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ロックマンワールド5(ROCKMAN WORLD5)は、1994年7月22日にリリースされたアクションゲームである。
[編集] ストーリー
度重なるDr.ワイリーの世界征服計画も、ロックマンとその仲間による活躍により世界は守られてきた。そしてワイリーは姿を消し、世界に平和が訪れたが、その数ヵ月後ロックマンは散歩中に謎のロボットに出会い応戦したが、スーパーロックバスターすら効かず、逆に攻撃を受け倒されてしまう。ライト研究所に運び込まれたロックマンは、新たにロックンアームを装備して世界中で破壊活動を行っているスペースルーラーズとの戦いに向かう。
[編集] 主要キャラクター
- ロックマン(Rockman)
- ライト博士の助手として開発されたロボットの「ロック」だったが、戦闘用に改造された。
- 倒した敵の武器チップをロックバスターに組み込むことで、様々な武装を使用できるというスーパーロボット。
- 腕にブースターが装備され、エネルギーをためて拳を発射する技が可能になった。
- ライト博士(Dr. Right)
- ロックマンとロールの製作者。
- ロール(Roll)
- オープニングデモで少しだけ顔を出す。ライト博士の助手に当たるロボット。
- Dr.ワイリー(Dr. Wily)
- 世界征服をたくらむ悪の科学者。
[編集] ボスキャラクター
[編集] ナンバーズ
- SRN.1 アース(Earth)(地球)
- 自分こそが最強と信じている。潔癖症で自分以外のロボットは皆汚いと思っているため、常にテレポートで敵から離れて戦闘する。追尾レーザーの「スパークチェイサー」が特殊武器。派手な髪型が自慢で、髪形を崩す帽子を嫌っている。また、ウラノスの技「ディープディガー」が弱点なのか、彼のステージにはブロックがある。
- SRN.2 マーキュリー(Mercury)(水星)
- 体が液体金属でできており、自分の体を液体化し、分裂することができる不気味な能力を持つ。この能力で忍び寄り、スナッチバスターで相手のアイテムを盗むのが特技だが、手癖が悪いうえに口が軽いため友達は少なく、特にプルートとは文字通りの「犬猿の仲」。「オマエのものはオレのもの」が信条で、好きなものは「共産主義」。でも、陰口や後ろ指は苦手という気弱な一面もある。
- SRN.3 ビーナス(Venus)(金星)
- きれい好きで髪の毛も無いのに毎日朝シャンしているらしい。非常に攻撃的な性格の持ち主でもある。泡型爆弾の「バブルボム」が武器。まっすぐに歩けないため、カニのように横歩きで移動する。好きなものは阿波踊り。嫌いなものはタコ。
- SRN.4 マース(Mars)(火星)
- 体のいたるところに兵器を搭載しており、ジャンプはできず脚に付いているローラーで高速移動する。「フォトンミサイル」等の火器を体内に大量に装備しているためにその動きは鈍く、戦場ではとても慎重である。全身が武器のため水に弱く、飛行機に乗れない。地雷タレ流しがやめられなくて、悩んでいる。
- SRN.5 ジュピター(Jupiter)(木星)
- ジェットエンジンを搭載し、スペースルーラーズで唯一長時間飛行可能なボディを持つ。旧文明時はメガトン級の爆弾を使っていたが、部屋の中では危ないので、電撃のエレクトリックショックを使用するようになった。上空をふらふら飛びながら攻撃してくる。
- SRN.6 サターン(Saturn)(土星)
- 肩にかけたリングでブラックホールを発生させられるが、エネルギーの関係で吸引力はそれほど強くなく、接触した相手にダメージを与える程度の威力である。時間を止めるタイムスリップ技も得意とする。出不精な性格で、仲間をブラックホールで呼び寄せるため、評判が悪い。新しい物好きだがお小遣いが少ないのが不満。室内遊びが好きで見た目どおりフラフープが得意だが、TVゲームは苦手。
- SRN.7 ウラノス(Uranus)(天王星)
- スペースルーラーズの中でナンバー1の怪力を持つ。猛牛タイプのロボットで、その姿はまるでロックマン版のレプリロイドである。特殊武器「ディープディガー」は、足元のブロックを持ち上げて投げつける。純粋なパワーファイターで、他の仲間達に比べて体内に武器が内蔵されてないことにコンプレックスを持っている。
- SRN.8 プルート(Pluto)(冥王星)
- ジャングルでの戦闘のために開発されたロボットで、豹のように俊敏な能力を持つ。誰よりも高度な運動神経が売りであり、軽快なフットワークで障害物をかわす。よけ損なった場合は体当たり攻撃「ブレイクダッシュ」で強引に突き進む。寒いのは苦手。
- SRN.9 ネプチューン(Neptune)(海王星)
- 半魚人型のロボットで、戦闘的な外見に似合わず気まぐれで、意外とのんびり屋である。水中での戦闘能力が非常に高いらしいが、ゲーム中では地上で戦うのでその性能を確認することはできない。特殊武器「ソルトウォーター」はあらゆる金属を錆びつかせる液体放物弾。塩分取りすぎを気にしているらしい。
[編集] その他
- ガンドリル
- 地面、天井をドリルを回しながら移動、往復し、出現する場所から岩の破片が飛ぶ。目玉の部分が弱点。
- ダークムーン
- かのイエローデビルのように、攻撃を兼ねた分裂移動を得意とし、イエローデビルシリーズ初にして唯一歩行も可能。
- タイホーン
- 巨大な砲台で、一定間隔で地形をバウンドする弾を発射している。
- T-カーメン
- ツタンカーメンの頭部をモチーフにしたロボット。左右にスライドする足場の上で戦うことになり、上から岩を落として攻撃してくる。
- ヒョーイ
- ローターを装備しており、空中を飛び回りながら誘導ミサイルと連射で攻撃してくる。
- スカル・ブレーザー
- ワイリースターへの侵入を阻止するために配備された大型イオン砲台。そのパワーは時空にまで影響を及ぼす。空中を自由に動き回りながらの戦闘となるが、特殊武器が使えない。
- ロックマンキラーズ
- エンカー、クイント、パンク、バラードが登場する。総じて行動パターンの減少、攻撃力の低下、機敏さの喪失など、弱体化の傾向が見られる。
- エル・ナックル&アール・ナックル
- ワイリースター内に配備された大型マニピュレーター。名称のエル、アールとは左のleft、右のrightを意味している。ワイリースターに格闘機能を持たせるために開発中だったが、ロックマンの進入が予想よりも早かったために、やむなく人工知能を取り付けられ、さらに戦闘能力も保有している。
- ブレーン・クラッシャー
- 対ロックマン戦用兵器。ワイリースターの中枢を制御しており、その防御性能は強力で、ロックマンの攻撃を一切受け付けない。また、内部でロボットを生産する能力も持つ。本体を破壊すると、コックピット部分であるワイリーカプセルと戦う事になるが、本家のワイリーカプセルシリーズとは違って飛行能力は無い。
- サンゴッド
- Dr.ワイリーによって復活させられた古代の最終兵器。陽気な性格だが、「破壊こそが全て」という思想しか持たされていない危険な存在。武装が豊富であり、足場を崩して攻撃パターンを変えるため、攻撃が多彩である。長時間戦って足場を崩され続けると、強制的に敗北となる。
[編集] 武器一覧
- ロックバスター(P)-初期装備
- Pのノーマル版。少々連射が可能なエネルギー弾。
- ロックンアーム(P)-初期装備
- Pのチャージ版。拳を発射した後、ブーメランのように戻ってくる。
- エレクトリックショック(JU)-ジュピターを撃破
- 手の先から100万ボルトもの電撃を放射する。射程は短いが攻撃力は高い。
- スナッチバスター(ME)-マーキュリーを撃破
- 敵のエネルギーを吸収し奪い取る特殊弾を放つ。ボス戦には無効。
- スパークチェイサー(EA)-アースを撃破
- 敵に向かって、3段階に屈折するレーザー。
- ソルトウォーター(NE)-ネプチューンを撃破
- 特殊な塩水を浴びせ、敵を錆びさせて攻撃する。発射した水玉は地面に落ちると小さく分裂する。
- タンゴ(TA)-初期装備
- 援護攻撃メカ。敵のいる方向に向かってローリングアタックをするが、空中戦は苦手。
- ディープディガー(UR)-ウラノスを撃破
- 特定のブロックを掘り出し、敵に投げつける事ができる。ボス戦では、アース戦のみ使用可能。
- バブルボム(VE)-ビーナスを撃破
- 泡の形状をした強力爆弾。ジグザグ、そしてゆっくりと上昇し天井にあたるとそれに沿って、敵か壁に当たるまで進む。
- フォトンミサイル(MA)-マースを撃破
- どんな地形、敵をも貫くドリル型ミサイルを発射する。発射してから飛んでいくまでラグがある。
- ブラックホール(SA)-サターンを撃破
- 頭上に人工ブラックホールを発生、敵を吸い込んで攻撃する。しばらくすると消滅し、広がりながら回転する散弾を放出して、残りの敵を攻撃する。
- ブレイクダッシュ(PL)-プルートを撃破
- 身にエネルギーを溜め込み、猛スピードで体当たりを繰り出す。特定の壁を破壊する事ができる。
- ラッシュコイル(RC)-ビーナスを撃破
- ハイジャンプをさせてくれる。
- ラッシュジェット(RJ)-サターンを撃破
- 乗ると水平に飛行する。