プラットフォーム
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プラットホーム、プラットフォーム(英:platform)とは、そのまわりの部分よりも高くなった水平で平らな場所(台地)をさす英語。中期フランス語(plate-forme)から英語に入ってきた。のち、演説などで使用され、駅のプラットホームとして日本に入ってきた。現在では、意味が拡大解釈され、階層構造全体の中の下側(下部、底部、基本部分)に位置するものを指し示す場合にも転用されるようになっている。通常、駅以外ではプラットフォームと表記される。
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[編集] 言葉本来の意味での使用
- プラットホーム - 鉄道駅にある、列車へ乗り降りするための台状の場所。
- 重量挙げでは競技をおこなう場所。
- 石油プラットフォーム - 海上で海底油田の掘削を行う大型構造物。海上油田掘削基地。
- プラットフォーム・シューズ(厚底靴):ハイヒール、パイパー・アルファ、ベリーダンスを参照
[編集] 語義の転用によるネーミング
抽象的な意味で上部のさまざまなものを下から広く大きく支えるものを指す用語として転用されている。
プラットフォームは、元来平らに盛り上がったところを指し、それが自然にできたものか人的にできたものかは問わないが、どっしりとして上に乗ってもビクともしない、確固たる、たくましい、頼りがいのある、信頼できる、というイメージがある。さらに、人的に築き上げられたプラットフォームは、それが築かれてはじめてその上部のものの構築に手をつけられる。この印象から、抽象的な意味で上部のものを下から支えるものを指す用語として転用されている。駅のプラットホームにさまざまな人が乗っているように、多くは、一つの下部構造に対して複数の上部構造がある場合に使われる。下部構造も物理的に一つとは限らない。意味的に、定義上、組み合わせとして、グループとして、抽象的に、または概念的に、「一つ」になるものを指す。はやり言葉に近い使われ方ともなっていて、他に適切な用語の選択が難しい場合に使用される「新しいイメージ」を与える抽象的な用語として、産業界で使用され始め、現在は硬いイメージを壊しつつある官公庁にもその使用が増えている。
- 官公庁
- 国土交通省:地理空間情報プラットフォーム:地理空間情報を共通基盤として位置づけ、国土交通省をはじめとした関係機関や国民が持つ地理空間情報を相互に利用しあえる仕組み[1]。電子国土Webシステムをベースに構築を検討中。
- 地域経済:地域プラットフォーム事業:地域に存在する各種の産業支援機関を、中核的支援機関を中心にネットワーク化し、研究開発から事業化までの各段階において必要とされる、技術情報、資金、経営ノウハウなどのソフト面からの支援を総合的に提供する体制[2](地域プラットフォーム)
- 東京都教育委員会:「地域教育プラットホーム」事業
- コンピュータ・通信
- プラットフォーム (コンピューティング) - コンピュータやシステムの基礎部分となるもの。通常、ハードウェアおよび(または)オペレーティングシステムを指す。
- Javaプラットフォーム - 上記のプラットフォームをJavaに絞り込んだもの。このJavaプラットフォームによって、Javaアプリケーションは様々なプラットフォーム上で動かすことができる。
- データセンター:プラットフォーム事業
- セキュリティ:認証プラットフォーム
- モバイル:モバイルプラットフォーム
- 教育プラットフォーム事業
- 衛星放送:CS放送(通信衛星放送)のパック編成、顧客管理、料金徴収等を行う事業等のこと。プラットフォーム事業者
- テレビゲーム:コンピュータ分野での定義がそのまま当てはまるが、通常ハードウェアとオペレーティングシステムが一体化したプロプライエタリな(専用)システムとなっているため、テレビゲームでのプラットフォームとはゲーム機そのものを指す。使用される文脈によっては、ゲーム機群を指す抽象化した表現として使われることもある。
- 機械
- プラットフォーム (自動車) - 機械、特に自動車のボディ設計の基本部分。「シャーシ」や「車台」とも呼ばれる。
- コンバインハーベスターで使用される刈取機の標準ヘッド。穀粒プラットフォームあるいはプラットフォーム・ヘッダー。
[編集] 固有名詞
- ぷらっとホーム - PC-UNIX・ネットワーク関連機器で知られる会社、ぷらっとホーム株式会社 (Plat'Home Co.,LTD) 。
- プラットホーム (Salyu) - Salyuのシングル。
- プラットホーム - 中村中の楽曲。アルバム『天までとどけ』収録。
- ぷらっと☆ホーム - MBSラジオのラジオ番組。
- プラットフォーム - 特撮ヒーロー、仮面ライダー電王の素体形態