松本伊代
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松本 伊代(まつもと いよ、本名:小園 伊代(こぞの いよ)、旧姓は松本(まつもと)、1965年6月21日 - )は、東京都大田区出身の女性タレント、歌手、女優。
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[編集] 略歴
ボンド企画にスカウトされて、1981年にTBS系『たのきん全力投球!』の田原俊彦の妹役でデビュー。同年10月21日、『センチメンタル・ジャーニー』で歌手デビュー。同曲には「伊代はまだ16だから」という歌詞があるが、これは日本の歌謡曲として初めて、歌詞に歌手自身の個人情報(名前と年齢)を含んだ曲だという説がある。なお、NHKの『レッツゴー・ヤング』に出演した際は前記の歌詞が自己宣伝になるとされ、「伊代は」の部分が「わたし」に変更されたことがある。
1981年にデビューしているが、1982年春夏にデビューのアイドルと同期扱いされている。1982年の日本レコード大賞新人賞を始め、数多くの新人賞を受賞した。
デビュー後しばらくは筒美京平らの作品を歌っていたが、1986年から川村真澄・林哲司・船山基紀による「信じかたを教えて」「サヨナラは私のために」「思い出をきれいにしないで」の「恋愛三部作」をリリース。これ以降の楽曲は、アイドル的なものからOLに受ける路線にシフトしていった。
人気・知名度とも高かったが、『NHK紅白歌合戦』(NHK)の出場経験はない。
森村学園中等部、堀越高等学校を経て戸板女子短期大学に進学し、『オールナイトフジ』の司会も務める。1984年12月29日の同番組にて、自伝を宣伝した際、「まだ読んでないのですけど」と発言してしまったというエピソードがある。現在はこの件に関しては自身もゴーストライターの執筆であったことを認めている。
1993年にB21スペシャルのヒロミと結婚、その後2男の母となる。
NHKの人気長寿番組『みんなのうた』に80'sアイドルとしては先陣を切って「ニャーンタイム」で1983年10月に登場。実写の猫映像と、独特の鼻にかかったヴォーカルがマッチして人気を博した。この成功以降、シブがき隊、小泉今日子、河合奈保子、早見優、工藤夕貴、斉藤由貴、酒井法子らのアイドル勢が、『みんなのうた』にコマーシャル性があるのを知り登場する。
2005年、早見優・堀ちえみとともにママドルユニット「キューティー★マミー」を結成。
真如苑の信者として知られている。
デビューからの数曲の間バックダンサーとして踊っていたキャプテン(北沢清子、山本恵子)は、のちに麻生真美子(現:麻生真宮子)と共に、女性アイドルグループとしてデビューした。
『マイ・ラグジュアリー・ナイト』のヒットで知られる歌手のしばたはつみは遠縁にあたり、松本の母方の伯父(母の兄)と、しばたの母方の伯母(母の姉)とが夫婦である。したがって六親等であるが、血縁のつながりはない。
[編集] エピソード
- 『オールナイトフジ』司会進行役を務めていた際、とんねるずが『一気!』を歌いながら撮影カメラに飛び乗り、カメラが破損。流石のとんねるずも真っ青になった際、松本にカメラがスイッチングされ、思わず「はいどうも有り難うございました~」と発言した松本の逸話は、CX放映の「NG大賞」等で何回かプレイバックされている。
- 夫・ヒロミによると、本物の天然らしい。子供が焼きそば好きだからと、学校へ持参させる弁当箱が焼きそばだけで埋め尽くされていた事があったと言う。流石に子供もヒロミに「パパ、(弁当箱の中身)全部焼きそばだぜ」と、愚痴をこぼしたとか(NTV系『メレンゲの気持ち』にヒロミが出演した際のトークより)。
- その天然を見越していたのか、NTV系『スーパージョッキー』にゲスト出演した際、司会のビートたけしから「(戸板女子短期大学の)入試科目は、積木ならべですか?」等と、たけしが松本をからかうかの様な質問をする場面があった。
- 芸能界でも松本は「冗談」「引っ掛け」にかかりやすいと、いい意味で評価されている様子。『踊る!さんま御殿!!』に西城秀樹らと共にゲスト出演した際、「『この前、六本木でだったっけ、五郎ちゃん?! あ、あの時ヒロミと一緒にいた女の子、誰だったっけ?』と、カマかけした所、『えっ、いつ?! 誰と?!』と、伊代ちゃんアタフタしてたよね」とバラし、明石家さんまのトークの「餌食」にされてしまう。
- 早見優らと共にゲスト出演した『さんま御殿』での回は、「おニャン子が出てきた時は、びっくりしたよねー」と語るが、松本本人もおニャン子クラブが主体となって活躍する『夕やけニャンニャン』に司会進行として携わっている。
[編集] シングル
- センチメンタル・ジャーニー/マイ・ブラザー(湯川れい子/筒美京平/鷺巣詩郎)(1981.10.21)
- ラブ・ミー・テンダー/虹色のファンタージー(湯川れい子/筒美京平/鷺巣詩郎)(1982.02.05)
- TVの国からキラキラ/PATA PATA(糸井重里/筒美京平/鷺巣詩郎)(1982.05.21)
- オトナじゃないの/恋はBAN BAN(糸井重里/筒美京平/鷺巣詩郎)(1982.08.05)
- 抱きしめたい/Kiss In The Dream(康珍化/亀井登志夫/鷺巣詩郎)(1982.11.05)
- チャイニーズ・キッス/エリオット(康珍化/亀井登志夫/鷺巣詩郎)(1983.03.03)
- 太陽がいっぱい/涙のハンカチーフ(篠塚満由美/羽佐間健二/鷺巣詩郎)(1983.06.01)
- 恋のバイオリズム/うそがおじょうず(来生えつこ/吉田拓郎/萩田光雄)(1983.08.25)
- 時に愛は/真珠のイヤリング(尾崎亜美/尾崎亜美/小林信吾)(1983.11.23)(TVドラマ「私は負けない-ガンと闘う少女」の主題歌)
- 恋のKNOW-HOW/NOT FOR SALE(尾崎亜美/尾崎亜美/小林信吾)(1984.02.21)
- 流れ星が好き/SUGAR RAIN(VersionII)(尾崎亜美/尾崎亜美/小林信吾)(1984.05.25)
- シャイネスボーイ/冒険少年へのいざない(尾崎亜美/尾崎亜美/小林信吾)(1984.09.21)
- ビリーヴ/淋しさに負けないで(売野雅勇/筒美京平/萩田光雄)(1984.11.01)(TVドラマ「転校少女Y」の主題歌)
- あなたに帰りたい/You Don't Know Why(売野雅勇/筒美京平/中村哲)(1985.03.05)
- Dancin' In The Heart(売野雅勇/筒美京平/中村哲・小野沢篤)(1985.06.05)
- ポニーテイルは結ばない/独立宣言(売野雅勇/筒美京平/萩田光雄)(1985.06.21)
- 月下美人/お楽しみは これから…(松本隆/細野晴臣/鷺巣詩郎)(1985.10.05)
- Last Kissは頬にして/恋はナイショで…(松本隆/関口誠人/新川博)(1986.02.21)
- 信じかたを教えて(川村真澄/林哲司/船山基紀)(1986.08.05)※ここから3曲が"「サヨナラ」三部作"
- サヨナラは私のために/シングルエイド(川村真澄/林哲司/船山基紀)(1986.12.16)
- 思い出をきれいにしないで/思い出をきれいにしないで(Mini Soundtrack Version)(川村真澄/林哲司/船山基紀)(1987.03.21)
- すてきなジェラシー/風の宮(川村真澄/岸正之/船山基紀)(1987.11.04 )
- 淋しさならひとつ(売野雅勇/井上ヨシマサ/武部聡志)(1988.09.07)
- Sonatine(大江千里/大江千里/新川博)(1988.12.01)※自身が大江のファンでもある。この曲はリリース前に、大江が歌ったデモテープを松本が持っており、大事な「宝物」であると言うエピソードを語っている。後に大江のアルバム「home at last~Senri Sings Senri~」で大江自身が再び歌う。
- 泣かないでギャツビー(戸沢暢美/小林義典/新川博)(1988年)※両A面
- 悲しくてやりきれない(サトウハチロー/加藤和彦/佐橋佳幸)(1989.09.21)※ザ・フォーク・クルセダーズのカバー
- きっと忘れるから(鮎川恵/熊谷幸子/新川博)(1990.12.16)
- BOY FRIEND A GOGO(Xbox360用ソフトビューティフル塊魂)(2007年)
[編集] アルバム
- センチメンタルI・Y・O(1981年)
- (ワンダフル・ハート/ひとかけらの夏/テル・ミー・プリーズ/タイム・カプセル/あなたとアゲイン/風のソネット/センチメンタル・ジャーニー/夜間飛行/別れの風景/スクランブル交差点/愛の旅人)
- サムシングI・Y・O(1982年)
- (ハート・コレクション/バージニア・ラプソディ/或る夜の出来事/ダンスのリズムを変えて/スウィート・インスピレーション/プールサイドで待つわ/ラブ・ミー・テンダー/さよならを返して/A BOY MEETS A GIRL/ラブ・LOVE・ラブ)
- オンリー・セブンティーン(1982年)
- (魔女っ子セブンティーン/パンドラの夢/フリオの夏/嘆きのナイチンゲール/TVの国からキラキラ/オトナじゃないの/笑ってハート・ブレイク/ブルー・ドルフィン/恋はBAN BAN/黄昏のポエム)
- エンドレス・サマー(1983年)
- (ネバーランド発7:00P.M./風のFMステーション/愛の聖書(バイブル)/たまにはジェラシー/赤いトゥシューズ/チャイニーズ・キッス/おしゃれ涙/ハート美人/If You Are By My Side(あながたそばにいてくれたら)/南十字星)
- 夢ひとつ蜃気楼(1983年)
- (刺激下さいBOY/赤いリボンのプレゼント/スノウ・ブレイク・サンバ/恋心・3オクターブ/恋のバイオリズム/クレッセント・メモリー/Shall We Dance/プリマドンナになれなくて/ささやいてメロディアス/星空にLoveアルファベット/For You, Christmas)
- 「For You, Chrismas」は松本伊代の作詞・作曲
- Suger Rain(1984年)
- (ギヤマンドール/風にのった日/地中海ドリーム/オリビアを聴きながら/恋のKNOW-HOW(LP未収録)/時に愛は/(浮気な)Charlie/Suger Rain)
- ビリーヴ(1984年)
- (ビリーヴ/独立宣言/抱きしめたい/太陽がいっぱい/センチメンタル・ジャーニー/恋のKNOW-HOW/上海湾物語/流れ星が好き/シャイネス・ボーイ/時に愛は)
- センチメンタル ダンス クラブ(1985年)
- (八月の光と影/PRELUDE-Last Dance For Loneliness/夏草の頃/ポニーテイルは結ばない/Dancin' In The Heart/ペパーミント・ララバイ/恋と涙のセブンティーン/さよならのサマーデイズ-Epilogue)
- 天使のバカ(1986年)
- (信じかたを教えて/天使のバカ/言えなくて/ルージュの選択/不思議なのはサヨならの方法/ミスマッチ/Swing Swang Swung/Kiss And Whisper/奇数の恋の物語/きれいな涙)
- 風のように(1987年)
- (信じかたを教えて/星をまねて/サヨナラは私のために/Too Late Too Young/思い出をきれいにしないで/それから/風の宮/硝子のカラス/カレイドスコープ/すてきなジェラシー)
- Private File(1989年)
- (Private Fileは開けたままで…/土曜日のParty/短大終わると短い大人の夢を見る/バビロン・ホテル/有給休暇/泣かないでギャツビーII/Sonatine/ソリチュードにもたれて/淋しさならひとつ/少しだけ遠くに)
- Innocence(1989年)
- (異国のオルフェ/ソレイユ/眠りの花園/イノセンス/悲しき氷河/ジョリ・レード-可愛いブス/悲しくてやりきれない/千の眼/すべては冬の眠り)
- MARiAGE(1991年)
- (きっと忘れるから/恋は最初が肝心/MARiAGE-幸せになって/La Primeur/魅惑の扉/予期せぬ出来事/交通渋滞/手後れの告白/カーマイン・ローション)
[編集] 映画
- 薄化粧(1985年) 監督:五社英雄、出演:緒形拳、浅野温子ほか
- クララ白書 少女隊PHOON(1985年) 監督:河崎義祐、主演:安原麗子・市川三恵子・藍田美豊
- 公園通りの猫たち(1989年) 監督:中田新一、主演:荻野目洋子
- バカヤロー!3 へんな奴ら第二話「過ぎた甘えは許さない」(1990年) 監督:長谷川康夫、主演:清水美砂
- それいけ!アンパンマン 虹のピラミッド(1997年) 監督:大賀俊二 アメちゃんの声(特別出演)
[編集] テレビドラマ
- ピンキーパンチ大逆転 (1982年、TBS系)※バラエティ番組
- パリン子学園No1 (1982年、TBS系)※バラエティ番組
- 西部警察 PART-II 第27話「傷だらけの天使」 (1983年、テレビ朝日系)ゲスト出演
- ミステリー Wの悲劇 (1983年、TBS系)
- 外科医城戸修平 (1983年、TBS系)
- おやすみティディベア (1983年、TBS系)
- 私は負けない! (1983年、TBS系)
- 風の中のあいつ (1984年、日本テレビ系)
- いたずらデパートギャル (1984年、フジテレビ系)
- ただいま絶好調! (1985年、テレビ朝日系)
- いたずらスチュワーデス(1985年、フジテレビ系)
- 赤いこうもり傘 (1985年、フジテレビ系)
- 迷犬ルパンは名探偵? (1985年、テレビ朝日系)
- 春風一番! (1985年、日本テレビ系)
- 超少女!はるひワンダー愛 (1985年、フジテレビ系)
- 深夜にようこそ (1985年、TBS系)
- 猫目石ころがった (1986年、テレビ朝日系)
- 母ちゃん頑張れ! (1987年、日本テレビ系)
- おんなは一生懸命 (1987年、TBS系)
- おじいちゃんの贈り物 (1987年、NHK)
- フローズンホラーショー (1987年、フジテレビ系)
- 僕の姉キはパイロット! (1987年、TBS系)
- 女は一生懸命 (1987年、TBS系)
- オイシーのが好き! (1989年、TBS系)
- 結婚狂時代 (1989年、TBS系)
- 犬神家の一族 (1990年、テレビ朝日系)
- 評論!家族 (1990年、TBS系)
- 世にも奇妙な物語 『大予言』(1991年、フジテレビ系)
- 愛と哀しみのサリバン (1991年、日本テレビ系)
- 昨日の私にサヨナラを (1992年、フジテレビ系)
[編集] 著作
- ハートともだち―胸さわぎのとき(ワニブックス) 1982年1月
- タッチ・ミー・プリーズ―フォト・エッセイ(立風書房) 1984年6月
- おしゃれ倶楽部(CBSソニー出版) 1987年9月
- マリアージュ―もう若くないから(扶桑社) 1991年1月