ヴィクトリー (競走馬)
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ヴィクトリー | |
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2007年5月27日 東京競馬場 | |
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品種: | サラブレッド |
性別: | 牡 |
毛色: | 鹿毛 |
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生誕: | 2004年4月3日(4歳) |
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父: | ブライアンズタイム |
母: | グレースアドマイヤ |
母の父: | トニービン |
生国: | 日本 |
生産: | ノーザンファーム |
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馬主: | 近藤英子 |
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調教師: | 音無秀孝 (栗東) |
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競走成績 | |
生涯成績: | 11戦3勝 |
獲得賞金: | 1億8598万8000円 |
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ヴィクトリー(Victory)は、日本の競走馬である。2007年の第67回皐月賞優勝馬で、半兄にはリンカーン(父:サンデーサイレンス)がいる。
他に近親にダービー馬フサイチコンコルドやボーンキングなどがいる。
目次 |
[編集] 戦歴
[編集] 2歳・3歳時代(2006年・2007年)
2006年11月5日、武豊を背に新馬戦で1番人気に応え、白星デビューを飾る。続くラジオNIKKEI杯2歳ステークスは1番人気のフサイチホウオーに、審議判定で2着に敗れたが、人気を覆し、またフサイチホウオーとは僅差であったことから素質をアピールする。
明けて2007年、当初若駒ステークスを予定していたものの、前走での激戦からか、腰に疲れが出たため戦列を一時離脱。3歳初戦には皐月賞トライアルの若葉ステークスを選択する。この競走では武豊から乗り替わって岩田康誠が騎乗した。9頭という少頭数でや相手関係もあり、1番人気に支持される。道中折り合いを欠いたものの、直線抜出し快勝。皐月賞の優先出走権を手にする。
迎えた皐月賞当日、弥生賞優勝馬アドマイヤオーラや、デビュー以来4戦4勝・重賞3勝で無敗のフサイチホウオーなどの重賞優勝馬が人気を集め、ヴィクトリーはトライアルを1番人気で制したにも関わらず7番人気と低評価であった。レースでは2コーナーあたりからハナを奪うと、2番手のサンツェッペリンとともにペースを落とし、レースの主導権を完璧に掴んで進めた。そして最後の直線では、互いにけん制し合って仕掛けが遅れたフサイチホウオーやアドマイヤオーラを尻目に、サンツェッペリンとの叩き合いを制し、ゴール直前ようやく追い込んできたフサイチホウオーの追撃も凌いでゴールイン。皐月賞を制覇した。鞍上の田中勝春は初騎乗であったが、馬の行く気を損ねずに先行し、折り合いをつけて自分のペースに持ち込んだ好騎乗が光った。また、田中はこの勝利で自身の中央競馬JpnI(GI)連敗記録「139」をストップさせた。ヴィクトリーは、兄のリンカーンが成し得なかったJpnI(GI)タイトルを獲得した。なお、このレースの配当は、最後まで先頭争いをしたサンツェッペリン(15番人気)が2着に入り、大荒れとなった。
その後、東京優駿(日本ダービー)ではフサイチホウオーに続く2番人気に推された。しかし、スタートでの出遅れが響き9着に敗れた。その後ノーザンファームへ放牧に出され、8月22日ごろに帰厩し、神戸新聞杯に出走。秋の鞍上は岩田康誠騎手が再び騎乗することが発表された。その神戸新聞杯では、直線で早めに抜け出したアサクサキングスを交わすことができず、また後方からドリームジャーニーに差され3着となったが、菊花賞の優先出走権を獲得し、第68回菊花賞に出走。レースでは、道中掛かってしまったのか、最終コーナーではすでにスタミナが残っておらず、16着に敗れた。さらに続く第27回ジャパンカップでは、クリストフ・ルメールが騎乗するものの、最下位18着、そして当初予定されていた有馬記念は回避して放牧に出された。
[編集] 4歳時代(2008年)
2008年は2月5日に帰厩し、初のダート戦のフェブラリーステークスに向かうことになったが、途中で競走を中止したフィールドルージュを除いて最下位15着だった。その後、再び芝に戻って大阪杯に出走するが9着で、レース後はグリーンウッドへ短期放牧に出されて5月1日に帰厩した。そして5月31日の金鯱賞に出走したが、レース中に右肩破行を発症、終始後方のまま14着と大敗した。
[編集] 特徴
3歳夏までは調教でまともに走らない等、やんちゃし放題の馬であった。またレースでも好きに逃げて逃げ切れれば勝ち、というレーススタイルで勝っていた。調教師サイドは気性の改善や先行の競馬を覚えさせることを狙い続けてきたが、菊花賞後から大敗を繰り返している。
[編集] 競走成績
年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | 騎手 | 斤 量 |
距離(馬場) | タイム (上り3F) |
着差 | 勝ち馬/(2着馬) | ||
2006 | 11. | 05 | 京都 | 2歳新馬 | 10 | 2 | 2 | 2.6(1人) | 1着 | 武豊 | 55 | 芝2000m(良) | 2:02.5(34.3) | -0.9 | (ダンツオラクル) | |
12. | 23 | 阪神 | ラジオNIKKEI杯2歳S | GIII | 11 | 8 | 11 | 5.6(3人) | 2着 | 武豊 | 55 | 芝2000m(良) | 2:02.1(35.0) | 0.0 | フサイチホウオー | |
2007 | 3. | 17 | 阪神 | 若葉S | OP | 9 | 6 | 6 | 2.2(1人) | 1着 | 岩田康誠 | 56 | 芝2000m(良) | 2.01.2(36.0) | -0.0 | (サンライズマックス) |
4. | 15 | 中山 | 皐月賞 | JpnI | 18 | 8 | 17 | 17.3(7人) | 1着 | 田中勝春 | 57 | 芝2000m(良) | 1.59.9(35.9) | -0.0 | (サンツェッペリン) | |
5. | 27 | 東京 | 東京優駿 | JpnI | 18 | 8 | 17 | 8.2(2人) | 9着 | 田中勝春 | 57 | 芝2400m(良) | 2.25.8(34.8) | 1.3 | ウオッカ | |
9. | 23 | 阪神 | 神戸新聞杯 | JpnII | 15 | 5 | 9 | 3.7(2人) | 3着 | 岩田康誠 | 56 | 芝2400m(良) | 2.25.1(35.4) | 0.4 | ドリームジャーニー | |
10. | 21 | 京都 | 菊花賞 | JpnI | 18 | 8 | 18 | 6.7(3人) | 16着 | 岩田康誠 | 57 | 芝3000m(良) | 3.07.8(38.5) | 2.7 | アサクサキングス | |
11. | 25 | 東京 | ジャパンC | GI | 18 | 3 | 6 | 48.4(8人) | 18着 | C.ルメール | 55 | 芝2400m(良) | 2.28.9(37.8) | 4.2 | アドマイヤムーン | |
2008 | 2. | 24 | 東京 | フェブラリーS | GI | 16 | 6 | 11 | 23.1(8人) | 15着 | 後藤浩輝 | 57 | ダ1600m(良) | 1.38.9(39.8) | 3.6 | ヴァーミリアン |
4. | 6 | 阪神 | 大阪杯 | GII | 11 | 2 | 2 | 42.3(8人) | 9着 | 藤岡佑介 | 59 | 芝2000m(良) | 1.59.7(35.4) | 1.0 | ダイワスカーレット | |
5. | 31 | 中京 | 金鯱賞 | GII | 17 | 2 | 3 | 11.8(6人) | 14着 | 横山典弘 | 58 | 芝2000m(稍) | 2.00.7(34.3) | 1.6 | エイシンデピュティ |
※競走成績は2008年5月31日現在
※1 Sはステークス、Cはカップの略。
※2 同馬の出走した2006年以前の競走の格付けは、国際グレードではなく、JRAグレードである。(競馬の競走格付けを参照)
[編集] 血統表
ヴィクトリーの血統 ヘイルトゥリーズン系/アウトブリード | |||
父
*ブライアンズタイム Brian's Time 1985 黒鹿毛 |
Roberto 1969 鹿毛 |
Hail to Reason 1958 黒鹿毛 |
Turn-to |
Nothirdchance | |||
Bramalea | Nashua | ||
Rarelea | |||
Kelley's Day 1977 鹿毛 |
Graustark | Ribot | |
Flower Bowl | |||
Golden Trail | Hasty Road | ||
Sunny Vale | |||
母
グレースアドマイヤ 1994年 鹿毛 |
*トニービン 1983 鹿毛 |
Kampala 1976 鹿毛 |
Kalamoun |
State Pension | |||
Severn Bridge 1965 栗毛 |
Hornbeam | ||
Priddy Fair | |||
*バレークイーン 1988 鹿毛 |
Sadler's Wells 1981 鹿毛 |
Northern Dancer | |
Fairy Bridge | |||
Sun Princess 1980 鹿毛 |
イングリッシュプリンス | ||
Sunny Valley F-No.1-l |
母グレースアドマイヤは4歳牝馬特別3着、府中牝馬ステークス2着の成績で、半兄に東京優駿(日本ダービー)優勝馬フサイチコンコルド、半弟にボーンキングがいる。
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