辺境・近境
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[編集] 概要
1998年、新潮社より単行本が刊行、後に新潮文庫として文庫化された。2008年に新たな口絵写真を収録した新装版が発行されている。新装版の刊行にあたり写真を担当した松村映三による書評が新潮社の『波』(2008年3月号)に掲載された。
[編集] 内容
1990年8月から1997年5月の間に巡った7つの旅(下記)について綴られている。旅ごとに題が付けられ、冒頭では執筆の背景が簡潔に述べられている。
- イースト・ハンプトン 作家たちの静かな聖地
- 1991年秋、ニューヨーク州ロングアイランドにあるイースト・ハンプトンを訪れた際の紀行。
- 無人島・からす島の秘密
- 1990年8月、新潮社の雑誌『Mother Nature's』に掲載するために山口県の無人島を訪れた際の紀行。
- メキシコ大旅行
- 1992年7月、『Mother Nature's』に掲載するためにメキシコを約1ヶ月巡った際の旅行記。
- 讃岐・超ディープうどん紀行
- 1990年10月、文化出版局の雑誌『ハイファッション』に掲載するために香川県を訪れた際の主に讃岐うどんに関する紀行。安西水丸と行程を共にしており、作中には挿絵が入っている。
- ノモンハンの鉄の墓場
- 『ねじまき鳥クロニクル』を刊行し、作中でノモンハン事件を取り上げた事で、文藝春秋社の雑誌『マルコポーロ』に声を掛けられ、1994年6月に中国及びモンゴルを訪れた際の紀行。
- アメリカ大陸を横断しよう
- 1995年6月、新潮社の雑誌『SINRA』に掲載するため、アメリカの東海岸にあるボストンから車で西海岸にあるロスアンジェルスまで、一部カナダを経由し、2週間以上をかけて巡った際の紀行。
- 神戸まで歩く
- 唯一雑誌に未掲載の文章。1997年5月に村上春樹の郷里である西宮から神戸の三宮までを2日間に渡って歩いて巡った際の紀行。
[編集] 脚注
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長編小説 | 風の歌を聴け - 1973年のピンボール - 羊をめぐる冒険 - 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド - ノルウェイの森 - ダンス・ダンス・ダンス - 国境の南、太陽の西 - ねじまき鳥クロニクル - スプートニクの恋人 - 海辺のカフカ - アフターダーク |
短編小説集 | 中国行きのスロウ・ボート - カンガルー日和 - 象工場のハッピーエンド - 螢・納屋を焼く・その他の短編 - 回転木馬のデッド・ヒート - パン屋再襲撃 - 夢で会いましょう - ランゲルハンス島の午後 - TVピープル - レキシントンの幽霊 - 夜のくもざる - 神の子どもたちはみな踊る - 東京奇譚集 |
エッセイ集 | 村上朝日堂 - 村上朝日堂の逆襲 - The Scrap 懐かしの一九八〇年代 - 日出る国の工場 - 村上朝日堂はいほー! - やがて哀しき外国語 - 使いみちのない風景 - うずまき猫のみつけかた - 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか - 若い読者のための短編小説案内 - Portrait in Jazz - 翻訳夜話 - Portrait in Jazz2 - 村上ラヂオ - 翻訳夜話2 サリンジャー戦記 - 意味がなければスイングはない - 走ることについて語るときに僕の語ること - 村上ソングズ |
対談 | ウォーク・ドント・ラン - 映画をめぐる冒険 - 村上春樹、河合隼雄に会いにいく |
ノンフィクション | アンダーグラウンド - 約束された場所で |
紀行 | 遠い太鼓 - 雨天炎天 - 辺境・近境 - もし僕らのことばがウィスキーであったなら - シドニー! - 東京するめクラブ |
写真集 | 波の絵、波の話 - PAPARAZZI |
絵本 | 羊男のクリスマス - ふわふわ - ふしぎな図書館 - またたび浴びたタマ |
カテゴリー | 村上春樹 - 小説 |