カネボウ陸上競技部
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カネボウ陸上競技部(カネボウりくじょうきょうぎぶ)は東京都世田谷区に本拠地を置く、カネボウ化粧品の実業団陸上競技部。長距離陸上競技の名門として知られている。
[編集] 概要
1950年に鐘紡(カネボウ、現・クラシエホールディングス)の陸上競技部として、山口県防府市の防府工場に併設する形で発足する。以来、貞永信義(ローマオリンピック男子マラソン代表)、伊藤国光(現監督、モスクワオリンピック10000m代表)、服部孝宏(1997年第16回東京国際マラソン2位、1997年世界陸上選手権男子マラソン代表)、 高岡寿成(2005年世界陸上選手権男子マラソン代表、現マラソン日本記録保持者)、入船敏(2005年別府大分毎日マラソン優勝、2006年東京国際マラソン4位)らの名ランナーを輩出している。また、全日本実業団対抗駅伝大会には26年連続46回の出場を誇り、過去4回の優勝経験を持つ。
2006年4月、カネボウが本社の経営不振により防府工場を閉鎖したことに伴い、2006年4月にチームの所属をカネボウからカネボウ化粧品(2006年1月にカネボウの傘下を離れ、花王の完全子会社となっている)に移管、カネボウ化粧品の陸上競技部(ただしチーム名はカネボウ陸上競技部のまま)として拠点を東京都に移転した。防府では地域に密着した活動を行っていたカネボウ陸上部の本拠地の移転を惜しむ声も聞かれたが、チームを存続させるためにやむを得ない判断であったと思われる。カネボウが2003年まで防府読売マラソンの冠スポンサーを務めていたのも、カネボウ陸上競技部と防府市の縁によるものであったといえよう。
[編集] 関連項目
- クラシエホールディングス - かつてのカネボウの事業を承継
[編集] 外部リンク
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グループ企業 | クラシエホールディングス - クラシエホームプロダクツ - クラシエ薬品 - クラシエフーズ |
関連項目 | カネボウ化粧品(現在はクラシエホールディングスとの資本関係はない) - カネボウ陸上競技部 - 神戸百年記念病院 |
※旧・カネボウ株式会社のホームプロダクツ・製薬・食品事業はクラシエグループが、化粧品事業はカネボウ化粧品が継承。旧・カネボウの法人格を引き継ぎ現在清算中の海岸ベルマネジメントはクラシエホールディングスを参照のこと。 |