香川大学
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香川大学
大学設置 | 1949年 |
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創立 | 1923年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人香川大学 |
本部所在地 | 香川県高松市幸町1番1号 |
キャンパス | 幸町キャンパス(高松市幸町) 林町キャンパス(高松市林町) 池戸キャンパス(木田郡三木町) 三木キャンパス(木田郡三木町) |
学部 | 教育学部 法学部 経済学部 医学部 工学部 農学部 |
研究科 | 教育学研究科 法学研究科 経済学研究科 医学系研究科 工学研究科 農学研究科 地域マネジメント研究科 香川・愛媛大学連合法務研究科 連合農学研究科 |
ウェブサイト | 香川大学公式サイト |
香川大学(かがわだいがく、英称:Kagawa University)は、香川県高松市幸町1番1号に本部を置く日本の国立大学である。1949年に設置された。大学の略称は香大(かだい)。
目次 |
[編集] 概観
[編集] 大学全体
現在、6学部7研究科(愛媛大学との2つの連合研究科を除く)を擁する香川県唯一の国立大学。経済学部と法学部は、かつて戦前四国唯一の官立高商として数多くの政財界人を輩出した旧制高松高商の流れをくむ。
[編集] 教育および研究
高等裁判所や財務局、経済産業局など四国4県を統括する国の主要な出先機関と上場企業の支店が集中する高松市の地の利を背景に、国立大学として四国唯一の法学部、経済学部、法科大学院、MBA大学院(ビジネススクール)を持つ。このためMBA(地域マネジメント研究科)には官公庁や企業の現役職員の受講生が多く、現研究科長が日本放送協会(NHK)の経営委員を兼ねるほか、客員教授・講師陣にも大蔵官僚時代に四国財務局長だった中山恭子現参議院議員をはじめ現職の県知事や地銀頭取、官公庁の幹部行政官、日銀支店長などが名を連ねて異彩を放っている。近年新設された工学部は国立の工学部としては最後発であるが、教授陣には企業出身の研究者が多く、産学協同色を鮮明に打ち出している。
[編集] 学風および特色
戦前、隣接する岡山、徳島両県には社会科学系の高等教育機関がなかったので、伝統的に県外出身者の比率が高い。瀬戸大橋の開通後は対岸の岡山県出身者が増え、地元香川県出身者と拮抗している。新制大学の発足から半世紀以上経った現在では理系の学部が半数を占めるようになり、研究成果の地元への還元も進んでいる。なお、近年は工学部を除いて入学者の約4割が女子学生となっている。
[編集] 沿革
[編集] 年表
[編集] 教育学部の前身
- 1874年 名東県(1873年に旧阿波、讃岐を合併してできた県)、徳島の期成師範から旧讃岐国出身の在学生22名を全員移籍させて修業年限4ヶ月の成章師範学校を高松に設立。
- 1876年 香川県師範学校と改称(名東県から香川県が分離したため)、修業年限を1年に拡大。
- 1876年 愛媛県讃岐師範学校と改称。(香川県が愛媛県に合併されたため)
- 1877年 愛媛県、高松の讃岐師範を廃止し松山の愛媛県師範学校に統合、修業年限を官立師範なみの2年に拡大。
- 1889年 香川県、愛媛師範の香川県在学生52名を全員移籍させて香川県尋常師範学校を高松に新設。(1888年に香川県が愛媛県から分離したため)
- 1897年 香川県尋常師範学校を香川県師範学校と改称。
- 1908年 香川県師範、修業年限を二部編成とする。(小学校卒業生=一部;4年制、中等学校卒業生=二部;1年制)
- 1912年 香川県師範学校から女子部を分離し坂出に香川県女子師範学校が設置される。
- 1925年 香川県立実業補習学校教員養成所設立。
- 1931年 師範学校、中等学校卒業生の修業年限を2年に拡大する。
- 1935年 実業補習学校教員養成所が香川県立青年学校教員養成所と改称。
- 1943年 香川県師範学校と香川県女子師範学校が統合され県立から官立に移管。同時に、本科の修業年限が3年に拡大されて(国民学校卒業生は6年、旧制中等学校卒業生は3年)専門学校に昇格、官立香川師範学校となる。
- 1944年 香川県立青年学校教員養成所が専門学校に昇格、官立香川青年師範学校となる。
- 1945年 香川師範男子部、高松空襲により校舎のすべてを焼失。 綾歌郡山内村国民学校に移転。
- 1946年 香川師範男子部、坂出市の野田産業に移転。さらに、丸亀市の旧陸軍兵舎跡へ移転。
- 1948年 香川師範男子部、高松に復帰。
[編集] 経済学部の前身
- 1923年 香川県、松平頼寿伯爵(旧高松藩主、貴族院議長)らの奔走により、県下初の高等教育機関として官立第十二高等商業学校の誘致に成功。官立高松高等商業学校と命名。(修業年限3年)
- 1924年 官立高松高等商業学校、現在の幸町キャンパスの地で開校。
- 1944年 戦時体制により、官立高松経済専門学校と改称。
- 1945年 高松空襲により校舎の大半を焼失。
- 1946年 高松から善通寺の旧陸軍兵舎跡に移転。
- 1948年 高松に復帰。法経学部としての新制大学移行を目指すが、他校と同じく経済学部として認可内定。
[編集] 医学部の前身
[編集] 香川大学
- 1949年 旧制の香川師範学校・香川青年師範学校を母体とする学芸学部と高松経済専門学校(戦前の高松高商)を母体とする経済学部の2学部で新制香川大学が発足。
- 1954年 学芸学部、女子師範以来の伝統を持つ坂出分校を廃止して高松に統合。
- 1955年 三木町の香川県立農科大学を国に移管し、農学部を設置。
- 1960年 勤労学生に教育機会を提供するため経済学部キャンパス内に香川大学商業短期大学部を併設。
- 1966年 学芸学部を教育学部に改称。
- 1981年 経済学部の経済法学コースを廃止して経済学部キャンパス内に法学部を新設。
- 1997年 経済学部の情報管理学科(開設~1990年までの学科名は「管理科学科」)を廃止して工学部を新設。
- 1998年 香川大学商業短期大学部を廃止して経済学部、法学部に夜間主コースを新設。
- 2003年 香川医科大学と統合。
- 2004年 愛媛大学とともに法科大学院設立。
- 2004年 国立大学法人法により国立大学法人香川大学に移行。
[編集] 基礎データ
[編集] 所在地
- 幸町キャンパス(香川県高松市幸町1番1号)
- 林町キャンパス(香川県高松市林町2217番地20)
- 池戸キャンパス(香川県木田郡三木町大字池戸2393番地)
- 三木キャンパス(香川県木田郡三木町大字池戸1750番地1)
[編集] 象徴
[編集] 学章
- 学章は昭和に2回(新制大学開学時、法学部新設後)、平成に1回(香川医科大学との統合後)と過去3回制定されている。現在のものは旧帝都高速度交通営団(営団地下鉄、現:東京地下鉄=東京メトロ)の「Sマーク」によく似ている抽象的なデザインである。なお、普及をはかるため、学章を入れた地元銘菓の「瓦せんべい」や三谷精糖の「和三盆糖」が製品化されており、香大生協でお土産として売られている。
[編集] 校歌
- 香川医科大学との統合後に新校歌が制定された。ただし、他の多くの国立大学と同様、校歌や学生歌は入学式や卒業式といった公式行事でしか使われず、学生寮や文化系、体育会系のクラブの一部では、旧制高松高商時代の逍遥歌のほうが歌い継がれている。
[編集] 教育および研究
[編集] 組織
[編集] 学部
- 教育学部
- 学校教育教員養成課程
- 人間発達環境課程
- 経済学部
- 経済学科
- 経済理論コース
- 政策・制度コース
- 統計・情報コース
- 経営システム学科
- 企業・社会コース
- 組織・戦略コース
- 会計コース
- 地域社会システム学科
- 国際社会文化コース
- ツーリズムコース
- 総合経済コース(夜間主コース)
- 経済学科
- 法学部
- 法学科
- 昼間主コース
- 夜間主コース
- 法学科
- 医学部
- 医学科
- 看護学科
- 工学部
- 安全システム建設工学科
- 信頼性情報システム工学科
- 知能機械システム工学科
- 材料創造工学科
- 農学部
- 生物生産学科
- 生物資源食糧化学科
- 生命機能科学科
[編集] 大学院
以下、特記していない専攻は修士課程である。
- 教育研究科
- 経済学研究科
- 法学研究科
- 医学系研究科
- 医学専攻(4年制博士課程)
- 看護学専攻
- 工学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 農学研究科
- 地域マネジメント研究科(専門職学位課程、経営大学院)
- 香川大学・愛媛大学連合法務研究科(別名「四国ロースクール」専門職学位課程、法科大学院)
- 連合農学研究科
[編集] 専攻科
- 特殊教育特別専攻科
- 知的障害教育専攻
[編集] 附属機関
- 香川大学医学部附属病院
[編集] 対外関係
[編集] 他大学との関係
- 国際・学術交流等協定校
- ルイビル大学(アメリカ・ケンタッキー州)
- コロラド州立大学(アメリカ・コロラド州)
- 韓国海洋大学校(韓国・釜山広域市)
- 大邱大学校(韓国・慶尚北道・慶山市)
- 南ソウル大学校(韓国・忠清南道・天安市)
- 上海大学(中国・上海市)
- 南京農業大学(中国・江蘇省・南京市)
- ハルビン工程大学(中国・黒龍江省・ハルビン市)
- 中国海洋大学(中国・山東省・青島市)
- 国立政治大学(台湾・台北市)
- 真理大学(台湾・台北県)
- メチョー大学(タイ)
- カセサート大学(タイ)
- チェンマイ大学(タイ)
- ミュンヘン工科大学(ドイツ)
- ヴィースバーデン大学(ドイツ)
- サボア大学(フランス)
- カディス大学(スペイン)
- ヘルシンキ工科大学化学工学科(フィンランド)
- 部局間学術交流等協定校
- 法学部
- 上海社会科学院法学研究所(中国)
- 華東政治法律学院(中国)
- 医学部
- カルガリ大学医学部(カナダ)
- 中国医科大学(中国)
- 河北医科大学(中国)
- 工学部
- 中国電子科学技術大学工科系学院(中国)
- 長春理工大学工科系学院(中国)
- ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)
- ボン・ライン・ズィーク大学(ドイツ)
- 農学部
- 大学院教育学研究科
- 誠信女子大学校美術大学(韓国)
- 誠信女子大学校造形大学院(韓国)
- 江西師範大学国際教育学院(中国)
- 大学院法学研究科
- 上海社会科学院法学研究所(中国)
- 華東政治法律学院(中国)
- 大学院経済学研究科
- 西北大学(中国)
- ボン・ライズ・ズィーク大学(ドイツ)
- 大学院工学研究科
- ボン・ライン・ズィーク大学(ドイツ)
- 中国電子科学技術大学工科系学院(中国)
- 長春理工大学工科系学院(中国)
- 大学院農学研究科
- ミシガン州立大学農学・自然資源学部(アメリカ)
- ダッカ大学生物科学部(バングラデシュ)
- ボゴール農業大学農学部(インドネシア)
- ボゴール農業大学大学院研究科(インドネシア)
- 西オーストラリア大学農学・自然科学部(オーストラリア)
- 西オーストラリア大学大学院研究科(オーストラリア)
- 河南農業大学林学園芸学院(中国)
- 河南農業大学大学院研究科(中国)
- 天津農学院(中国)
- 浙江工商大学食品・生物及び環境工程学院(中国)
- 浙江工商大学大学院研究科(中国)
[編集] 大学関係者と組織
[編集] 大学関係者一覧
[編集] 施設
[編集] キャンパス
教育学部、経済学部、法学部は高松市中心部の幸町に、工学部は郊外の林町(香川インテリジェントパーク内)に、農学部、医学部はそれぞれ高松市外の三木町池戸(いけのべ)の単科大学時代からの敷地を引き継いでおり、キャンパスは4つに分散している。
[編集] 幸町キャンパス
- 使用学部:教育学部、経済学部、法学部
- 使用研究科:教育学研究科、経済学研究科、法学研究科
経済学部と法学部は旧制高松高商の校地をそのまま、大学本部・教育学部は道を隔ててその北側に隣接していた旧香川師範と旧高松工芸の校地をあわせて使用している。なお、幸町の町名は香大のキャンパスだけに使われている。周辺は高松市屈指の高級住宅街として知られ、文教地区らしい閑静なたたずまいである。 市内繁華街からは自転車で10分ほどの距離にあるが、JRでは高松駅から高徳線で1駅目の昭和町駅が最寄り駅となる。(下車して東へ徒歩5分。)
[編集] 林町キャンパス
- 使用学部:工学部
- 使用研究科:工学研究科
旧高松空港跡地に建設されたインテリジェントパークの西端に位置する。キャンパスは県立図書館、文書館、イベント場として著名なサンメッセ香川等、県立の公共施設に隣接し、校舎もゆったりとした配置になっている。
- 交通アクセス:市内中心部への公共交通でのアクセスは悪いが、反面高松自動車道高松中央インターチェンジには近い。ことでんバス川島線レインボー経由便(行先No.65/64)乗車、「工学部前」下車。
[編集] 池戸キャンパス
- 使用学部:農学部
- 使用研究科:農学研究科
- 交通アクセス:高松琴平電気鉄道長尾線農学部前駅下車。
[編集] 三木キャンパス
- 使用学部:医学部
- 使用研究科:医学系研究科
- 交通アクセス:ことでんバス高松東病院・大学病院線(行先No.75/74)「大学病院」下車。同路線は高松琴平電気鉄道長尾線高田駅が終点なので同駅からも利用できる。高速バスは「高速三木」(2007年2月26日供用開始)が最寄。高徳エクスプレスは乗降とも可能なので高松市内の停留所との間でも乗車できる。
[編集] 学生寮
それぞれ学生が自主的に運営する自治寮がある。
高松市内に男子学生寮(屋島寮)定員109名、女子学生寮(若草寮)定員80名がある。男子寮はもともと定員200名だったが、個室化した。 また、これらとは別に、木田郡三木町に農学部学生のみを対象とした男子学生寮(光風寮)定員30名と、近年新築された留学生会館(屋島)がある。
[編集] 附属学校
- 香川大学教育学部附属幼稚園高松園舎
- 香川大学教育学部附属幼稚園
- 香川大学教育学部附属高松小学校
- 香川大学教育学部附属坂出小学校
- 香川大学教育学部附属高松中学校
- 香川大学教育学部附属坂出中学校
- 香川大学教育学部附属特別支援学校(附属養護学校が2007年に校名変更)
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
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