佐々木毅
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佐々木 毅 (ささき たけし、1942年7月15日 - )は、日本の政治学者。学習院大学教授、前東京大学総長。専攻は政治学、西洋政治思想史。法学博士(東京大学、1973年)。秋田県仙北郡美郷町生まれ。弟は佐々木誠・秋田県知事公室長。指導教官は福田歓一。
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[編集] 略歴
[編集] 学歴
- 1961年3月 秋田県立秋田高等学校卒業
- 1965年3月 東京大学法学部第三類卒業
[編集] 職歴
- 1965年4月 東京大学法学部助手
- 1968年4月 東京大学法学部助教授
- 1978年11月 東京大学法学部教授
- 1991年4月 東京大学大学院法学政治学研究科教授
- 1998年4月 東京大学大学院法学政治学研究科長兼法学部長(2000年3月まで)
- 2001年4月 東京大学総長
- 2005年3月 退任
- 2005年4月 学習院大学法学部教授
[編集] 学外における役職
- 皇室典範に関する有識者会議メンバー
- 文部科学省中央教育審議会委員(第2期)
- 日本学術振興会大学国際化戦略委員会委員
- 21世紀臨調共同代表
- 社団法人国土緑化推進機構理事長
- 財団法人社会経済生産性本部副会長
- 社団法人ゴルファーの緑化促進協力会理事
- 財団法人国連大学協力会評議員
- IDE大学協会理事
- 財団法人ラボ国際交流センター会長
- 財団法人新日本奨学会理事
- 災害救援ボランティア推進委員会委員
- 法科大学院協会顧問
- オリックス株式会社社外取締役
- 東日本旅客鉄道株式会社社外取締役
- 株式会社東芝社外取締役
[編集] 活動
マキャベリの政治思想の包括的研究からスタートし、ジャン・ボダン、プラトンなどを手がけた。80年代に入り、現代アメリカの政治思潮の分析に手を広げると同時に、現代日本の政治について執筆をはじめ、現在に至るまで論壇で盛んに活躍している。
東京大学総長在任期は、国立大学の独立行政法人への移行期と重なっており、大学改革に腕を振るったが、2004年9月の総長選挙では、再選を目指したものの当時副学長だった小宮山宏に敗れた。
[編集] 門下生
[編集] 受賞・受章
[編集] 著作
[編集] 単著
- 『マキアヴェッリの政治思想』(岩波書店、1970年)
- 『主権・抵抗権・寛容――ジャン・ボダンの国家哲学』(岩波書店、1973年)
- 『マキアヴェッリ』(講談社、1978年)
- 『近代政治思想の誕生――16世紀における「政治」』(岩波書店[岩波新書]、1981年)
- 『現代アメリカの保守主義』(岩波書店、1984年/同時代ライブラリー、1993年)
- 『プラトンと政治』(東京大学出版会、1984年)
- 『保守化と政治的意味空間――日本とアメリカを考える』(岩波書店、1986年)
- 『いま政治になにが可能か――政治的意味空間の再生のために』(中央公論社[中公新書]、1987年)
- 『自民党は再生できるのか』(日本経済新聞社、1989年)
- 『政治に何ができるか』(講談社、1991年)
- 『政治はどこへ向かうのか』(中央公論社[中公新書]、1992年)
- 『アメリカの保守とリベラル』(講談社[講談社学術文庫]、1993年)
- 『マキアヴェッリと『君主論』』(講談社[講談社学術文庫]、1994年)
- 『政治家の条件』(講談社、1995年)
- 『現代アメリカの自画像――行きづまる中産階級社会』(日本放送出版協会[NHKブックス]、1995年)
- 『プラトンの呪縛――20世紀の哲学と政治』(講談社、1998年/講談社学術文庫、2000年)
- 『政治学講義』(東京大学出版会、1999年)
- 『「哲学と政治」講義(1)よみがえる古代思想』(講談社、2003年)
- 『「哲学と政治」講義(2)宗教と権力の政治』(講談社、2003年)
- 『君主論』(講談社[講談社学術文庫]、2004年)
- 『知識基盤社会と大学の挑戦――国立大学法人化を超えて』(東京大学出版会、2006年)
- 『政治学は何を考えてきたか』(筑摩書房、2006年)
- 『政治学の名著30』(筑摩書房[ちくま新書]、2007年)
- 『民主主義という不思議な仕組み』(筑摩書房[ちくまプリマー新書]、2007年)
[編集] 共著
[編集] 編著
- 『マキャヴェリ』(平凡社、1977年)
- 『現代政治学の名著』(中央公論社[中公新書]、1989年)
- 『自由と自由主義――その政治思想的諸相』(東京大学出版会、1995年)
- 『政治改革1800日の真実』(講談社、1999年)
[編集] 共編著
- (有賀弘)『民主主義思想の源流』(東京大学出版会、1986年)
- (鶴見俊輔・富永健一・中村政則・正村公宏・村上陽一郎)『戦後史大事典』(三省堂、1991年)
- (和田春樹・高橋進・中西輝政)『変わるべき日本――緊急提言』(NTT出版、1992年)
- (村上淳一・二宮宏之・山之内靖・塩沢由典・杉山光信・姜尚中・須藤修)『岩波講座社会科学の方法(全12巻)』(岩波書店、1993年-1994年)
- (林健太郎・中谷巌・吉本隆明・隅谷三喜男、日本有権者連盟)『日本の境位を探る』(四谷ラウンド、1995年)
- (加藤節)『福田歓一著作集(全10巻)』(岩波書店、1998年)
- (吉田慎一・谷口将紀・山本修嗣)『代議士とカネ――政治資金全国調査報告』(朝日新聞社[朝日選書]、1999年)
- (金泰昌)『公共哲学(全10巻)』(東京大学出版会、2001-2002年)
- (大石眞・久保文明・山口二郎)『首相公選を考える――その可能性と問題点』(中央公論新社[中公新書]、2002年)
- (山脇直司・村田雄二郎)『東アジアにおける公共知の創出――過去・現在・未来』(東京大学出版会、2003年)
[編集] 訳書
- シェルドン・S・ウォーリン『西欧政治思想史』(福村出版、1975年-1983年)
- アルバート・O・ハーシュマン『情念の政治経済学』(法政大学出版局、1985年)
- アルバート・O・ハーシュマン『失望と参画の現象学――私的利益と公的行為』(法政大学出版局、1988年)
- A・P・ダントレーヴほか『国家への視座』(平凡社、1988年)
- チャールズ・テイラー、スーザン・ウルフ、スティーヴン・C・ロックフェラー、マイケル・ウォルツァー、K・アンソニー・アッピア、ユルゲン・ハーバーマス『マルチカルチュラリズム』(岩波書店、1996年/岩波モダンクラシックス、2007年)
- ニコロ・マキアヴェリ『君主論』(講談社[講談社学術文庫]、2004年)
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