梅小路駅
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梅小路駅(うめこうじえき)は、京都府京都市下京区梅小路頭町10にある、日本貨物鉄道(JR貨物)東海道本線の貨物駅。旅客線(JR京都線)に並走する貨物線にあり、山陰本線丹波口駅へ向かう貨物支線の分岐点となっている。
なお、梅小路駅に隣接する位置に存在した山陰本線(嵯峨野線)の臨時駅、緑化フェア梅小路駅(りょっかフェアうめこうじえき)についても記述する。
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[編集] 駅構造
地上駅。東海道本線(南側)と同線の貨物支線(北・西側)、山陰本線(東側)で形成されたデルタ線の内側に構内が広がる。
着発線荷役方式(E&S方式)を採用するコンテナホーム(島式)1面2線がある。ホームの北側に接する着発荷役線は上り列車(京都方面行)、南側に接する着発荷役線は下り列車(大阪方面行)が主に使用する。なお、着発線が上り線側に1本、下り線側に3本敷設されている。この他、有蓋車用の貨物ホーム1面1線、仕分線、留置線などの側線が存在する。
なお上り列車は、複々線の本線から西大路駅付近の渡り線を使用し着発線に進入、京都駅手前の渡り線を使用し再び本線に合流する。しかし下り列車は複雑で、京都駅から本線の南側に敷設された単線の貨物線を通り、本線の下を潜り抜け着発線に進入する。発車の際は、本線の北側に敷設された単線の貨物線を通り、その後本線を跨ぎ、向日町駅構内で本線に合流している。この着発線から向日町駅までのルートは、京都駅30番台ホームを使用する特急「はるか」なども使用している。
駅構内には営業窓口のJR貨物京都営業支店が入る駅舎のほか、日本アクセスが使用する物流施設「エフ・プラザ梅小路」が設置されている。また、西日本旅客鉄道(JR西日本)梅小路運転区があり、旅客電車が構内に留置されていることもある。
[編集] 取り扱う貨物の種類
- コンテナ貨物
- 車扱貨物
- 産業廃棄物・特別産業廃棄物の取扱許可を得ている。
[編集] 貨物列車
東海道本線を走行する列車のほか、北陸本線・湖西線から直通する列車も停車する。
- 高速貨物列車
- 吹田信号場へ向かう下り列車は1日8本停車する。そのうち1本が当駅始発となっている。行き先は福岡貨物ターミナル駅が2本で最多。
- 東海道本線を米原操車場・南福井駅方面へかう上り列車は1日10本停車する。そのうち1本が当駅終着となっている。行き先は宮城野駅が2本と最多で、名古屋貨物ターミナル駅、東京貨物ターミナル駅、札幌貨物ターミナル駅などがある。
- 専用貨物列車
- 運転系統が切り替わる中継駅となっている。当駅以西では安治川口駅との間に定期列車が1日1往復設定されているが、当駅以東では臨時列車が稲沢駅との間に設定されているのみである。なお、稲沢駅方面の列車も2007年3月の改正までは定期列車であった。
[編集] 歴史
1876年(明治9年)9月5日から1877年(明治10年)2月6日に京都駅が開業するまでの間、当駅の付近に暫定的に大宮通仮停車場(おおみやどおり かりていしゃじょう)が設けられ、大阪駅からの鉄道の終着駅だった。
- 1910年(明治43年)11月5日 - 梅小路仮信号場開設。
- 1911年(明治44年)2月25日 - 梅小路仮停車場に昇格。西本願寺および知恩院の大法会参拝団体旅行客のみ利用できた。
- 1911年(明治44年)5月5日 - 梅小路聯絡所(連絡所)に降格。
- 1913年(大正2年)6月21日 - 京都駅の貨物取扱を移す形で、梅小路聯絡所が梅小路駅に昇格。
- 1918年(大正7年)9月10日 - 丹波口駅までの貨物支線(山陰連絡線)が開業。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 小荷物取扱を開始。
- 1976年(昭和51年)3月16日 - 丹波口駅高架化に伴い、同駅の貨物業務を分離する形で京都市場駅が開業。同時に、梅小路駅から京都市場駅へ向かう貨物支線が開業。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 小荷物の取扱を廃止。京都市場駅までの貨物支線も廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR貨物の駅となる。
- 1989年(平成元年)8月30日 - 東京貨物ターミナル駅との間でピギーバック輸送開始。
- 1990年(平成2年)3月12日 - 貨物荷役設備を移設し着発線荷役方式(E&S方式)の駅として改装開業。かつての荷役設備は山陰本線の築堤の東側、現在の梅小路公園にあった。
- 1995年(平成7年)7月6日 - エフ・プラザ梅小路営業開始。
[編集] 駅周辺
[編集] 隣の駅
[編集] 緑化フェア梅小路駅
1994年に梅小路公園で開催された「第11回全国都市緑化フェア」会場の最寄駅として、山陰本線の京都駅~丹波口駅間に9月23日~11月20日の約2ヶ月間のみ設置されていた。
2005年から2006年頃に地元Jリーグチーム「京都パープルサンガ(当時)」のためのサッカー専用スタジアム建設が議論された折、候補地の一つとなった梅小路公園が「大量輸送でのアクセス性が至便」とされた理由として、この駅の実績があった。件のスタジアム建設は西京極運動公園の改修で決着したが、梅小路公園に整備されることになっていたならば、試合開催時のみ営業の臨時駅として同じ場所に常設復活していたであろう。
[編集] 駅構造
単式ホーム1面1線があった。仮設ホームが線路の北側、梅小路公園敷地の外周歩道南東端から梅小路蒸気機関車館の現在の展示運転線上に掛けて設けられていた。
当駅の駅名標は嵯峨野線仕様(下部が紫色)ではなく、JR西日本標準仕様(下部が青色)であり、何故か「緑化フェア梅小路駅」と書かれていた(駅名標には原則として駅の文字は付かない)。緑化フェア梅小路駅の開設中には、両隣の京都駅・丹波口駅の駅名標にもシールを貼って案内がなされていた。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
JR京都線(東海道本線) |
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