因幡国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
因幡国(いなばのくに)は、かつて日本の地方行政区分だった国の一つで、山陰道に位置する。現在の鳥取県東部にあたる。因州と呼ぶこともある。延喜式での格は上国、中国。
目次 |
[編集] 沿革
古くは稲葉と書き、稲葉国造の領域であった。7世紀に因幡国が成立した。
[編集] 国府・一宮など
国府は法美郡(法味郡)にあった。現在の鳥取市国府町中郷にあった。遺跡が発掘され、現在は史跡公園に整備されている。
延喜式神名帳には、大社1座1社・小社49座41社の計50座42社が記載されている。唯一の大社は法美郡の宇倍神社(鳥取市、旧 岩美郡国府町)で、名神大社に列し、一宮となっている。二宮以下は不詳である。総社は、『時範記』によれば国府の近くにあったようだが、現存しないものとみられている。宇倍神社境内社に「国府神社」があるが、これは大正時代の改称である。
[編集] 守護
[編集] 鎌倉幕府
- 1329年~? - 海老名維則
[編集] 室町幕府
- 1336年~1346年 - 吉良貞家
- 1350年~? - 今川頼貞
- 1363年~1364年 - 山名時氏
- 1365年~1370年 - 山名氏冬
- 1370年~? - 山名氏重
- 1392年~1400年 - 山名氏家
- 1412年~1459年 - 山名熙高
- 1459年~1461年 - 山名豊氏
- 1479年~? - 山名豊時
- 1488年~1489年 - 山名政実
- 1491年~1494年 - 山名豊時
- 1504年~1506年 - 山名豊重
- 1513年~? - 山名豊頼
- 1521年~? - 山名豊治
- 1527年~1548年 - 山名誠通
- 1550年~1561年 - 尼子晴久
[編集] 因幡守
- 新発田重家
- 織田因幡守
- 織田達広
[編集] 郡
[編集] 関連項目
|
|
---|---|
畿内 | 山城 | 大和 (芳野監) | 河内 | 和泉 | 摂津 |
東海道 | 伊賀 | 伊勢 | 志摩 | 尾張 | 三河 | 遠江 | 駿河 | 伊豆 | 甲斐 | 相模 | 武蔵 | 安房 | 上総(総) | 下総(総) | 常陸 |
東山道 | 近江 | 美濃 | 飛騨 | 信濃 (諏方) | 上野(毛野) | 下野(毛野) | 岩代 (石背) | 磐城 (石城) | 陸前(陸奥) | 陸中(陸奥) | 陸奥(1869-) (陸奥)| 羽前 (出羽) | 羽後 (出羽) |
北陸道 | 若狭 | 越前(越) | 加賀 | 能登 | 越中(越) | 越後(越)| 佐渡 |
山陰道 | 丹波(丹) | 丹後(丹) | 但馬 | 因幡 | 伯耆 | 出雲 | 石見 | 隠岐 |
山陽道 | 播磨 | 美作 | 備前(吉備) | 備中(吉備) | 備後(吉備) | 安芸 | 周防 | 長門 |
南海道 | 紀伊 | 淡路 | 阿波 | 讃岐 | 伊予 | 土佐 |
西海道 | 筑前(筑紫) | 筑後(筑紫) | 豊前(豊) | 豊後(豊) | 肥前(肥) | 肥後(肥) | 日向 | 大隅 (多褹) | 薩摩 | 壱岐 | 対馬 | 琉球 |
北海道 | 渡島 | 後志 | 胆振 | 石狩 | 天塩 | 北見 | 日高 | 十勝 | 釧路 | 根室 | 千島 |