防府読売マラソン
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防府読売マラソン(ほうふよみうりまらそん)は、1970年から例年12月の第三日曜日の正午より開催されている、山口県下最大のロードレースでもあり、(おそらく)最大のマラソンでもある。若手有望選手が多く参加しており「若手の登竜門」とよく呼ばれている。ここ数年は、防府市に本拠地を置いていたカネボウ陸上競技部の強化という目的もあったが、2006年に同部が山口県から離れ、今後は中国、韓国、エチオピアなど国際色豊かな参加選手から分かるとおり、国際交流が大会開催の意義となってくると思われる。
主催は山口県、防府市、山口県陸上競技連盟、読売新聞西部本社、山口放送など。
目次 |
[編集] 歴代優勝者
回数 | 年度 | 氏名 | 所属(当時)または国籍 | 記録 |
---|---|---|---|---|
1 | 1970 | 上原敏彦 | 東洋ベアリング | 2時間15分49秒8 |
2 | 1971 | 中村正美 | 電電中国 | 2時間17分52秒8 |
3 | 1972 | 佐々木精一郎 | 神戸製鋼所 | 2時間20分47秒6 |
4 | 1973 | 佐藤直行 | 東洋ベアリング | 2時間19分10秒4 |
5 | 1974 | 酒見勝喜 | 鐘紡 | 2時間16分04秒0 |
6 | 1975 | 益田豊一 | 鐘紡 | 2時間19分13秒6 |
7 | 1976 | 佐藤進 | 旭化成 | 2時間17分22秒8 |
8 | 1977 | 斉藤一夫 | 福島陸協 | 2時間16分32秒1 |
9 | 1978 | 武富豊 | 神戸製鋼 | 2時間15分06秒4 |
10 | 1979 | 佐藤進 | 旭化成 | 2時間15分43秒 |
11 | 1980 | 三村光明 | 九州産交 | 2時間17分32秒 |
12 | 1981 | 立川勝浩 | 旭化成 | 2時間19分35秒 |
13 | 1982 | 菅谷久二 | 電電東京 | 2時間14分29秒 |
14 | 1983 | 入江田吉文 | 菱田小学校職員 | 2時間15分40秒 |
15 | 1984 | 長島浩 | ダイエー | 2時間14分53秒 |
16 | 1985 | 中井良晴 | NTT中国 | 2時間13分24秒 |
17 | 1986 | 田村尚史 | 協和発酵防府 | 2時間15分18秒 |
18 | 1987 | 山根信二 | 府中市海洋センター | 2時間16分43秒 |
19 | 1988 | 藤重秀之 | NTT中国 | 2時間16分20秒 |
20 | 1989 | 安里俊光 | 旭化成 | 2時間16分41秒 |
21 | 1990 | 李昌雨 | 大韓民国 | 2時間12分10秒 |
22 | 1991 | 李昌雨 | 大韓民国 | 2時間12分51秒 |
23 | 1992 | 橋口良登 | 旭化成 | 2時間14分43秒 |
24 | 1993 | 橋口良登 | 旭化成 | 2時間14分03秒 |
25 | 1994 | 阿部健 | 佐川急便 | 2時間14分25秒 |
26 | 1995 | 金基福 | 大韓民国 | 2時間16分07秒 |
27 | 1996 | 堀尾典臣 | 積水化学 | 2時間12分21秒 |
28 | 1997 | 石本孝幸 | 旭化成 | 2時間11分23秒 |
29 | 1998 | 徳永大輔 | 鐘紡 | 2時間11分38秒 |
30 | 1999 | 渡辺共則 | 旭化成 | 2時間09分40秒 |
31 | 2000 | W・グリンカ | ポーランド | 2時間11分40秒 |
32 | 2001 | H・ヌグセ | エチオピア | 2時間10分32秒 |
33 | 2002 | H・ヌグセ | エチオピア | 2時間08分16秒 |
34 | 2003 | 佐藤浩紀 | カネボウ | 2時間15分04秒 |
35 | 2004 | H・アベベ | エチオピア | 2時間13分20秒 |
36 | 2005 | 吉橋慧 | 九電工 | 2時間17分12秒 |
37 | 2006 | 里内正幸 | スズキ | 2時間15分04秒 |
38 | 2007 | 中森一也 | 大塚製薬 | 2時間15分40秒 |
[編集] 歴史
第1回からしばらくは防府市内にある右田中学校前をスタートゴールとし徳地町下畑(現山口市徳地下畑)で折り返す佐波川沿いのルートだったが、1980年代後半に防府市スポーツセンター前にスタートゴールを変更。それまでの田園風景が広がるコースから市街地を通るコースになった。さらに防府市陸上競技場が完成してからはここがスタートゴールに変更された。1999年の30回大会に初めて優勝者のタイムが2時間10分を切り、大会のレベルが上がってきている。1990年代前半には防府市の姉妹都市春川市がある韓国から招待選手が多かったが、2000年代前半から現在ではエチオピアから招待選手がやってきている。(2006年の37回大会にはさらにトヨタ紡織(旧アラコ)所属の外国人ランナーがペースメーカーとして参加)
[編集] コース
日本陸連公認防府マラソンコース
- 防府市陸上競技場~山口県道58号防府環状線~山口県道185号防府停車場向島線~山口県道183号中ノ関港新田線~山口県道190号中ノ関港線~山口県道58号防府環状線~山口県道186号防府停車場大藪線~山口県道187号高井大道停車場線~山口県道190号中ノ関港線~中関ゴルフ場前(折り返し)~山口県道190号中ノ関港線~山口県道187号高井大道停車場線~山口県道185号防府停車場向島線~山口県道58号防府環状線~防府市陸上競技場
- スタートから9kmほど防府スポーツセンター周辺を一周するコースを走る。
- その後は防府市街地南部を反時計回りに中関ゴルフ場前まで走行し折り返して防府市陸上競技場に至る。ただし防府駅周辺のみ往路・復路でルートが異なる(往路は防府駅てんじんぐち前を、復路は防府駅みなとぐち前を通過)。
- 最大高低差が約10mであり、比較的平坦なコースである。
[編集] 実況中継
テレビ中継は山口放送 (KRY) をキー局に、地上波は西日本地区(=近畿以西)のNNN系列各ネット局で放送され、BS日テレにも2004年35回大会から同時ネットされている。過去に日本テレビでも放送された。テレビの解説者は2005年から中国電力陸上競技部監督の坂口泰(前年まではカネボウ陸上競技部監督の伊藤国光)。KRYで地上デジタル放送を開始した2006年の第37回大会からはハイビジョン中継を行っている(テロップはNNN標準のHV ハイビジョン番組ではなくKRYで使用しているTBS標準のHV ハイビジョン制作となっている)。しかし全てハイビジョン画質というわけではなく上空映像や一部走行カメラは16:9標準画質に変わることもある。標準画質とハイビジョン画質の違いは普通に見てもわかるほど違う(KRYの16:9標準画質のアップコンバートはボヤケが酷い)。
ラジオ中継も同じく、KRYが1972年の3回大会から中継している。
2007年の第38回大会はテレビの冠スポンサーがなくなり、KRY SPORTS SPECIAL '07 防府読売マラソンとして放送した。
[編集] 近畿地区での放送について
読売テレビ (YTV) では2003年の同大会を契機に、例年深夜放送枠で録画放送されるようになった(2004年はAM0:55~AM3:20、2005年はAM0:50~AM3:15、2006年はAM1:50~AM4:15、2007年はAM1:59~AM4:24に放送)。この枠は、『ウラネタ芸能ワイド 週刊えみぃSHOW』『たかじんのそこまで言って委員会』など、高視聴率の関西ローカル番組を立て続けに組んでいたためだとみられる。(『たかじんのそこまで言って委員会』は通常はKRYなどでも放送されているが、KRYでは2006年の該当週は後日に放送し、2007年は休止した。)
録画放送が可能なのは、前半と後半のつなぎのローカルCMをあえて使用しなかったからだとみられている。
2007年度は、テレビ大分、テレビ宮崎ではTBS系列局が『たかじんの-』を放送しているため、本番組と表裏になる。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送曜日・放送時間 | 放送形態 |
---|---|---|---|---|
山口県 | 山口放送(KRY) 防府読売マラソン基幹局 |
日本テレビ系列 | 11:45~14:25 | 生放送 |
近畿広域圏 | 讀賣テレビ放送(YTV) | 日曜深夜 | 録画放送 | |
鳥取県 島根県 |
日本海テレビジョン放送(NKT) | 12:00~14:25 | 生放送 | |
広島県 | 広島テレビ放送(HTV) | 11:45~14:25 | ||
岡山県 香川県 |
西日本放送(RNC) | 12:00~14:25 | ||
徳島県 和歌山県(注) |
四国放送(JRT) | |||
愛媛県 | 南海放送(RNB) | 11:50~14:25 | ||
高知県 | 高知放送(RKC) | 12:00~14:25 | ||
福岡県 佐賀県 |
福岡放送(FBS) | 11:50~14:25 | ||
長崎県 | 長崎国際テレビ(NIB) | 11:45~14:25 | ||
熊本県 | 熊本県民テレビ(KKT) | 12:00~14:25 | ||
大分県 | テレビ大分(TOS) | フジテレビ/日本テレビ系列 (クロスネット) |
||
宮崎県 | テレビ宮崎(UMK) | フジテレビ/日本テレビ/テレ朝系列 (トリプルネット) |
||
鹿児島県 沖縄本島北部(注) |
鹿児島讀賣テレビ(KYT) | 日本テレビ系列 | ||
衛星放送 (全国放送) |
BS日本(BS日テレ) |
※キー局のKRYでは、11:50~(2006年から11:45~)12:00まで大会直前の現地の模様を生中継するミニ番組を放送している。通常この枠では下関市の広報番組を放送するが、その日は休止となる。2006年は、広島テレビ・長崎国際テレビはフルネットで、福岡放送・南海放送は11:50から飛び乗りでこのミニ番組を放送した。
(注)本来のエリア外の地域。和歌山県は、紀伊水道沿岸部北部に限りJRTにより生放送でレースを視ることができる。