はまなす (列車)
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はまなすとは、北海道旅客鉄道（JR北海道）が青森駅 - 札幌駅間を津軽線・海峡線・江差線・函館本線・室蘭本線・千歳線経由で運行する夜行急行列車である。列車愛称は植物のハマナスが由来。
2008年3月15日現在、日本最北の定期急行列車であり、唯一の客車急行列車である。
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[編集] 運行概況
青森 - 札幌間を約7時間30分で連絡し、1日1往復を運行する。JR北海道が単独で運行している定期列車のうち、客車で運行されているのは本列車のみである。
本州 - 北海道連絡系統で自由席を連結する唯一の定期夜行列車であり、各種企画乗車券で利用可能な列車として設定される。主なものとして、「北海道&東日本パス」（普通車自由席）・「青森往復きっぷ（札幌市内発）」「札幌・小樽フリーきっぷ（青森・盛岡地区発）」（寝台車を含む全席）などの設定例がある。函館 - 札幌間は、利用列車が限定される「得割きっぷ」が使用できる。
[編集] 停車駅
- 青森駅 - （蟹田駅） - 函館駅 - 長万部駅 - ＜伊達紋別駅＞ - 東室蘭駅 - ＜登別駅＞ - 苫小牧駅 - 南千歳駅 - 千歳駅 - 新札幌駅 - 札幌駅
- ＜＞内の駅は上り（青森駅行）のみ停車する。また、蟹田駅には青森ねぶた開催日（8月2日～7日）のみ臨時停車する。
- 担当車掌の所属
- JR北海道函館運輸所（全区間・乗務交代なし）
以前は青森 - 蟹田間をJR東日本（東日本旅客鉄道）青森運輸区、蟹田 - 札幌間をJR北海道函館車掌所が受け持っていた。
[編集] 車両
14系客車および24系客車を使用し、札幌駅 - 函館駅間はDD51形ディーゼル機関車が牽引、函館駅 - 青森駅間はED79形電気機関車が牽引する。
基本編成は7両で、自由席2両、指定席3両、B寝台2両。多客時は最大12両[1]まで増結される。8両編成以上で運転される日は自由席車両の連結位置が異なり、自由席車を3両としたり、寝台車を1両増結する対応がなされる場合もある。寝台車を増結する場合、1号車 - 増1号車 - 2号車の順となる。
寝台車2両のうち、1両は24系客車を使用する。2両とも24系客車を使用する場合があり、1号車の前に回送扱の電源供給車として14系客車を連結する。
指定席車のうち、5・6号車の2両は「ドリームカー」と称し、改良したグリーン車用リクライニングシートを備える。4号車の1両は横になって就寝できる「カーペットカー」[2]で、5号車寄りに更衣室を設ける。
女性専用席を設置し、該当席番は以下のとおりである。
- B寝台（2号車15・16番 上・下段）計4席
- ドリームカー （5号車1・2・3番 A・B・C・D席）計12席
- カーペットカー（4号車1・2・3・4番下席 21・22番上席）計6席
3号車と7号車（増結時は最後尾車両のスハフ14形）には自動販売機（サッポロ飲料）があるが、現在は酒類は販売されていない。
[編集] 沿革
1955年から1966年まで函館駅・小樽駅・札幌駅・旭川駅 - 網走駅間を函館本線・石北本線経由で運転していた準急列車・急行列車の名称として「はまなす」の名称が使用されていた。「オホーツク」の沿革も参照のこと。
現在運転されている「はまなす」は、津軽海峡線（青函トンネル）開通により廃止された青函連絡船の深夜便の代替として1988年に運転が開始された。青森駅に到着した車両は、札幌駅に折り返すまでの間に、快速「海峡」として間合い運用されていた。
- 1988年3月13日 - 津軽海峡線開業に伴い、青森駅 - 札幌駅間を運行する夜行急行列車として「はまなす」運行開始。
- 1988年夏 - 函館駅 - 札幌駅間に快速列車「ミッドナイト」運転開始。
- 1990年冬 - 「はまなす」を奥羽本線秋田駅まで臨時延長運転。
- 1990年は冬期のみの運転だったが、1991年以降は夏・冬に運転した。
- 1991年 - 「はまなす」B寝台車を連結。
- 1993年 - 「はまなす」指定席車にドリームカーを連結。
- 1996年 - 「はまなす」秋田駅臨時乗り入れを終了。
- 1997年 - 「はまなす」指定席車にカーペットカーを連結。
- 2000年 - 快速「ミッドナイト」車両をキハ56系気動車よりキハ183系気動車に変更。
- 2001年3月3日 - 「はまなす」の弘前・秋田方面の接続列車を「白鳥」より「いなほ」に変更。
- 2001年 - 「ミッドナイト」を季節列車に変更（主に「青春18きっぷ」シーズンの運転とする）。
- 2002年12月1日 - 「ミッドナイト」廃止。「はまなす」の八戸・盛岡方面の接続列車を「はつかり」より「つがる」に変更。
- 2006年3月18日 - 全車両を禁煙化。
