アンノーン
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アンノーン | |
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全般 | |
英語名 | Unown |
進化体系 | たねポケモン |
進化前 | なし |
進化後 | なし |
世代 | 第2世代 |
ポケモン学 | |
分類 | シンボルポケモン |
タイプ | エスパー |
高さ | 0.5 m |
重さ | 5.0 kg |
特性 | ふゆう |
アンノーンは、ポケットモンスターシリーズに登場する492種の架空のキャラクター (モンスター)のうちの一種である。
目次 |
[編集] 特徴
アンノーンは、各々ラテン・アルファベットの一文字を変形させたような姿をしており、A~Zに「!」と「?」の2種類の記号を加えた28種が存在する。A~Zは第2世代から、「!」「?」は第3世代から登場している。全てのアンノーンは一個の丸い大きな目玉を持ち、それを中心に手足とも角ともつかない棒状のものを何本か枝のように生やしており、身体全体で文字を表している。「!」「?」の2種は目玉の上半分が黒いまぶたのような物で覆われており、やや不機嫌そうな表情にも見える。ポケモンの中では最も薄く、常に壁などに張り付いている。それぞれの文字にも意味がある。[1]
尚、ゲーム作中には、アンノーンに酷似した文字が壁面に書かれた遺跡が複数登場する(下記「ゲームでのアンノーン」参照)。地理的に大きく離れたこれらの遺跡が同一の文字・言語を使用していた事は驚愕に値しよう。アンノーン28種全てに対応した文字が存在するが、元々アンノーンが存在しそれを真似して文字が作られたのか、或いは文字が出来てからアンノーンが誕生したのかは未だ謎に包まれており、世界七不思議の一つにまで数えられている…という設定。
[編集] ゲームでのアンノーン
『金・銀』で初登場する。「アルフのいせき」の石板のパズルを解くことで、遺跡の石室の内部に出現するようになる。レベルは一律5となっており、ポケギアのラジオの項目で「?????」のところにチューンを合わせるとエンカウント率が上昇する。ちなみに、システムの関係上、色違いは「I」「V」のみであった(GBA版以降は修正されている)。
ポケモンずかんには最初に発見した形が記録され、捕まえると説明文が載る。この際、最初に発見した形と、それ以後に最初に捕まえた形とが異なる場合も、最初に遭遇した形の方が図鑑に記載される。
遺跡の研究室では全26種類(『金・銀』当時)のアンノーンの姿を記録できる「アンノーンずかん」を貰うことができ、26種類全てを登録するとポケットプリンタでイラストを出力することが可能である。アンノーンずかんでは、A~Zのすべての形に、解説文に相当するものとしてそれぞれの文字から始まる英単語が記載されている。なお、形は捕まえた順に載っていく。
『ファイアレッド・リーフグリーン』では、「アスカナいせき」に7つある「アスカナのせきしつ」に生息する。7つある石室によって、出現するアンノーンの形が異なる。レベルは25。尚このシリーズから新たに「?」「!」の形を模したアンノーンも登場し、全28種となる。
『ダイヤモンド・パール』では、「ズイタウン」の「ズイのいせき」に出現し、場所によって出現するアンノーンの形が決まっている。また、「ズイタウン」と「ズイのいせき」の間に位置する民家の子供に捕まえたアンノーンを見せるとアンノーン1匹毎にシールを2枚もらえる。もらえるシールはアンノーンを模したアルファベットでボールカプセルに貼り付けることが出来、種類もアンノーンが示すアルファベットに応じて異なる。また、アンノーン26種をコンプリートすると(通信交換や前作のダブルスロットでの入手でも可)、214番道路にいる遺跡マニアが掘り当てたトンネルからズイタウン方面から行けるものとは別の部屋に入ることができる。この部屋には「!」「?」の姿のアンノーンしか登場しない。
大乱闘スマッシュブラザーズDXでは、モンスターボールから登場するポケモンの一つとして登場。モンスターボールから出た1匹が26匹の仲間を呼び、画面外から「とっしん」して来る。次作の『X』ではモンスターボールからも、フィギュアとしてもシールとしても登場しない。
わざマシンやひでんマシンの使用は不可能で、レベルアップで覚える技が無いため、技は最後まで「めざめるパワー」しか覚えない。この技はアンノーンの形状に関わらず、ランダムで技のタイプ、威力が決定する。
[編集] アニメでのアンノーン
無印第265話「ふしぎのくにのアンノーン!」で登場し、サトシのヨーギラスの卵時代での出来事をサトシ達に見せたことがある。
DP60話「ズイの遺跡のアンノーン!」にも登場しギンガ団の野望により暴走した。
[編集] ポケモンカードでのアンノーン
ポケモンカードneo第2弾『遺跡をこえて…』で初登場した。このシリーズでは26種類全ては登場せず、このシリーズを含め3種類のシリーズの中で合計21種類が登場する。残りの5種類の内、「N」「E」「O」が『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI』の公開に合わせて発売されたプレミアムファイル2に収録されており、「R」が雑誌「コロコロコミック」、「J」がポケモンカード関連の書籍「ポケモンカードトレーナーズ」の付録として収録された。
ポケモンカードゲームでは拡張第4弾『金の空、銀の海』で28種まとめて登場。種類ごとに「めざめるパワー」の性能が違い、ポケパワー「シャッフル」で別文字のアンノーンにチェンジできる特徴を持つ。
ポケモンカードゲームDPでは拡張パック毎に4枚以上のアンノーンが収録(してくると思われる)。ポケパワーはアルファベットの頭文字の英単語(Aなら「ANALYZE」、Cなら「CALL」という風)を利用したものになっている。
DPのルール改正で「DPシリーズに登場するアンノーンは文字毎に別ポケモン扱い、PCGシリーズのアンノーンは文字に関係なく1種扱い」になった。
(ポケモンカードゲーム公式「ポケモンカードけんさく」よりアンノーンのカードだけ抽出(PCG分まで))
[編集] 映画でのアンノーン
映画では、2000年公開の劇場映画『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI』で登場した。人の思いを読み取り、実体化させる不思議な力を持つ。なお、劇中では当時発表されていた26種類が全て登場している。また、時空の狭間にも生息しているらしく、『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』にも登場し、時空の狭間でのディアルガとパルキアの戦闘の余波で吹き飛ばされている。