月刊アスキー
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『月刊アスキー』(げっかん - )は、アスキー・メディアワークス(旧アスキー)が発行するパソコン雑誌である。なお誌名の表記は時代と共に「ASCII」「アスキー」などの変化を経て、現在は「ascii」である。
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[編集] 歴史
[編集] マイコン時代
1977年(昭和52年)6月18日に創刊され、同年7月号として定価440円で発売された。創刊号の発行部数は5,000部。日本のパーソナルコンピュータ黎明時代から発行され続けている、数少ない雑誌の1つである。
創刊当初は「マイクロコンピュータ総合誌」であることを掲げ、ワンボードマイコンやunixが記事の中心だった。
1980年前後、日本のマイコンがPC-8001とMZ-80で勢力を二分した時代には『I/O』『月刊アスキー』『月刊マイコン』『RAM』が4大雑誌として君臨、4誌唯一の大きなサイズや、誌内イラストのセンス溢れるデザインで、『I/O』と並び最も人気あるマイコン雑誌の地位を誇った。
この時代のもう一つの特徴は掲載記事が、ゲーム専用言語(TL/1、GAMEなど)と思考形ゲームの二種類に長けていた事であった。思考形ゲームではコンピュータRPG黎明期の一つ『アレフガルド』(『ザ・ブラックオニキス』より登場が早かった)の他、『ボコスカウォーズ』やウォーゲーム『フリートコマンダー』はファミリーコンピュータにも移植。マイコンによるオセロゲームの投稿プログラム大会「マイクロオセロリーグ」で常連だった森田和郎はエニックス(現:スクウェア・エニックス)の第1回ホビープログラムコンテストにも入賞、『I/O』出身の中村光一と共に、雑誌投稿出身のゲームクリエイターとして名を至らしめた。
[編集] パソコン時代
後に時代の進みに合わせて「パーソナルコンピュータ総合誌」とした。内容としては、ハードウェア、ソフトウェアをはじめ多くの分野についての記事があり、Windows、Macintosh、PC-UNIX、携帯電話やデジタル家電など、多くのプラットフォームにまたがった記事を掲載している。
2006年(平成18年)7月18日発売の同年8月号(通巻350号)で臨時休刊することを発表した。
[編集] 現在
2006年10月24日、「ビジネスとITのギャップを埋める」『月刊アスキー』に新創刊した。表紙のロゴはそれまでの大文字ではなく小文字(ascii)となっている。
2007年9月29日、月刊アスキーの創刊30周年を記念し『月刊アスキー限定復活版』を発行した。表紙のロゴも創刊時の旧ロゴ(ASCII)が使用されている。