ローリー・フィンガーズ

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ローリー・フィンガーズ（Roland Glen "Rollie" Fingers,1946年8月25日 - ）はアメリカのメジャーリーグで投手として活躍した元野球選手。オハイオ州出身。 1964年に契約後、1976年までオークランド・アスレチックスに在籍、当初は先発投手だったが、自らの慎重すぎる性格からなかなか才能が開花しなかったが、抑え投手に転向してからは才能が開花する。フィンガーズが全盛期を迎えていた70年代当時、ストッパーの概念がまだメジャーリーグでもなかったため、その頃にストッパーとなったフィンガーズはいわば、「元祖・守護神」とも言えるだろう。独特のカイゼル髭がトレードマーク。

1977年にサンディエゴ・パドレスに移籍し最多セーブを3度記録し、1981年からはミルウォーキー・ブルワーズでプレーし、同年にサイ・ヤング賞、アメリカンリーグMVPのタイトルを獲得したが、1985年、自らの衰えにより、現役を退いた。

1992年に野球殿堂入り。引退後の1993年にオークランド・アスレチックスとミルウォーキー・ブルワーズで自らの背番号34を永久欠番に指定された。

目次 1 獲得タイトル・記録 2 年度別成績 3 エピソード 4 出典・外部リンク

[編集] 獲得タイトル・記録

• 通算成績 944試合登板 114勝118敗341S 防御率2.90 1299奪三振
• アメリカンリーグMVP:1981年
• ワールドシリーズMVP:1974年
• サイ・ヤング賞:1981年
• ロレーズ救援投手賞:4回、1977年、1978年、1980年、1981年
• 最多セーブ:3回、1977年(35)、1978年(37)、1981年(28)
• オールスターゲーム選出:7回、1973年-1976年、1978年、1981年、1982年

[編集] 年度別成績

年度	チーム	勝利	敗戦	防御 率	登板	先発	完投	完封	セーブ	投球 回	被 安 打	失点	自責 点	被本 塁打	与死 球	与四 球	奪三 振
1968年	OAK	0	0	27.00	1	0	0	0	0	1.1	4	4	4	1	1	1	0
1969年	OAK	6	7	3.71	60	8	1	1	12	119.0	116	60	49	13	4	41	61
1970年	OAK	7	9	3.65	45	19	1	0	2	148.0	137	65	60	13	2	48	79
1971年	OAK	4	6	2.99	48	8	2	1	17	129.1	94	46	43	14	8	30	98
1972年	OAK	11	9	2.51	65	0	0	0	21	111.1	85	35	31	8	1	32	113
1973年	OAK	7	8	1.92	62	2	0	0	22	126.2	107	41	27	5	4	39	110
1974年	OAK	9	5	2.65	76	0	0	0	18	119.0	104	41	35	5	1	29	95
1975年	OAK	10	6	2.98	75	0	0	0	24	126.2	95	43	42	13	6	33	115
1976年	OAK	13	11	2.47	70	0	0	0	20	134.2	118	40	37	3	7	40	113
1977年	SD	8	9	2.99	78	0	0	0	35	132.1	123	47	44	12	1	36	113
1978年	SD	6	13	2.52	67	0	0	0	37	107.1	84	33	30	4	1	29	72
1979年	SD	9	9	4.52	54	0	0	0	13	83.2	91	47	42	7	1	37	65
1980年	SD	11	9	2.80	66	0	0	0	23	103.0	101	35	32	3	0	32	69
1981年	MIL	6	3	1.04	47	0	0	0	28	78.0	55	9	9	3	1	13	61
1982年	MIL	5	6	2.60	50	0	0	0	29	79.2	63	23	23	5	1	20	71
1984年	MIL	1	2	1.96	33	0	0	0	23	46.0	38	13	10	5	0	13	40
1985年	MIL	1	6	5.04	47	0	0	0	17	55.1	59	33	31	9	0	19	24
通算	17年	114	118	2.90	944	37	4	2	341	1701.1	1474	615	549	123	39	492	1299

※1983年はプレイせず。
通算登板944はメジャー歴代15位、セーブ341は歴代8位（いずれも2006年終了時点）。

[編集] エピソード

• ヒゲはアスレチックスの当時のオーナー、チャーリー・フィンリーが選手に口ヒゲを生やすことを奨励したために始めた。
• 晩年のブルワーズとの契約には、登板数等に応じて出来高払い（インセンティヴ）契約が結ばれていた。当時の監督ウォーリー・バンバーガーは「フィンガースが球団と、登板数に応じた契約を結んでいるのは知っていたが、自分の采配のために極力気にしないようにしていた。」と語っていた。
• 実際には1986年のプレイも希望していた。その中で選手のヒゲを禁止しているシンシナティ・レッズがフィンガースの獲得に興味を持ったとされるが、ヒゲ禁止については「例外を認めない」という姿勢で、そのためもあってか？契約には至らず、引退した。

• 元南海、阪神でエースとして活躍した江本孟紀氏は現役時代にひげを生やしていたが、これはフィンガーズの影響だったと、著書で語っていた。

[編集] 出典・外部リンク

• National Baseball Hall of Fame（英語）

表・話・編・歴 オークランド・アスレチックス 1972年のワールドシリーズ ロースター
1 ディック・グリーン / 2 エンジェル・マングアール / 4 ドン・ミンチャー / 5 マイク・エプスタイン / 6 サル・バンドー / 10 デーブ・ダンカン / 11 テッド・クビアック / 12 ゴンサロ・マルケス / 13 ブルー・ムーン・オドム / 14 マティ・アルー / 19 バート・キャンパネリス / 20 マイク・ヘイガン / 22 ジョー・ホーレン / 24 アラン・ルイス / 25 ジョージ・ヘンドリック / 26 ジョー・ルディ / 27 キャットフィッシュ・ハンター / 30 ケン・ホルツマン / 33 デーブ・ハミルトン / 34 ローリー・フィンガーズ / 35 ヴァイダ・ブルー / 36 ボブ・ロッカー / 38 ジーン・テナス 監督 ディック・ウィリアムズ

表・話・編・歴 オークランド・アスレチックス 1973年のワールド シリーズ ロースター
1 ディック・グリーン / 2 エンジェル・マングアール / 6 サル・バンドー / 7 デロン・ジョンソン / 9 レジー・ジャクソン / 10 レイ・フォッシー / 11 テッド・クビアック / 13 ブルー・ムーン・オドム / 14 ヴァイダ・ブルー / 16 ビリー・コニグリアロ / 17 マイク・アンドリュース / 18 ジーン・テナス / 19 バート・キャンパネリス / 22 ヘスス・アルー / 24 アラン・ルイス / 25 ポール・リンドブラッド / 26 ジョー・ルディ / 27 キャットフィッシュ・ハンター / 28 オラシオ・ピーニャ / 30 ケン・ホルツマン / 32 ダロルド・ノウルズ / 34 ローリー・フィンガーズ / 37 ヴィック・ダバリロー / 38 パット・ボーク 監督 ディック・ウィリアムズ

表・話・編・歴 オークランド・アスレチックス 1974年のワールドシリーズ ロースター
1 ディック・グリーン / 2 エンジェル・マングアール / 3 ハーブ・ワシントン / 4 ビリー・ノース / 6 サル・バンドー / 9 レジー・ジャクソン / 10 レイ・フォッシー / 12 ラリー・ヘイニー / 13 ブルー・ムーン・オドム / 14 ヴァイダ・ブルー / 15 クローデル・ワシントン / 16 ダル・マックスビル / 18 ジーン・テナス / 19 バート・キャンパネリス / 22 ヘスス・アルー / 26 ジョー・ルディ / 27 キャットフィッシュ・ハンター / 30 ケン・ホルツマン / 34 ローリー・フィンガーズ / 38 ジム・ホルト 監督 アルヴィン・ダーク