ヨハネスブルグ国際空港
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ヨハネスブルグ国際空港 | |||
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IATA:JNB - ICAO:FAJS | |||
概略 | |||
空港種別 | 民間 | ||
Operating Agency | CIVIL GOVERNMENT | ||
海抜 | 5,558ft (1,694 m) | ||
位置 | 南緯26度08分21秒東経28度14分45秒 | ||
滑走路 | |||
方向 | 全長 | 表面 | |
ILS | m×幅 | ||
03R/21L | YES | 3,400×60 | 舗装 |
03L/21R | YES | 4,418×61 | 舗装 |
ヨハネスブルグ国際空港(-こくさいくうこうJohannesburg International Airport)とは、南アフリカ共和国ハウテン州ヨハネスブルグ近郊にある国際空港である。2006年10月、オリバー・タンボの名を冠した現在の空港名O.R.タンボ国際空港に改称されている。1990年中頃まではヤン・スマッツ国際空港であった。 当空港は南アフリカ共和国おいて国内外の渡航において重要空港であり2005年現在約1600万人の旅客を扱うアフリカでは一番旅客数が多い空港である。南アフリカ最大の航空会社である南アフリカ航空(SAA)と南アフリカ航空のグループ会社を含む幾つかの中小規模のローカル航空会社が当空港をハブ空港としている。
目次 |
[編集] 歴史
当空港は1952年ヤン・スマッツ空港(ヤン・スマッツの死後、2年後)としてイーストランド、ケンプトンパークの町近くに設置される。当空港はこれまであった、1945年以降欧州便を取り扱っていたPalmietfontein国際空港を置き換えた。開港した1952年はジェット機時代到来を告げる出来事として、デハビランド DH.106 コメット による最初のフライトが英国海外航空によってヒースロー空港との間で行われた。 1970年代に入るとコンコルドのテスト空港として利用され、航空機が高高度で離着陸する時どう機能するか明らかにした。1980年代は多くの国がアパルトヘイトによる国連制裁によって貿易をやめた。また、航空会社の多くが就航をやめなければならなかった。南アフリカ航空などは欧州方面へ向かうフライトなどで安全上の問題やアフリカ諸国からの上空飛行の拒否などでアフリカ大陸上空を飛行することが出来ず一旦大西洋側などの洋上へ出るなどアフリカの膨らみを遠回して飛行をしなければならず、当時長距離飛行に優れたボーイング747-SPが良く使われていた。1996年にカイロ国際空港の旅客人員を追い越し、中東・アフリカ地区においてはドバイ国際空港に次いで2番目に旅客人員が多い空港である。2006年3月までに当空港は既に1610万人の旅客を取り扱い2005年の同時期に比べ11%増加している。FIFAワールドカップ南アフリカ大会が開催される予定の2010年までには2100万人になることが予想されている。2006年11月26日にはA380がアフリカ大陸にある空港としては初めて飛来した。これは、南極を通過しシドニーへ向かう途中の試験飛行で寄港したものである。
[編集] 空港情報
[編集] 滑走路
当空港は「暑く、高い」空港として見られている。高度が約1700mあり空気が平地より薄くなっている。それにより航空機の性能にも影響がある。例えば、ヨハネスブルグからワシントンD.C.までエアバスA340-600で運航する場合、燃料を満タンに出来ないので、燃料補給のためにダカールレオポール・セダール・サンゴール国際空港に寄港しなければならない。これは、貨物や旅客を満載で離陸する時により長い距離の滑走が必要で離陸出来ないなど出発地でのパフォーマンスが著しく減少するためである。これとは対照的に、ワシントン・ダレス国際空港から戻ってくるフライトでは出発地がほぼ平地(標高95m)なので航空機の性能を生かし、直行便で14時間である。ワシントンとヨハネスブルグ間の民間定期便は世界で2番目の長距離直行便でもある。南アフリカ航空は現在、西アフリカの市場を考慮しアメリカ合衆国に出入りする、幾らかの便をセネガルのダカール経由で行っている。南北方向の2本の平行滑走路と、使用されなくなった交差する滑走路がある。西滑走路03L/21Rは4400m以上あり世界の国際空港に存在する滑走路の中では長い滑走路のうちの一つである。当空港の高度が高く薄い空気の影響で荷物を満載にした航空機が離陸するためにはこれ程の長さの滑走路が必要であった。繁忙な時間帯には着陸する航空機は東滑走路を使い、離陸する航空機は西滑走路を使用している。
[編集] ターミナル
空港には6つのターミナルがあるが、国際線ターミナル、国内線ターミナル、トランジットターミナルの3つの主要エリアに分けることが出来る。トランジットターミナルは、国内線の古く使われなくなったエリアに供用された。古くなった場所の大部分は新しい中央ターミナルを建設するため取り壊され、国内線ターミナルと国際線ターミナルの屋内連絡路とチェックインエリア、より多くのゲートが供用される。 当空港は南アフリカ航空博物館の基盤としても利用されており、南アフリカ航空の記念物で満たされている。1987年のヤン・スマッツ国際空港の時代の建物の時に二人の航空ファンの考えによって始められた。
[編集] 就航路線
デルタ航空はアメリカ合衆国ジョージア州のアトランタ国際空港と当空港(ダカール経由)との間で2006年12月4日より就航を開始した。デルタ航空はアメリカ合衆国のメジャーな航空会社では唯一アフリカ路線に就航している。南アフリカ航空はワシントン・ダレス国際空港とジョン・F・ケネディ国際空港との間に既に毎日就航している。日本との間では南アフリカ航空が以前は関西国際空港まで香港経由で乗り入れていたが、現在は運休中である。2007年4月22日より香港乗り継ぎで全日空とコードシェアを開始した。香港発がNH6665/SA287便、ヨハネスブルグ発がNH6666/SA286便で、毎日就航している。
[編集] 旅客便
- 1Time ケープタウン国際空港, ダーバン国際空港, イーストロンドン空港, ポートエリザベス国際空港
- エール・オーストラル サン・ドゥニ・ジロ空港※レユニオン島
- エア・ボツワナ セレツェカーマ国際空港
- Air Comores International Prince Said Ibrahim国際空港
- エールフランス シャルル・ド・ゴール国際空港
- エア・マダガスカル アンタナナリボ・イヴァト空港
- エア・マラウイ ブランタイヤ・チレカ国際空港, リロングウェ・カムズ国際空港
- エア・モーリシャス Sir Seewoosagur Ramgoolam国際空港
- エア・ナミビア ウィンドフック・ホセア・クタコ国際空港
- エア・セーシェル セイシェル国際空港
- エア・タンザニア ジュリウス・ニエレレ国際空港
- エア・ジンバブエ ハラレ国際空港、ヴィクトリアフォールズ国際空港
- アンゴラ・エア・チャーター ルアンダ2月4日空港(Quatro de Fevereiro Airport)
- Bellview Airlines ※ナイジェリアの航空会社 ラゴス・ムルタラモハメド国際空港, フリータウン空港, ドゥアラ国際空港
- ブリティッシュ・エアウェイズ ロンドン・ヒースロー空港
- 運航会社はコムエア(Comair) ケープタウン国際空港, ダーバン国際空港, ハラレ国際空港, リビングストン空港, ポートエリザベス国際空港, ヴィクトリアフォールズ空港, ウィンドフック・ホセア・クタコ国際空港
- カメルーン航空 ドゥアラ国際空港
- キャセイ・パシフィック航空 香港国際空港
- 中国東方航空 上海浦東国際空港
- デルタ航空 アトランタ国際空港, ダカール・レオポルド・セダール・サンゴール国際空港
- エジプト航空 カイロ国際空港
- エル・アル航空 ベン・グリオン国際空港
- エミレーツ航空 ドバイ国際空港
- エチオピア航空 アジスアベバ・ボレ国際空港
- エティハド航空 アブダビ国際空港
- Flyglobespan マンチェスター空港※2007年11月就航予定
- ガボン航空 リーブルヴィル国際空港
- ガーナ国際航空 アクラ・コトカ国際空港
- Hewa Bora Airways キンシャサ・ヌジリ国際空港, ルブンバシ国際空港
- イベリア航空 マドリード・バラハス国際空港
- Interair South Africa イヴァト空港, バマコ・セノー国際空港, ブラザヴィル・マヤマヤ空港, ンジャメナ国際空港, Ndola空港, サン・ドゥニ・ジロ空港, リブレビル国際空港, コトヌーCadjehounkuu空港
- ケニア航空 ナイロビ・ジョモ・ケニヤッタ国際空港
- KLMオランダ航空 スキポール空港
- Kulula.com ケープタウン国際空港, ダーバン国際空港, ジョージ空港, ハラレ国際空港, Sir Seewoosagur Ramgoolam国際空港, Ndola空港, ポートエリザベス国際空港, ウィンドフック・ホセア・クタコ国際空港
- モザンビーク航空(Linhas Aéreas de Moçambique) マプト国際空港
- ルフトハンザ・ドイツ航空 フランクフルト国際空港
- マレーシア航空 ブエノスアイレス・エセイサ国際空港, クアラルンプール国際空港
- Nationwide Airlines ケープタウン国際空港,ダーバン国際空港, ジョージ空港, リヴィングストン空港, ロンドン・ガトウィック空港, ポートエリザベス国際空港
- オリンピック航空 アテネ国際空港
- Rwandair Express キガリ国際空港
- カンタス航空 シドニー国際空港
- カタール航空 ドーハ国際空港
- サウジアラビア航空 ジェッダ・キング・アブドゥルアズィーズ国際空港, ナイロビ・ジョモ・ケニヤッタ国際空港
- Sefofane Air Charters Kruger Mpumalanga国際空港
- シンガポール航空 チャンギ国際空港
- 南アフリカ航空 アビジャン・ポートボー空港, コトカ国際空港, ベイラ空港, ブランタイヤ・チレカ国際空港, Bloemfontein, ブエノスアイレス・エセイサ国際空港※2007年7月8日就航予定, ケープタウン国際空港, ダカール・レオポルド・セダール・サンゴール国際空港 , ダルエスサラーム・ジュリウス・ニエレレ国際空港, ダーバン国際空港, イーストロンドン空港, エンテベ国際空港, フランクフルト国際空港, セレツェカーマ国際空港, ハラレ国際空港, 香港国際空港, キガリ国際空港, キリマンジャロ国際空港※2007年7月7日就航予定, ムルタラ・モハメド国際空港, リロングウェ・カムズ国際空港, リヴィングストン空港, ロンドン・ヒースロー空港, ルアンダ2月4日空港(Quatro de Fevereiro Airport), ルサカ国際空港, Mafikang空港, マプト国際空港, Maseru Moshoeshoe国際空港, Sir Seewoosagur Ramgoolam国際空港, ムンバイ国際空港, ミュンヘン国際空港※2007年7月就航予定, ナイロビ・ジョモ・ケニヤッタ国際空港, ジョン・F・ケネディ国際空港, シャルル・ド・ゴール国際空港, パース空港, ピーターマリッツバーグ空港, ポートエリザベス国際空港, サンパウロ・グアルーリョス国際空港, ヴィクトリアフォールズ国際空港, ワシントン・ダレス国際空港, ウィンドフック・ホセア・クタコ国際空港, ザンジバル国際空港
- マンゴー航空 ケープタウン国際空港, ダーバン国際空港
- Airlink ジョージ空港, マンジニ空港, ンドラ空港, Nelspruit空港, ピーターマリッツバーグ空港, Umtata K.D. Matanzima空港
- South African Express ブルームフォンテーン空港, セレツェカーマ国際空港 , ジョージ空港,キンバリー空港, ポロクワネ国際空港, リチャードベイ空港, ウォルビスベイ空港、ヴィクトリアフォールズ国際空港(南アフリカ航空便として運行)
- スイスインターナショナルエアラインズ チューリヒ国際空港
- TAAG アンゴラ航空 ルアンダ国際空港
- TAP ポルトガル航空 リスボン・ポルテラ空港
- タイ国際航空 バンコク・スワンナプーム国際空港
- トルコ航空 イスタンブール・アタテュルク国際空港※2007年9月15日就航予定
- ヴァージン・アトランティック航空 ロンドン・ヒースロー空港
- ヴァージン・ナイジェリア航空 ムルタラ・モハメド国際空港
- イエメニア ダルエスサラーム・ジュリウス・ニエレレ国際空港, Sana'a国際空港
- ザンビア航空 ルサカ国際空港
[編集] 貨物便
- アフリカン国際航空
- アトラス航空
- カーゴルックス航空
- DASエアカーゴ
- エミレーツ・スカイカーゴ
- ファストエア
- ルフトハンザカーゴ
- Martinair/Martinair Cargo
- MK航空
- Ocean Airlines
- シンガポール航空カーゴ
- Tramon Air
- Wimbi Dira Airway/WDA
[編集] 拡張計画
空港を管理している、南アフリカ空港会社(Airports Company South Africa ACSA)は2010年に予定されているFIFAワールドカップに備えて大規模な空港の拡張を行うと発表している。計画には国際線ターミナルの拡張も含まれている。これは、A380の就航に対応したもので新しいピアによって容量を引き上げる。新しい中央ターミナルは現在建設中であり、反対側には高層化された駐車施設が4億7000万ランドの費用で建設中である。ターミナルAは道路と結び付けられるなどの再編成等により多くの国際線出発スペースに充てられる。
中央ターミナル(建設費200億ランド)では容量が引き上げられ国内線と国際線の旅客が直接行き来出来るようになり、A380に対応された荷物コンベアも追加される。到着エリアはレベル(階)1に設置され、出発エリアはレベル3に拡張される。レベル2では商業施設などが入居する。計画中の鉄道アクセスGautrain Rapid Rail linkの駅もターミナル内に設置される予定。
新しい国際線ピア(建設費5億3500万ランド)は到着と出発の取扱能力が増加し9箇所の二重構造の乗り場が追加される。そのうち4箇所はA380と互換性がある。ボーディング・ブリッジは既に設置され免税品店街も拡張予定。 追加されるラウンジなどは上階に建設される予定である。 新しい国際線ピアと改良される中央ターミナルは両方とも2009年までには完成させる予定である。第二のターミナルを2本の滑走路の間に建設させることも議題に上り、2012年までに完成させることが提案された。 国内線と国際線のチェックイン施設、乗り場、店舗、ラウンジなど計画の整備にようする費用は8億から10億ランド の範囲とされている。2015年までには毎年2400万人から2500万人の旅客を扱うことが予想される。
当空港は世界的にA380を扱うことが出来る少ない目的地であるとエアバスはリストしている。世界的な航空会社は長距離の目的地としてヨハネスブルグ便を運航するため、A380が就航しサービスを開始する最初の年に当空港で見られることとなるかもしれない。ロンドンからのほとんどの便は毎日ボーイング747が使用されている。
[編集] 空港の名称問題
1994年、新しく改革された南アフリカ政府は空港に政治家の名前を付けないように国家政策が実行された。 ヨハネスブルグ国際空港がそれ以前はヤン・スマッツ国際空港として知られていたがヨハネスブルグ国際空港に名称変更されたのはこのためである。 しかしながら2006年10月27日、再度名称変更が行われアフリカ民族会議のかつての議長であったオリバー・タンボにちなんだ名称に変更された。政治的に強行に変更されたことに関して様々な議論を呼んでいる。 2005年後半頃、オリバー・タンボ国際空港に名称変更することが提案された。正式発表されたのは2006年6月30日の南アフリカ政府の官報である。 新しいサインなども整い2006年10月27日に名称変更が実施されることとなったが、評論家などは名称変更には多額の費用が掛かることや政治家の名前を空港に使用することに関して批判的であった。日和見主義の政治と重要な社会経済問題から目を背けさせる意図が空港名称変更には潜んでいるとも批判されている。
[編集] 航空保安無線施設
局名 | 種類 | 周波数 | 識別信号 |
JOHANNESBURG | VOR | 115.2MHz | JSV |
JOHANNESBURG | DME | JSV | |
JOHANNESBURG | NDB | 202.0KHz | JB |
[編集] 航空管制
種類 | 周波数 | 運用時間(JST) |
CLR | 121.7MHz,121.9MHz | 月曜~金曜 13:00-3:30 土曜・日曜 14:00-3:30 |
GND | 121.9MHz | 24H |
TWR | 118.1MHz,121.9MHz | 月曜~金曜 13:00-4:00 土曜・日曜 14:30-4:00 |
122.65MHz,123.05MHz | 24H | |
APP | 123.7MHz,124.5MHz | 123.7MHzは14:00-2:00及び西方面 124.5MHzは24H及び南方面 |
ATIS | 115.2MHz,126.2MHz | 24H |
[編集] 英語版出典
- World Aero Data airport information for FAJS
- "OR Tambo now official", News24, 2006-10-27. Retrieved on 2006-10-27.
- Details p of Air Rhodesia Flight RH825. Viscount Disasters. Retrieved on 2006-11-12.
- [1] Airport-Technology.com
- [2] Airliner World Magazine, October 2006 issue
- http://www.flyglobespan.com/ZA/UKflights.asp?OutDepAir=JNB&OutArrAir=MAN&Class=E&Frame=Top
- http://www.oceanairlines.com/
- Wolmarans, Riaan. "Welcome to OR Tambo Airport", Mail&Guardian, 2006-07-10. Retrieved on 2006-09-22.
- Grant, Tavia. "Bombardier wins $1.65-billion in contracts", The Globe and Mail, 2006-09-28.
[編集] 外部リンク
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