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俺たちのフィールド - Wikipedia

俺たちのフィールド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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俺たちのフィールド』(おれたちのフィールド)は、1992年3・4合併号から1998年45号まで週刊少年サンデーで連載されていたサッカー漫画である。作者は村枝賢一。通称「俺フィー」。コミックス全34巻+外伝1巻、ワイド版全17巻+外伝1巻、文庫版全19巻。

目次

[編集] 概要


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


[編集] ストーリー

サッカー好きの少年・高杉和也は、日本リーグのスター選手である父・貫一と、いつか国立競技場で一緒にプレーすることを夢見ながら、幼馴染の森口愛子や転校生の騎場拓馬と共に、少年クラブでサッカーに打ち込んでいた。だが貫一が交通事故によって、帰らぬ人となると和也は父を失った失意からサッカーを止めてしまう。しかし高校2年になったある日、和也の前に一人の男が現れた事で再びサッカーを対峙する事となる。

[編集] 解説

  • 学校の部活動を舞台に「スポーツ」としてのサッカーを描いていたそれまでのサッカー漫画と違い、現在のサッカーシーンを反映するプロ選手としての厳しい現実や、「勝つため」であれば全て正しい手段を選ばないナショナリズムの激しいぶつかり合いの国際試合を中心に、「戦い」としてのサッカーを描いており、この作品の評価を高めた。
  • 劇中の時間軸は、高校時代以降、現実の時間の流れとほぼ一致している。Jリーグ開幕やドーハの悲劇ワールドカップ・フランス大会出場など、日本サッカー界に起こった出来事をリアルタイムで取り入れている。現実の熱狂と同様、漫画も盛り上がりを見せた。
  • 作者の村枝賢一は後年のインタビューで、当初この本作を、1997年のフランスワールドカップのアジア予選突破の時点で連載終了にする予定だったと語っている。しかし現実の日本代表チームが、本戦の1次リーグ第1試合において、偶然にも劇中で長年因縁の国として描かれてきた アルゼンチンと対戦する事が決定したため、「これは描くしかねぇな」と、連載を半年伸ばしてアルゼンチン戦を描いたという。

[編集] 登場人物

[編集] 高杉家と周辺

高杉和也(たかすぎ かずや)
本作の主人公。代表的なポジションはフォワード攻撃的MFボランチなど。ポジションは固定せず各エピソード毎に変化する事が多く、本編ではサッカーの一通りのポジション(ゴールキーパー含む)を経験しているユーティリティープレイヤー
父・貫一に憧れてサッカーを始めるも、小学5年生の時の父の死がトラウマとなり、高校2年までサッカーボールに触れる事は無かった。しかしこの間に筋トレやランニングを自主的に行っていた事が、後に無尽蔵のスタミナ、スロースターター体質、究極のフィジカルコンディションを作り上げる源になる。高校2年の時、末次浩一郎との出会いをきっかけに、再びサッカーを始める。その後アルゼンチンへの留学(留学先はボカ・セントラル)を経て、社会人サッカーのヤマキ自工(後のJリーグ・バンディッツ東京)に入団。日本代表入りも果たしワールドカップ出場に導いた。ワールドカップ後愛子と結婚、後に愛息貫雄を授かる。セリエAフィオレンティーナに移籍。
目に見えて華麗なテクニックは持ち合わせていないが、先に挙げた無尽蔵のスタミナに加え、クイックスターターでありスロースターターでもある特異な筋組織を持ち合わせていた事から、驚異的な瞬発力と、その瞬発力をフルタイム維持できる持久力を兼ね備える。また伊武をも凌駕する勝利を渇望するメンタリティも高杉の大きな武器の一つ。
なお、サッカー漫画の主人公としては意外に負け試合の経験も多いが日本サッカー漫画史上最強の選手の一角としても名高い。W杯予選辺りからは明らかに他の選手より別格に描かれており(リザーブドックズ編~W杯予選でボランチを担当したことが数々の読者に印象深い事も彼の特異性を物語る。)、運動能力の高さや絶体絶命の状況すら退ける力強いプレー、持久力の桁外れさがダイレクトに描かれている。またアシストやゲームメイクの実力も「要求が高くシビア」だが、高い水準にある。
サッカーに関しては非常に熱い性格だが、登場人物の中では比較的温厚な普通の青年という感じで、人当たりもよく意外に面倒見のよい一面もある。
名前の由来は高杉晋作と村枝が後に漫画として描くこととなる『仮面ライダー』の滝和也から来ているようである。
森口愛子(もりぐち あいこ)
和也の幼馴染。実家はコンビニを経営している。男勝りな性格で、小学生の時は和也と同じサッカーチームに入っていた。作中で年月が経過とともに性格が丸くなって(女性らしくもなって)いく。和也のことが連載初期から好きだったようで、アルゼンチン留学を決意した時には彼を引き留めるためにPK勝負を申し出るほどであった。和也がアルゼンチン留学していた時には髪も切っていた。短大卒業後にリポーターとなり、バンディッツの試合の実況などを担当しサポーターから人気を得、やがて国際試合でもレポーターを務めるほどになる。騎馬や和也と幼馴染ということもあり、選手と同じ目線でレポートを出来るという立場であったが、怪我を負った和也を止めようと試合中のピッチに入ってしまうというミスも犯す。和也と互いに気がある様子が描かれ、最終的には結婚。子どもが最終回に登場する。
名前の由来は森口博子らしい。
騎場拓馬(きば たくま)
和也の幼馴染。ポジションはフォワード、攻撃的MF。
小学5年生の時に大阪から転校してきた。貫一の大ファンで、当時から抜群のテクニックを持っていた。和也の親友でもあり、ライバルでもある。和也がアルゼンチンに留学した後、高校を中退してヤマキ自工に入団、その後セレッソ大阪へと移籍した。作者曰く「(準主役の)拓馬は和也の敵にしたかった。」とのこと。日本代表ではW杯本大会に向け和也の潜在能力をフルに発揮できる状態にするため和也に単独トレーニングを薦め、自身は和也の潜在能力を最大限に活用するようキャプテンとして日本代表を鍛え抜く。ワールドカップ後、リーガエスパニョーラアトレティコ・マドリードに移籍、得点王争いに食い込む。
母親がいない家庭で育ったせいか和也に比べ精神的にかなり成熟しており、和也と愛子の煮え切らない関係を気遣う一面も多く見られた。
少年時代からセレッソ大阪ではドリブラーとしてフォワードを務めていたがセレッソが連敗続きの時補強選手として参加したロシア代表のビクトルに示唆されワンタッチゴーラーへとプレースタイルを変更した事もある。ヤマキでフォワードを務めていたときには前線で攻撃の組み立ても行っており、これが後にゲームメイクもこなせる要因になったようだ。八重歯と独特の髪型が特徴。卵焼きが好物だとか。なお、バイク所持者。
高杉貫一(たかすぎ かんいち)
和也の父親。ポジションはフォワード。
日本リーグ・ヤマキ自工の中心選手で、幾度となくアシスト王、得点王に輝いた。しかし和也が小学5年生の時、末次浩一郎をかばって交通事故で他界した為、本人は第2巻で本編から退場となる(回想やイメージで何回か登場する)が、作中、和也と末次がサッカーを始めたきっかけ、拓馬のあこがれの存在とその存在は極めて大きい。オーバヘッドキックが得意で息子の和也にも受け継がれている。
高杉晶子(たかすぎ あきこ)
和也の母親であり近所で評判の美人。おっとりした性格だが、末次の想いを受け止めるなど芯は強い。得意料理は納豆巻き。人気投票では当時の20代男性の支持が圧倒的だったらしい。作中のクライマックスに俺たちのフィールドの第1話の冒頭のセリフを言う。
高杉貫雄(たかすぎ やすお)
最終話に登場する和也と愛子の息子。恐らくイタリア生まれと思われる(2002年に初の日本入りという事から)。和也は自分の子供のことははっきりとは話していなかったようで、拓馬は和也が特別お気に入りの日本代表入り確実の大型ルーキー、ダミアンは妹のエリサにつく“悪い虫”だと思っていた。というのは台詞の裏とかそういうものを読めない人の印象で、拓馬、ダミアンとも、貫雄が和也の息子である上での発言である。

[編集] バンディッツ東京(ヤマキ自工サッカー部)

日本リーグ時代から続く名門クラブ。本拠地は東京。日本リーグ時代は高杉貫一がエースとして活躍。Jリーグ創設に際し、Jリーグ準会員加盟は行ったものの、親会社のヤマキ自工はJFLで十分だという程度の熱意しかなくJFLからのスタートを余儀なくされる。ヤマキ自工の意志は現場に反映され、スタジアムや補強というハード・ソフト両面での整備が出遅れる事となる。主人公・高杉和也が留学から帰国すると、和也の知っているヤマキの姿は無く、やる気の無い集団と化していた。以下の選手の他に、騎馬や磯野もプレー。Jリーグ昇格に尽力した。昇格時にクラブ名をバンディッツ東京に変更。「山賊」の意で、ユニフォームとフラッグのデザインは連載時、読者より応募されたものから採用された。堅い守りからの速攻に定評を得るようになり、ディフェンスに関しては日本代表監督・鹿納からも「Jリーグで1、2を誇る」と述べられている。

ヤマキ自工の名前は週刊少年サンデーの編集者だった八巻和弘、及びヤマハ発動機サッカー部(現:ジュビロ磐田)をヒントとしているのではないかと言われている(村枝はジュビロ磐田と中山雅史のファンで、ジュビロ磐田のJ昇格時に少年サンデー誌上に中山を題材にした読み切り漫画を描いたことがある)。

石川亨(いしかわ とおる)
ヤマキ自工のキャプテン。ポジションはフォワード。ディフェンダー
かつて貫一とツートップを組んでいた事もある古参選手。事実上の初登場はアルゼンチン編が終了してナビスコカップ編冒頭だが、和也たちが少年サッカークラブに所属していた時も貫一と共に試合に出場している。
和也に昔とは違い活気の無いヤマキ自工には入団しない方がいいと忠告するために高杉家を訪れる。しかし和也や拓馬の入団をきっかけに再度Jリーグ入りを目指す。なお和也が入団後はディフェンダーとして守備を統率した。
バンディッツがJ昇格後は現役引退し監督に就任した。妻と1男1女がいる。
桜場慎二(さくらば しんじ)
ポジションはフォワード。自他共に認めるごっつぁんゴーラー。
ヤマキ自工時代からの古参選手の一人で、帰国後の和也のプレーや人柄に触発されひたむきさを取り戻す。トリッキーなポジショニングでJリーグ昇格後も得点を重ね日本人選手で得点ランキング3位に入り日本代表に選出される。完全な努力型であるため、決定的な場面でミスもするが(「桜バカー!」とサポーターに野次られたこともある。味方である和也のシュートやゲームメイクによる決定的な得点を潰したこともある)、その努力で運をも引き寄せるところに魅力があるキャラクター。また、明るい性格でムードメーカーの役割も担う。97年W杯予選のサウジアラビア戦で決定的な4点目(現実の97年W杯予選のW杯出場を決めたゴールシーンにそっくりである)をゲットする。W杯本選のアルゼンチン戦に先発出場し、夢を信じ倒れるまで走りつづけた姿は、和也のフィジカルコンディションを覚醒させる遠因となった。作者は彼について連載終了後、「和也に次ぐリザーブ・ドッグズと旧代表の橋渡し役」と特集を組んだ雑誌でコメントしている。
土黒貴之(つちぐろ たかゆき)
ポジションはボランチ。
ヤマキ自工時代からの古参選手の一人で、皮肉屋な一面もあるが、冷静な性格。桜場と仲がよく、いいコンビである。しかし、桜場が代表に選出された事に少なからずショックを受ける場面があり、その後代表入りを予感させるが代表に選出はされなかった。本編で希少な車を運転する登場人物の1人。
間慶悟(はざま けいご)
ポジションはゴールキーパー。
JFLヤマキ自工時代からの古参選手の一人で、恵まれた体格を生かし数々のピンチを防ぐ。冷静な面もあるが、激昂しやすくチームメイトとも喧嘩をしてしまう。低迷していたヤマキに嫌気が指し移籍を考えていたが、和也の加入によって変貌していく仲間達に希望を見出し、ヤマキ自工上層部がJ加盟を取り消す意志を知る事で逆に移籍を封印しチームの為に奮起する。なおJリーグでは熱くなりやすい性格が災いし、レッドカードを掲示されてしまった一幕も。ちなみに酒が飲めなかったり、アイドルのファン?だったりする一面もある。石川が引退後はバンディッツのキャプテンを務めた。
西合志恵(にしごうし めぐみ)
ポジションはフォワード。
JFLヤマキ自工時代からの古参選手の一人。ただし初登場は博多デルフィネス戦で、足の故障のために退場した拓馬の代わりに出場。ポストプレイヤーでフィジカルが強く当たり負けしない。後の濱田ほど無口ではないが、寡黙で喋る時は「な、な、なんかじっとしていられなくて」などと一番初めの言葉を2,3回くらい言うのが特徴である。
エジムンド・ロッシャ
ポジションはディフェンダー(左サイドバック)。
J昇格後、バンディッツ東京にレンタル移籍した選手。ブラジルのサテライトクラスだったらしいが和也もレベルの高さは認めている。ニークがバンディッツの選手寮に姿を現したときのような感じでバンディッツの面々に歓迎されたらしい。Jリーグ編の博多デルフィネス戦ではニークの問題のワンマンプレイを庇う桜場を他のディフェンス陣と一緒にスパイクで叩くなど、割とチームにも馴染んでいる模様。2年後ぐらいになる98年W杯予選 - 本大会の時期でもバンディッツに所属しているようなのでレンタル契約ではなく正式に契約を結んでいるのか、劇中の和也曰く「日本に思い入れを持ってくれない」というわけでもないようである。
ビラルド・ジルバ
ポジションはミッドフィルダー(サイドハーフ)。
Jリーグ昇格後、バンディッツ東京にレンタル移籍した選手。彼もまたブラジルのサテライトクラスだったらしいが和也もレベルの高さは認めている。無口で濱田同様本編では一度もセリフがない。Jリーグ編のヴェルディ戦では1点をゲットする姿が描かれている。こちらも98年W杯予選 - 本大会の時期でもバンディッツに所属している模様。
レジャストロニーク・ユーリ
ポジションはディフェンダー(リベロ)。通称「ニーク」。
Jリーグ昇格後、バンディッツ東京に移籍したウズベキスタン代表のセンターバック。代表ではキャプテンを務める実力者。来日当初は日本のサッカーを侮っており、あまりのワンマンプレーに和也を含んだバンディッツ東京の面々と大乱闘になってしまった。また、来日には別の理由があったため心を閉ざしていたが、和也を始めとするチームメイトとの交流を通して次第に心を開いていく。
またソ連崩壊後の混乱からウズベキスタン国籍を選択した経緯もあって、Jリーグ編のセレッソ大阪戦では、ロシア代表のビクトル、ディミトリ、シェイキンらとは因縁の対決となった。1997年アジア最終予選ではウズベキスタン代表として和也のいる日本代表と戦う。Jリーグ編における和也と並ぶもう1人の主人公である。はじめは日本語は全く分からなかったようだが、後にカタコト(カタカナ表記)で話すようになる。
尾瀬
バンディッツの選手寮の寮長兼賄い。貫一の時代のヤマキを知る人物。言葉遣いはやや乱暴だがかつてのヤマキに対する思いは強く、昔に戻って欲しいと願う。なお、料理の腕は拓郎が気に入るところを見ると超一級。自称「ヤマキのサポーターを生業にしている」志を同じくするサポーターに振舞うように用意しているのか、試合の観戦に弁当を持参している。ちなみに既婚らしい。
八巻玉緒
バンディッツ東京のメインスポンサー「ヤマキ自動車工業」の社長令嬢。初登場時は高校生。彼女自身は普通の女の子だが社長令嬢という育ちにかなりのコンプレックスを抱いている。和也にスポンサーサイドにJ昇格の意志がないことを伝えて、和也を激昂させてしまう。しかしヤマキの試合に興味を持ったらしく、その後何度も試合を観にいく。この時に愛子とも顔見知りになっている。初対面では印象の悪かった和也に自分を普通に扱ってくれる存在と好意を持ち始め、また自分のコンプレックスも友人との確執から和解を経て解消しヤマキのJリーグ昇格のきっかけ作りにもなる。後に97年W杯最終予選にも現地まで友人と駆けつけ、和也を食事に誘うなど積極的な一面も見せたがイラン戦後に愛子の日本を(和也を)信じた強さに微妙な三角関係から身を引く。ナビスコカップ編の最重要キャラの1人。
八巻光蔵
「ヤマキ自動車工業」の社長。Jリーグ発足当時は「ヤマキ自工」をJリーグ準加盟はさせたものの、経営の視点からJリーグに昇格をさせる必要は全くないと判断していたが、同チーム選手の熱意や娘の玉緒の変化をきっかけとして「ヤマキ自工サッカー部」をJ昇格させることを決意する。ナビスコカップ編ではやや嫌味な登場人物のようにも見えるが、スポーツマンガでは多くの場合は主要人物の感情的な視点から語られるプロスポーツの話(これは当然本編では和也達選手の視点になる)をメインスポンサーの経営的な視点から語っている登場人物として、ストーリーに厚みを持たせたナビスコカップ編の最重要キャラの1人である。なお、後に和也をCM出演させたこともある。

[編集] リザーブ・ドッグズ

1997年フランスW杯予選を何としても通過しなければならない(伊武はその先まで睨んでいたが)、と伊武が代表監督・鹿野周一に提唱しJリーグのクラブから若手を引き抜き結成した代表予備軍(要するに「B代表」)。結成当初は正代表より若く未熟だったという事だが海外で武者修行と試合を重ねた結果、日本のA代表を破るほど高い実力を備えることになる。ちなみにW杯予選の旧代表とリザーブ・ドッグスの衝突によるテンションの高いチームを形成するという手法は現実の1993年アメリカW杯予選のエピソードをオマージュしたもの(衝突し合っていた選手同士が張り合って実力を出し切っていたらしい。)。最終的にはほぼ全員が代表の主力メンバーとなった。

伊武剣輔(いぶ けんすけ)
強烈なキャプテンシーと高い技術・フィジカルを兼ね備えるフォワード。そのモデルは、作品中のヴェルディに唯一登場しないカズ(三浦知良)(ラモス北澤武田などは一部名前を変えて登場する)と、ドーハの悲劇で号泣した中山であると考えられる。
ドーハの悲劇を経験。さらにヴェルディから移籍したセリエAACミランでダミアンを始めとした世界レベルのプレーを肌で感じ、正規の代表ではW杯には出場できないと考え、才能ある若手を自ら選出したリザーブ・ドックスを結成。その後、海外で非公式な強化試合(一応、試合の申請に必要な資金は日本サッカー協会から出資されている)を重ね、そのレベルを上げていく。1997年アジア最終予選では足を骨折しながらもゴールを決めるなど、超人的なプレーを数々見せる等、持てる能力すべてを開放した和也に唯一対応できる選手である。
「コゾーども!」「できなきゃ殺す」「死ね」などと怒鳴り散らす傲慢なキャラクターは強烈だが、初登場時は和也が年下と分かるまで丁寧に会話するなど控えめな所があった。作者も描いていて調子が出てきたのか次第に傲岸不遜なキャラクター(コミカルな部分もある)に定まった。サッカーに対する情熱は誰にも負けていない。97年アジア最終予選の怪我が原因となったのか30歳前後で引退したと思われる。
2002年には日本代表監督に就任。その時の風貌は伸ばしていた髭を剃っており、現役時代以上のコワモテになっている。愛車は、フェラーリで末次が無免許運転している。
磯野拓郎(いその たくろう)
ポジションはディフェンダー(サイドバック)。
明るい性格で、負けず嫌い。高校サッカー編から登場しており、拓馬同様準主役格。登場当初はトリッキーなプレーが特徴のフォワードだったが、主人公の和也とともにアルゼンチンに留学し、帰国した後ヤマキに入団、以降は左サイドバックになる。成長していく中で、身長がないことが短所として描かれつつも、スピードと元来のトリッキーなプレーでW杯アルゼンチン戦をはじめとして貴重なゴールやプレーをする。なお、機会こそ少ないがゴール率は登場人物中ほぼ最高レベル(和也やダミアンより上)である。
プロ入りは和也と同じバンディッツ東京。その後、騎馬と時を同じくして博多デルフィネスに移籍。熊本出身ということから、熊本弁を使う。濱田と仲が良い。なお、作中ではフランスW杯後に2002年も和也と同じクラブ(フィオレンティーナ)に所属するなど、和也のよき相棒としても描かれている。当初は彼が主人公の予定だったらしい(作者曰く、主人公は和也で正解だったとのこと)。名前の由来はサザエさんの「磯野カツオ」から。
寺本徳二(てらもと とくじ)
博多デルフィネス所属のフォワード。リザーブ・ドッグスではセンターバックにコンバートされる。
登場当初は和也、拓馬、拓郎にライバル心を燃やすJFL屈指のフォワードであったが、次第にフィジカルが売りのキャラクターに描かれた。その長身と強靭な肉体のため、ヘディングなどの空中戦や競り合いは外国人にも負けない。頑固な性格だが、同じ博多所属の槌矢の意見は比較的受け入れる。ワールドカップ後、ブンデスリーガボルシア・ドルトムントに移籍、恵まれた体格から年上の槌矢より早く一軍入りを果たす。
槌矢郡司(つちや ぐんじ)
博多デルフィネス所属の右サイドバック。
エリート選手ではなかった為、早くからプロ意識、上昇志向が強くアマチュア時代からW杯に出場する夢を持つ。リザーブ・ドッグスにメンバー入り後は日本代表まで駆け上がる。努力家で特性レガースを作るということもする一方で、作品では数少ない汚いプレーを見せるキャラクター。ただ、サッカー、そして勝利にかける情熱がそうさせていることが真摯に描かれているため、単なるヒール的なキャラクターにとどまっていない。W杯本選のアルゼンチン戦では、和也が戦線離脱中にダミアン・ロペスのマンマークの大役を見事に務めた。ワールドカップ後、寺本と同じくブンデスリーガボルシア・ドルトムントに移籍。
尼崎香太郎(あまさき こうたろう)
京都パープルサンガ所属のミッドフィルダー。
長短のパスを使いこなし、ゲームにリズムをもたらそうとするミッドフィルダー。そのリズムは自身が得意とする日舞が影響している。温厚な性格だが、相手に競り負け涙する負けん気の強い面もある。フィジカル的に優れてはいないところがあり、競り負けるだけでなく、スタミナが切れ走れなくなる場面もある。ワールドカップ後、フランスリーグ・アンASモナコに移籍、彼のお辞儀は地元でも人気。なお、ボランチを務めることもあるが、和也が作中W杯編では理想的なボランチとして描かれている事と上記の弱点もあり、やや適性には疑問も。
濱田英二(はまだ えいじ)
横浜マリノス所属のボランチ。
的確なポジショニングで勝負する選手。唯一セリフが一度も無い。途中からセリフは、仲の良くなった拓郎が代弁している。華麗なプレーはないが、ポジショニングで事前に相手の攻撃の芽を摘み取る。また攻撃参加のシーンも描かれていない事から、プレーエリアも狭く限定されていることが考えられ、同じボランチの尼崎のようにスタミナを多く消耗する様子がない。作品が進むにつれ、両サイドバックが攻めあがった時にはディフェンスラインに吸収され、センターバックのようなポジションでプレーしている場面が多い。なお和也、拓馬、拓郎と同い年である。ワールドカップ後唯一日本のJFL(当時、後にJ2)モンテディオ山形に移籍、リーグ優勝に導くとされる。
緑川かおる(みどりかわ かおる)
ヴェルディ川崎所属のフォワード。
華麗なテクニックを持ちながらも、ゴールの嗅覚を感じ取るごっつぁんゴーラーの面も持つ。勝利よりも先ず、自分が目立ち活躍する事にプレーの重点を置く。そのためには先輩選手にも歯に絹着せず意見する。また、アイドル並みのルックスからCM等にも出演。女性人気が高い。
作品連載当時、ヴェルディが全盛期だったことから作者の当時のヴェルディに対するイメージが多少加味された感があるキャラクター。単行本23巻の表紙にリザーブ・ドッグスメンバー全員が描かれたことがあったが、緑川だけ忘れられたというエピソードがある。そのため24巻では緑川1人で表紙を飾った(ちなみに文庫版19巻では23巻の表紙に24巻の緑川の表紙を合成した集合絵が使われている)。常に楽をしておいしい所だけを持っていこうとたくらむが、逆に最も過酷な場面に遭遇してしまう事が多い。ワールドカップ後、ヨーロッパのリーグへの移籍も考えたが、ラテンに魅せられてブラジルカンピオナート・ブラジレイロパルメイラスに移籍、地元でも相変わらず女性人気が高い。
国分烈(こくぶ れつ)
横浜フリューゲルス所属の俊足が武器のフォワード。
登場した頃は直線的な動きが目立つが、次第に改善された。ウイングフォワードの役割も担っていたようだが、活躍の場面が最も少ないメンバー。失敗場面が描かれたり、心理描写も皆無に近いが、W杯本選のアルゼンチン戦では和也に次ぐ運動量でフィールドを縦横無尽に駆け巡り、拓郎の2点目の際に好フォローをしている。ワールドカップ後、オランダエールディヴィジフェイエノールトに移籍、「カミカゼ」と呼ばれるほどのカウンター攻撃を見せつけた。伊武に心酔しており(伊武は相手にしていない)、伊武の真似をしてひげを伸ばすが、伊武は既に剃っていた。
なお、最終巻のカバー裏にリザーブドッグスのメンバーのイラストが描かれているが、裏表紙側の2002年の彼だけ忘れられたというエピソードがあり、外伝のカバー裏に描かれている。
末次浩一郎(すえつぐ こういちろう)
ACミランユース所属のゴールキーパー
幼い頃、貫一に交通事故から命を救われたことをきっかけにサッカーを始めた。高校選手権の都大会決勝で和也・拓馬に敗北した後、高校を中退し単身イタリアへ渡る。高校サッカーの頃は気性が激しく協調性に欠ける性格だったが、キーパーとしての技術には申し分ない。
後に急激に身長が伸び、それまでの激情振りが無くなり冷静に味方を鼓舞できるようになるなど、ゴールキーパーの資質としての短所も無くなった。驚異的な動体視力と反射神経を誇り、高杉の本気のシュートを幾度となく止めている。「神様じゃねえんだ、取れねえコースは取れねえよ」などそれまでの漫画にあるような超人ゴールキーパーではない(それでもイタリアのユース所属時にはリカルドでさえ止められなかった和也のドライブシュートを止めるあたり、十分凄いが…)が、ペナルティキックを止める際、ゴールポストと手で挟むようにして止めるという離れ技を繰り出した。また、現実離れしてないセーブの数々は逆に読者に実力をリアルに感じさせる説得力を持つ。
表には出さないが、貫一を犠牲にして自分が生き残ってしまったという負い目もあったがイタリアでコーチの孫を助けることによって克服。なお、早生まれなのでリザーブ・ドッグスのメンバーの中でも最年少。無免許で車を運転する。ワールドカップ後には東洋人として初めてミラン正キーパーをつとめている。

[編集] 日本代表

鹿野周一
モデルは加茂周。「(98年W杯に出られない場合)弱き国、日本は金の力でワールドカップに初出場した。世界中からそう言われることになるんだぞ!」というセリフは連載当時読者を驚愕させた。采配に関してはかなりの手腕を持つが、W杯予選中にプレッシャーから胃潰瘍を患い、本戦では監督として参加せず選手達に後を託す。これはモデルの加茂が予選中に更迭された事も影響している。
木室和司
モデルは木村和司。JFL時代のヤマキ自工とのナビスコカップでは、フリーキックを直接叩き込む等、豊富な経験と卓越した技術を発揮しプレーする。高杉貫一とは旧知のなかで、共にプロ化を喜んだ仲。作品中盤からは引退し、解説者として登場。W杯本大会出場決定後は日本代表の監督代行も務める。
井浜正美
モデルは井原正巳。正規代表屈指の実力者であり、代表のキャプテンである精神的支柱のセンターバック。共にドーハの悲劇を経験した伊武と再度W杯を目指す。また、正規代表のメンバーでは唯一伊武に意見出来る。W杯予選ではリザーブ・ドッグスの選手とも同等以上に活躍しているがW杯本大会直前のキリンカップでアベルのスパイクが原因で故障してしまう。
巻園正清
モデルは明らかに前園真聖。正規の代表の中心的な存在の攻撃的ミッドフィールダー。フォワードもこなす。リザーブ・ドックス合流後は出番も減少するが、W杯アルゼンチン戦では息切れしながらも、限界までプレー。勝利に貢献した。W杯予選での日本代表vsリザーブ・ドッグズ戦時に今のままじゃ代表はリザーブ・ドッグズに勝てないと発言した和也を殴りつけたり、リザーブ・ドッグスを率いた伊武に反発しながらも彼に憬れて日本代表を目指していたなどといった一幕もあり、旧代表メンバーではどうにか最後までストーリーについていったキャラクター。
古村則夫
モデルは小村徳男。正規の代表のディフェンダー。W杯の最終予選のウズベキスタン戦ではリザーブ・ドッグスと激しく衝突し合いながらも貴重なゴールを挙げるが後半強引なチャージを仕掛け、自身も負傷しながらレッドカードを出され退場してしまう。
堀田茂雄(俊彦)
アントラーズに所属している正規の代表のディフェンダー。以前から代表選抜されていた。生意気な性格で年長の桜場にも自分の方が代表では先輩だとタメ口である。オマーン戦ではルーズボールを拾われて失点というミスを犯す。以降は控えに回ることもあり生意気な態度は少なくなったようだった。24巻では俊彦だった(桜場の勘違いか)が、27巻以降では茂雄になっている。
坂田
フランスW杯出場決定後に新規で代表入りしたミッドフィルダー。キリンカップ、W杯本戦でアルゼンチン相手に活躍。和也達よりも更に若手のようだが、リザーブドッグスと互角以上のレベルでのプレーが可能な模様。4年後の最終話2002年W杯でもスタメンなので実力はかなり高いと思われる。フランスW前にテスト招集された元鹿島アントラーズの増田忠俊がモデルか。
宮村俊也
フランスW杯出場決定後に新規で代表入りした右サイドバック。一時期南米のサッカーに憧れていて、南米のサッカー誌を取り寄せて愛読していたらしい。アルゼンチンにサッカー留学した際の和也のリカルドの無失点記録を打ち破ったエピソードを知っている。キリンカップではレセプションでアベルに絡まれる挙句試合ではラフプレーを受けると災難続きであった。フランスW前にテスト招集され、ケガでメンバーを外れた当時横浜マリノス所属の中村俊輔がもっともモデルに近い。

[編集] アルゼンチン

高校選手権終了後、和也は時任あきらのスカウトで拓郎と共にアルゼンチンにサッカー留学を決意。 なお、和也の留学先をアルゼンチンにしたのは候補はブラジルとアルゼンチンの2国あったそうだが、前者は既に他のサッカー漫画でも十分に取り上げられているということでアルゼンチンに決まったらしい。 ライバルの出現など急展開を迎えるがこれが後にこの作品のクライマックスを大きく盛り上げる要因になる。

ダミアン・ロペス
ポジションはフォワード、ミッドフィルダー。ディエゴ・マラドーナの再来と言われるアルゼンチンを代表するスター選手。
和也の留学した際は、和也と同じボカであったがチーム内の練習試合で激昂し移籍。ライバルのリーベルに所属するとリーグ優勝のかかった試合で再び和也と戦うことになる。過去のある事件から日本人に対して憎悪を抱いていたが、和也との激しい戦いの後、その力を認める様になる。
その後イタリア・セリエAのユベントスに移籍し中心選手として活躍した。アルゼンチン時代は大の日本嫌いで非情なまでにダーティな一面も見せる選手だったが徐々に性格も落ち着き、W杯編ではアジア予選や日本代表対リザーブドッグス戦を観戦に訪れていた。後にインテル・ミラノに移籍し、和也とは仲良く(?)喧嘩するほどの飲み仲間となる。
4人のDFに囲まれた状態でも強引に突破するなど身体能力は高く、シュート、パス、ドリブル全てにおいて最高水準にある。またゲームメイクもこなす。
エリサ・ロペス
ダミアン・ロペスの実妹。和也とダミアンが出会うきっかけ(トラブル)を作ったのも彼女である。初めは和也をダミアン同様敵視していたが、ダミアン移籍後にボカのフーリガンに絡まれていたところを和也達に助けられて以来和也に徐々に心を開いていき、ボカvsリーベル戦では和也とリカルドのPK勝負では和也を応援するほどであった。後にダミアンの移籍と共にイタリアに渡った模様。何かとダーティだった頃のダミアンの良心を浮き彫りにする存在。トリノのボーイフレンド曰く「帽子美人」らしい。
リカルド・ゴードマン
「ゴッドハンド」「伝説」と称される南米を代表するアルゼンチン代表のゴールキーパー。
アルゼンチンリーグではダミアンと同じリーベル所属。連続無失点記録を持つ。試合中は非情な面を見せるが基本的には気の良い人物でラテンのノリでとっつきやすい性格。相手チームの選手の故障の治療をかかりつけの医者に頼むなど、フェアな一面もある。肩の関節を鳴らす癖がある。2002年W杯では前回のリベンジを果たすまでは引退しないと表明。
アベル・レドンド
アルゼンチン代表のフォワード。
98年W杯からダミアンの指名でアルゼンチン代表入りを果たす。代表入りにダミアンが関与していることもあり、彼が純粋にライバル視している和也にはかなりの敵意を抱いている。性格は尊大かつ酷薄で、キリンカップ前のレセプションでは宮村の足を引っかけておいて謝るどころか自分の足を自慢し、相手を潰すには反則も厭わない。
98年W杯直前のキリンカップでは執拗に和也を狙うが、自身がレッドカードを出され退場。しかもこの時のクロスプレーで和也の肘が顔面に入り顔面骨折してしまう。W杯本大会の日本vsアルゼンチン戦では対象を拓馬に切り替え執拗に狙うが完敗している。
2002年W杯ではダミアンの推薦なしで代表復帰。
屋敷隆
アルゼンチンのボカ・セントラルの4軍に所属していた日本人選手。ポジションはミッドフィルダー。和也と拓郎がアルゼンチン留学する半年前にやはり時任あきらに声を掛けられ留学したらしい。当初はすっかりやる気を失くしていたが1軍相手に奮闘する和也と拓郎、八木のプレーを見て遂に奮起する。その試合で日本人離れしたテクニックを買われ3軍に昇格する。八木曰く「気性の激しさは南米向きですカラ」
八木雅明
アルゼンチンのボカ・セントラルの4軍に所属していた日系人。和也と拓郎に4軍の状態を伝えるのが彼である。温厚な性格で和也と拓郎のこともすぐに受け入れた。「〜カラ」と語尾につけるクセがある。意外に当たり強さがあるようで1軍キャプテンのミゲーレにも当たり負けなかった。実家は酒屋。
ミゲーレ・バティステェータ
ボカ・セントラルの1軍キャプテン。ポジションはフォワード。
解散寸前だった4軍を試合を通じて存続させるように、1軍に昇格したものの、レベルについていけない和也と拓郎をまだ様子を見るべきだとオーナーに進言するあたり、かなりの発言力を持っている。長年1軍で激しいプレイをしたせいか、左膝を患っておりリーベル戦で遂に故障してしまうが、応急手当をして復活する。優れたキャプテンシーを持っている。和也の才能をかなり高く評価しており(拓郎も似たものだと言っているが)、リカルドの無失点記録を打ち破るPKのシュートを和也に託す。作者がアルゼンチンに取材に行った際に出会った実在の「ミゲーレ」という人物がモデル。
時任大輔
時任あきらの兄。アルゼンチンのボカ・ジュニアーズの4軍監督。かつてはミゲーレとツートップを組む超一級のフォワードだったが試合中の目の負傷で引退する。そんな過去を持ちそして4軍監督という状況にすっかり酒びたりの日々を過ごし腑抜けてしまっていたが妹のあきらが和也と拓郎を連れて来て、彼らの必死のプレーを見て遂に奮起する。和也と拓郎にアルゼンチンのサッカーを説いた。

[編集] その他

  • モロ岡モロ雄
    ニッポン放送の実況担当。ナビスコカップ編からJリーグ編に移行した一話目で初登場する。リポーターとなった愛子の上司、あるいは先輩にあたる。事前に密着取材を行うことが視聴者に生の実況を提供出来ると自負している。ニークのことや愛子との出会いを経て和也とも親しくなりバンディッツ東京やリザーブ・ドッグスには縁が深くなる。98年W杯アルゼンチン戦のクライマックスではかなり美味しい役回りになる。ちなみにロシア語をカタコトで話せる。勿論、実在する師岡正雄がモチーフである。
  • 時任あきら
    腕の確かなフリーカメラマンで容姿端麗な女性。和也と拓郎をアルゼンチンに留学させるきっかけを作った張本人。ボカジュニアーズの4軍監督をしている兄がおり、腑抜けてしまった兄の復活にきっかけにと和也と拓郎に留学を薦めたが徐々に彼らを本当の意味で認めていく。和也と拓郎が帰国後は世界を飛び回っていたようだがJリーグ編で再登場。和也に対してはかなりの信頼を寄せているようであり(愛子はそんな彼女に対し敵対心を露にしている)ニークにバンディッツ入団を薦めたのも和也の存在がニークを奮起させると見込んでのことである。日本人だが、語学には極めて堪能。作中で確認できるだけでもスペイン語、ロシア語、アラビア語を使いこなしている。
  • 中西コージ
    和也がアルゼンチン帰国後に初登場(初登場時は小学生)。かつて和也、愛子、拓馬が所属していたさくら町キッカーズでサッカーをしている(なお、この時のコーチは愛子)。当初はヴェルディのファンだったようだが、ヤマキとヴェルディの試合を見てヤマキの大ファンに。愛子を通じて和也とも知り合いになり試合後にラーメンを奢って貰った縁で、以後自称「バンディッツのサポーターとしてはVIP」「和也のマブダチ」に。素直な面と「ロマーリオなみ」とクラスメイトに呆れられるプライドの高さを持つ思春期の少年らしい性格である。
    彼が中学生になるJリーグ編、日本代表編でも彼にある程度スポットライトを当てたエピソードが用意されている。
  • 磯野水希
    タクローの妹。高校サッカー編では本来の有明水産サッカー部のマネージャー、律子が過労で全国大会に参加できなかったため代行でマネージャーをやっていた。本業は陸上と水泳だとか。高校サッカー編では親切にしてくれた和也に好意を寄せていたようだが、W杯編になると就職した地元の造り酒屋に好意を寄せている男性(サッカー大好きで髪型が和也似らしい)がいるようだ。
  • グーニャ
    レジャストロニークの恋人。ウズベキスタン人。ソ連解体後ニークとは別れて日本に出稼ぎに来ていた。ニークは彼女のためにウズベキスタン国籍を取得したが、その時には既に彼女は彼の前から姿を消していた。事情を知ったバンディッツ東京の面々の必死の捜索やモロ岡の実況としてのタブーを犯してまでの行動により、遂にニークと再会する。流暢に日本語を話す。彼女の存在が当初は折り合いが悪かったバンディッツ東京の選手とニークを和解に至らせた。
  • 大倉美希
    97年W杯アジア予選で初登場の日本代表のサポーターの応援団長。関西弁を使う。伊武びいきである。
  • 尾俣隆一
    ヤマキ自工オマーン営業所勤務の日本人。異国の地での単身赴任、営業成績が芳しくない状況に悩んでいたが98年W杯予選の日本vsオマーン戦を現地で観戦、大倉美樹達に出会いサポーターとして日本代表を応援し始める。最終予選が始まる頃には既に自称マニアになっており、マレーシアにも現地に応援に駆けつけ、サポーターサイドの解説役として活躍している。なおこの時ヤマキ自工の社長令嬢である八巻玉緒とも顔見知りになっているが、その面前で「日本人として会社になんかいってられません」と発言している(玉緒曰く「ヤマキの人ならお父さん怒ってすぐクビね」)。後に互いの素性が分かり「社長には内密に!」と尾俣は玉緒に懇願していた。

[編集] 関連項目


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