花田少年史
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花田少年史 | |
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ジャンル | 幽霊コメディ・青年漫画 |
漫画 | |
作者 | 一色まこと |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | ミスターマガジン(MM) ヤングマガジンアッパーズ増刊 花田少年史総集編 (AP) |
レーベル | ミスターマガジンKC (MM) 講談社漫画文庫 (PB) アッパーズKC (AP) モーニングKC (MN) |
発表期間 | 1993年11号 - 1995年10号 (MM) |
巻数 | MM・PB : 4冊 AP・MN : 5(4+番外編) |
テレビアニメ | |
監督 | 小島正幸 |
シリーズ構成 | 金春智子 |
キャラクターデザイン | 兼森義則 |
アニメーション制作 | マッドハウス |
製作 | 日本テレビ、バップ、講談社 |
放送局 | 日本テレビ |
放送期間 | 2002年10月1日 - 2003年3月25日 |
話数 | 25話 |
コピーライト表記 | ©一色まこと/講談社 ・VAP・NTV |
映画: 花田少年史 幽霊と秘密のトンネル | |
監督 | 水田伸生 |
制作 | 映画「花田少年史」製作委員会 |
封切日 | 2006年8月19日 |
上映時間 | 123分 |
コピーライト表記 | ©2006 「花田少年史」製作委員会 |
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『花田少年史』(はなだしょうねんし)は一色まことによる幽霊コメディ漫画作品、及びこれを原作とするアニメ・映画作品。
- 原作は1995年度 第19回講談社漫画賞受賞作品。
- アニメは東京国際アニメフェア2003 テレビ部門最優秀作品賞及び第8回アジア・テレビジョン・アワード長編アニメーション部門最優秀賞受賞作品。
目次 |
[編集] 概要
「ミスターマガジン」(講談社)誌上において平成5年11号から平成7年10号まで連載。最初の単行本はミスターマガジンKCより全4巻で発売され、1999年には同じく全4巻で文庫化もされた。ミスターマガジンKCレーベルの廃止後、2002年のアニメ化決定に伴いアッパーズKCより4巻同時に再出版され、また「ヤングマガジンアッパーズ」の増刊として「花田少年史総集編」(後述)が5冊発売された。この「総集編」の4にはアニメ用に描き下ろされた新作が掲載されており(発表はアニメが先)、2003年にはこの新作を収録した5巻が番外編として発売されている。さらにアッパーズKCレーベルも廃止となり、2006年には映画化に伴いモーニングKCから全5巻で再々出版されている。なお、話は4巻までで完結しているため5巻はあくまで番外編であって4巻の続きではなく、時間軸としては4巻に収録されている28話と29話の間にあたる。
1970年代[1]の日本の田舎を舞台に、突然オバケ[2]が見えるようになってしまった少年花田一路を中心に起こるさまざまな珍事を描く。
「一路の元に未練を果たす為に幽霊が現れ、数話をかけてその願い事を一路が果たすことによって成仏させる」と言うのが物語の基本構造となっている。幽霊の未練を取り扱うため自ずと人情話が多くなっているが、真骨頂とも言える作者の得意分野であり、どの話も非常に上手にまとまり、思わずほろっとさせられる物が多い。また同じく作者の得意とする愛らしい子供の描写も健在であり、内容・絵共に心温まる作品となっている。
単行本4+1冊と比較的短い作品ではあるが、1995年度 第19回講談社漫画賞受賞、アニメ・映画化、上述の通りレーベルの廃止毎に他のレーベルからの再出版と高評価を受けており、作者の代表作となっている。
花田少年史 幽霊と秘密のトンネルの制作以前に映画化の話があったが制作開始直後に突然中止になってしまった。原作者の猛反対もあり制作中止となった。新聞や雑誌によると原作者から脚本に対して主人公の少年が生き生きと描かれていないという理由で制作中止を決定したということらしい。
2002年に日本テレビでアニメ化され、様々な賞を受賞する良作となっている(後述)。また、2006年には『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』として実写映画化された(詳細は該当ページ参照)。
- ^ 作中で明示されてはいないものの、最終回描写からの逆算とあべ静江の登場より、1973年から1979年の間のいずれかの2年間である事までは推定出来る。
- ^ 正確には人間の霊である幽霊と妖怪だが、作中では幼児語である「オバケ」もしくは「おばけ」と表記されている。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] あらすじ
近所でも有名な腕白小僧、花田一路は悪戯を叱る母親から逃げようと道路に飛び出し、車にはねられてしまう。頭を9針縫いながらも、奇跡的に助かった一路であったが、これ以降なぜか幽霊が見え会話出来る様になってしまう。そして様々なオバケ達が生前の未練や願いを果たす為にと、自分たちと会話可能な一路の元にやって来て無理難題を押し付けられる事となった。
※以下の編分けは正式な物ではなく、本稿執筆の便宜の為に主に依頼者を元として作成したものである。
- ユキ編
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- 1巻に収録
- 生まれながらに病弱であった為に死んだユキが、成仏する為に必要な物を取り返す様に一路に依頼する。
- 吉川のバアちゃん編
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- 1巻に収録
- 朝から花田家に上がり込んだ吉川のバアちゃんは既に死んだ幽霊であった。後に残された子犬の面倒を見る様にと一路に依頼する。
- ひまわり小僧編
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- 1巻に収録
- 川で遊ぶ一路達をじっと見つめる少年は溺れ死んだ少年であった。自分の死によって心を閉ざしてしまった母親を助ける様一路に依頼する。
- ちんちんジジイ編
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- 1巻に収録
- 裸で現れる幽霊ちんちんジジイが、虫の知らせで死期を感じ身辺整理を始めた妻のタツに見つからない様にと、生前の浮気の証拠となる手紙を処分を依頼。
- 結婚編1
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- 2巻に収録
- 運動会の近づいた時期、壮太の母親は見合いをする。相手の男性は壮太達と同じ学校に通う市村桂の父親であった。些細な事から壮太と桂はお互いが結婚に反対していると誤解する。運動会の当日、どうにか誤解は解け新しい家族の交流が始まる。
- おっぱい織田編
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- 2巻に収録。
- 勉強はまるでできない一路が、突然テストで満点を取る。原因は幽霊織田が一路の体を乗っ取った為であった。織田はテストのおかげで良い思いをした代償として、童貞のまま死んだ自分の未練を果たすためにと、一路の体を使って女性の胸の谷間に顔を埋める事を依頼する。
- マダム・カトリーヌ編
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- 2巻に収録
- 帰宅途中の一路の前に現れた怪しい占い師マダム・カトリーヌ。彼女は生前の詐欺の報いで、地獄に行きかねない状態であった。地獄行きを避けるため、自身の生前の詐欺によって道に迷っている人達に自分の変わりに道を示す事を依頼する。
- 結婚編2
-
- 2巻に収録。
- 壮太の母と桂の父の結婚式当日、一路と壮太は宴会を抜け出し墓場で遊んでいた。
- 俵崎春彦編
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- 2,3巻に収録
- 生霊となって現れた春彦は一路に一日体を交換する事を依頼する。身の危険をマダム・カトリーヌに予言された一路は、その危険を避ける為にと快諾するが、交通事故で瀕死の春彦の体と交換する事こそがカトリーヌの予言した危険であった。死ぬ前に大学時代の同棲相手を一目見て未練を果たそうとした春彦であったが、そこで自分の娘の存在を知り、生きる事を決意する事となった。
- 天の邪鬼編
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- 3巻に収録
- 中学生になった徳子のクラスに一人の男子が転校して来る。しかし彼は本来は女の子として生まれてくるはずであり、天の邪鬼のいたずらによって男として生まれてしまった少年であった。この悪戯の罰として少年の体に閉じ込められていた天の邪鬼は、自分と会話出来る一路に過去に戻って自分の悪戯を失敗させる様に依頼する。
- ゴンパチ編
-
- 3,4巻に収録
- しつけに厳しく、威厳を持った人物と評されるそろばん塾のゴンパチは、餅を喉に詰まらせ死にかけ、生霊となって一路に助けを求める。一路の懸命の救助も空しく絶命したゴンパチであったが、一路に身辺整理を頼み、死後なお威厳を保つ事に成功する。一路のおかげで未練を持つ事なく成仏出来るかに思えたゴンパチであったがなぜか成仏が出来ない。一路はゴンパチが成仏出来ない理由を探す事になった。
- メロン編
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- 5巻に収録の番外編
- 洋平との約束を破った為にクラスメートから除け者にされている一路の元に一人の女性メロンが現れる。すぐにオバケである事に気付いた一路が彼女の願いを訪ねると、洋平に自分との約束を思い出させる事を依頼する。メロンとの約束を思い出す様に洋平に言い寄る一路であったが、言い掛かりだとして余計に洋平との対立は激しくなり、クラスでの孤立を深めて行った。しかし、みかん箱に捨てられた子犬を見て洋平は約束を思い出し、一路と共に祖母の家へと向かって行く。
- 蕎麦屋編
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- 5巻に収録の番外編
- 橋で自転車同士の事故にあった一路は、足を痛めた事故相手のおじさんに包みを中学校にいる息子に届ける様に依頼される。父親からだと包みを息子の貴人に渡そうとするも、貴人は死んだ父親から届く訳がないと受け取りを拒否する。幽霊となったおじさんが事故を装い一路に願いを叶えさせようとしていたのであった。
- りん子編
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- 4巻に収録。
- 山向こうの親戚の家から一路の家に訪れた少女りん子は、一路のお嫁さんになるといい、谷底に落ちた地蔵を拾い上げる様に一路にお願いし、一路は毎晩すこしづつ地蔵を谷底から挙げて行った。和尚によって彼女が幽霊である事を知った後も、一路は彼女の願いを叶えようと地蔵を運び、お嫁さんであるりん子と共にあの世へと旅立とうとする。
[編集] 登場人物
※年齢・学年等は初登場時の物。単行本の3巻で学年が1つ上がっている。
[編集] 花田家
- 花田 一路(はなだ いちろ)
- 本作の主人公で、中山田小学校に通う小学3年生。クラスは2組。近所でも有名な手の付けられない腕白坊主で、何かあれば真っ先に疑われる。勉強は苦手ながら、駆け足・喧嘩・早食いは一番。運動神経は抜群であり、後の高校時代には1年生でありながら野球の先発を任されている。初登場時からずっとカラーテレビを欲しがっている。
- 暴れん坊で怖い物なしだが、オバケは大の苦手。しかし後頭部に9針縫う傷を負った交通事故での臨死体験を境に、オバケが見え、会話出来る様になってしまい、それ故オバケ達が生前の未練や願いを果たす為にと押し掛け、様々な無理難題を押し付けられる事となる。またこの事故の際に頭を剃ってハゲとなるが、なぜかそれ以降髪の毛が生えてこなくなる。2度目の臨死体験を境に今度はオバケが見えなくなくなり、再び髪の毛が生え始めるが、過去のオバケに関わる記憶を一切失う事となった。しかし今まで関わった霊達が一路を常に守っており、事故等などで怪我しなくなった。
- 最終回では家業を継いで大工になり、桂と結婚して千路と百子という2人の子供の父親となっている。千路曰く「話がわかるようでわからない父親」。
- 花田 大路郎(- だいじろう)
- 一路の父親で大工をしており、近所では「大工の大ちゃん」で通っている。一路曰く「話がわかるようでひとつもわからない親父」。いかにもちゃらんぽらんな親父で、酒を飲んでご機嫌になっている描写が多い。子育てには比較的放任主義で説教する事もほとんどなく、一路が学校をさぼっていても大してとがめもしない。ただし時おり叱りつける時には強制力があり、言う事を聞かない場合は体罰を伴う。釣りが趣味らしい。一路と同様、幼少時に頭がツルツルの時があり一路と同じようにオバケを見る能力があったみたいで、オバケに守られており運がいい。
- 最終回では孫の百子を溺愛するおじいちゃんとなっている。
- 花田 寿枝(- ひさえ)
- 一路の母親で主婦。一路のいたずらにいつも手を焼いている。この為、一路を叱りつける事が多く普段は怖い母親だが、実は子供想いで涙もろい。外見はお世辞にも美人とは言えず、いかにも「お母さん」と言った風貌。織田学の採点では、100点中3点。
- 最終回では、一路に変わり孫の千路のいたずらに手をやいている。
- 花田 徳子(- とくこ)
- 一路の姉で小学6年生。母親に似ている。デブでブスだからと一路からは「デブスマン」と呼ばれており、姉弟仲が悪く喧嘩が絶えない。格好いい男に会う度に「初恋」をしている。宝物はリカちゃん人形で、中学生になっても人形遊びをしているらしく、クリスマスプレゼントにリカちゃんのボーイフレンドのワタルくんを欲しがっていた。また、一路にサンタクロースがいない事を教えた張本人でもある。中学で居残りをさせられており、一路程ではないにしても勉強は苦手な模様。
- 最終話では独身のまま東京でOLをしている。
- 花田 徳路郎(- とくじろう)
- 一路の祖父で初登場時78歳。孫の一路を溺愛している。スピーチはいつも「人の話」と「箸の話」でバカの2つ覚えと言われている。貴路朗という弟が居たが戦死している。一路、大路朗同様、幼少時に頭がツルツルの時期があり一路と同じようにオバケを見る能力があったそのため運がいい。最終話では既に亡くなっており、遺影のみで登場。
- 花田 二路(- じろ)/ ジロ
- 花田家の飼い犬で、一路と共に行動する事が多い。名前は花田家の次男坊と言う事で名付けられた。吉川のばあさんの飼い犬、チロの仔供で、まだジロがお腹にいる時に車に轢かれたチロが、霊となって一路に助けを求めた事によって一命を取り留め誕生した。生後吉川家で飼われるも、間もなくばあさんが亡くなった為に保健所へと預けられてしまうが、オバケとなったばあさんに脅され一路が引取る。一路がバットで破壊した白黒テレビを犬小屋としている。自身の考えている事を一路に伝える事が出来る。また一路の危険を事前に察知でき、最期は一路を救うためトラックにひかれて死亡。この功績を讃え、花田家の庭には「名犬ジロ」の銅像がある。この銅像に乗っていいのは、千路と百子だけ。
- 花田 千路(- せんろ)
- 最終回に登場した一路と桂の息子で、父と同じ中小に通う小学3年生。子供の頃の父に負けず劣らずの腕白坊主で、いつも母の桂や祖母の寿枝の手を焼かせている。彼もまた父と同じくハゲになり、霊が見える能力を会得してしまい……。
- 花田 百子(- ももこ)
- 最終回に登場した一路と桂の娘で、千路の妹。2歳。無口だが噛み付き攻撃を得意とし、百子の近くで油断しているとくっきりとした歯形が残る事になる。祖父・大路郎のアイドル。
[編集] 村上・市村家
- 村上 壮太(むらかみ そうた)
- 一路とは赤ん坊の頃からの付き合いの幼馴染で、学校のクラスも一緒。一路の事をいっちゃんと呼ぶ。同学年ながら腕白小僧・一路の後ろについて回る弟分であり、一路が用を足すときの便所の見張り役をやらされる。その付き合いの深さ故か、一路にオバケが見えている事は信じている。死んだ父親の気持ちを思いやり、母の再婚話に悩み、一路へ死んだ父親の声を聞いて欲しいと願う。一路とは対照的に運動は苦手で大人しく弱虫で泣き虫であり、些細な事ですぐにべそをかき、クラスメートからは桂との対比から「女みたい」と言われた。母の再婚によって桂と兄妹となる。同学年ながら誕生日の関係で壮太が兄であるが、しっかり者の桂には頭が上がらない様子。
- 最終回では未婚のまま両親と同居している。気の弱さは相変わらずの様で、桂曰く「千路の子分」。
- 市村 桂(いちむら けい)
- 一路達と同じ小学校に通う同学年の少女。クラスは3組。看護婦をしていた母が患者と駆け落ちし、地元にいられなくなった為に小学1年の途中から引っ越して来た。一路からは「男女」と言われており、男勝りな性格で腕っ節も強く一路と互角に喧嘩をしている。また運動神経も良く、リレーの代表選手にも選ばれている。父親が壮太の母親と見合い・結婚した事によって壮太と兄妹になる。普段は気丈に振るまってはいるものの、実母に捨てられた事で深く傷ついており、一路の前で涙を見せる事もあった。
- 一路とは「喧嘩する程仲がいい」関係であり、一路がりん子と仲良くしているのを見て面白くなさそうにする等と、恋心も抱いていたようである。最終回では一路と結婚して花田家で舅・姑と同居しており、千路・百子の二人の子供の母親となり、3人目も妊娠している。息子の千路には手を焼きながら、しっかりと畏れられてもいる存在。なお結婚は大学生時代に千路を宿した為のできちゃった結婚で、千路曰く「なかなかの玉」。
- 村上 猛(むらかみ たける)
- 他界した壮太の父親。9歳の時に父親(壮太の祖父)を戦争で失ったが為、家族を非常に大切にしていた。大路郎曰く、「男の中の男」。壮太にとっては死後もカッコよく大好きな父であり、それ故父の気持ちを思いやり母の再婚について悩む事となる。そんな壮太を励ますため、運動会の最中に一路の体を乗っ取り、壮太に話しかけ勇気づける。また、結婚式の当日に壮太と一路の同級生の姿で現れ、新たな生活への決意を奮い起こさせた。
- 村上 美代子(むらかみ みよこ)
- 壮太の母親。夫の死後女手1つで壮太を育てた。若くて気だても良く働き者であり、大路郎曰く「今のと取り替えたいくらい」。優しい性格故か息子に対しては多少過保護な模様。作中で桂の父と見合いをし、桂の父から「桂はハムカツが大好物」と聞かされ、桂のためにとハムカツ弁当を毎日作り続ける。運動会でも手作りのハムカツをこしらえて渡すが、桂本人から(母親がおらず弁当が無いために)通学時に仕方なくハムカツを買って食事代わりにしている旨を聞かされ、自身の至らなさに気付き号泣。「もう二度とハムカツは作らないから・・・」と桂に謝る。その後再婚し桂の義母となる。
- 最終回では夫と息子との3人で暮らしている。
- 桂の父(市村和夫)
- 市村和夫の名は映画に拠る物で原作には登場しない。市村桂の父で、薬剤師として病院に勤めている。見るからに気が弱く、生真面目な人間で、娘にも良い様にあしらわれている。作中で美代子と見合いを行う。見合い前から、美代子の様子を伺い既に見合い当日にはべた惚れしていた。運動会の日、借り物競走に出場した壮太は「お父さん」と書かれた封筒を手にする。一路に憑依した壮太の亡き父・猛は壮太を励まし、決意した壮太は桂の父の手をとり走り出す。その後美代子と再婚し、壮太の義父となる。
- 気の弱さは老後も変わらず、最終回では孫の千路の言いなりとなっている。
- 桂の母
- 会話の中だけでの登場で本人は未登場。看護婦をしていたが「ふしだら」であった為、夫と娘を置いて患者と一緒に逃げてしまった。
- 幸子(さちこ)
- 会話の中だけでの登場で本人は未登場。猛の妹で壮太の叔母。近くの猛の生家で生活しており、美代子の再婚の際に猛の遺品を引き取る。
[編集] 近隣の住民
- 吉川のバアちゃん(よしかわ - )
- 呼び方は他に吉川のバアさん / ババアとも。88歳と言う高齢の為、年でポックリ逝ってしまう。飼い犬のチロが生んだ仔犬ジロの面倒を見てもらうためにと一路の元へ現れる。何回も断られるが、怖い姿で脅し、無理矢理瞬間移動をさせてなんとか引き受けてもらう。
- チロ
- 吉川のバアちゃんの飼い犬。出産間近の時期に車にはねられてしまい、幽体となって一路に助けを求める。チロ自身は助からなかったものの、一路のおかげで仔犬(ジロ)は助かり、成仏する。
- さつきバアさん
- タバコ屋のおばあさん。縁組みが趣味であり、死ぬまでに100組まとめる事を目標としている。
- 山崎
- 花田家のお隣さん。納屋は一路を懲らしめる為にと閉じ込める際に使われている。
- 山崎
- 中山田小学校の教諭で、徳子の憧れの相手。
- 町田
- 一路の担任の女性教師。悪戯ばっかりで勉強のできない一路に手を焼いており、織田に体を乗っ取られた一路が全教科で100点を取った際には涙を流して喜んでいる。
- 吉岡 (よしおか)/ ブタマン
- ポッチャリした体系。動物好きで、家には犬や鶏などがたくさんいるらしい。仮面ライダーの変身ベルトを持っている。
- 佐久間(さくま)
- 千路の友達。発売されたばかりのプレイステーションを持っている。
[編集] ユキ編
- ユキ
- 生まれつき病弱であり、ずっと病院で生活をしていた少女。生まれた時に「10歳まで生きられない」と医者に言われている。病院の外壁を塗装していた清司に頼み、祭りへと連れて行ってもらうが、無理がたたり出先で倒れ17歳で死亡した。一晩で一生分の恋をくれた清司に心から感謝しており、彼が祭りで買ってくれた針金細工のブローチを求めて一路の元へ現れる。一路がなんとか清司を説得し、病院の庭にブローチを埋めた事によって成仏。一路が一番初めに、願いを叶えたオバケとなる。なお、願い事以前に一路が臨死体験をした時にも出会っており、一路が初めて見た幽霊でもある。
- 青田 清司(あおた せいじ)
- 塗装業の青年で、左肩には彫り物がある。病院の塗装をしていた際にユキに頼まれ、彼女を病院から連れ出した。後におっぱい織田にまとわりつかれ困っている一路と再会し、あべスズエを紹介している。
- キヨミ
- 清司と同棲もしくは結婚している女性。織田に言わせると20点。
[編集] ひまわり小僧編
- 新(しん) / ひまわり小僧
- 川で溺れて死んでしまった少年。息子が死んだ事で心の病にかかってしまった母を救う為、自分の心を母へと伝える事を一路に依頼する。一路の事を呼び捨てにしているが、実は一路より一歳年下。
- 新の母親
- 名前は不明。新が死んで以来心を閉ざし、誰とも口をきかず、新が種を撒いたひまわりを大事にし続けていた。いつも新にやっていたおまじないを一路がした事によって新の心に気付き心の正常を取り戻す。
- 新の父親
- 名前は不明。息子の死によって心を閉ざした妻を常に気遣い、本来は優しい性格ながら、妻を守る為であれば鬼にでもなる。中学校の教師をしている。
[編集] ちんちんジジイ編
- 柳原 歳三(やなぎはら としぞう) / ちんちんジジイ
- 裸が一番好きで、いつも素っ裸で一路の前に現れる老人の幽霊。死期が近い事を虫の知らせで感じ、あちらこちらの浮気相手に体ごとであいさつしてるうちにポックリと逝ってしまった。鬼嫁・タツが虫の知らせで死期が近い事を感じ身辺整理を始めた事から、生前に処分し損なった「自分を愛してくれた女からの熱~いラブレター」をタツに見つけられる前に処分するように、一路を脅して無理矢理依頼する。
- 柳原 タツ
- ちんちんジジイの妻で、見るからに怖そうで実際に怖い老婆。非常に厳つく、女性とは思えないような容姿をしている。ちんちんジジイに依頼され、手紙を処分するため空き巣に入っていた一路を捕まえ、一路が正直にオバケに入らされた事を話すと「歳三ならやりそう」と素直に信じ聞き入れた。それから間もなく死亡し、夢枕に立って一路にお礼を言い、元気に成仏した。
[編集] おっぱい織田編
- 織田 学(おりた まなぶ)
- 医者の家に生まれ、物心ついたときから、目指すは東京大学理科III類(医学部医学科進学課程)ただ一つであったため、感情も欲も抑えて勉強に明け暮れ、2浪の末にやっと受かったが、そのとたんに童貞のまま、ポックリ病でポックリ逝ってしまう。没年20歳。学校で一路の体を乗っ取り全教科で100点を取らせ、勝手に貸しを作った上でその見返りとして自分の願いを叶える事を依頼する。願いは、一路の体を借りて「女性の乳の谷間に顔を埋める」事。あべ静江が好みのタイプ。清司が紹介してくれたあべスズエの胸の谷間にて成仏。名前の由来は恐らくプロレーサーの織戸学。
- あべ スズエ
- クラブ「スター」のホステス。結構な美人。清司の口車に騙され、織田が乗り移った一路を胸に埋め成仏させる。名前はあべ静江から。
- 麻丘 まぐみ・天地 マラ・アグネス 茶わん
- クラブ「スター」のホステス。名前の由来はそれぞれ当時のアイドルだった麻丘めぐみ・天地真理・アグネス・チャン。
[編集] マダム・カトリーヌ編
- マダム・カトリーヌ
- ひび割れが入る程の厚化粧をしたおばさんの幽霊。生前はインチキ占い師だったが、死んだとたんに霊感が冴え渡り予知能力を得る。成仏出来るか否かの他のオバケと異なり、生前人を散々騙していたが為に地獄に行くか否かの瀬戸際で一路の元へ現れ、自身が騙したが故に迷える子羊となってしまった人間達に道を示し与える事を依頼する。自身の願いを叶えてもらって以降も時々一路の前に現れてはこれから不幸が起こる事を教えるが、的中率100%で避ける事は出来ないため役には立たず、むしろカトリーヌの予言があったが為に一路はその不幸に見舞われる事となる。一路のピンチに涙したり、俵崎春彦を叱咤したりと気のいいところがあり、後に能力を得た千路の前にも現れ、予言をしている。
- 水商売の女性
- 名前は不明。カトリーヌの生前のインチキ占いがたまたま立て続けに当たったが為にカトリーヌに心酔しており、カトリーヌの助言なしには何も決められなくなっていた。田舎に子供がいる。
- マーくん
- 20歳を過ぎの多浪生。
- マーくんの母
- マーくんを大学に合格させる為にとカトリーヌの占いを信じていろいろと金を使った。家は裕福な様子。
[編集] 俵崎春彦編
- 俵崎 春彦(たわらざき はるひこ)
- 俵崎財閥の跡取り息子の青年。25歳。交通事故で危篤となった際に、どうしても学生時代の同棲相手である加奈にもう一度会いたいと言う思いから生霊となって一路の前に現れる。そして一路と体を交換してもらう事によってかなの元を訪れ自分の娘・夏の存在を知る事となる。夏とふれあう中で自分に取って何が本当に大切であるかに気付き、生きる決意を固め奇跡の様な回復力で退院し、加奈と夏の元へと戻って行った。
- 加奈(かな)
- 学生時代の春彦と同棲していた女性。春彦と別れた後に娘の夏を出産。小料理屋の「たぬき屋」に住み込みで働き育てていた。
- 夏(なつ)
- 春彦と加奈の娘。人見知りが激しく母親以外誰にも懐かないが、何かを感じたのか一路の体を借りて現れた春彦には一目で懐いた。そして春彦は髪の毛の色が自分と同じである事から自分の娘である事を確信する。人見知りは激しいものの、気は強く、小学生相手だろうと一歩も引かない。
- 春彦の両親
- 共に名前は不明。息子の将来の為と、春彦と加奈を別れさせた。
- たぬきやの夫婦
- ともに名前は不明。加奈の親代わりであり、小料理屋の「たぬき屋」を経営しながら加奈と共に夏を育てる。
- 小笠原 町子
- 春彦が入院した丸井第一総合病院の看護婦。小児科担当であるにも関わらず、春彦が俵崎財閥の跡取りだと言う事を知り取り入ろうとする。
- タケシ
- 夏の近所に住む男の子。
[編集] 天の邪鬼編
- 天の邪鬼(あまのじゃく)
- 時間を自由に行き来し、人の心の隙間入り込んで乗り移り、トラブルを起こさせる妖怪。過去に犯した悪戯により横溝の運命を変えてしまった罰として横溝の体の中へと封印されていた。自分と会話可能な一路を見つけ、自分の悪戯を失敗させるべく、13年前の現場に送り、一路が悪戯を失敗させる事に成功した為に見事に解放された。
- 横溝 人志(よこみぞ ひとし)
- 東京から転校してきた徳子のクラスメイト。徳子の何十何百回目かの初恋の相手。本来は女の子として生まれてくるはずが、天の邪鬼の悪戯によって男として生まれてきてしまった少年。過去にさかのぼった一路の活躍によって天の邪鬼の悪戯が回避された為、一路が現在に戻って来た後は横溝人美(ひとみ)という少女になっていた。
- チイちゃん
- 徳子の友達で、中学のクラスメイト。新しい男性が現れる度に徳子の初恋話に付き合わされている。
- 横溝の父
- 名前は不明。13年前の天の邪鬼のいたずらによって飲めない酒を無理矢理飲まされ、子種の仕込みが一日遅れた為に子供が男として生まれる事となった。
- 鉄っちゃん
- 横溝の父親の友人。女房に逃げられたやけ酒に横溝を付き合わせている時に天の邪鬼に操られ、飲めない酒を無理矢理飲ませた。
- 古本屋の奥さん
- 名前は不明。裸で過去に送られた一路を見つけ、服を与えた人の良いおばさん。「愛が何か」と言う一路の問いに博識な主人を紹介する。
- 古本屋の主人
- 見るからに文学者と言った風貌の男性で、有島武郎の弟子。過去を何度も巡る一路に様々な知識を与える。
[編集] ゴンパチ編
- 合田 優太郎(ごうだ ゆうたろう) / ゴンパチ
- 通称「ゴンパチ」。そろばんだけではなく躾もきちんとしてくれると評判の「合田そろばん塾」を営む老人。躾には非常に厳しく、いたずらやら遅刻をしようものなら拳骨で「ゴン」と殴り、指で「パチン」と頭を弾く事から「ゴンパチ」と呼ばれている。中山田小学校に新任として赴任してから校長までを勤め上げ、近隣には大路郎をはじめ多くの教え子がおり、その当時から厳しさゆえに怖れられる存在だった。大の甘党で、大福を喉に詰まらせ哀れな姿で死んでしまうが、一路のおかげで周囲に無様な死に様を晒さずに済む。未練を残さずに成仏出来るかに思えたが、なぜか成仏出来ず、オバケとなって再び一路の前に姿を現す。原因はゴンパチの青年時代、駆け落ちの約束をしながらも、突如発作で倒れた父を看病するために待ち合わせ場所へ行けなくなり、結果的に見捨てる形になってしまった恋人・花さんが自分の所為で成仏出来ていなかった事であった。駆け落ちの待ち合わせ場所であったおばけ桜の下に向かったゴンパチは、そこで再び花さんに出会い、若き頃の姿に戻って共に成仏する。
- 花さん(はなさん)
- 若き日のゴンパチと相思相愛だった女性。しかし家の取り決めで16歳の時にゴンパチの分家の男と意に沿わない結婚をさせられる事になり、ゴンパチとの駆け落ちを決意をするも約束のおばけ桜の下にゴンパチが現れず、分家へ嫁いで行った。その後間もなく病で生涯を終えるが、死後も幽霊となっておばけ桜の下で数十年もの間ゴンパチを待ち続ける。同じく幽霊となったゴンパチと再会し共に成仏する。
[編集] メロン編
- メロン
- 洋平との約束を破った為にクラスから除け者にされていた一路に話しかけて来た若い女性のオバケ。洋平に去年の夏に自分とした約束を思い出させる様に一路に依頼する。正体は洋平が祖母の家の近くで助けた雌の野良猫の生霊で、野犬が現れた為に自分の事はともかくとして子供達の身に危険が迫っていた事から洋平に助けを求めるべく一路の前に現れた。野犬に襲われて瀕死の状態で、メロンの事を思い出し駆けつけた洋平に一目会ってから絶命する。名前の由来は小屋としていた箱がメロンの箱であった事から。
- 斉藤 洋平(さいとう ようへい)
- 一路と同じクラスのガキ大将。父親の影響で愛読書は「走れメロス」。「男気」と「男の友情」と「約束」を極めて重要視するため、自分との「男の約束」を破った一路に激怒し大喧嘩。一路を無視するようクラスメートに指示する。洋子(ようこ)という妹がいる。妹の出産のため母が入院していた当時、祖母の家へと預けられていたが、その際、メロンの箱に入れられて川に流し捨てられていた猫を助ける。祖母が猫嫌いであった為に川原で密かに育て、猫に「メロン」と名付ける。後日家に持ち帰って飼う事を約束していたが、母が危険な状態となった為に急遽帰る事になり、入院中の母に変わって妹を育てる生活に追われる中ですっかりメロンの事を忘れてしまう。みかん箱に捨てられていた子犬を見た事からメロンの事を思い出し、一路と急行するもメロンは野犬に襲われ虫の息となっていた。間もなく絶命したメロンに号泣し、遺体とともに子猫を連れて帰宅する。
- 倫子が学校に現れた際に好意を持ったようで、一路が倫子と結婚すると言う話を聞いて猛烈に反対した。
[編集] 蕎麦屋編
- 貴人の父
- 名前は不明。貧しい蕎麦屋の主で性格は温厚。子供の頃から丁稚奉公に出ていて、野球のルールも遊びの事なども何もわからないまま大人になった。野球が好きでありながら自前のグローブを持っていなかった息子、貴人のクリスマスプレゼントにグローブをプレゼントしようとしていたが、そのクリスマスの日に事故で帰らぬ人に。貴人にグローブを渡す事を一路に依頼、その後貴人と会って成仏した。
- 中嶋 貴人(なかじま たかひと)
- 徳子と同学年の少年で、いつも図書館にこもって読書をしている事から皆からは「本屋」と呼ばれている。暗く人を寄せ付けない雰囲気の持ち主。貧しい蕎麦屋の子供で、元は読書と野球が好きな明るい少年。自分の家の貧しい現状を理解し、好きな野球を諦めて店の手伝いや弟妹の世話を進んでやる「いい子」(一路・談)である。クリスマスの日に父が事故死したのが自分の所為だと思い込んでから、暗くなってしまった。当初は一路も撥ね付けるが、グローブを一路から手渡され、幽霊の存在までは信じぬも徐々に心を開いていく。そして雪降る夜、霊となった父と再会。父と最初で最期のキャッチボールを行う。
[編集] りん子編
- 倫子(のりこ) / りん子
- 正しくは「のりこ」だが漢字から「りんこ」と呼ばれる。縁切山の向こうからやって来た親戚の少女として突如花田家に入り込むが、本当はオバケであり、大正と昭和の変わり目の頃に縁切山の向こうの貧村から遊郭に売られ、逃げ出して崖から落ちて亡くなった少女であった。地震で谷底に落ちた地蔵を元の位置に戻してもらう為に一路の前へと現れた。一路に恋をし、お嫁さんになる願いを成就させようと一路をあの世へ連れて行こうとする。一路もまたその思いを汲み初恋の相手と共に旅立とうとするが、一路を心配し駆け寄る寿枝に自らの母親を重ね、あの世へ連れて行くことを踏みとどまる。後に一路のおかげで成仏。
- なまぐそ坊主(-ぼうず)
- 本名は不明。縁切山にある縁切り寺の住職で一路からは「まぐそ坊主」とあだ名される。一路以外に唯一霊能力がある生身の人間で、倫子を幽霊と見抜いて一路を助けようとする。体格は良いが弱っている一路に簡単に木にしばりつけられるくらい弱い。ヨウカンというイヌを飼っている。
- ヨウカン
- なまぐそ坊主の飼い犬で、名前の由来は犬のくせに羊羹が好物である事から。動物の勘からか倫子が幽霊である事を見抜き襲いかかる。
[編集] 主な舞台
- 花田家
- 田舎らしく大きめの家で2階建て。便所が別建てになっている。ジロの死後庭に墓が建てられさらに後には「名犬ジロ」の石像が建てられた。
- 村上家
- 近所の壮太の家。市村の家が狭かった為、母の再婚後には桂と父親が引っ越して来ている。
- 中山田小学校
- 花田家の子供が代々通っている小学校で通称「中小」。ゴンパチが新任教師として赴任し、そのまま校長までを勤め上げた学校でもある。
- 山の上中学校
- 途中より徳子が通う中学校。
- 末吉総合病院
- ユキが入院していた病院で、一路も度々世話になっている。
- 隣町保健所
- ジロが預けられた保健所。
- 丸井第一総合病院
- 俵崎春彦が入院していた病院。
- たぬきや
- 加奈が住み込みで働いている小料理屋。
- 縁切山
- かつて山向こうに貧村があり、町へと売られて行く子供が親との縁を切り山を越えて売られて行く事から縁切山と呼ばれる様になり、麓にある山寺も縁切寺と呼ばれる様になった。倫子とその母親を祭った母子地蔵があり、一路と倫子が出会った場所でもある。
- 縁切山向こうの村
- 倫子が生まれ育った村。全体的に貧しい故に男子は働き手、跡取りとして家に残されるが女子は町へと売られていく事が多かった。その後は地震等で地盤などが不安定な状態になっており、立ち入り禁止区域とされている。
- 町野スポーツ店
- 貴人の父がグローブを買った店。
[編集] 総集編
2002年のアニメ化に伴い、当時一色が『ピアノの森』を連載していた「ヤングマガジンアッパーズ (YMA) 」の増刊として「花田少年史総集編」が全5冊刊行された。『花田少年史』全話に加え、アニメオリジナルとなっていた話が漫画として新たに描き下ろされた他、『ピアノの森』初期と単行本未収録となっている短編が掲載された。なお描き下ろしの話は時系列に合わせて28話と29話の間で掲載された。
[編集] 収録作品
- 花田少年史 総集編 1(「YMA」 2003年6月1日増刊号)
- 花田少年史(1巻収録分)
- 将ちゃん -ガキの頃から- (「ビッグコミックスピリッツ」1990年10月29日号初出)
- ピアノの森(1 - 3話)
- 花田少年史 総集編 2(「YMA」 2003年7月2日増刊号)
- 花田少年史(2巻収録分)
- 駒子 -ガキの頃から- 前・後編(「ミスターマガジン」1995年No14、15初出)
- ピアノの森(4、5話)
- 花田少年史 総集編 3(「YMA」 2003年8月1日増刊号)
- 花田少年史(3巻収録分 + 第28話(4巻第1話))
- 野郎なんかにゃわかるまい! (ビッグコミックスピリッツ増刊「スピリッツ21」1993年5/6号初出)
- ピアノの森(6、7話)
- 花田少年史 総集編 4(「YMA」 2003年12月1日増刊号)
- 花田少年史(5巻収録分(描き下ろし))
- ピアノの森(8、9話)
- 花田少年史 総集編 5(「YMA」 2004年1月1日増刊号)
- 花田少年史(第28話を除く4巻収録分)
- ピアノの森
[編集] アニメ
- 2002年に日本テレビにおいて全25話で原作に忠実なテレビアニメ化が行われた。ただし18話~21話はアニメ用に描き下ろされたオリジナルストーリーであり、これらは後に漫画化された。
- 深夜枠の放送であったにも関わらず、ノスタルジックな雰囲気、笑いあり涙ありのストーリーが老若男女幅広い年齢層の支持を呼び、またアジアをはじめ世界的にも高い評価を得た。
- 東京国際アニメフェア2003 テレビ部門最優秀作品賞、第8回アジアン・テレビジョン・アワード (w:en:Asian Television Awards) 長編アニメーション部門最優秀賞を受賞。
[編集] スタッフ
- 原作:一色まこと(講談社 アッパーズKCDX)
- 企画:大澤雅彦 (NTV) 、大島満 (VAP)
- プロデューサー:山下洋 (NTV) 、田村学 (VAP) 、丸山正雄(マッドハウス)
- キャラクターデザイン・総作画監督:兼森義則
- プロップデザイン:清水洋
- 美術監督:池田祐二(スタジオワイエス)
- 色彩設計:鎌田千賀子
- 撮影監督:滝澤竜
- 編集:寺内聡、木村佳史子
- ビデオ編集:梶田倫之(キュー・テック)
- 音楽:平野義久
- 音楽制作:千石一成
- 音響監督:本田保則
- 音響効果:倉橋静男(サウンドボックス)
- 録音スタジオ:タバック
- 音響制作:アーツ・プロ(町田薫・浅野憲弘)
- 広報:西端薫、山田洋二、榊原裕一郎
- 文芸担当:浦畑達彦
- 制作デスク:高恵羅
- アシスタントプロデューサー:小林三紀子
- アニメーションプロデューサー:吉本聡
- アニメーション制作:マッドハウス
- 監督:小島正幸
- 製作著作:日本テレビ、バップ
[編集] 主題歌
- オープニング:「The One」Backstreet Boys
- エンディング:「Drowning」Backstreet Boys
[編集] 声優・声の出演
[編集] サブタイトル
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 制作協力 |
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1 | はじまりはじまり | 米村正二 | 小島正幸 | 中村賢太郎 | ふくだのりゆき | |
2 | ユキおばけの願い | 金春智子 | 平田敏夫 | 中村亮介 | 君塚勝教 | |
3 | 花田ジロ | 田中敦子 | 滝口禎一 | テレコム・アニメーションフィルム | ||
4 | ひまわりの咲く家 | 野口寛明 | ||||
5 | ちんちんジジイ | 望月武 | 高橋敦史 | 根岸宏樹 | 川口博史 | 亜細亜堂 |
6 | 桂ちゃん | 金春智子 | 島崎奈々子 | ふくだのりゆき | ||
7 | ハムカツ | 小島正幸 | 君塚勝教 | |||
8 | おっぱいに泣く | 藤田伸三 | 増田敏彦 | 蘇武裕子 | テレコム・アニメーションフィルム | |
9 | マダム・カトリーヌ | 高屋敷英夫 | 友永和秀 | 宮本佐和子 | ||
10 | 家族 | 金春智子 | 高橋敦史 | 中村亮介 | 兼森義則 | |
11 | 人生最大の危機 | 高屋敷英夫 | 田中敦子 | 蘇武裕子 | テレコム・アニメーションフィルム | |
12 | 大切なもの | 志村錠児 | 根岸宏樹 | 川口博史 | 亜細亜堂 | |
13 | 13年目の相棒 | 望月武 | 中村賢太郎 | 君塚勝教 | ||
14 | 天の邪鬼 | 島崎奈々子 | ふくだのりゆき | |||
15 | ゴンパチ | 藤田伸三 | 友永和秀 | 宮本佐和子 | テレコム・アニメーションフィルム | |
16 | 花さん | 蘇武裕子 | ||||
17 | おばけ桜の下で | 増田敏彦 | 田中敦子 | 宮本佐和子 | ||
18 | 約束 | 望月武 | 小島正幸 | 中村亮介 | 君塚勝教 | |
19 | 走れメロン | おおそ独犬 | 島崎奈々子 | ふくだのりゆき | ||
20 | クリスマスプレゼント | 金春智子 | 兼森義則 | 中村亮介 | 兼森義則 | |
21 | 雪降る夜に | 清水洋 | 清水洋 | |||
22 | りん子 | 望月智充 | 友永和秀 | 馬場健 | テレコム・アニメーションフィルム | |
23 | 夜のおつとめ | 青山浩行 | 小山田桂子 | 野口寛明 | ||
24 | 母子地蔵 | 島崎奈々子 | ふくだのりゆき | |||
25 | かたくりの花 | 小島正幸 | 君塚勝教 |
[編集] 放送局・放送時間
放送局 | 放送日時 | 放送期間 | 備考 |
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日本テレビ【製作局】 | 火曜 24:50 - | 2002年10月1日 - 2003年3月25日 | 再放送 2004/4/9-7/30 金16:00→8/6-10/8 金10:30 |
ミヤギテレビ | 火曜 24:50 - | 2002年10月8日 - 2003年3月25日 | 1週遅れ→1月から同時ネット *再放送 2006/7/24-8/16 月-水9:55-10:50 |
BS日テレ | 日曜 7:30 - | 2003年4月6日 - 9月 | BS、6ヶ月遅れ |
中京テレビ | 月曜 25:38 - | 2003年4月7日 - 2003年9月22日 | 6ヶ月遅れ |
福岡放送 | 月曜 25:33 - | ||
山形放送 | 月曜 25:23 - | 2003年10月 - 2004年3月 | 1年遅れ |
山口放送 | 火曜 24:50 - | 2004年10月 - 2005年3月 | 2年遅れ |
広島テレビ | 火曜 24:50 - | 2006年7月4日 - 12月19日 | |
よみうりテレビ | 月曜 26:42 - (MONDAY PARK第3部) |
2006年7月24日 - 8月28日 | 1,2,3,6,7,10話のみ放送 |
- ミヤギテレビ(再放送)、広島テレビ、よみうりテレビの放送は映画化に伴うものである。いずれの局も実写映画の製作委員会に名を連ねている。
[編集] 前後番組
日本テレビ 火曜24:50枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
花田少年史
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[編集] ビデオ・DVD・VCD
日本では2003年に全9巻でビデオ・DVD化され販売。2006年にはDVD BOXも発売されている。
また、台湾では2006年に中国語吹き替え版と台湾語吹き替え版の正規品DVD(リージョン3)及びVCDが発売されている。
[編集] 映画
2006年8月19日に全国松竹系にて『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』のタイトルで公開。広島県竹原市忠海でロケが行われた。
詳細は花田少年史 幽霊と秘密のトンネルを参照
[編集] 関連項目
- 原作者の他作品
[編集] 外部リンク
- 花田少年史 - 日本テレビ
- 花田少年史 - Vap公式サイト
- 花田少年史|幽霊と秘密のトンネル - 映画公式サイト
講談社漫画賞一般部門 |
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