土曜スポーツタイム
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土曜スポーツタイム(どようすぽーつたいむ)は、NHK総合テレビジョンで、2007年4月7日から、毎週土曜日夜に放送されているスポーツニュース番組で、日曜日の『サンデースポーツ』の姉妹編とされている。なお、新聞のラテ欄には『スポーツタイム』のみ掲載される。
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[編集] 概要
土曜日夜のスポーツニュースとしては、2005年末まで『サタデースポーツ』が放送されていたが、2006年年明けに突然行われた改編で『つながるテレビ@ヒューマン』が開始され、『サタデースポーツ』は同番組に吸収・消滅した。
2007年4月の番組改編により、『@ヒューマン』は日曜日23:00~23:40に移動のため、1年3か月ぶりに単独のスポーツニュース番組が復活する形となった。同番組のメンバーは、島津・西東両アナだけがスライドする中、同番組のスポーツコーナー「SPORTS @ヒューマン」の担当であった一橋忠之アナウンサーだけがこの枠に残るような形になり、1人で進行してゆく。
そういった意味では、この番組の生い立ちは、1988年に『NHKナイトワイド』が打ち切られた際、土曜日のスポーツパートが『スポーツタイム』(『サタデースポーツ』の前身)として、当時の『ナイト~』キャスターの一人であった中村克洋ともども残ったというケースと似ている(男性アナ単独進行となるのも同様)。
また「スポーツタイム」というタイトルは1988年~1990年と1993年~1995年(88年は土曜だけ、他の年度は帯番組)で使われており、12年ぶりの復活となる。
[編集] 番組の内容
- 単に土曜日のスポーツニュース・話題・記録を伝えていくだけでなく、スポーツの舞台で起きた一瞬のドラマ、そしてその舞台裏でどのような作戦が企てられたのか、専門家の解説を交えてスポーツ観戦の奥深さ、楽しさを伝えていくドキュメンタリー番組としての性質を兼ね備えた新しいスポーツニュースを目指す。
- 番組はまず勝負を分けた瞬間のイントロダクションからスタートし、その後ヒップホップ風のアレンジに仕上げたテーマソング(曲名不明)とともにタイトルが出て、その後スタジオ進行部分に入る。エンディングのアナザーストーリーはテーマソングのピアノアレンジ(スローバージョン)が流れる。
- プロ野球の速報では、NHKの夜のスポーツニュースでは珍しくイニングスランニングスコアを表示しない。
[編集] 放送時間の遍歴
- 2007.04.07~2008.03.29 22:30~22:55(JST、以下もこれで示す。)
- 2008.04.05~ 22:00~22:25
- ※日付上は、2008年4月5日からになっているが、この日はNHKプロ野球・巨人対阪神戦が送られたことなどの編成上の都合で21時30分から21時55分に放送され、この時間帯への実際の移動は翌週の同年4月12日から。
- NHKワールド・プレミアム
- 日曜日24:10~24:35(翌0:10~0:35)
- ※海外向けNHKワールドの放送は放送権の都合で一部放送できない内容も含まれることがあるため、一部カットしての放送となり、放送時間は日本国内より若干短くなることがある(放送できない権利映像の放送時間が十数秒程度の場合は時差放送であってもカットせず、お断りの静止画に差し替えとなる)。なお、NHKワールドTVは英語放送強化による番組改編で2008年3月29日(日本国内で)放送分で打ち切り、NHKワールド・プレミアムで引き続き放送する。
[編集] 歴代メイン司会者の遍歴
- 2007.04.07~ 一橋忠之
- ※なお、当面女性アナウンサーは配置しない。NHKは2008年度までの3年間に、全局規模で1,200人を削減するリストラ策を実施しており、その影響もあるものとみられる。土曜日のスポーツニュースを、男性アナが単独進行するのは、前述した『スポーツタイム』の中村克洋以来である。
- ※ニュースのビデオ部分の原稿読みは原則として専門のナレーターが行う。(テロップ出しはないが、山形美房など)
[編集] ゲストについて
各競技のスペシャリストを起用する予定していたが、放送開始からしばらくの間は一橋アナが一人で司会をするだけにとどまっていた。7月21日の放映で楽天の田中将大が仙台から、サッカー解説者の山本昌邦がベトナムからそれぞれ出演し、これが本番組初のゲスト出演となった。しかしそれ以後しばらくゲストの生出演がなく、ゲストがあっても一橋アナが事前のロケーションで選手に取材する程度だった。2007年最終12月22日には上田桃子へのインタビューを行った。
[編集] 企画モノ
[編集] メイン(勝負を分けた瞬間=原則としてトップ項目)
- 2007年4月7日 Jリーグ・川崎フロンターレ戦でのガンバ大阪の戦術
- 2007年4月14日 ダルビッシュ有投手(北海道日本ハムファイターズ)・東北楽天ゴールデンイーグルス戦での奪三振ショー
※但しトップ項目は東京六大学野球選手権・早稲田大学の斎藤佑樹投手初登板の模様を伝えていた - 2007年4月21日 Jリーグ・浦和レッズvs川崎フロンターレ戦。この試合で浦和の埼玉スタジアム無敗記録が途絶えた
- 2007年4月28日 メジャーリーグ・松坂大輔vs松井秀喜
- 2007年5月5日 為末大選手ハードル競技復帰戦(IAAF国際グランプリ陸上大阪大会)
- 2007年5月12日 セントラル・リーグの首位打者争い(広島東洋カープ・栗原健太、読売ジャイアンツ・小笠原道大)
- 2007年5月19日 パシフィック・リーグ・好調東北楽天イーグルスvs千葉ロッテマリーンズ
- 2007年5月26日 セ・パ交流戦3連覇を狙う千葉ロッテマリーンズ(vs横浜ベイスターズ)
※トップは大相撲夏場所・白鵬優勝の模様 - 2007年6月2日 セ・パ交流戦・東北楽天イーグルス打線に立ち向かう広島東洋カープのジャレッド・フェルナンデス投手
- 2007年6月9日 セ・パ交流戦首位争いの行方
- 2007年6月16日 セ・パ交流戦・4月の月間MVPから一転、5連敗中の西武エース西口文也は連敗を止められたのか?
- 2007年6月23日 セ・パ交流戦・日本ハムの優勝の行方と、それを追う巨人
- 2007年6月30日
- 2007年7月14日 首位を守りつつも、主力の不調などで苦しい戦いが続く巨人
- 2007年7月21日 サッカー・AFCアジアカップ準々決勝
※トップはプロ野球・オールスターゲーム第2戦
[編集] 選手の特集
- 様々なデータに沿った選手のミニ特集。主にプロ野球選手。(大相撲本場所期間中は放送されないことが多い)
[編集] 取り上げた人物
- 2007年4月21日 鉄壁の二遊間・井端弘和と荒木雅博(中日ドラゴンズ)の二遊間守備
- 2007年4月28日 釘付けにする男・稲葉篤紀(北海道日本ハムファイターズ)の進塁を阻む外野の抑止力
- 2007年5月5日 失投のない男・三浦大輔(横浜ベイスターズ)のコーナーを突く制球力
- 2007年5月12日 粘る男・今江敏晃(千葉ロッテマリーンズ) 2ストライクからファウルで粘る技術
- 2007年6月2日 4番を封じる男・ダルビッシュ有(北海道日本ハムファイターズ)の奪三振率の高い投球
- 2007年6月9日 ゴロキング・トム・デイビー(オリックスバファローズ)のゴロを打たせる投球術
- 2007年6月16日 ミスタークロス・駒野友一(サンフレッチェ広島)の成功率の高いクロス技術
- 2007年6月23日 遊び球のない男・黒田博樹(広島東洋カープ)の真っ向勝負
- 2007年6月30日
[編集] アナザーストーリー(エンディング)
- スポーツの表舞台で活躍する選手、あるいはそれを陰で支えた人たちのショートドキュメント。
[編集] 取り上げた人物
- 2007年4月7日 井川慶(ニューヨーク・ヤンキース 初先発を前に)
- 2007年4月14日 正田絢子(アマチュアレスリング・ジャパンビバレッジ ジャパンクィーンズカップ兼世界女子選手権選考会で敗戦)
- 2007年4月21日 村上和弘(川崎フロンターレ 2006年にベガルタ仙台を戦力外通告になった選手の新天地での復活)
- 2007年4月28日 鈴木尚(横浜ベイスターズ 背番号51にかける思い)
- 2007年5月5日 成迫健児(陸上競技・ハードル 為末との因縁)
- 2007年5月12日 大畑大介(ラグビー・日本代表 アキレス腱断裂からの復帰にかける)
- 2007年5月19日 山崎武司(東北楽天ゴールデンイーグルス 38歳の4番打者)
- 2007年5月26日 白鵬翔(夏場所2場所連続優勝で横綱を手中に収めたその原点となる大阪の倉庫会社相撲部を訪ねて)
- 2007年6月2日 桑田真澄(ピッツバーグ・パイレーツ 少年時代からのメジャーリーガーの夢を叶えるために)
- 2007年6月9日 播戸竜二(ガンバ大阪 この日対戦した横浜FC・三浦知良選手への憧れと思い)
- 2007年6月16日 喜田剛(広島東洋カープ 阪神からトレードで出され、本来の実力を1軍で発揮し始めたホープ)
- 2007年6月23日 林威助(阪神タイガース 家族と同じリストバンドを付け、1軍定着を目指す)
- 2007年6月30日
- 2007年7月14日 柳田殖生(中日ドラゴンズ 野茂英雄の掲げた言葉にかける思い)
- 2007年7月21日 (県営宮城球場=フルキャストスタジアムのプロ野球誘致に情熱を傾けた仙台市民の応援団員)
[編集] 歴代のNHK総合テレビ土曜夜のスポーツニュース番組
- 1978年4月~1984年3月:スポーツアワー
- 1984年4月~1987年3月:きょうのスポーツとニュース
- 1987年4月~1988年3月:NHKナイトワイド
- 1988年4月~1990年3月:スポーツタイム
- 1990年4月~2005年12月:(NHK)サタデースポーツ
- 2006年1月~2007年3月:つながるテレビ@ヒューマン
- 【※補完番組/2006年1月~2006年3月:ニュース&速報スポーツ】
- 2007年4月~現在:土曜スポーツタイム
[編集] 番組の変遷
NHK総合 土曜日のスポーツニュース番組 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
つながるテレビ@ヒューマン
(「SPORTS @ヒューマン」として内包) |
土曜スポーツタイム
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NHK総合 土曜日22時台後半枠 | ||
つながるテレビ@ヒューマン
※22:00~22:55 |
土曜スポーツタイム
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NHK総合 土曜日22時台前半枠 | ||
土曜スポーツタイム
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