組紐屋の竜
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組紐屋の竜(くみひもやのりゅう)は、テレビ時代劇「必殺仕事人」シリーズに登場する架空の人物で、京本政樹が演じた。
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[編集] キャラクター
表の姿は日本橋に店を構える組紐職人であるが、裏の仕事では紅を引き(実際は引いていないらしい)、派手な衣装に身を包んで仕事する異色な仕事人。色白で線の細い女性的な外見とは裏腹に、組紐を敵の首に絡めて屋根をぶち破るなど、かなりの怪力の持ち主である。
基本的に口数が少なく謎めいた人物であるが、『必殺仕事人V』第12話「組紐屋の竜、忍者と闘う」にて、元々は伊賀流の九十九一族に属していた抜け忍であることが判明した。組紐といえば伊賀の名産というところからこの設定になっている。この回で正体が判明する前にも一度、裏仕事の際に屋根の上へ身軽に飛ぶ場面がある。
三味線屋の勇次と比較されることも多いが、普段の無口でクールな顔の裏側にも、若さゆえに時折熱くなる一面が見られることもある。 『必殺仕事人V』では赤と黒と金の派手な着物であり、『必殺仕事人V・激闘編』の初期には黒地に銀ラメの入った着物に下ろし髪を束ねたスタイルであったが、後半は作品自体がリアルでハードボイルド路線であったこともあり、旅姿のままの仕事などが多くなり、衣装も地味な物に変わった。
映画『必殺! III 裏か表か』で絶命したとも言われているが、実際に息を引き取る場面がないため、竜は死んでいないとの見方もある。演じた京本政樹本人にとっても最も思い入れの強く、2004年の写真集『必殺The bi-kenshi』で19年ぶりに同じキャラクターとして復活している(背中に傷が残っているため、「裏か表か」では絶命していなかったと取ることもできるが、『笑っていいとも!』に京本自身がゲスト出演し、この写真が出た際「竜が生きていたらと仮定して撮った。」と本人が語っているため、死んだ可能性も否定されていないのが現状である)。
必殺恒例の舞台で初登場。三味線屋の勇次(中条きよし)、飾り職人の秀(三田村邦彦)の路線を受け継いで、花屋(後に鍛冶屋)の政(村上弘明)とのコンビとして、若いファン層をターゲットに1980年代後半に第二次必殺ブームとなった。テレビの必殺シリーズには2作品にしか登場していないにも関わらず、必殺シリーズ後期に当たる「必殺仕事人」シリーズに代表されるキャラクターであり、コミック・バラエティ番組等でパロディとして使われることも多い。2007年公開の映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!』で京本が演じる組織の長官に向かってしんのすけの父親ひろしが「オレは必殺仕事人、組紐屋の竜だ」と叫ぶシーンなどはその最たるものである。
[編集] 登場作品
[編集] TVシリーズ
- 必殺仕事人意外伝 主水、第七騎兵隊と闘う 大利根ウエスタン月夜(1985年正月スペシャル、↓の序章)
- 必殺仕事人V(1985年)
- 必殺仕事人V・激闘編(1985年 - 1986年)
[編集] 劇場版
- 必殺!II「ブラウン館の怪物たち」(1985年)
- 必殺!III「裏か表か」(1986年)
[編集] 舞台
- 新必殺まつり「新必殺仕事人~からくり猫屋敷~」(1984年、京都南座)
- 納涼必殺まつり「新必殺仕事人~琉球蛇皮線恨み節~」(1985年、京都南座)
[編集] パチンコ機
- CR必殺仕事人激闘編(2003年)
- CRぱちんこ必殺仕事人III(2007年)
- CRぱちんこ必殺仕事人III桜バージョン(2008年)
- いずれも京楽産業.から発売。
[編集] 関連項目
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映像以外の必殺シリーズ作品 | |||||||||
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必殺シリーズの関連項目 | |||||||||
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