男はつらいよ 寅次郎忘れな草
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『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』(おとこはつらいよ とらじろうわすれなぐさ)は、1973年8月4日に公開された日本映画。マドンナ(旅回りのキャバレー歌手:松岡リリー)役に浅丘ルリ子をむかえた男はつらいよシリーズの第11作目。
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[編集] あらすじ
初夏の北海道網走に出向いていた寅次郎は、そこでドサ回りの三流歌手リリーと出会う。何かにつけて悪態をつく男勝りのリリーに寅次郎も最初のうちは手を焼いた。が、やがてそれが虚勢だと気づいた寅次郎は、自分の身の上とリリーの育った環境が良く似ていることから同情心を抱く。リリーも心に傷を負った寅次郎の話を聞くうちに、寅次郎を兄のように慕うようになった。しかし、寅次郎の同情心はやがて抑えがたいほどの恋心へと変化していくのであった。昔懐かしいドサ回りの歌手を、浅丘ルリ子が好演している。
[編集] キャッチコピー
ほら逢ってる時はなんとも思わねえけど別れた後で妙に思い出すひとがいますね。・・・そういう女でしたよ、あれは。
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
- 車寅次郎:渥美清
- 諏訪さくら:倍賞千恵子
- 諏訪博:前田吟
- 車竜造(おいちゃん):松村達雄
- 車つね(おばちゃん):三崎千恵子
- 諏訪満男:中村はやと
- 桂梅太郎(タコ社長):太宰久雄
- 御前様:笠智衆
- 源公:佐藤蛾次郎
- 松岡清子(リリー、マドンナ):浅丘ルリ子
- 吾作:吉田義夫
- 玉木:織本順吉
- 玉木の妻:中沢敦子
- 玉木の娘:成田みるえ
- 水原:江戸家小猫
- めぐみ:北原ひろみ
- 石田良吉:武田鉄矢
[編集] ロケ地
[編集] 評価
- 本作では『男はつらいよ』シリーズ中で最もポピュラーなマドンナとなるリリー松岡(浅丘ルリ子)が初登場する。
[編集] 備考
[編集] コピー
- ほら、逢っている時は 何とも思わねえけど 別れた後で 妙に思い出すひとがいますね ・・・そういう女でしたよ あれは
[編集] 観客動員数
- 239万5千人
[編集] 上映時間
- 99分
[編集] 興行収入
- 9億1千万円
[編集] タンカバイ
- 品物 古いレコード
- 場所 網走
[編集] 同時上映
- チョットだけよ全員集合!!(ザ・ドリフターズ)
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1〜12作 | 男はつらいよ - 続・男はつらいよ - フーテンの寅 - 新・男はつらいよ - 望郷篇 - 純情篇 - 奮闘篇 - 寅次郎恋歌 - 柴又慕情 - 寅次郎夢枕 - 寅次郎忘れな草 - 私の寅さん |
13〜24作 | 寅次郎恋やつれ - 寅次郎子守唄 - 寅次郎相合い傘 - 葛飾立志篇 - 寅次郎夕焼け小焼け - 寅次郎純情詩集 - 寅次郎と殿様 - 寅次郎頑張れ! - 寅次郎わが道をゆく - 噂の寅次郎 - 翔んでる寅次郎 - 寅次郎春の夢 |
25〜36作 | 寅次郎ハイビスカスの花 - 寅次郎かもめ歌 - 浪花の恋の寅次郎 - 寅次郎紙風船 - 寅次郎あじさいの恋 - 花も嵐も寅次郎 - 旅と女と寅次郎 - 口笛を吹く寅次郎 - 夜霧にむせぶ寅次郎 - 寅次郎真実一路 - 寅次郎恋愛塾 - 柴又より愛をこめて |
37〜48作・特別編 | 幸福の青い鳥 - 知床慕情 - 寅次郎物語 - 寅次郎サラダ記念日 - 寅次郎心の旅路 - ぼくの伯父さん - 寅次郎の休日 - 寅次郎の告白 - 寅次郎の青春 - 寅次郎の縁談 - 拝啓車寅次郎様 - 寅次郎紅の花 - ハイビスカスの花 特別篇 |
関連項目 | 松竹 - 渥美清 - 山田洋次 - 柴又 - 柴又帝釈天 |