民社協会

民社協会（みんしゃきょうかい）は、日本の政治団体であり、民主党内の派閥の一つである。

[編集] 概要

1994年、新進党の結成に伴って解散する民社党の議員たちにより結成された。日本労働組合総連合会が1989年に誕生する以前に全日本労働総同盟に加入していた労働組合は、主に民社党を支援してきた経緯があり、民社党出身議員が新進党に入っても引き続き同盟系労組と議員の協力関係を維持する目的があった。

労働組合を基盤として全国的なネットワークを有しており、労働組合の支援で当選した地方議会議員が地方協会の幹部を務める場合が多い。特に、自動車総連、電力総連、UIゼンセン同盟などが大きな柱になっている。

1997年12月末の新進党解党の際には、新進党内に民社協会系国会議員が33名いた。彼らの進路は、以下に示すように、新党友愛に23名、自由党に9名、無所属に1名と分かれた。

なお、北橋健治は先に新進党を離党して民主改革連合に入党していたが、民主改革連合は新党友愛などが結成した会派「民主友愛太陽国民連合」に加わった。

1998年4月、会派「民主友愛太陽国民連合」を発展させる形で民主党が結成され、新党友愛のメンバーがそれに参加した。同年7月の参院選では、旧民社・同盟系労働組合の支援を受ける直嶋（自動車総連支援）・勝木（ゼンセン同盟支援）・長谷川（電力総連支援）の3名が民主党の比例代表名簿に登載され再選している。

2001年7月の参院選でも民主党の比例代表名簿を通じて候補者を擁立（以降も常に民主党から候補を擁立）。初めて行われた非拘束名簿式の選挙で、藤原正司（電力総連支援）・池口修次（自動車総連支援）を初当選させた（ゼンセン同盟が支援する柳澤光美は落選）。

2004年7月の参院選では、直嶋を再選させたほか、小林正夫（電力総連支援）と柳澤光美を初当選させている。

2007年7月の参院選では、池口・藤原を再選させたほか、川合孝典（UIゼンセン同盟支援）を初当選させている。

国会議員としては、民主党に所属する議員のみが加入している。そのなかでは、旧民社・同盟系労働組合出身以外にも、自民党や自由党の出身者も参加している。

民主党内では鳩山由紀夫グループ、小沢一郎グループなどの保守系派閥と関係が深い。その一方、渡辺秀央や大江康弘のように自由党出身ながら現在小沢と距離を置く議員の拠りどころにもなっている。

会長	理事長	専務理事	常任理事	最高顧問	顧問	常任相談役
田中慶秋※1	川端達夫	北橋健治※2	山根隆治高木義明吉田治※1	米沢隆※1 中野寛成※1	渡辺秀央	玉置一弥※1

※1、非議員（落選中）。米沢は引退。　※2、北九州市長。