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高崎車両センター - Wikipedia

高崎車両センター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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高崎車両センター(たかさきしゃりょうセンター)は、群馬県前橋市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地である。同社高崎支社の管轄。

新前橋駅構内にある本所の他、高崎支所(群馬県高崎市高崎駅構内)と籠原派出所(埼玉県熊谷市籠原駅構内)を所管する。

目次

[編集] 配置車両の車体に記される略号

  • 旅客車:「髙タカ」…高崎支社を意味する「髙」と、高崎を意味する「タカ」から構成される。
  • 機関車:「」…高崎車両センターの略記である「高」を標記。
なお、高崎支社を意味する高は異体字である「髙」を使う。機関車の区名札には常用漢字の「高」を使用する。また、日本貨物鉄道(JR貨物)高崎機関区の区名札では異体字である「髙」をさらに変化させた文字を使用している。ちなみに「高」は四国旅客鉄道(JR四国)高松運転所所属の車両も使用している。

[編集] 歴史

  • 1884年明治17年)5月1日 高崎機関庫発足。
  • 1922年大正11年)6月1日 高崎検車所発足。
  • 1943年昭和18年)2月1日 高崎第二機関区開区に伴い高崎第一機関区に改称。
  • 1951年(昭和26年)4月1日 高崎検車所を高崎客車区へ改称。
  • 1959年(昭和34年)4月20日 新前橋電車区・同区籠原派出所発足。
  • 1969年(昭和44年)3月1日 新前橋電車区籠原派出所が独立し、籠原電車区発足。
  • 1987年(昭和62年)3月1日 高崎客車区を高崎運転所へ改称し、高崎第一機関区と統合、機関車と客車両方の保守を受け持つ。
  • 1988年(昭和63年)12月1日 籠原電車区を籠原運輸区へ改称。
  • 2004年平成16年)6月1日 高崎運転所を高崎車両センターへ改称。
  • 2005年(平成17年)12月10日 組織変更に伴い新前橋電車区と統合し新前橋に移転、新前橋電車区の検修部門を高崎車両センターに、(旧)高崎車両センターを高崎車両センター高崎支所にそれぞれ改称、同時に籠原運輸区の検修部門を独立させ、仕業検査のみを行う高崎車両センター籠原派出を設置。

[編集] 配置車両

車両運用は電車のみが本所(旧・新前橋電車区)、その他が高崎支所(旧・高崎車両センター)ベースのため、通常の検査などは現時点では分離されている。

高崎支所には、蒸気機関車D51 498」をはじめ、旧・日本国有鉄道(国鉄)時代に製造された貴重な車両が数多く配置され、動態保存を行っている。

[編集] 本所(旧・新前橋電車区)

2007年4月現在の配置車両

[編集] 電車

485系「やまなみ」
485系「やまなみ」
  • 485系電車
  • 211系電車
    • 1000番台5両編成(B編成)11本(55両)、3000番台5両編成(A編成)14本(70両)、およびグリーン車を組み込んだ10両編成(C編成)17本(170両)、計295両が配置されている。
    • 宇都宮線東北本線)・高崎線上越線(高崎~新前橋間)・両毛線信越本線(高崎~横川間)の普通快速列車などで運用されている。まれに試運転や臨時列車で上越線の新前橋~水上間を走ることもある。
    • 2004年(平成16年)10月16日のダイヤ改正以前は湘南新宿ラインにも運用されていた。
    • グリーン車は、東海道本線伊東線で余剰になったものを転属して組み込む形で2005年(平成17年)12月10日のダイヤ改正から運転を開始しており、翌2006年(平成18年)9月17日まで17編成に組み込まれた。同時にグリーン車Suicaシステムが導入されているため、Suicaをタッチするための装置(R/W(リーダ/ライタ))も設置されている。
    • C1~C12編成のグリーン車は、元田町車両センター所属の211系0番台の平屋グリーン車+2階建てグリーン車を1000番台に改造した車両で、C13~C17編成のグリーン車は元国府津車両センター所属の113系2階建てグリーン車を211系に改造編入し、1100番台にした車両である。
    • 2006年7月8日のダイヤ改正で、上野駅発着の宇都宮・高崎線の列車のすべてにグリーン車が連結されたため、グリーン車を連結せず余剰になった編成(付属編成分として残るものを除く)は後述の115系の運用区間に転用されたほか、一部の3000番台(14編成・計70両)は千葉地区の113系を置き換える目的で幕張車両センターへ転属し、同年10月21日より総武本線成田線を皮切りに千葉地区での運用を開始した(帯色変更は大宮総合車両センターなどで行われた)。
    • なお、グリーン車と入れ替えたことにより余剰となった付随車は、転用などを行わずに、長野総合車両センターに廃車・回送され、同センターで解体されている。
  • 115系電車
    • 1000番台3両編成11本(33両)、1000番台4両編成11本(44両)、計77両が配置されている。
    • 4両編成のうち2本 (T1044,T1159) はサハ115形を抜いて3両編成で運用されることもある。
    • 3両編成のうちT1030,T1040以外の9本は電動空気圧縮機 (CP) の交換、補助電源装置を電動発電機 (MG) から静止形インバータ (SIV) に交換、客室内装の更新などが施工されたリニューアル車である。
    • 4両編成のT1133編成のみ宇都宮線用の方向幕を使用している。(小山・宇都宮などの駅名が緑色で表示される)また、壁の色なども若干異なる。
    • 両毛線・宇都宮線(東北本線)(小山~宇都宮間)・信越本線(高崎~横川間)・上越線(高崎~水上間)・吾妻線の普通列車で運用されている。
    • 107系の代走で宇都宮線(東北本線)の黒磯まで乗り入れることもある。
    • 前述の211系改造による同系列の余剰発生後も廃車は発生していない。2006年夏には臨時ではあるが、北越急行ほくほく線でも運行された。
  • 107系電車
    • 100番台2両編成19本(38両)が配置されている。
    • 両毛線・宇都宮線(東北本線)(小山~黒磯間)・信越本線(高崎~横川間)・上越線(高崎~水上間)・吾妻線の普通列車で運用されている。
  • クモヤ145形電車
    • 2両が配置されている。牽引車

[編集] 過去に配置されていた車両

  • 185系電車(2006年3月18日付けで大宮総合車両センターに転属)
    • 200番台7両編成9本(63両)が配置されていた。
    • 新前橋電車区時代は最大で7両編成16本(112両)が配置されていたが、1985年(昭和60年)と1988年(昭和63年)の二度、合わせて7両編成7本(49両)が当時の田町電車区に転属した。1988年の転出は高崎線系統の特急と共通運用を組んでいた東北本線の新特急「なすの」削減と、その捻出車による東海道・伊東線の「踊り子」増発のためである。
  • 183系電車(2006年3月18日付けで大宮総合車両センターに転属)
    • 100・1000番台6両編成3本(18両)が配置されていた。
    • 編成番号はS1~S3で、S3編成のみ特急シンボルマークが残されている。
    • 波動輸送用として165系に替わって投入され、冬の初詣輸送や夏の臨時列車マリンブルーくじらなみ号」などで運用している。幕張からの転入車と入れ替えられ、6号車以外が元幕張車に置き換えられて旧編成は廃車となった。

[編集] 高崎支所(旧高崎第一機関区)

2007年4月現在の配置車両

[編集] 蒸気機関車

D51形(D51 498)
D51形(D51 498)
  • D51形
    • 498号機が在籍する。1988年11月より配置。「EL&SL奥利根号」を中心に運用。
  • (参考)C58形
    • 秩父鉄道に車籍を有する363号機の管理を当センターが受託している。

[編集] 電気機関車

EF55形1号機
EF55形1号機
  • EF55形1号機 - 準鉄道記念物
  • EF60形19号機 - D51 498とのプッシュプル運転で使用されることが多い。2007年にかつて配置されていた12系和式客車「やすらぎ」に準じた塗装から国鉄標準色に変更された。
  • EF64形 - 0番台4両(36~39号機)と1000番台1両(1001号機)の計5両が配置されている。
  • EF65形501号機 - 2007年11月時点では日本貨物鉄道(JR貨物)高崎機関区に貸出中である。2008年4月終り頃に秋田総合車両センターから出場し、同区に復帰後はEL&SL奥利根号の運用に入っている。

[編集] ディーゼル機関車

  • DD51形 - 4両(842・888・895・897号機)
  • DE10形 - 2両(1698・1705号機)

[編集] 気動車

  • キハ110系気動車
    • キハ110形200番台9両、キハ111形・キハ112形200番台2両編成6本(12両)、計21両が配置されている。
    • 八高線(高崎~高麗川間)で運用されている。

[編集] 客車

オハニ36形(オハニ36 11)
オハニ36形(オハニ36 11)

[編集] 貨車

2形式が配置されているが、いずれも事業用である。

  ※高崎支社管内の在来線で使う砕石は、吾妻線の小野上駅から搬出される関係で、当形式車は小野上駅常備となっている。


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