イレギュラーハンターX
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ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 | プレイステーション・ポータブル |
発売元 | カプコン |
人数 | 1人 |
メディア | UMD |
発売日 | 2005年12月15日 2007年1月25日(カプコレ) |
価格 | 4,800円(税別) 1,980円(カプコレ) |
デバイス | メモリースティックDuo対応 |
イレギュラーハンターX( - エックス、IRREGULAR HUNTER X)は、2005年12月15日にカプコンから発売されたプレイステーション・ポータブル専用のアクションゲームである。2007年1月25日にはカプコレ版が発売されている。
目次 |
[編集] 概要
シリーズ第一弾であるロックマンXのリメイク作品。グラフィックは全て3DCGとなり、カプセル等の配置やボスの攻撃パターンなど、ゲーム内の要素もある程度変更されている。また、8体ボスとの戦闘直前での会話やアニメーションなどが追加されており、演出面でも強化されている。
本作で語られるストーリーは本編(X1~X8)のパラレルストーリーに位置しており、本編上のストーリーとの差異(シグマの顔の傷跡の原因、ケインの様相など)はあくまで別軸の上での事態であって、本来正しいのは本編側のストーリー展開であるという考え方が多い。しかし、シリーズ通して初めて描かれるエックスの過去など、X1の時点に反映しても違和感のない設定や新しい解釈も盛り込まれているため、本作のストーリーはリメイクを機にしたロックマンXシリーズの新訳の物語であるとも期待されている。
ゲーム本編となるXモードをクリアすると、『The day of Σ』、VAVAモードが選択できるようになる。『The day of Σ』は本作専用の20分近くに及ぶOVA。ゲーム内では表現しきれない、エックス含むイレギュラーハンター群の活動模様や、シグマの反乱が起こるきっかけが丁寧に描かれている。また、観賞後には再度Xモードをプレイするとボス戦前のボスキャラクターの台詞が一部変化する。VAVAモードの詳細は項目を参照。
特典として、本家シリーズの最新作である「ロックマンロックマン」の体験版がプレイできる。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] ストーリー
21XX年。 人間と人間に近い思考回路を持つロボット「レプリロイド」が共存する世界(以前のように人間に使われるだけのロボットも存在し、そうしたロボットは「メカニロイド」と呼ばれる)。ライト博士が研究未完成なため数十年前に封印したロボット、エックスが主人公の物語。そんな世界で、人間が犯罪を犯すのと同じく、レプリロイドやメカニロイドも故障し犯罪を犯すものが現れていた。
それを速やかに解決、抹消する特殊機関が「イレギュラーハンター」である。 ケイン博士に発見されたエックスは封印から目覚め、暴走したレプリロイドことイレギュラーを排除すべく組織されたこの部隊にBクラスハンターとして所属する。エックスは先輩であり親友でもある特Aクラスハンター・ゼロと共に日夜イレギュラーの排除に務めていた。
それからしばらくした頃、最強のイレギュラーハンターであるシグマが、突然人間に対して反乱を起こした。レプリロイド達に進化を促すための戦いだというのである。さらに、前々からエックスの秘められた力に興味があり、それを見出すための戦いでもあるとも言う。
それに乗じてシグマ側に付くイレギュラーハンターの隊員もいた。そしてエックスとゼロに出動命令が下り、2人はシグマの計画を打ち止めるためアジトへ向かった。
[編集] 主要キャラクター
- エックス(X) - 声優:櫻井孝宏
- イレギュラーハンター。Dr.ライトが最後に製作し(自分が生きている間にその安全性を確認する事が不可能と判断した為、その確認機能を搭載したカプセルにエックスを封印した)、後にケイン博士によって発見され、全てのレプリロイドの基礎となったロボット(「レプリロイド」という呼称はケイン博士が名づけた)。エックスバスターを駆使して戦う。
- 元来の優しい性格が影響してイレギュラーハンターとしてはBランクであり、引き金を引くことをためらうことのあるエックスを快く思わないハンターも多い。だが、彼自身は戦いの中で成長する無限の可能性を秘めているらしく、その可能性が後にシグマの反乱を招くことになる。先輩のゼロを親友としている。
- 一人称は基本的に「俺」だが、OVA『THE DAY OF Σ』でのシグマやライトとの会話では「私」になっている。
- ゼロ(ZERO) - 声優:置鮎龍太郎
- イレギュラーハンター。Dr.ライトのライバル・Dr.ワイリーが最後に製作したロボット(と推測されるが、本作においてそのような記述は一切無い)。本作において、X2以後に使用する武器であるゼットセイバーを装備しておらず、ゼロバスターが主要武器となっている。
- 周囲からはB級ハンターと言われているエックスが自らと同等かそれ以上であることに気づいている。エックスと共に反乱するレプリロイドと戦うが、後にVAVAを道連れにしようと自爆。エックスがアームパーツを装備していない場合、彼にゼロバスターを託して機能停止する。
- ヴァヴァ(VAVA) - 声優:下崎紘史
- 元イレギュラーハンター。シグマには劣るものの、クワンガーも一目置く程の機動力と攻撃力を持つ。しかし、その圧倒的火力に任せて周囲の被害も考えず暴れまわる危険人物でもあった。そのため、任務においても本来最小限に食い止めるべき被害を逆に拡大させてしまうこともたびたびあり、揉め事が絶えなかったために、とうとうハンター本部に留置されることとなった。そしてまもなく反乱を起こしたシグマの手により再び自由を手に入れ、シグマのように「自らイレギュラー化する」道を選んだ。後にはエックスやゼロと相対し、ゼロの自爆による攻撃を切り抜けながらも、エックスによって倒される。
- VAVAモードの場合、自分より格下のエックスがシグマに脅威として扱われる様を見て反抗の意を抱き、一人反乱軍と戦う道を選ぶ。しかし後に相対したエックスとゼロを撃破寸前まで追い詰めるも、最後にはエックスとゼロの思わぬ不意打ちによって倒されてしまう。そして意識を失う寸前、彼は自分こそが本当の脅威となりえるということ、そして何より自身の存在を証明させるために、今まで戦っていたことを認識する。しかし、彼もまた「無限の可能性」というまやかしに踊らされた哀れな道化に過ぎなかった。
- ライドアーマーを使った戦術が優秀であり、VAVAモードでは強力な専用ライドアーマーも登場する。パンチ攻撃のほか、強力な機関銃を装備しているが時間制限付きでそれを過ぎると爆発してしまう仕様となっている。
- シグマ(∑/Sigma) - 声優:麦人
- 元イレギュラーハンター。エックスとゼロの上司であり、本作のラスボスにして最大のキーパーソンでもある。ケイン博士の最高傑作であり、互いに信頼関係を築いていた。しかしその後、優秀なイレギュラーハンターを率いて、反乱軍を組織。その目的、また彼がイレギュラーになった一因についてはOVA『THE DAY OF Σ』にて描かれるが、目の傷はX4にてゼロにつけられた傷であったのに対し、今作では一時覚醒したエックスに傷つけられたいうことになっており、イレギュラーになった原因がゼロということにはなっていない(顔の傷は、修理の時に治された可能性もある為、ゼロが原因で目の傷が付いたとは一概に言い切れない)。Dr.ケインの発言から、「悩む」という特性を持つエックスに秘められた「無限の可能性」の存在を確信、「進化」という言葉に妄信し、自分達レプリロイドの進化のために反乱を起こしたとされている。味方につけた(VAVAも含む)ハンター達には「エックスを倒すことがレプリロイドの未来(進化)に繋がる」と言い聞かせてはいるが、真の狙いは、反乱を起こしたハンター達との戦いを乗り越え、強くなったエックスとの死闘、そしてその先にある可能性を見るためと推測される。死闘の果てにエックスの名を叫び、海に沈む。
- ナビゲーター(Navigator) - 声優:小林由美子
- 明確な名前は明かされていない。立場的にはおそらくエイリアらの先輩にあたる。反乱が起こっても慌てずに現状をイレギュラーハンター達に伝え、役目を全うする。しかしステージ攻略中のナビゲートはできない。『THE DAY OF Σ』にも登場しており、シグマの反乱による被害の生き残りと思われる。
[編集] ボスキャラクター
[編集] レプリロイド
斜体は異名。また性格が原作版から一部変更されている。
- 深海の武装将軍 ランチャー・オクトパルド(Launcher Octopuld) - 声優:太田哲治
- 元第6艦隊所属の、タコ型レプリロイド。銃火器で全身を武装し、狙った獲物は決して逃さないスナイパー。
- 軍事の知識に長けた頭脳派でもあり、常に「手数の多さ」でイレギュラー達を圧倒していた。作戦や戦闘に美しさを求め、美しく戦う事に至上の喜びを感じ、エックスとの会話によれば「自分は水中戦闘のアーティスト」らしい。長らく周囲に理解されてこなかったが、シグマにその美意識を認められた事から、反乱に加わる事となる。蜂起後は海上都市を襲い、海路を遮断していた。本作ではボスラッシュの第一番手を務める。
- 幽林の妖撃手 スティング・カメリーオ(Sting Chameleao) - 声優:下崎紘史
- 元第9レンジャー部隊の副隊長だったカメレオン型レプリロイド。
- 如何なる場所にも適応可能な保護色能力を持つ部隊きっての実力者だが、任務遂行のためには手段を選ばず、その行き過ぎた合理主義から卑怯者扱いを受けていた。シグマにその実力を純粋に買われ協力を持ちかけられた事から、シグマの反乱軍へ身を投じる事となる。密林の前線基地の警備を担当していた。VAVAモードにて、あのヴァヴァを一応は尊敬していたらしいが、当のヴァヴァは「お調子者」と一蹴している。
- 鋼鉄の甲弾闘士 アーマー・アルマージ(Armor Armarge) - 声優:三宅健太
- アルマジロ型レプリロイド。元第8機甲部隊の隊長。
- 鉄壁の防御力を誇るボディシールドをまとう。武人肌の堅物で、イレギュラーハンター部隊の指揮権を全てシグマに掌握された事から、彼を上官と判断。「上官の命令は絶対」として反乱に参加する。「上官の判断に対する責任は上官にあり、上官の命令について部下が疑念を挟むことは間違っている」と考えている(ただ、エックスにイレギュラーだといわれた際「我々はどちらも間違っていないということだ」と発言しているのでエックスの考えも理解はしているようだ)。蜂起後は兵器の原料の採れる鉱山を占拠した。
- 灼熱のオイルタンク バーニン・ナウマンダー(Burnin' Noumander) - 声優:三宅健太
- ナウマン象型レプリロイド。以前は第4陸上部隊隊長として中東で戦っていた。
- 動きこそ鈍重だが、圧倒的な火力を有し、その武力を以って第4陸上部隊を束ねていた。シグマの反乱に加わったのはその実力を今まで以上に試す機会だと判断したため。反乱に加担してからは工場地帯を大規模な兵器生産工場にしようとした。トボけた外見とは裏腹に、自分より力の劣る相手は徹底的に潰すという残虐な面を持っている。そのため部下にも嫌われていたらしく、反乱の際には誰一人として共に反乱へ加わることはなかった。
- 天空の貴公子 ストーム・イーグリード(Storm Eagleed) - 声優:佐々木大輔
- 鷲型レプリロイド。第7空挺部隊の隊長を務めていた。
- 人望と正義感に厚く、当初は反乱を起こしたシグマとも対立していたが、直接対決で敗れ、その軍門に降ってしまう(更にカメリーオの発言からその際部下を人質に取られた可能性が高い)。その後、彼の意図とは裏腹に第7部隊旗艦であり彼の乗艦であるデスログマーは反乱軍の空中要塞となり、空路を遮断するため空港を制圧、エックスらの前に立ちはだかる事となる。なお、オリジナル版では彼がエックスに勝負を挑む際に旗艦デスログマーを破壊していたが、本作では(少なくともゲームの流れの中では)デスログマーを破壊していなかった。
- 豪速拳の雷王 スパーク・マンドリラー(Spark Mandriller) - 声優:長嶝高士
- マンドリル型の、元第17部隊所属の特A級ハンター。
- 隊長であったシグマに従う形で反乱に参加し、その圧倒的な戦闘力で巨大発電所を占拠。拠点制圧は部下に任せ自分はごろ寝を決め込んで好物の電気を貪り食っている。会話では気だるそうにゆっくりと喋る。難しい事を考えるのは苦手で、シグマに賛同したのも単に「間違っているようには見えなかったから」らしく、周りに流されやすいタイプ。オリジナル版ではその異名通り、高速のダッシュパンチを得意技としていたが、本作ではパンチの際に腕がドリルに変形するようになっており、技の出も遅くなっている。
- 時空の斬鉄鬼 ブーメル・クワンガー(Boomer Kuwanger) - 声優:いずみ尚
- クワガタ型レプリロイド。マンドリラーと同じく、第17部隊に所属していた。
- 行動が素早く、人間はおろかレプリロイドでさえ目に見えない速さで動き、イレギュラー達から恐れられていた。また、頭部のハサミで相手を捕まえてそのまま天井に投げ上げるなど、細身の体に似合わぬかなりの怪力の持ち主でもある。蜂起後は都市のシンボルになるはずだったタワーを制圧して、侵入者を迎え撃つ要塞に作り変えた。オリジナル版とは違い、性格が気分屋から正義や悪といった概念を持たない頭脳派に変更されている。シグマの反乱に参加した理由も変更されており「冷静な分析の結果」ということになっている。発言の内容から、シグマと同じ様にXの無限の可能性に気付いてることが分かる。
- 雪原の皇帝 アイシー・ペンギーゴ(Icy Penguigo) - 声優:石野竜三
- ペンギン型レプリロイド。元第13極地部隊所属の特A級ハンター。
- その異名通り吹雪や氷を使った攻撃方法を得意とする。退屈な極地暮らしに飽きを感じていたが、シグマの応援要請を受けてからは第17部隊と行動を共にするようになる。そのためエックスとも顔馴染みで、彼の甘さには苛立ちを覚えていた。後に起きたエックスの可能性を廻る反乱により、シグマ側に入る。ペンギーゴ自身がエックスに抱いた感情はVAVAのそれと似通っている。小さい体で任務がこなせるように思考回路は柔軟に作られているらしいが、それが周囲にはひねくれ者と思わせる原因となっている。パワーばかりを誇るナウマンダーとは犬猿の仲だった。なお、上述の設定から、オリジナル版のように13部隊の隊長を殺害した上で反乱に加わったかどうかは不明。
[編集] メカニロイド
- ビーブレイダー
- 蜂型の大型メカニロイド。主に森林や都市でゲリラと戦う為に造られた。輸送用のヘリコプターとして、ボール・ド・ボーを各地へ輸送していた。ミサイルやマシンガンで武装している。
- アングラーゲ
- 鮟鱇型メカニロイドで、元々は海底の汚物などを取り除くための清掃用として作られた。提灯部分は動体センサーとなっており、本体から独立している。4つのミサイル発射口を持つほか、吸引口を利用してエックスを吸い寄せたり押し戻したりもする。
- ウツボロス
- ウツボ型の海底探査用メカニロイド。柔らかい体を生かして狭い溝に入ったり砂の中に潜ることが可能。海底から出現し、海中を泳ぎ回った後、また海底へと消える。場所によっては潜らず、ひたすら泳ぎ回るタイプも存在する。
- クルージラー
- 鯨型の海上警備用メカニロイド。何らかの原因で航行能力が失われた上、攻撃回路が完全に暴走して警備用に搭載された武器をでたらめに発射し続けている。
- RT-55J
- かつて『ロボット大相撲』で横綱として人気を博した力士型メカニロイド。現在はシグマの配下となり、あるものを守っている。力士型だけあってパワーは強く、アームを伸ばして攻撃は、壁に激突する際の衝撃でエックスを壁から落とすほどの威力がある。装甲も硬く、特定の弱点部位以外はエックスの全ての攻撃を弾いてしまう。
- サンダースライマー
- 『一つの細胞をどこまで大きくできるか』という実験のために、10年という歳月をかけて作られた怪物。ゼリー状の物質に包まれている。現在は発電所に放置され、ゼリー状の物質で相手の動きを止め、発電所から吸収した電気を利用して電撃を放つ。ただし、ステージに電力が供給されない場合は放てない。
- モルボーラー
- 土竜型の掘削用メカニロイド。装備されているローラーで壁を掘り進む。行動パターンはただ直進してくるだけだが、ローラーはあらゆる攻撃を弾き返し、エックス自身も触れてしまうと一撃で撃破されてしまう。
- ボスパイダー
- 雑魚メカニロイド・クラッシャーの大型版として開発された、蜘蛛型の大型メカニロイド。あみだくじのようにランダムで張られるレールの上を高速移動して体当たりを仕掛ける他、体内で生産した小グモメカ・プチパイダーを発射して攻撃する。装甲そのものは頑丈だが、設計上のミスで、地面に衝突する際に弱点を露出するようになってしまっている。
- ランダ・バンダ
- 壁画のメカニロイド。シグマがイレギュラーハンターだった当時、東南アジアの遺跡で見つけたとされる壁画がモチーフとなっている。壁画に埋め込まれた青、赤、緑の目と鼻の形をしたコアが本体であり、全てを破壊しなくてはならない。侵入者を左右の壁で押し潰すはずだったが、設計ミスで半分しか埋まらない。そのため鼻が動いたり目からエネルギー弾を出すように改造した。
- D-REX
- 肉食恐竜型メカニロイド。本来は体長30mの巨大メカニロイドになる予定だったが、シグマの基地が思いのほか早く発見されてしまったため、急遽頭部だけの戦車として作られた。上顎部分と車輪部分に分かれており、体当たり、上顎による押し潰し、巨大エネルギー弾で攻撃する。車輪部分は攻撃を受け付けない。
- ベルガーダー(Velgarder)
- シグマと共に現れる、獰猛な狼型メカニロイド。シグマの忠実なペットであり、最も信頼の厚いガーディアン。その他に裏切り者の処分も任されていたらしい。壁蹴りなどを用いた俊敏な動きを誇り、口から炎やエネルギー弾を吐いて攻撃する。
[編集] 特殊武器
ボスを倒すと入手できる特殊武器は同じだが、性能と仕様が若干変わっている。
- ストームトルネード - ストーム・イーグリード
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- 通常 - 敵や壁、果ては防御シールドをも貫通する竜巻を前方に発射し、軌道上のあらゆる物を薙ぎ倒す。
- チャージ - 前方に竜巻発生装置のようなものを発射、エックスの目の前に縦の竜巻を発生させる。
- エレクトリックスパーク - スパーク・マンドリラー
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- 通常 - 壁に当たると上下に分裂して飛ぶ電気の弾を発射する。
- チャージ - 電撃によって画面全体を攻撃する。
- カメレオンスティング - スティング・カメリーオ
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- 通常 - 前3方向に緑の光の矢を発射する。上・下方向ボタンを押しながら撃つと、その方に攻撃を片寄らせることができる。
- チャージ - 一定時間無敵になり、穴に落ちない限り死なない。無敵状態のまま他の攻撃をすることも可能。
- ローリングシールド - アーマー・アルマージ
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- 通常 - 地面を転がる、球状のエネルギー弾を発射する。オリジナル版と違い、無敵状態のメットールなどにも効果がある。
- チャージ - バリアを発生させる。バリアの防御効果はヘッドパーツで強化することができ、バリアを張ったまま他の攻撃をすることも可能。また、無敵状態のメットール等を体当たりで破壊できる。
- ホーミングトーピード - ランチャー・オクトパルド
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- 通常 - 2発まで連射可能の追尾ミサイルを発射する。
- チャージ - 魚型追尾ミサイルを5発発射する。通常版ほどの追尾性能は無いが、通常版よりも攻撃力が高くて弾速も速い。
- ブーメランカッター - ブーメル・クワンガー
- ショットガンアイス - アイシー・ペンギーゴ
-
- 通常 - 敵や壁に当たると5つ分裂して跳ね返る氷の弾を発射。他の武器に比べて弾速が非常に速いが連射ができない。
- チャージ - 氷の足場を作り出す。一定時間経つと前方に滑り出し、トロッコのように乗り物として使えるが、壁や硬い敵に当たると砕ける。攻撃力が高い。
- ファイヤーウェーブ - バーニン・ナウマンダー
- 水中では炎が発生しないため効果なし。
- 通常 - 射程の短い炎を連続で発生させる。武器ボタンを押し続けると、エネルギーが切れるまで放射し続ける。
- チャージ - 貫通性のある火炎弾を落とす。着弾すると何本も火柱を上げながら、段差や壁に当たるまで地面を這って進んでいく。火炎弾が壁に当たった場合は、その場で一度火柱を出してから消滅する。
[編集] パワーアップパーツ
エックスはカプセルに入ることで新たなパーツを取得し、パワーアップするという特殊能力を持っている。カプセルはステージの特定の場所に隠されており、カプセルに入ればそのパーツを入手できる。なお、カプセルの設置されている場所はSFC版のロックマンXと異なっている。
- ヘッドパーツ
- 頭突き『ヘッドクラッシュ』で特定のブロックを破壊できるようになる(ジャンプ時は頭ではなく手で壊している。パターンを追加できなかったからだと思われる)。落下物の直撃もある程度なら防げるようになる。また、ローリングシールドの性能を高め、より多くの弾を消滅できるようにする。
- フットパーツ
- 緊急加速システム・ダッシュが装備される。壁蹴りで特定のブロックを破壊することも可能になる。
- ボディパーツ
- ダメージを半減する。ダメージ時ののけぞりも小さくなる。
- アームパーツ
- SFC版と違い、今作品では2種類のアームパーツが存在する。片方を入手するともう片方は入手できなくなる。
- 一つはSFC版でも登場したカプセルから入手するものなのだが、オリジナル版に比べて威力が低下しているなど、著しく弱体化している。
- もう一方は、シグマステージ3でのイベントでゼロから受け取るもの。こちらはアームの色が多少赤みを帯びており、フルチャージバスターが『ハイパーゼロブラスター』に変更されている。威力は通常のチャージショットやスパイラルクラッシュバスターを遥かに凌ぎ、ボスに対しては弱点武器よりも大きなダメージを与えることができる。
[編集] 裏パーツ
- 波動拳
- ライフエネルギー満タン時のみ、 +攻撃ボタン(右向き時)で発射。一直線に飛んでいく単純な飛び道具である。地上でしか発射できず、ライフエネルギーが満タンでないと撃てない。ステージ中の敵にはXバスター通常弾の16倍の破壊力を発揮し、各種ボスは一撃で葬ることができる。威力とエフェクト以外の特性はXバスターと大差無い。SFC版ではパスワードで記録できなかったが、イレギュラーハンターXではセーブで記録できる。また、入手の条件も微妙に違う。元ネタはストリートファイターII。なお、今作のライト博士もまた普段の白衣ではなく格闘家のような格好をしており、普段と同じくシリアスな表情で「波動を感じるんじゃ」とエックスに語った後、自らの波動で背景を揺らすなど、ホログラムらしからぬ演出を見せる。
[編集] VAVAモード
ヴァヴァを主人公としたゲームモード。
VAVAモードでは、XモードがVAVAの視点で展開される。このストーリーはパラレルワールドというよりはIFの物語というに近い。ステージ構成、ゲームの進行方法などの基本内容は変わらないが、敵の配置、一部ボスが変更されたり、ボス戦前でも専用の会話がある。
[編集] ヴァヴァの武器
装備武器については独特のシステムが採用されている。ボスキャラクターはXモードと変わらないが、ボスを倒した時にはヴァヴァ専用の武器を入手する。武器は腕部・肩部・脚部の三種類があり、ステージ開始前に各ひとつずつ選択し、ステージ中での変更はできない。1体のボスから1つの特殊武器を得るエックスと違い、ヴァヴァは倒したボスの組み合わせによって複数の武器を入手できる。(例:スパーク・マンドリラーを倒せばロケットパンチ系の武器が入手できるようになるが、その後に他のボスを倒していれば別のロケットパンチが入手できる。逆に他のボスを全て倒した後でマンドリラーを倒せば、ロケットパンチが一度に全て手に入る)
兵器にはそれぞれコストが設けられており、総コストが一定数値以上となる装備はできない。ただし、一度ゲームクリアすればその制限は無くなる。
[編集] 腕部
- バルカン - 初期装備
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- チェリーブラスト - 初期装備
- 射程8mのバルカン。連射性があり、中距離でも使えるため、どんな時でも使える安定感がある。
- ディスタンスニードラー - アイシー・ペンギーゴ
- 最長の有効射程を持つバルカン。連射はできないが弾速が速く、貫通するので使いやすい。
- トリプルセブン - バーニン・ナウマンダー
- 拡散と連射性能を極めたバルカン。ただ、エネルギー消費が高く、エネルギー切れになりやすい。
- バックショットダンス - スティング・カメリーオ
- 狙うというよりも、ばら撒くタイプのバルカン。拡散性能が高く、連射性もある。
- ジップザッパー - アーマー・アルマージ
- 連射性能が高いバルカン。しかし、射程は極端に短い。
- ロケットパンチ - スパーク・マンドリラーを倒すと入手できる
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- ゴーゲッターライト
- 腕を飛ばして攻撃する。威力は高く、硬い敵でも数回で倒せる。
- インフィニティーギグ
- ホーミング性能を持つロケットパンチ。しかし、狙った敵に命中するとは限らない。
- ゴールデンライト - バーニン・ナウマンダー
- 射程は極端に短いが、破壊力が高いロケットパンチ。全兵装でトップクラスの威力がある。
- スポイルドブラット - ランチャー・オクトパルド
- 威力は低いが移動速度が速く、手数の多さで相手を素早く倒すことが可能。
- エゴイスティックピル - アーマー・アルマージ
- 貫通性能が高いロケットパンチ。使い勝手はいいが、一度発射すると、なかなか帰ってこない。
- ミサイル - ランチャー・オクトパルドを倒すと入手できる
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- ヒューメラスクラッシュ
- バルカンよりも攻撃力は高いが、エネルギー消費が高い。
- バンザイビートル
- ミサイルに翼が付き、より広い範囲の敵に当てることができる。しかし威力は低め。
- ロストラム
- ランダムで軌道が変わるミサイルを発射。直進性能は低い。
- セロティナルバレット
- 発射速度の弾速が遅いミサイル。先読みして、トラップのように設置するような使い方ができる。
- ポップコーンデーモン - スティング・カメリーオ
- 発射すると3つに分裂するミサイルを発射。分裂直後に当てれば強力。
[編集] 肩部
- キャノン - 初期装備
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- フロントランナー - 初期装備
- 攻撃力が比較的高めなキャノン砲。方向キーの上下入力で発射角度を変えられる。
- ファイヤーマーレイン - バーニン・ナウマンダー
- 敵に当たると爆風が広がり、その爆風で敵を誘爆できるキャノン。爆風が起きなければ破壊力は半減する。
- ファットボーイ - ブーメル・クワンガー
- キャノン兵装の中では攻撃力は高い。しかしエネルギー消費が高く、発射後に隙がある。
- ロングショットギズモ - ストーム・イーグリード
- 一度に5発のキャノンを発射する。隙は大きいが連射性に優れ、実用性は高い。
- トライデントライン - スティング・カメリーオ
- 一度に3方向へキャノンを発射。エネルギーと隙が大きい。
- カッター - ブーメル・クワンガーを倒すと入手できる
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- メタルクレセント
- 同時に3枚のブーメランカッターを発射する。方向キーの上下入力で発射角度を変えられる。
- トゥーヘッドスラッシュ - ランチャー・オクトパルド
- 一度に2つのカッターを発射する。直進方向にいる相手に当てることに特化したカッター。
- クイックホームシック
- 一定の軌道を描いて戻ってくるブーメランカッター。アイテム回収機能がある。
- パラサイトソード
- 飛距離に応じて巨大になるカッター。貫通性能が高く、複数の敵を同時に攻撃できる。
- マルーンドトマホーク - アーマー・アルマージ
- 発射後、近距離で回転し続けるカッター。敵や地形を貫通し、持続時間も長い。
- レーザー - スティング・カメリーオを倒すと入手できる
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- ケルベロスファントム
- 同時に3方向へ発射し、敵に当てやすいレーザー。しかし、レーザー系の中では威力は低い。方向キーの上下入力で発射角度を変えられる。
- ナーバスゴースト
- 高い攻撃力で、瞬時に敵を殲滅できるレーザー。方向キーの上下入力で発射角度を変えられる。
- ライジングスペクター
- 砲身は固定されるが、高出力の巨大レーザーで当てやすく、威力は低い。
- ストレートナイトメア
- 砲身は水平に固定されるが、貫通性があり、敵に連続で当たる。レーザー系の中では速度が遅い。
- ネクロバースト
- 全てのエネルギーを消費して、広範囲にダメージを与える。エネルギーが全回復しないと使うことができない。
[編集] 脚部
- ナパーム - 初期装備
-
- バンピティブーム - 初期装備
- 爆弾を前方に発射。発射後の隙は大きいが強力。
- ランブリングバン - スパーク・マンドリラー
- 攻撃範囲が広いが、高さが出ない。地面に接する敵に効果がある。
- スプラッシュヒット - ランチャー・オクトパルド
- 少し離れた所で、竜巻を発生させる。攻撃範囲は狭いが、持続時間は長く、高い位置にいる敵にも攻撃できる。
- バンナウェイボム - ストーム・イーグリード
- 転がるナパーム弾を発射。遠くの敵を攻撃でき、地面の敵を一掃できる。
- テリトリアルパウ - アーマー・アルマージ
- 防御主体のナパーム。攻撃力は低いが、一部の敵の攻撃を打ち消す能力がある。
- バーナー - バーニン・ナウマンダーを倒すと入手できる
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- ワイルドホースキック
- 射程は短いが強力な火炎放射。ジャンプして相手の真上から放てば、絶大な威力を発揮する。水中では使用不可能。
- バーニングドライブ
- 自分の周りの酸素を消費して周囲を強大な炎に包み込む。瞬間的な威力はとても大きい。水中では使用不可能。
- シードラゴンズレイジ
- 唯一水中で使えるバーナー系の兵装。冷気を放出し、相手に攻撃する。
- ドラゴンズワース
- 目の前に火力が集中する至近距離専用の火炎放射。水中では使用不可能。
- グリーンアイドランプ - スティング・カメリーオ
- 至近距離専用で、目の前に火力が集中する。攻撃力は高いが、消費エネルギーも多い。
- エネルギー弾 - アーマー・アルマージを倒すと入手できる。
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- デッドスターハグ
- 地面を転がるエネルギー弾を発射。壁に当たると跳ね返ってくる。
- ピースアウトローラー
- 地面に当たると、2つに分裂して左右に直進する、電撃のエネルギー弾を発射。
- ソードブーケット
- 地形に沿って移動し、触れた敵を破壊する。壁に当たると消滅する。
- ホットアイシクル
- 天井に沿って移動し、触れた敵を破壊する。そのため、天井の無い場所ではあまり実用性が無い。
- スタボーンクロウラー
- 完全に地形に沿って移動する、究極の対地用兵装。エネルギー消費は高めだが、速度が速い。
[編集] その他
以下の2つもボスから入手するが、Xの各パーツと同様に入手後はコストと関係なく標準装備となる(解除できない)
- フローズンキャッスル - アイシー・ペンギーゴ
- 体の表面に薄い氷を纏うことでダメージを半減させる。
- スピードデビル - ストーム・イーグリード
- 全身に薄く空気の層を纏うことで抵抗を軽減し、移動速度を向上させる。
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ
- 『Don't wanna be』
- 歌:Spinwake
[編集] 外部リンク
- イレギュラーハンターX(カプコンによる公式ページ)