フサイチコンコルド
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フサイチコンコルド | |
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すみれステークス(1996年3月9日) | |
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品種: | サラブレッド |
性別: | 牡 |
毛色: | 鹿毛 |
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生誕: | 1993年2月11日 |
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父: | Caerleon |
母: | バレークイーン |
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生国: | 日本(北海道早来町) |
生産: | 社台ファーム早来 |
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馬主: | 関口房朗 |
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調教師: | 小林稔(栗東) |
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競走成績 | |
生涯成績: | 5戦3勝 |
獲得賞金: | 2億3415万8000円 |
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フサイチコンコルド(1993年 - )は、日本の競走馬である。わずか3戦のキャリアで東京優駿(日本ダービー)を勝ったことから、和製ラムタラの異名をとった。主戦騎手は藤田伸二。半弟にボーンキング、ミラクルアドマイヤがいる。 ちなみに馬名の「コンコルド」とは旅客機のコンコルドのことではなく、フランスにあるコンコルド広場に由来している。
目次 |
[編集] 経歴
フサイチコンコルドは、Northern Dancerの3×3という濃いインブリードのためか、逆体温、輸送時にたびたび起こる熱発(発熱)など、極めて体質が弱かった。デビューは3歳となった1996年1月29日、京都競馬の新馬戦で、1番人気に応えて勝利した。2か月後のすみれステークスを勝利し、皐月賞へ出走できるだけの賞金を加算したが、管理調教師の小林はあっさりと皐月賞を回避することを決定した。しかし、日本ダービーへの道は平坦ではなかった。トライアルのプリンシパルステークスへ出走するため東京へ輸送したところ熱発してしまい、同競走を回避。そのため賞金的に出否が微妙になった。
また、日本ダービーの前に、同厩舎同馬主のフサイチシンイチが900万下条件戦を勝ち上がりコンコルドより賞金が多くなるなど出走が危ぶまれた(ただし小林と関口はコンコルドが出走できるならシンイチの回避も考えていた)が、何とか2頭そろって出走にこぎつけた。しかし、輸送後にまたも熱発で小林が出走取消を考えるなどドタバタ続きであった。
迎えた第63回東京優駿(日本ダービー)。1番人気は皐月賞を同様に熱発で回避したものの、プリンシパルステークスを勝利したダンスインザダーク。皐月賞2着のロイヤルタッチが2番人気、1着のイシノサンデーが3番人気と、3頭のサンデーサイレンス産駒が人気を集めていた。フサイチコンコルドは、無敗とはいえキャリアがわずか2戦、度重なる熱発ということもあり、「関西の秘密兵器」として穴人気をしていたものの7番人気にとどまっていた。レースはサクラスピードオーがスローペースで逃げ、ダンスインザダークが3、4番手の絶好の位置につけていた。フサイチコンコルドはスタートでわずかに出遅れたものの、7、8番手からダンスインザダークをマークする形で進んだ。最後の直線でダンスインザダークが抜け出し、勝ちパターンに持ち込もうとする。鞍上の藤田からゴーサイン出されたフサイチコンコルドが、一完歩ずつ差を詰めていく。2頭の叩き合いはゴール板前まで繰り広げられ、最後にはフサイチコンコルドがダンスイザダークをクビ差退けた。
このレースの実況を担当したフジテレビの三宅正治アナウンサーは、世界最速の音速機コンコルドのイメージから「外から、音速の末脚が炸裂する!!」と叫び、翌日のスポーツ新聞はその勝利を「音速の末脚」という見出しで飾った。また、三宅アナも自らの予想はフサイチコンコルド-ダンスインザダークの1点だったとも語っている。
その後も体質の弱さは相変わらずで、菊花賞のトライアルとして京都新聞杯を予定していたが、調整が間に合わず翌週のカシオペアステークスで復帰。圧倒的な1番人気に推されるが、1着のメジロスズマルに5馬身の差をつけられる2着に敗れた。三冠最終戦の菊花賞では、ダンスインザダークに次ぐ2番人気。しかし最後の直線でダンスインザダークとロイヤルタッチに交わされ3着に敗れた。
その後も脚部不安に悩まされ、出走することなく翌年の秋に引退。ブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬として過ごしている。種牡馬としてもブルーコンコルド(JBCスプリント、マイルチャンピオンシップ南部杯など)、バランスオブゲーム(弥生賞、毎日王冠など)、オースミハルカ(エリザベス女王杯2年連続2着、クイーンステークスなど)を輩出。上々のスタートを切っている。
[編集] 競走成績
年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭数 | 枠番 | 馬番 | オッズ (人気) |
着順 | 騎手 | 斤量 | 距離(馬場) | タイム (上り3F) |
タイム 差 |
勝ち馬/(2着馬) | ||
1996 | 1. | 5 | 京都 | 4歳新馬 | 14 | 7 | 12 | 1.9(1人) | 1着 | 藤田伸二 | 55 | 芝1800m(良) | 1:49.9(34.7) | -0.2 | (ヒシビート) | |
3. | 9 | 阪神 | すみれS | OP | 13 | 8 | 12 | 2.1(1人) | 1着 | 藤田伸二 | 55 | 芝2200m(良) | 2:16.0(34.5) | -0.1 | (セイントリファール) | |
6. | 2 | 東京 | 東京優駿 | GI | 17 | 7 | 13 | 27.6(7人) | 1着 | 藤田伸二 | 57 | 芝2400m(良) | 2:26.1(34.9) | 0.0 | (ダンスインザダーク) | |
10. | 9 | 京都 | カシオペアS | OP | 11 | 8 | 10 | 1.3(1人) | 2着 | 藤田伸二 | 57 | 芝2000m(良) | 2:00.3(34.6) | 0.8 | メジロスズマル | |
11. | 3 | 京都 | 菊花賞 | GI | 17 | 2 | 4 | 5.0(2人) | 3着 | 藤田伸二 | 57 | 芝3000m(良) | 3:05.2(34.4) | 0.1 | ダンスインザダーク |
[編集] 主な産駒
- 1999年産
- 2000年産
- 2003年産
- モエレジーニアス(函館2歳ステークス)
- 2005年産
[編集] 血統表
フサイチコンコルドの血統 (ニジンスキー系/Northern Dancer3×3=25% Hail to Reason4×5=9.38%) | |||
父
Caerleon 1980 鹿毛 |
Nijinsky 1967 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Flaming Page | Bull Page | ||
Flaring Top | |||
Foreseer 1969 黒鹿毛 |
Round Table | Princequillo | |
Knight's Daughter | |||
Regal Gleam | Hail to Reason | ||
Miz Carol | |||
母
*バレークイーン Ballet Queen 1988 鹿毛 |
Sadler's Wells 1981 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Fairy Bridge | Bold Reason | ||
Special | |||
Sun Princess 1980 鹿毛 |
*イングリッシュプリンス | Petingo | |
English Miss | |||
Sunny Valley | Val de Loir | ||
Sunland F-No.1-l |
- 本馬の半妹グレースアドマイヤ(父トニービン)は府中牝馬ステークス2着。
- 半弟ミラクルアドマイヤ(父トニービン)は3戦1勝の実績だが良血を買われて種牡馬入りし、代表産駒はカンパニー(GII大阪杯、GIII京阪杯・関屋記念勝ち)。
- 半弟ボーンキング(父サンデーサイレンス)は京成杯勝ち。
- 曾祖母Sunny Valleyの産駒にサドラーズホール(イギリスG1コロネーションカップ勝ち、種牡馬)が居るほか、子孫に以下の馬が居る。
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