男はつらいよ 私の寅さん
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『男はつらいよ 私の寅さん』(おとこはつらいよ わたしのとらさん)は、1973年12月26日に公開された日本映画。男はつらいよシリーズの12作目。
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[編集] あらすじ
小学校時代の無二の親友で放送作家の柳文彦(前田武彦)と数十年ぶりに再会した寅次郎は、誘われるままに彼の妹の家を訪れた。そこで出会ったのが、文彦の妹で画家のりつ子(岸恵子)だった。寅次郎とりつ子は初対面なのに、のっけから売り言葉に買い言葉で大喧嘩を始めてしまう。しかし、そのりつ子が病に倒れ、それを聞いた寅次郎が看病に駆けつけたことで、二人は和解。りつ子の病状回復と反比例するかのように、寅次郎はどんどん恋の病に蝕まれていくのであった。
冬は温暖な所へ、夏は涼しい所へ。寅次郎の旅の原型はこの作品から明確になった。
とらやの面々が九州に旅行するという珍しいシーンも収められている。
[編集] キャッチコピー
お笑い下さいまし味噌汁に米の飯じゃなきゃ喰った気のしねえこの男が、フランスパンを召し上がるお方に恋をしてしまったのでございます。
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
- 車寅次郎:渥美清
- 柳りつ子:岸恵子
- 柳文彦:前田武彦
- 諏訪さくら:倍賞千恵子
- 諏訪博:前田吟
- 諏訪満男:中村はやと
- 車竜造:松村達雄
- 車つね:三崎千恵子
- 桂梅太郎:太宰久雄
- 源公:佐藤蛾次郎
- 御前様:笠智衆
- 画商:津川雅彦
- りつ子の恩師:河原崎国太郎
- 恩師の夫人:葦原邦子
- 親分:吉田義夫
- 印刷工:長谷川敏英、羽生昭彦、村上猛、木村賢治
- 八百屋:後藤泰子
- バスガイド:門久小百合
[編集] ロケ地
[編集] 記録
- 観客動員:241万9千人
- 興行収入:10億4千万円
- 上映時間:107分
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1〜12作 | 男はつらいよ - 続・男はつらいよ - フーテンの寅 - 新・男はつらいよ - 望郷篇 - 純情篇 - 奮闘篇 - 寅次郎恋歌 - 柴又慕情 - 寅次郎夢枕 - 寅次郎忘れな草 - 私の寅さん |
13〜24作 | 寅次郎恋やつれ - 寅次郎子守唄 - 寅次郎相合い傘 - 葛飾立志篇 - 寅次郎夕焼け小焼け - 寅次郎純情詩集 - 寅次郎と殿様 - 寅次郎頑張れ! - 寅次郎わが道をゆく - 噂の寅次郎 - 翔んでる寅次郎 - 寅次郎春の夢 |
25〜36作 | 寅次郎ハイビスカスの花 - 寅次郎かもめ歌 - 浪花の恋の寅次郎 - 寅次郎紙風船 - 寅次郎あじさいの恋 - 花も嵐も寅次郎 - 旅と女と寅次郎 - 口笛を吹く寅次郎 - 夜霧にむせぶ寅次郎 - 寅次郎真実一路 - 寅次郎恋愛塾 - 柴又より愛をこめて |
37〜48作・特別編 | 幸福の青い鳥 - 知床慕情 - 寅次郎物語 - 寅次郎サラダ記念日 - 寅次郎心の旅路 - ぼくの伯父さん - 寅次郎の休日 - 寅次郎の告白 - 寅次郎の青春 - 寅次郎の縁談 - 拝啓車寅次郎様 - 寅次郎紅の花 - ハイビスカスの花 特別篇 |
関連項目 | 松竹 - 渥美清 - 山田洋次 - 柴又 - 柴又帝釈天 |