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Xリーグ - Wikipedia

Xリーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Xリーグ
種類 アメリカンフットボール
開始年 1997年
参加チーム 61(X:18、X2:18、X3:19、X4:4)
日本
前回優勝チーム X:松下電工インパルス
  

Xリーグは日本の社会人アメリカンフットボールリーグ。

それまでの「実業団リーグ」とクラブチーム主体の「東日本リーグ」・「西日本リーグ」に分かれていた日本の社会人アメリカンフットボールを、クラブと実業団を統合した本格的な全国リーグとして1990年に「日本社会人アメリカンフットボールリーグ・東日本ブロックA・B/西日本ブロックA・B」の1部東西4ブロック方式に改め、さらに1997年に「イースト」・「セントラル」・「ウェスト」の3つのディビジョンへ再編成し、この時より「Xリーグ」の名称を用いるようになる[1]。1部であるXリーグを頂点に、以下X2、X3、X4(西日本のみ)の下位リーグがある。

Xリーグは東日本主体の「イースト」・「セントラル」と、西日本主体の「ウェスト」の3つのディビジョンからなり、それぞれ6チームの編成で1回ずつの総当りによるリーグ戦を秋季に行う(春季には東西に分かれてトーナメント戦形式の大会(東:パールボウルトーナメント、西:グリーンボウルトーナメント)が開催される)。

各ディビジョンの上位2チーム、計6チームが決勝トーナメント、ファイナル6(Final6)に進出し、12月中旬の日本社会人選手権「ジャパンXボウル(決勝戦)」で年間チャンピオンを決定する。優勝チームは翌年1月3日に行われる「ライスボウル」に出場し、学生代表の「甲子園ボウル」優勝校と対戦する。

目次

[編集] ジャパンXボウル

ジャパンXボウルとはアメリカンフットボール日本社会人選手権試合のこと。

1986年までライスボウルの出場権は実業団リーグの優勝チームに与えられていたが、1987年度から東日本リーグと西日本リーグの1位チームがプレーオフを行い(神戸ボウル)、この勝者がさらに実業団リーグの優勝チームとライスボウル出場権を掛けた決勝戦を行うようになる。これが今日まで続く現行の社会人選手権の記念すべき第1回大会であり、その後東西のリーグ優勝チームによる決勝方式を経て、1997年度より各ディビジョンの上位2チームが出場する「ファイナル6」と呼ばれるプレーオフトーナメント決勝戦へ改められた。勝者が社会人の年間王者となり、ライスボウル出場権を獲得する。

なお第1回大会(1987年)のみ、横浜スタジアムで開催されたが、第2回大会(1988年)より「東京スーパーボウル」と銘打ち、第16回大会(2002年)まで東京ドームでの開催が慣例であった。第17回大会(2003年)より、アメリカンフットボールの底辺拡大を目指し、東京ドーム以外の地方都市での開催の実施を図る目的で、現在の名称へ変更。第18回(2004年)は初の関西地区開催となるゲームが神戸ウイングスタジアムで行われ、以後第19回(2005年)東京ドーム、第20回(2006年)京セラドーム大阪、第21回(2007年)東京ドームと、関東・関西交互に隔年開催されている。雑誌や各チームのサイト等ではJXBと略記される場合がある。

[編集] 2008年度のリーグ編成

イースト・セントラル両ディビジョンのチームは、シーズン後に次シーズンの所属ブロックを決める抽選を行うため、年度によって所属の異なるチームがある。X3以下のリーグは関東/関西でそれぞれ独自のブロック編成をとっている。

[編集] X イースト

[編集] X セントラル

[編集] X ウェスト

[編集] X2

[編集] X2 イースト

  • 日本ユニシスBULLS(日本ユニシス
  • クラブハスキーズ
  • 警視庁イーグルス(警視庁
  • クラブオックス
  • 東京電力AGGRESSORS(東京電力
  • クラブブルーサンダース

[編集] X2 セントラル

  • ブルザイズ東京
  • クラブバーバリアン
  • 電通クラブキャタピラーズ(電通
  • クラブダイノス近鉄(近鉄エクスプレス、近鉄ロジスティクス・システムズ)
  • Sony Solidstate(ソニー
  • クラブウォリアーズ

[編集] X2 ウェスト

[編集] X3

[編集] X3 関東地区

  • 東亜建設工業クレーンズ
  • ラングラーズ
  • 横浜ハーバース
  • 丸紅クーガーズ
  • クラブバンディッツ
  • 伊藤忠クラブWINGS
  • 三井物産シーガルズ
  • Club Triax
  • CLUB STEELERS

[編集] X3 関西地区

  • NACL
  • 愛知ゴールデンウイングス
  • 加古川オズナス
  • トライスターズ
  • 和光レイダース
  • セリオスタンディングベアーズ
  • 光生トヨタブルファイターズ
  • いそのエンジェルス
  • ワールドアイランズ
  • 正英ブレイザーズ
  • 三重ファイアーバード
  • NANIWA Senstone

[編集] X4

  • ALL消防ファイヤージェッツ
  • 滋賀スーパースターズ
  • 広島UCSホークス
  • 大阪ガススカンクス

[編集] 過去の記録等

[編集] 過去5年間の秋季リーグ戦順位

表記の例
Final6進出 X2へ降格/解散 X2から昇格
  • イースト/セントラル
年度 ディビジョン 1位 2位 3位 4位 5位 6位
2003年 イースト ON-SKY アサヒビール 富士通 日産 東京ガス ハスキーズ
セントラル 鹿島 オービック 五洋建設 オール三菱 学生援護会 IBM
2004年 イースト 鹿島 アサヒビール オール三菱 IBM 学生援護会 五洋建設
セントラル ON-SKY オービック 日産 富士通 東京ガス ハスキーズ
2005年 イースト オービック ON-SKY 富士通 パイレーツ 東京ガス オール三菱
セントラル 鹿島 アサヒビール IBM 日産 学生援護会 ルネサス
2006年 イースト ON-SKY 鹿島 IBM オール三菱 明治安田 ROCBULL
セントラル アサヒビール オービック 富士通 日産 東京ガス ルネサス
2007年 イースト 富士通 オービック アサヒビール オール三菱 ルネサス ROCBULL
セントラル 鹿島 ON-SKY IBM 明治安田 東京ガス 富士ゼロックス
  • ウェスト
年度 ディビジョン 1位 2位 3位 4位 5位 6位
2003年 ウェスト 松下電工 アサヒ飲料 アズワン 内外電機 阪急 イワタニ
2004年 ウェスト 松下電工 アサヒ飲料 アズワン 内外電機 ファイニーズ 阪急
2005年 ウェスト 松下電工 アサヒ飲料 内外電機 アズワン イワタニ 神戸
2006年 ウェスト 松下電工 内外電機 アサヒ飲料 SRC神戸 アズワン イワタニ
2007年 ウェスト 松下電工 アサヒ飲料 内外電機 アズワン SRC神戸 アドバ名古屋

[編集] Xリーグ発足以前の東京スーパーボウルの記録

優勝 スコア 準優勝
1987年 レナウン ローバーズ 31 - 28 シルバースター(※)
1988年 レナウン ローバーズ 28 - 20 松下電工インパルス
1989年 アサヒビール シルバースター 14 - 9 日本電気ファルコンズ
1990年 松下電工インパルス 14 - 6 オンワード オークス
1991年 オンワード オークス 49 - 10 サンスター ファイニーズ
1992年 アサヒビール シルバースター 21 - 7 松下電工インパルス
1993年 アサヒビール シルバースター 13 - 0 サンスター ファイニーズ
1994年 松下電工インパルス 49 - 28 オンワード オークス
1995年 松下電工インパルス 54 - 20 リクルート シーガルズ
1996年 リクルート シーガルズ 30 - 10 オンワード オークス

(※この当時はまだアサヒビールのスポンサードを受けていない)

[編集] 過去の優勝チーム

ジャパンXボウル優勝 準優勝 イースト セントラル ウエスト
1997年 鹿島ディアーズ 松下電工 アサヒビール 鹿島 松下電工
1998年 リクルートシーガルズ アサヒビール 日産プリンス東京 鹿島 アサヒ飲料
1999年 アサヒビールシルバースター 鹿島 オンワード 鹿島 アサヒ飲料
2000年 アサヒ飲料チャレンジャーズ 松下電工 富士通 リクルート 松下電工
2001年 アサヒ飲料チャレンジャーズ 松下電工 鹿島 リクルート 松下電工
2002年 シーガルズ 富士通 富士通 シーガルズ 松下電工
2003年 オンワードスカイラークス アサヒビール ON-SKY 鹿島 松下電工
2004年 松下電工インパルス アサヒビール 鹿島 ON-SKY 松下電工
2005年 オービックシーガルズ 松下電工 オービック 鹿島 松下電工
2006年 オンワードスカイラークス 鹿島 ON-SKY アサヒビール 松下電工
2007年 松下電工インパルス 富士通 富士通 鹿島 松下電工

[編集] 1部リーグの所属経験のあるチーム

※Xリーグ発足の1997年度以降に1部リーグに所属した経歴のあるチームに限定して記述する。

[編集] 現在X2以下のリーグで活動中

  • アドバ名古屋サイクロンズ(X2-WEST) - 1970年創部のクラブチーム。
  • ハスキーズ(X2-EAST) - 2部では強豪。2006・2007年ともブロック優勝するが、諸般の事情(入替戦に勝利しXに昇格しても冠スポンサー不在により、高額な1部リーグでの活動費が捻出不能のためとされる)から、いずれのシーズンも1部との入替戦出場を辞退し、引き続き2部残留。入替戦辞退についてはチーム発行のメルマガに入替戦辞退の事実と運営体制を整えていく旨が述べられているのみで、具体的な理由については公式サイト・協会側発表などでも公表されていない。
  • イワタニサイドワインダーズ岩谷産業)(X2-WEST) - 1970年創部の古豪だが長らく低迷。
  • 阪急ブルーインズ(X2-WEST) - 1989年創部のクラブチーム。
  • マイカルベアーズ - 現・クラブベアーズ(X2-WEST)。1989年にマイカルの企業チームとして創部。1991年に西日本1部昇格、1996年、1999年にはリーグ2位の成績を収め、FINAL6にも進出するなど、松下電工に次ぐ関西の有力企業チームとして期待されながら、2000年、マイカル本体の経営悪化に伴いクラブチームに転向、さらに2002年にはマイカルの経営破綻の影響を受け活動停止し、3部に降格。2003年より再びクラブチームとして活動を再開したが、往年の勢いは見られない。
  • 三和銀行ラークヒルズ - 現・クラブオックス(X2-CENTRAL)。80年代から90年代前半は上位争いに絡む有力チームだった。2部所属のクラブチーム、シルバーオックス(※大阪の衣料品メーカーとは無関係)と2001年に合併し、「シルバーラークヒルズ」のチーム名を経て、現在に至る。
  • さくら銀行ダイノス - 現・クラブダイノス近鉄(X2-EAST)。旧・三井銀行ブルーウィングス。クラブダイノス@BANKのチーム名を経て、2002年に2部所属の近鉄バファローズと合併、今に至る。現在は近鉄エクスプレス・近鉄ロジスティクス・システムズがメインスポンサーを務めている。 

 

[編集] 既に活動を停止したチーム

  • 東海銀行レッドウェイブ - 1990年創部。1998年経営合理化のため廃部。
  • 住友銀行スプリングス - 1998年に経営改善のため活動停止。
  • レナウンローバーズ - 2003年でチーム解散。80年代の最盛期には6年連続でライスボウル出場を果たすなど社会人最強を誇った。
  • 日産スカイライナーズ(日産プリンス東京販売ほか) - 旧名・日産パルサーズ。2006年度で解散。1980年の創部以来、90年代まで上位を争う実力派チームだったが、運営会社の業績悪化に伴い廃部。

[編集] 公式戦の主な使用会場

[編集] イースト・セントラル

[編集] X

[編集] X2

[編集] X3(東日本地区)

  • 大井ふ頭中央海浜公園スポーツの森第二球技場
  • 川崎球場
  • 駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場

[編集] ウェスト

[編集] X

[編集] X2

[編集] X3・X4(西日本地区)

[編集] 場内放送

観戦の一助として会場内での場内実況放送がおこなわれている。ジャパンXボウルのみならず、リーグ戦においても場内実況放送が行われている。2007年11月末現在では東日本地区では3名(男性2名、女性1名)で担当している。

[編集] テレビ放送

  • 2004年まではスカイ・Aスポーツプラスで全試合完全中継だったが、現在ではリーグ戦は第4・5節を中心に選択された試合のみ(原則後日録画)に規模が縮小されている。ファイナル6とジャパンXボウルは生放送で完全中継される。ファイナル6以降を中心に一部の試合は地上波での放送実績もある[6]
  • 東京ドームでの開催分は東京ケーブルネットワーク製作(スカイ・Aスポーツプラスでは「製作協力」としてクレジットされる)で同テレビ局でも放送している。
  • 東京MXTVでの放映は同局の株主でもある鹿島建設の一社提供枠となっており、放映される試合もファイナル6(ただし関東開催ゲーム限定)とJXB以外は鹿島ディアーズと他のチームとの対戦のみである。またジャパンXボウルが関東で行われる場合はスカイ・Aスポーツプラスと東京MXが共同製作としてクレジットされる年もある。

[編集] 脚注

  1. ^ 当初はオムロンがスポンサーにつき「omron X League」と称したが1年で解消し、以後リーグ自体にスポンサーはついていない。
  2. ^ 2008年シーズンにチーム名称変更。
  3. ^ 2008年シーズンにチーム名称変更。
  4. ^ 2008年シーズンにチーム名称変更。
  5. ^ アメリカンフットボールやサッカーのような競技の観戦用に内野スタンドの一部を長方形のフィールドに平行・対面するように移動できるよう設計されているが、近年では行われておらず、野球場そのままの座席配置での観戦を強いられている。
  6. ^ テレビ朝日関西テレビ放送東京MXKBS京都=1996年にスカイ・A配給で放送=など。ジャパンXボウル(東京スーパーボウル含む)は過去にテレビ朝日系列の全国放送で中継されていたが、現在地上波では首都圏:東京MXテレビ(UHF)での録画放送、大阪圏:関西テレビといずれもローカルでの中継のみとなっている。それ以外の地区ではスカイ・Aスポーツプラス以外での視聴手段はない。

[編集] 外部リンク

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