電子工作の歴史
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電子工作の歴史(でんしこうさくのれきし)とは、エレクトロニクスの関連する主にホビー分野の電子工作に関する歴史である。
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[編集] 概要
[編集] 主な年表
[編集] 戦前
- 1924年 (大正13年)
[編集] 1940年代
[編集] 1950年代
[編集] 1960年代
- 1960年代 - FMモノラル放送の本放送がはじまる。
- ? - トランジスタラジオの製作。
[編集] 1970年代
- 1970年代 - アマチュア無線がブームになったと記録されている。
- 1973年頃 BCLブームにより各社より受信機、ラジカセの発売ラッシュとなる。
初歩のラジオ等雑誌に製作記事も多く「ラジオ少年」が多く出た。
- 1974年頃 CB無線が流行するが違法局も多くTVI等により摘発が相次いだ。
アマチュア無線への乗換組が多くなり、中学高校の無線部が相次いで出来
- 自作の受信機、無線機等を競って作られた。
- 又、一部の中学で技術(男子のみ)にてラジオキットの製作も指導された。
- ケンクラフト(旧春日無線,のちTRIO―ケンウッドのキットブランド)からQS500等のキットも出た。
- 1975年には、日本のハム局数がアメリカを抜いて世界一になった。
- ? - オーディオ機器の製作。
- 1971年 - ラックスキット社設立。音響機器の組み立てキットを供給する。(1971-1980)
[編集] 1980年代
- 1980年代 - パソコンの黎明時代。
- 8ビットパソコンの全盛時代となった。初期のパソコンは現在のようなアプリケーションがなく、プログラムを作ることが中心だった。マイコンの分野はハードウェアの工作からプログラムの作成へと比重が移った。
- MIDI規格の制定により、リットーミュージック社の書籍などでMIDIインターフェースの製作記事などが登場する。
- トランジスタ技術誌によるCP/Mマイコンの製作記事及び単行本化。
- 1980年代後半 - デジタルオーディオ関連の製作記事の登場。CDの登場にともない規格化されたデジタルオーディオインターフェースが制定されたことから、これらを扱う製作記事がエレクトロニクスライフ誌、トランジスタ技術誌などで発表された。
- マイコンを使った電子工作キット。
- 1984年 - 雑誌「模型とラジオ」が休刊する。
- 1985年 - 雑誌「電波科学」が「エレクトロニクスライフ」に改題する。
[編集] 1990年代
- 1992年 - 雑誌「初歩のラジオハムガイド」(前年に「初歩のラジオ」より改題)が休刊する。
- 1990年代後半 - インターネットの普及により個人がWEBで電子工作のノウハウを開示し始める。WEBや後にblogなどで電子工作のノウハウを開示する例が増加し、掲示板の設置によってコミュニティが形成される。ここから発展して部品の共同購入、キットの配布などを個人ベースでおこなうケースが増加した。
- 1990年代後半 - FlashROM内蔵型ワンチップマイコンの普及。H8、PIC、AVRなどのワンチップマイコンの登場により劇的に開発コストが下がったことから製作記事が増加する。
- 1996年 - 雑誌「エレクトロニクスライフ」が「パソコンライフ」に改題するが、翌年に休刊する。
- 1999年 - 雑誌「ラジオの製作」が休刊する。
[編集] 2000年代
- 2000年代 - 二足歩行ロボット工作の一般化。既存の旋盤、フライス盤などにサーボモーターと制御基板を追加してCNC化する試みの流行。
- 2000年 - 雑誌 「オーディオクラフトマガジン」 が創刊
- 2001年 - 雑誌 「オーディオクラフトマガジン」 が休刊
- 2003年 - 雑誌 「大人の科学マガジン」 が創刊
- 2007年 - 雑誌 「エレキジャック」 が創刊
[編集] 関連項目
- 電子工作 - 工作少年 - 電気街
- ラジオ、オーディオ
- アマチュア無線、自作 (アマチュア無線)
- ラジコン、鉄道模型、マイクロマウス、ロボット
- 自作パソコン、静音パソコン、パーソナルコンピュータ史
- 理科離れ
- 子供の科学
- エレクトロニクスライフ
- ラジオライフ
- 初歩のラジオ
- ラジオの製作
- 模型とラジオ
- ロボコンマガジン
- マイコンマガジン
- 電子展望
- ラジオ技術