆襲 - (1999) ルギア爆誕 - (2000) 結晶塔の帝王 - (2001) 時を超えた遭遇 - (2002) 水の都の護神 |
アドバンスジェネレーション | (2003) 七夜の願い星 - (2004) 裂空の訪問者 - (2005) 波導の勇者 - (2006) 蒼海の王子 |
ダイヤモンド&パール | (2007) ディアルガVSパルキアVSダークライ - (2008) 氷空の花束 |
短編 | (1998) ピカチュウのなつやすみ - (1999) ピカチュウたんけんたい - (2000) ピチューとピカチュウ - (2001) ドキドキかくれんぼ - (2002) ピカピカ星空キャンプ - (2003) 踊るポケモン秘密基地 - 3D-ミュウを探せ! - 3D-海底大冒険 |
長編主題歌 | (1998) 風といっしょに(小林幸子) - (1999) toi et moi(安室奈美恵) - (2000) 虹がうまれた日(森公美子) - (2001) 明日天気にしておくれ(藤井フミヤ) - (2002) ひとりぼっちじゃない(宮沢和史) - (2003) 小さきもの(林明日香) - (2004) 夢見るLOVELYBOY (Tommy february6) - (2005) はじまりのうた (PUFFY) - (2006) 守るべきもの (Sowelu) - (2007) Be With You (Sarah Brightman) - (2008) ONE (Crystal Kay) |