エルベ川
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エルベ川(ポーランド語: Łaba, チェコ語: Labe, ドイツ語: die Elbe)はポーランド、チェコ国境地帯のステーティ山地から起こり、その後チェコ北部、ドイツ東部を経て、ハンブルク付近で北海へと注ぐ国際河川である。全長約1,091km(内727kmがドイツ国内)で、ヨーロッパで14番目に長い。
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[編集] エルベ川の歴史的意義
19世紀までは、エルベ川がヨーロッパの東西を隔てる、大きな境界線の一つであった。
エルベ以東の代表的な国がプロイセン王国、オーストリア・ハンガリー帝国、ロシア帝国。一方以西の国はフランス、イギリスなどでエルベを挟んで、地域の実情が大きく異なっていた。代表的なのが農奴の存在であるが、西では近世初期に農奴の解消が終わったのに対して、東では、19世紀初頭から中ごろまで農奴が存在した。
[編集] 流域国
- ポーランド
- チェコ
- ドイツ
[編集] 流域の主な都市
[編集] 主な支流
[編集] その他
- ドレスデンのエルベ川流域が「ドレスデン・エルベ渓谷」として世界遺産に登録されている。
- エルベ・リューベック運河がバルト海南西部リューベック湾との間を結んでいる。
- 第2次世界大戦当時の1945年4月に、東西からドイツに進軍していたソ連軍とアメリカ軍が流域のトルガウで出会い、恒久平和を誓い合ったという「エルベの誓い」の舞台となった。
- 2002年にエルベ流域の各地で増水が発生。プラハ、ドレスデンでは街の大部分が浸水する被害となった。この大洪水の原因は、旧東欧の灌漑インフラの老朽化が原因の一つと言われており、事件後ドイツ、チェコ両政府は情報交換、灌漑インフラの充実、監視体制の強化など協力し合って、洪水の再発防止に努めている。