国道3号
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一般国道 | |
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国道3号 | |
総距離 | 392.1 km |
制定年 | 1920年 |
起点 | 福岡県北九州市門司区 老松公園前交差点 |
主な 経由都市 |
福岡県北九州市、宗像市、福津市、古賀市、福岡市、大野城市、太宰府市、筑紫野市 佐賀県鳥栖市 福岡県久留米市、八女市、 熊本県山鹿市、熊本市、宇土市、宇城市、八代市、水俣市 鹿児島県出水市、阿久根市、薩摩川内市、いちき串木野市、日置市、鹿児島市 |
終点 | 鹿児島県鹿児島市 中央公園 |
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国道3号(こくどう3ごう)は、福岡県北九州市門司区から鹿児島県鹿児島市へ至る一般国道である。福岡県 - 熊本県八代市にかけて九州自動車道と並走し、また同市から鹿児島県にかけて南九州自動車道がバイパスとして整備中であり、一部区間は供用中である。 JR九州鹿児島本線や九州新幹線、また熊本県八代市 - 鹿児島県薩摩川内市は肥薩おれんじ鉄道とほぼ同じルートを行っている。(ただし、福岡県久留米市 - 熊本県鹿本郡植木町までの区間は、国道209号・国道208号が鹿児島本線と同じルートである。) 特に福岡県においては、同県南北を結ぶ交通の要衝となっており、県内を走る国道の中では最も交通量が多い。
目次 |
[編集] 概要
- 起点:北九州市(門司区老松公園前交差点=国道2号終点)
- 終点:鹿児島市(中央公園=国道10号・国道224号・国道225号・国道226号終点、国道58号起点)
- 重要な経過地:宗像市、福岡市、大野城市、筑紫野市、鳥栖市、久留米市、八女市、山鹿市、熊本県鹿本郡植木町、熊本市、宇土市、同県宇土郡不知火町、同県下益城郡松橋町、同県八代郡宮原町、八代市、水俣市、出水市、阿久根市、鹿児島県出水郡野田町、川内市、串木野市、同県日置郡市来町
- 総距離:392.1km
- 指定区間:福岡県北九州市小倉北区砂津2丁目321番3(砂津交差点) - 鹿児島市城山町1番の1(終点)
[編集] 歴史
現在の国道3号に相当する道は、長崎街道の一部、唐津街道、薩摩街道である。国道3号と長崎街道が同じルートであるのは門司から八幡までであり、そこから長崎街道は、遠賀川に沿って進み冷水峠を越えて筑紫野へ、鳥栖から長崎方面へ向かうという、今日の国道200号と国道34号に相当するルートをとっていた。八幡から福岡市へ向かう道が唐津街道である。薩摩街道は鳥栖附近で長崎街道から分岐し、現在の3号と同じルートをとっていた。
明治18年内務省告示第6号「國道表」では、長崎街道がそのまま国道4号「東京より長崎港に達する路線」となり、薩摩街道は国道4号から筑紫野で分岐する国道11号「東京より熊本鎮台に達する路線」および熊本より先の国道37号「東京より鹿児島県に達する路線」となった。唐津街道は国道34号「東京より福岡県に達する路線」に指定された。
大正9年施行の旧道路法に基づく路線認定では、国道2号「東京市より鹿児島県庁所在地に達する路線(甲)」となった。この路線は福岡市を経由するもので、今日の国道3号と同じルートである。それまで上位路線であった長崎へ向かう路線は、国道2号から鳥栖で分岐する国道25号となった。また、遠賀川沿いの旧長崎街道は国道から外された。この区間が再び国道となるのは1953年のことである。
1952年12月4日、新道路法に基づく路線指定で旧2号の門司より南が一級国道3号(福岡県門司市(現 北九州市門司区) - 鹿児島県鹿児島市)として指定された。1965年4月1日に、道路法改正によって一級・二級の別がなくなり一般国道3号となった。
[編集] バイパス区間
[編集] 福岡県内
国道495号の一部区間(福岡市東区香椎駅前 - 福津市中央)および福津市中央から遠賀郡岡垣町山田峠に至る道路が国道3号の指定から外れるまでは福岡市東区香椎駅前から遠賀郡岡垣町山田峠までの区間がそれぞれ「香椎バイパス」「宗像バイパス」「岡垣バイパス」と呼ばれていた。
福岡県道112号福岡日田線(福岡市博多区東比恵 - 筑紫野市原田)が国道指定から外れるまでは、福岡市博多区東比恵1丁目から筑紫野市原田までの区間が「福岡南バイパス」「筑紫野バイパス」と呼ばれていた。
福岡市博多区豊から福岡市東区松崎までの区間は現在も「国道3号博多バイパス」と呼ばれる。博多バイパスに対する現道区間は福岡市博多区東比恵から福岡市東区下原である。博多バイパスは将来延長され、東部市場付近(福岡市東区下原)で現道と合流する計画となっている。
[編集] 熊本県内
1969年までは熊本県道303号四方寄熊本線の区間が国道3号の現道であった。これと並行して建設されたバイパスの熊本市四方寄町から浄行寺交差点までの区間は、現道となった現在も「清水バイパス」と呼ばれている(四方寄熊本線は「旧国道3号」の通称が現在でも広く使用されている)。
[編集] 鹿児島県内
鹿児島市田上から武岡トンネルを経由して鹿児島市武にかけての区間が田上バイパスとして供用されており、九州自動車道・南九州自動車道・指宿スカイラインの鹿児島ICに接続している。また、このバイパスの交通渋滞を解消するため鹿児島東西道路の建設が計画されている。
[編集] 重複区間
- 国道10号:福岡県北九州市門司区(老松公園前交差点) - 福岡県北九州市小倉北区(三萩野交差点)
- 国道325号:福岡県久留米市 - 熊本県山鹿市(中央通り交差点)
- 国道443号:熊本県山鹿市新町(西上町交差点) - 熊本県山鹿市中央通(中央通り交差点)
- 国道208号:熊本県鹿本郡植木町(舞尾交差点) - 熊本県熊本市(水道町交差点)
- 国道57号:熊本県熊本市(近見町交差点) - 熊本県宇土市(松原交差点)
- 国道218号:熊本県熊本市 - 熊本県宇城市松橋町久具
- 国道219号:熊本県熊本市 - 熊本県八代市(萩原町交差点)
- 国道328号:鹿児島県鹿児島市小山田町(小山田町交差点) - 鹿児島県鹿児島市城山町(中央公園)
[編集] 通過市町村
[編集] 主な接続路線
南九州自動車道のインターチェンジについてはこちらを参照。 福岡県
- 国道2号(北九州市門司区起点)
- 国道10号(北九州市門司区起点 - 北九州市小倉北区)
- 国道198号・国道199号(北九州市門司区)
- 国道322号(北九州市小倉北区)
- 国道199号・国道200号(北九州市八幡西区)
- 九州自動車道古賀IC(古賀市)
- 福岡高速道路1号線香椎東出入口(福岡市東区)
- 国道495号(福岡市東区)
- 福岡高速道路1号線香椎出入口(福岡市東区)
- 国道201号(福岡市東区)
- 福岡高速道路2号線千代出入口(福岡市博多区)
- 国道202号(福岡市博多区)
- 国道385号(福岡市博多区)
- 福岡高速道路2号線榎田出入口・半道橋出入口・月隈出入口(福岡市博多区)
- 国道202号(福岡外環状道路)(福岡市博多区)
- 福岡高速道路2号線金の隈出入口・大野城出入口(福岡市博多区)
- 九州自動車道太宰府IC(大野城市)
- 福岡高速道路2号線水城出入口(太宰府市)
- 九州自動車道太宰府IC(太宰府市)
- 国道200号(山家バイパス)(筑紫野市)
佐賀県
福岡県
熊本県
- 国道443号(山鹿市)
- 九州自動車道植木IC(鹿本郡植木町)
- 国道208号(鹿本郡植木町 - 熊本市)
- 国道266号・国道387号・国道445号(熊本市)
- 国道57号(熊本市 - 宇土市)
- 国道218号(熊本市 - 宇城市)
- 国道219号(熊本市 - 八代市)
- 国道501号(宇土市)
- 国道266号(宇城市)
- 国道443号(八代郡氷上町)
- 九州自動車道八代IC(八代市)
- 国道268号(水俣市)
鹿児島県
- 国道328号・国道447号・国道504号(出水市)
- 国道389号・国道499号(阿久根市)
- 国道267号(薩摩川内市)
- 国道270号(いちき串木野市)
- 国道328号(鹿児島市)
- 九州自動車道鹿児島北IC(鹿児島市)
- 国道10号・国道58号・国道224号・国道225号(※国道225号重複=国道226号)(鹿児島市終点)
[編集] バイパス
- 戸畑バイパス(北九州市)
- 黒崎バイパス(北九州市)…未供用
- 遠賀バイパス(遠賀町 - 岡垣町)
- 岡垣バイパス(岡垣町 - 宗像市)
- 宗像バイパス(宗像市)
- 香椎バイパス(古賀市 - 福岡市)
- 博多バイパス(福岡市)
- 福岡南バイパス(福岡市)
- 筑紫野バイパス(筑紫野市 - 基山町)
- 鳥栖久留米道路(鳥栖市 - 久留米市)…未供用
- 植木バイパス(植木町)…未供用
- 熊本北バイパス(熊本市)…一部供用
- 清水バイパス(熊本市)
- 川尻バイパス(熊本市)
- 宇土バイパス(宇土市 - 宇城市)
- 隈之城バイパス(薩摩川内市)
- 市来バイパス(いちき串木野市)
- 鹿児島バイパス(鹿児島市)
[編集] 有料道路
[編集] 別名
- 長崎街道
- 薩摩街道
[編集] 主な峠
- 小栗峠(標高183m):福岡県八女郡立花町 - 熊本県山鹿市
- 赤松太郎峠(標高117m):熊本県八代市 - 熊本県葦北郡芦北町
- 津奈木太郎峠(標高160m):熊本県葦北郡芦北町 - 熊本県葦北郡津奈木町
- 赤松太郎峠・佐敷太郎峠(現在は佐敷トンネルを経由)・津奈木太郎峠は三太郎越と呼ばれ、薩摩街道時代からの難所の一つだった
[編集] 道の駅
福岡県
- たちばな(八女郡立花町)
熊本県
鹿児島県
- 阿久根(阿久根市)
[編集] その他
[編集] 福岡県・佐賀県
北九州市内は市街地を走るため、門司駅前、小倉北区富野・清水(きよみず)交差点、八幡西区陣山・黒崎・陣原・則松周辺などは渋滞も激しい。その他信号機も多く、並行する国道199号がバイパスの役割を果たしている。北九州市を抜けて福岡市北部にかけての区間は、バイパスとして整備された区間で信号機が少なく車線も多い。ただ北九州方面から福岡、鳥栖、久留米方面までは幹線道路として交通事故の多さでも国内有数であるため注意が必要。(暴走行為などのかなり危険な運転もしばしば見られる。)また、佐賀県の基山町から福岡県の八女市方面にかけては大部分が2車線である上、交通量も非常に多いため、慢性的に渋滞している。特に久留米市国分町の苅原交差点は渋滞のメッカで、道路情報掲示板に同交差点の渋滞情報が度々表示される。現在は基山町から鳥栖市にかけて、4車線化を徐々に進めており、国道500号交点である姫方町交差点までは概ね完了している。立花町から南は山越えのルートになる。
[編集] 熊本県
熊本県内では、県道3号大牟田植木線と合流する地点(鹿本郡植木町)の道路標示が紛らわしいことで有名。四方寄交差点(熊本市)以北は2車線区間で、熊本市中心部に向かう自動車が多く、渋滞が起こりやすい。特に国道208号と接する、舞尾(もうの)交差点(鹿本郡植木町)は渋滞のメッカ。渋滞の解消に向けて、植木バイパス、熊本北バイパスが整備中である。
[編集] 鹿児島県
鹿児島県内に入ると、出水市で国道328号と分岐するが、悪天候時を除くとこちらの方が早着できる場合がある。しかし、紫尾山を越えていくため、勾配が厳しいので要注意。一転、3号を南下していく場合は牛ノ浜駅近辺より上川内駅近辺(高城川まで)までは海岸沿いの2車線対面通行となる。東シナ海の景色が美しいが、単調な運転になりやすいので、居眠りに注意。薩摩川内市内(高城川以南)では、4車線に広がる(隈之城川まで、ただし隈之城バイパスを通行した場合木場茶屋まで)が、川内川をまたぐ太平橋近辺では、秋に大綱引が行われるので、迂回しなければならない時期がある。薩摩川内市から日置市を過ぎて鹿児島市に入り、小山田交差点で国道328号と合流し、肥田橋交差点まではこれまた単調な2車線対面通行となる。当交差点までは渋滞が激しい。その後、九州自動車道鹿児島北ICをくぐり、終点へ向かう。なお、鹿児島市内の甲突川沿いの区間は増水等に注意が必要である。