京阪800系電車 (2代)
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京阪電気鉄道800系電車(2代) | |
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2008年4月15日に制定された新マークを付けた京阪800系 京阪山科~四宮間(2008年5月6日撮影) |
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起動加速度 | 3.3km/h/s |
営業最高速度 | 75km/h |
設計最高速度 | 90km/h |
減速度 | 4.2km/h/s(常用最大) |
車両定員 | 先頭車88人・中間車105人 |
編成定員 | 386人 |
全長 | 16,500mm |
全幅 | 2,380mm |
全高 | 3,475mm |
編成重量 | 112t |
軌間 | 1,435mm |
電気方式 | 直流1,500V架線給電 |
モーター出力 | 90kW |
編成出力 | 1,440kW |
歯車比 | 71:14 (5.07) |
駆動装置 | TD継手平行カルダン式 |
制御装置 | IGBT素子VVVFインバータ制御 |
ブレーキ方式 | 回生ブレーキ優先全電気指令式電磁直通ブレーキ HRDA-1 |
保安装置 | 京阪形ATS、CS-ATC、ATO |
京阪800系電車(けいはん800けいでんしゃ)は、1997年(平成9年)に登場した京阪電気鉄道の京津線用通勤形電車。
目次 |
[編集] 概要
1997年(平成9年)10月12日から京津線が京都市営地下鉄東西線への乗り入れを開始するにあたり、在来車の80形の代替車として導入された。
日本で唯一、地下鉄区間と併用軌道(路面電車)区間を直通[1]する車両であり、しかも運行区間途中には登山電車レベルの急勾配も控えていることから、運行路線の『区間ごとに極端に異なる性格』に対応するため、急勾配・急カーブ対策など多彩な機能を備えた車両となっている。これらの条件に伴う高度な装備機器類に加え、上質な接客設備などにもよって、「1mあたりの値段は日本で一番高いのではないか」と京阪電鉄の担当者が言うほどの高コストな車両とされる。
[編集] 走行機器
4両固定編成の2ユニット全動力車で、急勾配区間において1ユニットが故障しても走行可能な性能を確保している。
制御方式はVVVFインバータ制御であるが、素子は従来のGTOに代わってIGBTを京阪の車両としては初めて採用した。インバータ装置の製造メーカーは東洋電機製造である。
地下鉄東西線への乗り入れに備えてATCやATOを搭載したほか、同路線に設置されているホームドアにも対応した(京津線内では京阪形ATSを使用)。手動運転時におけるマスコン段数は4段、常用ブレーキ段数は7段であるが、ATO使用時にはマスコン・ブレーキともに31段の多段制御を行う。
加速度は3.3km/h/s、減速度は4.2km/h/s(常用最大)となっている。設計最高速度は90km/hであるが、スピードリミッターによって75km/h以上の速度では走行できない。
ブレーキシューには、値段が安く高速域から安定した減速力が得られるレジン(合成樹脂)製ではなく、連続急勾配や天候変化に強く、低速での併用軌道走行中の急減速性能に優れた鋳鉄製のブレーキシューを採用している。
中間車に装備されるパンタグラフは京阪唯一のシングルアーム式であり、ミニ地下鉄である東西線の低い架線高さから路面区間の高い架線高さまで対応できる。
[編集] 車体
併用軌道区間での自動車などとの接触事故が起こった際に車体の修復を容易にするため、軽合金車体主流の時代であるがあえて普通鋼製車体としている。部品の一部には自動車と共用のものを使用している。
車体色は、パステルブルーと灰白をベースに染物由来の色であり新時代の京津線を象徴する「苅安」(黄色)の帯を巻いている。この帯は当初はテープで施されていたが、静電気でホコリが付着し汚れが目立つことから後に塗装化されている。なお、2008年度以降、京阪の一般車の他系列を含めて濃緑色と白色の車体に黄緑色の帯への塗装変更が計画されている。
座席は両先頭車が1+2配列の固定セミクロスシート、中間車がロングシートとなっている。内装は9000系に準じ、東西線50系と同等水準としている。なお、近年では7200系以降の本線系統通勤形車両と同様にモケットの経年劣化により登場当初よりも濃い目の青色のものに交換された車両が登場している。
搬入当初は、前面の車番が現在とは異なり貫通扉の窓下部に記されていたが、それが見づらかったため、営業運転開始までに現在の位置に変更された。しかし、当時の各鉄道専門誌の新車紹介記事には搬入当初の状態のままの写真が掲載されていた。
また、道路上での自動車との接触防止のために車両前部および側部に車幅灯を備えているが、この車幅灯は京津線ワンマン化まで大型トラックと同一品を使用していた。そのため、接触事故で車幅灯が破損した際に車庫より近いカー用品店まで買いに行ったという逸話がある。
[編集] 車内放送放置
車内放送装置には、京阪の通勤形電車では初めて全自動放送装置が搭載された(特急形車両では既に8000系や3000系更新車に搭載されているが、近年の特急停車駅増加に伴い現在は停車駅でドアが開く時のみ使用されている。また、本線系統の通勤車では6000系以降の新造車や2200系以降の更新車は「停車駅にてドアが開く時のみ」の自動放送装置搭載である)。
全自動放送は、京津線のほか地下鉄東西線にも対応しているが、同路線用の50系とは異なり、地下鉄線内でも京阪線内と同様の男声放送が行われていたが、2008年1月16日の東西線の太秦天神川駅への乗り入れ延長に伴い女性の声に変更されている。その後、石山坂本線用の600形および700形もワンマン改造を受けた際に自動放送装置が取り付けられたが、音声は本系列とは異なっている。
[編集] 運用
東西線太秦天神川~京津線浜大津間を昼間時15分間隔で運行される(ただし太秦天神川~京都市役所前は昼間時30分間隔)。
本系列は京津線専用となっており、石山坂本線での営業運転は行わないが、運用の都合上、同路線の近江神宮前駅隣接の錦織車庫までの回送扱いとして浜大津~近江神宮前間も、また試運転では坂本~近江神宮前間も走行することもある。なお、島ノ関~石山寺間は車両限界の関係により走行できない。
[編集] 関連商品
2005年6月にBトレインショーティーとして9000系と6000系とともに製品化された。スルッとKANSAIグッズの一環である。発売後早期に完売し、現在は入手困難である。
[編集] 外部リンク
[編集] 脚注
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現役の車両 | |||||||||
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過去の車両 | |||||||||
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