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阪急550形電車 - Wikipedia

阪急550形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

550形電車(550がたでんしゃ)とは、かつて阪急電鉄に在籍していた通勤型電車である。

目次

[編集] 概要

1948年10月に550~564の15両が、1951年に565が、それぞれナニワ工機で製造された。

当時、宝塚線は在籍車両の故障等で輸送力不足に陥っており、車両の増強は急務であったが、資材不足の当時、戦前の320380500形などと同様の設計での車両増備は困難な情勢にあった。そこで本形式は1947年運輸省が制定した規格型電車設計案の中で宝塚線の在来車に最も近いB'型[1]を採用して設計製造が実施された。

[編集] 車体

窓配置は500形に準じたd1(1)D6D(1)2(d:乗務員扉、D:客用扉、(1):戸袋窓)の15m級片運転台車であるが、側面窓はそれまでの伝統であった一段下降窓ではなく、完全上昇式の二段上昇窓となった[2]ほか、運転台も片隅運転台となるなど、従来とはかなり毛色の異なる外観の車両となった。

これに対し、資材不足が解消された1951年に増備された565は規格型設計に準拠する必要が無くなったことから、同一窓配置・同一車体寸法ながら側窓が伝統の1段下降式に変更され、窓寸法も変更されて阪急スタイルに回帰した。

車体は小型であるが、寸法的には500形よりもわずかに大きい[3]。なお、製造を担当したナニワ工機は京阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)が自社車両の製造を主目的に創設した子会社であり、本形式は同社の製造第一号車両である。

[編集] 主要機器

主電動機をはじめとする主要機器は在来車である500形と混結時の互換性を確保する必要もあったことから、同時期に電装品と台車を新製して性能向上を図った600形から捻出されたものを流用した。

このため主電動機はゼネラル・エレクトリックGE-240および芝浦SE-121[4]、制御器はゼネラル・エレクトリック社製PC-12、台車は汽車製造会社製形鋼組み立て式イコライザー台車のK-15、と500形と共通仕様とされた。

但し、ブレーキは当初J動作弁使用のAVRブレーキであったものを後にM三動弁によるAMMブレーキに改造した600形[5]と異なり、当時一般的であったA動作弁によるAMAブレーキとされ、長大編成対応を可能とした。

製造当初は宝塚線の規格向上工事前で、一部橋梁に強度的な問題があった関係で、本来主電動機4基搭載の電動車と制御車で1セットとすべき所を、主電動機を1台車につき各1基搭載として分散させ全車電動車[6]として竣工したが、規格向上工事の完了に伴い、1954年に主電動機を偶数車に集約し、奇数車は制御車に改造されて本来の姿となった。

[編集] 運用

当初500形の増備車として15両が製造されて奇数偶数番号で2両編成を組み、余る1両(564)はやはり奇数両しか製造されなかったためにペアを組む相手を持っていなかった500形の530[7]と編成を組んでいたが、運用上の都合から1951年に565が追加で製造され、550形のみで編成を組むように改められた。

更に、1956年1200系製造に関連した各車間の玉突きによる主要機器捻出時には偶数車が住友金属工業製で鋳鋼側枠を備えるイコライザー台車であるKS-33L(H-5)、奇数車がボールドウィン社製形鋼組み立て式イコライザー台車であるBW78-25AAに交換されている他、562・564については制御器をMPC-120Hに改造されている。

その後も、車内外の様々な箇所を手直しされながら、主に宝塚線や箕面線で使用され、特に宝塚線では最大6両編成での運用も実施された。また、一部は伊丹線甲陽線でも使用された。

最終的には神宝線系統の架線電圧昇圧に際して昇圧対応工事の対象から外され、戦後すぐの混乱期の製造で車体の疲弊が著しかったことなどから他社への譲渡対象からも外されたため、1969年8月までに全車廃車された。

[編集] 保存車

廃車後、初号車である550の車体のみ製造メーカーであるナニワ工機の後身であるアルナ工機の本社で屋外保存されていたが、車体の老朽化に伴って運転台部分のみの保存に縮小、さらに2002年のアルナ工機分社化に伴う尼崎工場の閉鎖により岐阜県養老郡にあるアルナ輸送機用品本社工場に移設され、現在も同工場にて保存されている。

この他、2両が解体を免れ、施設等に使用されたが、既に撤去されている。

[編集] 脚注

  1. ^ なお、この規格型電車B'型としては他に近畿日本鉄道奈良線600形20両が本形式と同じ1948年に資材割り当てを受けて製造されている。
  2. ^ 当時は特に板ガラスの調達が困難であったため、窓高さは従来よりも低く設計された。また、完全上昇式のため下段中央に保護棒が設置されていた。
  3. ^ 車体長は本形式の方が580mm長いが車体幅は2,710mmで共通である。
  4. ^ いずれも端子電圧600V時定格出力78kW/615rpmの吊り掛け式電動機である。但し阪急では定格出力82kWを公称した。なお、後者はゼネラル・エレクトリック社の日本における提携先である芝浦の手による前者のスケッチ生産品である。
  5. ^ こちらも最終的にはA動作弁にブレーキ弁を交換している。
  6. ^ 但しパンタグラフは偶数車にのみ搭載されて奇数車には母線結合で給電された。
  7. ^ こちらも偶数車であったため、方向転換の上でパンタグラフなどを撤去した。

[編集] 関連事項



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