ソーナンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ソーナンス | |
---|---|
全般 | |
英語名 | Wobbuffet |
進化体系 | たねポケモン |
進化前 | ソーナノ |
進化後 | なし |
世代 | 第2世代 |
ポケモン学 | |
分類 | がまんポケモン |
タイプ | エスパー |
高さ | 1.3 m |
重さ | 28.5 kg |
特性 | かげふみ |
ソーナンスは、ポケットモンスターシリーズに登場する492種の架空のキャラクター(モンスター)のうちの一種である。
目次 |
[編集] 特徴
生物的ではないが無生物的でもない、まんがのような形容しがたい外見をしている。水色の身体と顔のついた黒い尾を持っている。「がまんポケモン」の名の通り自分から攻撃することはなく、何かをこらえるような表情をたたえている。敵からの攻撃に対して「カウンター」攻撃を仕掛けるポケモン。
光やショックを嫌うために洞窟の奥にひっそりと住み、黒い尾を見られるのを恥ずかしがって嫌うなど、かなりシャイな性格設定がされていた。のちにアニメの影響でひょうきんな仕草を見せるキャラクターに路線変更がなされている。→ムサシ (アニメポケットモンスター)#ムサシのポケモン参照。
[編集] ゲームでのソーナンス
金・銀より登場し、以後かなり多くのバージョンで捕獲する事ができる。
覚えるわざがかなり特殊で最初から覚えているものから一切変化せず(マシンも使えない)、そのすべてがカウンター、もしくは補助技であるため、シナリオクリアのために連れて歩くのは困難。対戦向きのポケモンといえる。
HPがカビゴンよりも高く、それ以外の能力はおしなべて低い(防御系はまだ少しあるが)。とはいえ、いかに「カウンター」・「みちづれ」を決めるかが勝負の決め手となるソーナンスにとって、それらはあまり必要のない能力ではある。そのため、このポケモンの「こうげき」、「とくこう」、「すばやさ」の数値を伸ばすこと、これらの能力が上がりやすい性格のものを選ぶことは無意味である。攻撃せずにダメージを与えてくる「どくどく」などに弱い。また自分からは一切手が出せないため、能力上昇系の技を使う敵にみすみすパワーアップの時間を与えてしまうこともあり、「カウンター」「ミラーコート」の使い分けも含め使いこなすにはかなりの先読みが必要となる。それでも、攻撃のみの相手に対しては非常に強い事は確かである。
とくせいは「かげふみ」。相手は交代ができなくなるので、相手が不利であってもポケモンを入れ替えられずに勝負を進めることができる。ダブルバトルでも力を発揮する。
また、『ファイアレッド・リーフグリーン』ではハナダの洞窟に、非常に高レベルで出現する。 HPが高く、なかなか倒せない。さらにとくせいの「かげふみ」で逃げられない為、非常に厄介。 手塩に掛けて育てたポケモンですら、「カウンター」で簡単に倒される事も珍しくない。 酷いときは「みちづれ」を使われ、確実に戦闘不能にされる。
ソーナンス同士の戦いになった場合、互いに直接攻撃できる技が無いため相手を倒すこともこちらが倒されることもなく、とくせい「かげふみ」で(「エネコのシッポ」等を持っていない限り)逃げることもできないため、戦闘がエンドレスで続くことになってしまう(技を全て使い切って「わるあがき」を使うという方法もあるが、あまり現実的ではない)。
なお、「のんきのおこう」を持たせたソーナンスのたまごからはソーナノが生まれる。ソーナノが持っている三つの技はソーナンスには覚えられないものばかりで、特に「アンコール」はカウンター型のソーナンスにとって重要な意味を持つ。これによりやや戦法の幅が広がったといえる。
『ダイヤモンド・パール』では♂と♀で外見が異なるポケモンが多数登場した中、ソーナンスは♀が口紅をつけており、他のポケモンに比べて外見上区別しやすくなっている。
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』、『大乱闘スマッシュブラザーズX』では、アイテムの「モンスターボール」から出現するポケモンの一つとして登場。「カウンター」で、キャラから受けた攻撃のダメージ・ふっとばし率をそのまま跳ね返す。
[編集] アニメでのソーナンス
かつてテルという少年が持っていたポケモンだがロケット団のベロリンガとのトレードでロケット団のポケモンになった。現在ではニャースと並ぶロケット団のマスコットキャラとなっている。普段はムサシが使用しているが勝手にモンスターボールを飛び出し、「ソーナンス!」と相づちを打った後モンスターボールに戻されることが多い。
普段はあまり戦闘に参加しないが「カウンター」で相手に大ダメージを与えることが多い。ムサシは「カウンター」のみ指示しているがこのソーナンスは、「カウンター」と「ミラーコート」を使い分けているという意外に賢い面もある。また、ロケット団お決まりのキメ言葉のあとに「ソーナンス!」と鳴くことで存在感を示す。濡れ衣を着せられても「ソーナンス!」しか言えないため、冤罪で咎められることも多い。
金銀の「ソーナンス!そうなんす?」ではなんだかんだでムサシの事が好きだったり、意外と器用な一面も見せた。第146話「エスパーVSゴースト!真夜中の決闘!?」では、好きになったキルリアのために突進していき、ムサシたちを裏切る形になりながらも助けに行った。
声優はうえだゆうじが担当。
[編集] ポケモンカードでのソーナンス
[編集] 映画でのソーナンス
[編集] その他におけるソーナンス
『週刊ポケモン放送局』や『ポケモン☆サンデー』ではソーナンスの着ぐるみが登場し、キモリとともにナビゲーターを務めていた。『ポケモン☆サンデー』では、ニューヨーク支部長にまで昇進している。