ヒューストン・ストリート
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ヒューストン・ストリート Huston Street オークランド・アスレチックス No.20 |
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基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | テキサス州オースティン |
生年月日 | 1983年8月2日(24歳) |
身長 体重 |
6' 0" =約182.9cm 195 lb =約88.5kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2004年 ドラフト1巡目 |
初出場 | 2005年4月6日 オリオールズ戦 |
年俸 | $3,300,000[1](2008年) |
経歴 | |
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■Template ■ウィキプロジェクト 野球選手 |
ヒューストン・ローウェル・ストリート(Huston Lowell Street , 1983年8月2日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州オースティン出身の野球選手。投手、右投右打。現在はMLBオークランド・アスレチックスに所属している。
目次 |
[編集] 経歴
父のジェームズ・ストリートは、テキサス大学オースティン校在学中に野球とアメリカンフットボールの両方で活躍し、特にアメフトでは名クォーターバックとしてチームを1969年に全米王者に導いた選手だった。彼の息子として1983年8月2日に生まれたヒューストンもやがて父と同じ大学に進学、3年間の在学中に抑え投手として通算41セーブを挙げ、チームが3年連続でカレッジ・ワールドシリーズ出場する原動力となった[1]。
大学屈指のクローザーだったが、体が小さいことが嫌われてどこのチームも獲得に動かなかった[2]。それを見て2004年のドラフト1巡目(全体40位)でオークランド・アスレチックスの指名を受けて入団、その年のうちにAから3Aの3つのマイナーリーグで21試合に登板し、被本塁打は0。翌年に招待選手としてメジャーのスプリングトレーニングに参加する。「ベテラン選手からできる限り知識を吸収して、マイナーで試すつもりだった」[3]ストリートだったが、リリーフ陣に故障者が出たため開幕をメジャーで迎える。4月6日にメジャー初登板。
チームの抑え投手だったオクタビオ・ドーテルも5月21日に故障者リスト入りすると、メジャーデビューから2か月足らずのストリートが代役に抜擢される。これについてもカート・ヤング投手コーチが「実際に、ストリートをあの時点でクローザーに指名するのは予定より早かった」[3]と語っている。ストリートは、自身やチームの予定より早くメジャーでの地位を確立し、5勝1敗23セーブの成績を残し、ローリー・フィンガーズの持つ球団新人セーブ記録を35年ぶりに更新した[4]。シーズン終了後、ストリートはロビンソン・カノ(ヤンキース)や井口資仁(ホワイトソックス=当時)らを抑え、クローザとしてアメリカンリーグ史上リーグ3人目となる新人王を受賞した[4]。
2006年にはワールド・ベースボール・クラシックのアメリカ合衆国代表に選ばれた。しかしレギュラーシーズンでは、右大胸筋や右股関節を痛めるなど故障に悩まされ、37セーブ(リーグ4位)を挙げたもののセーブ失敗11度(両リーグワースト2位)と精彩を欠いた。さらに2007年は右腕痛で2か月近く投げることができず、復帰後は不安定な投球も9月になって制球が安定し[2]、9月以降の防御率は0点台に抑えている。しかし、登板数・セーブ数ともにこれまでで最低の数字を残した。
[編集] 選手としての特徴
投球前に舌を出し、左足を前にして斜め後ろにもたれかかるようなフォームが特徴。球種は90mph前半(約144.8km/h - 151.2km/h)のツーシーム、スライダー、チェンジアップ気味のシンカー。
かなりのインテリでもあり、文章を書くのも好きなようで、2005年はルーキーながらスポーツ専門局ESPNに『大リーグ日記』を寄稿、好評を博した。
[編集] 年度別投球成績
年度 | 球団 | 勝利 | 敗戦 | 試合 | 先発 | 完投 | 完封 | 完了 | セーブ | ホールド | 投球回 | 被安打 | 失点 | 自責点 | 被本塁打 | 四球 | 奪三振 | 死球 | 暴投 | 打者 | 防御率 | WHIP |
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2005 | OAK | 5 | 1 | 67 | 0 | 0 | 0 | 47 | 23 | 0 | 78.1 | 53 | 17 | 15 | 3 | 26 | 72 | 2 | 1 | 306 | 1.72 | 1.009 |
2006 | OAK | 4 | 4 | 69 | 0 | 0 | 0 | 55 | 37 | 1 | 70.2 | 64 | 28 | 26 | 4 | 13 | 67 | 2 | 4 | 290 | 3.31 | 1.090 |
2007 | OAK | 5 | 2 | 48 | 0 | 0 | 0 | 35 | 16 | 5 | 50.0 | 35 | 20 | 16 | 5 | 12 | 63 | 0 | 0 | 199 | 2.88 | 0.940 |
通算 | 3年 | 14 | 7 | 184 | 0 | 0 | 0 | 137 | 76 | 6 | 199.0 | 152 | 65 | 57 | 12 | 51 | 202 | 4 | 5 | 795 | 2.58 | 1.020 |
※数字は2007年までのもの。
[編集] 獲得タイトル・表彰
[編集] 参考資料
- ^ "Huston Street Biography (英語)" 2008年5月1日閲覧.
- ^ a b 村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2008』 廣済堂出版、2008年、224項。ISBN 978-4-331-51213-5。
- ^ a b 大冨真一郎「新人王★ヒューストン・ストリート[アスレチックス] HUSTON STREET/駆け足の先にあった栄冠」 『月刊メジャー・リーグ』2006年1月号、ベースボール・マガジン社、2005年、雑誌08625-1、14-15頁。
- ^ a b "Huston Street 2005 Career Highlights (英語)" 2008年5月1日閲覧.
[編集] 外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube
獲得タイトル・表彰 | |||
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投手 | 55 ジョー・ブラントン / 13 ジェリー・ブレビンス / 51 ダラス・ブレイデン / 59 アンドリュー・ブラウン / 44 サンティアゴ・カシーヤ / 33 ジョーイ・デバイン / 58 ジャスティン・デュークシャー / 41 アラン・エンブリー / 30 ダナ・イブランド / 29 キース・フォーク / 57 チャド・ゴーダン / 31 ジェフ・グレイ / 40 リッチ・ハーデン / 53 ダン・メイヤー / 63 ヘンリー・ロドリゲス / 23 グレッグ・スミス / 20 ヒューストン・ストリート / 47 ブラッド・ジーグラー |
捕手 | 18 ロブ・ボウエン / 54 ランドン・パウエル / 24 カート・スズキ |
内野手 | 10 ダリック・バートン / 3 エリック・チャベス / 7 ボビー・クロスビー / 14 マーク・エリス / 22 ジャック・ハナハン / 12 ドニー・マーフィ / 2 グレゴリオ・ペティート |
外野手 | 8 エミル・ブラウン / 6 トラビス・バック / 32 ジャック・カスト / 38 ラージャイ・デイビス / 19 クリス・デノーフィア / 28 カルロス・ゴンザレス / 65 ハビアー・エレーラ / 61 リッチー・ロブネット / 15 ライアン・スウィーニー |
指名打者 | 5 マイク・スウィーニー / 35 フランク・トーマス |
監督・コーチ | 17 ボブ・ゲレン(監督) / 39 タイラー・バン・バークレオ(打撃コーチ) / 11 トニー・デフランセスコ(三塁コーチ) / 37 ロン・ロマニック(ブルペンコーチ) / 16 ドン・ワカマツ(ベンチコーチ) / 36 タイ・ウォーラー(一塁コーチ) / 48 カート・ヤング(投手コーチ) |
公式サイト(英語)より 40人ロースター 監督・コーチ一覧 2008年6月19日更新 |
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投手 | 19 アル・ライター / 20 ヒューストン・ストリート / 22 ロジャー・クレメンス / 32 チャド・コルデロ / 35 ドントレル・ウィリス / 36 ジョー・ネイサン / 38 ゲイリー・マジュースキー / 39 ダン・ウィーラー / 40 ブライアン・フエンテス / 45 ジェイク・ピービー / 50 マイク・ティムリン / 54 ブラッド・リッジ / 59 トッド・ジョーンズ / 61 スコット・シールズ |
捕手 | 8 マイケル・バレット / 24 ブライアン・シュナイダー / 33 ジェイソン・バリテック |
内野手 | 1 マイケル・ヤング / 2 デレク・ジーター / 10 チッパー・ジョーンズ / 13 アレックス・ロドリゲス / 23 マーク・テシェイラ / 25 デレク・リー / 26 チェイス・アトリー |
外野手 | 3 ケン・グリフィー・ジュニア / 5 マット・ホリデー / 6 バーノン・ウェルズ / 7 ジェフ・フランコーア / 18 ジョニー・デイモン / 21 ランディ・ウィン |
監督・コーチ | 31 バック・マルティネス(監督) |