ミュージックフェア
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SHIONOGI MUSIC FAIR 21 |
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ジャンル | 音楽番組 |
放送時間 | 毎週土曜18:00 - 18:30(30分) |
放送期間 | 1964年8月31日~ |
放送国 | 日本 |
制作局 | フジテレビジョン |
プロデューサー | 石田弘(エグゼクティブプロデューサー) きくち伸 土田芳美 |
出演者 | 司会 鈴木杏樹 恵俊彰 |
音声 | ステレオ放送 |
字幕 | 文字多重放送 |
オープニング | ゴスペラーズ |
外部リンク | 公式サイト |
シオノギ・ミュージック フェア(SHIONOGI MUSIC FAIR)は、フジテレビ系列(一部地域を除く。後述)で放送されている音楽番組である(ハイビジョン制作・字幕放送)。1964年に放送開始し、40年以上経った現在も続いている長寿番組でもある。現在はタイトルが『MUSIC FAIR 21』(-にじゅういち)となっている。
開始当初から現在まで、塩野義製薬(シオノギ製薬)による一社提供(提供クレジットの際、白バックに黒字で「提供 シオノギ製薬」と出るが、始まりはナレーションはなく、テーマ曲に合わせて出る)。
目次 |
[編集] 概要
そもそも1964年3月29日に特集番組として放送されたことに端を発し、同年8月31日よりレギュラー番組として、特集版の司会も担当した歌手の越路吹雪を司会役に据えて、本格的にスタート。落ち着いた雰囲気と、毎回違う歌手の共演、格調高い演出などで定評がある。海外のアーティストの出演も多い。
番組名は、1999年まで『ミュージックフェア』の後に西暦の下2桁('yy)を付して用いていたが、2000年以降、及び土曜18時台に枠移動後は行なっていない。(これは、同局の「ドリフ大爆笑」にも同じ処置がされている)
1967年5月1日放送よりモノクロからカラー放送に切り替え、1978年10月3日より音声多重(ステレオ)放送となる。
フジテレビのもう一つの看板音楽番組であった『夜のヒットスタジオ』もまた他の音楽番組とは異なる、一つのブランドを築いたが、その大きな違いは放送時間や生放送か否かという点以外にも、番組構成・選曲・人選の面で、その時折の曲を中心とするのではなく、あくまでも日本や海外のスタンダードナンバーを中心とする選曲、ゲストの人数を1〜3組程度に絞り込むという少数ゲスト制、アイドル歌手よりもベテラン・実力派を重宝するという点で独自の番組カラーを打ち出し、「カジュアルな音楽番組」としてのカラーが強かった『夜ヒット』と対比して、同番組については「フォーマルな大人の音楽番組」としての定評が高い。旧来のオープニングテーマ曲は、ザ・ピーナッツ→歌い手不明→サーカスが歌う「♪歌おう大空に今夜は今夜はラララミュージックフェア〜」で始まっていた(ある年以降、塩野義製薬の30秒CMを挟んでからのスタートだった)。その後一部歌詞が改められ、現在の「♪歌おう踊ろう今夜は夢のラララミュージックフェア〜」となった。
現在のオープニングテーマ曲は、ゴスペラーズが歌い、武部聡志が編曲をしている。
なお、参議院選挙および衆議院選挙の開票が即日になるまでの日曜日は、当日の夜も放送していた。ただし、日曜日時代の1989年1月8日は休止されている。また、放送枠が選挙開票特番になった場合でも、23時台前半枠は、塩野義製薬の1社提供枠でセールスされていた(『スーパーナイトFNN選挙開票速報2時間スペシャル』も含む)。
[編集] 土曜18時に枠移動
しかし、毎日放送が1998年4月に「情熱大陸」を開始すると視聴率面で苦戦を強いられたたことと新たな視聴者層を獲得するため2001年4月7日より、番組名を『MUSIC FAIR 21』にリニューアルし、日曜23時台から土曜18時台に移動した。2004年3月27日には放送2000回を達成した(東京国際フォーラムでの公録で)。また新しくエンディングにて出演歌手との記念撮影のコーナーも新設され、その写真が応募した視聴者にプレゼントされるという企画も行われており(掛け声は「ミュージックフェア21」…初期は「MF21」)、旧来からのフォーマルな趣向は残されてはいるものの、往年の『夜のヒットスタジオ』のようなカジュアルな感覚も取り入れられ、旧来に比べてややファミリー志向というよりは、後述のようにやや若者向けの趣向に変わって来ている。
スタッフ陣もベテランばかりをそろえている。ゼネラルプロデューサーには、おニャン子クラブやとんねるずなどを手がけた石田弘、プロデューサー兼ディレクターには、『SMAP×SMAP』の元ディレクターである深瀬雄介、もう一人のディレクターには、作曲家すぎやまこういちの子であり、『とんねるずのみなさんのおかげです』の元チーフディレクターである時宗大がいる。また、ディレクター陣だけでなく、AD(アシスタントディレクター)や技術スタッフ陣にもベテランがそろっている。
番組の節目ごとに行われる公開収録の多くが、大阪(フェスティバルホールなど)で行われるのは、同地に本社を構えるスポンサー・塩野義製薬への配慮からである。
2007年10月6日18時(JST)から、音組とのコラボレーション企画でオフィシャルホームページが開設された。
2008年3月で放送2200回を迎えるのに伴い、3月は1ヶ月にわたり2200回特別月間として豪華アーティストの共演(最終週のみ総集編)を放送した。(2008年2月21日、東京国際フォーラムにて収録)。
2001年・2003年の2回は「FNS27時間テレビ」の為休止したが、2004年以降は開始時間が18:30や19:00に繰り下がるようになった為、現在は「FNSの日」の放送日である場合でも放送されている。
[編集] 出演者について
番組スポンサーがシオノギ製薬であるため、スポンサー以外の製薬会社のCM出演者は、原則としては出演していないが、過去には大正製薬の「リアップ」のCMに出演している中村雅俊がCM契約中に当番組に出演したことがあった。これはシオノギ製薬が育毛剤を製造販売してないからだと思われる。
[編集] 歴代司会者
- 初代:越路吹雪…1964年8月31日-12月28日
- 2代:左幸子…1965年1月4日-5月31日
- 3代:長門裕之・南田洋子…1965年6月7日-1981年12月24日
- 4代:星野知子…1982年1月7日-1988年3月27日
- 5代:古手川祐子…1988年4月3日-1995年10月1日
- 6代:鈴木杏樹…1995年10月8日-2001年3月25日
- 7代:鈴木杏樹・恵俊彰…2001年4月7日-現在
[編集] 主なスタッフ
- エグゼクティブプロデューサー:石田弘
- プロデューサー:きくち伸、土田芳美
- チーフディレクター:深瀬雄介
- 音楽監修:服部克久、前田憲男
- 演出:深瀬雄介、時宗大
- 広報:片山正康
- ウエブマスター:鬼熊陽一郎
- 2007年10月から、「音組」(『僕らの音楽』などを手がけるスタッフチーム)が担当し、やや若者向けの内容となった。
[編集] テーマ曲
[編集] オリジナル
[編集] 歌ったことがあるアーティスト(編曲は別)
※一部未確認あり
ほか |
[編集] 放送日時
- 1964年8月-1969年3月…毎週月曜日21:00-21:30(JST)
- 1969年4月-1981年9月…毎週火曜日21:30-22:00(JST)
- 1981年10月-1983年9月…毎週木曜日22:30-23:00(JST)
- 1983年10月-2001年3月…毎週日曜日23:00-23:30(JST)
- 関西テレビでは1983年10月-1984年3月の間、土曜日19:00-19:30の枠で先行ネットしていた。これは『パンチDEデート』の放送(こちらはフジテレビなど地域により、土曜日19時からネットしていた。関西テレビは、ネット局より1日遅れだったため裏送り)を行った配慮とされている。
- 2001年4月-現在…毎週土曜日18:00-18:30(JST)
[編集] ネット局(2008年現在)
放送局 | 放送曜日と時間 | 備考 斜体文字の地域は、最初からFNS系列局が存在しない地域。 |
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フジテレビ | 土曜 18:00-18:30 (JST) | (制作局) 福島県、山梨県、長野県の各一部地域でも視聴可能。 |
北海道文化放送 | 一時、放送していなかった時期あり。 青森県の一部地域でも視聴可能。 |
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岩手めんこいテレビ | 青森県、秋田県の各一部地域でも視聴可能。 | |
仙台放送 | 福島県の一部地域でも視聴可能。 | |
さくらんぼテレビ | 秋田県、福島県、新潟県の各一部地域でも視聴可能。 | |
富山テレビ | 一時、放送していなかった時期あり。 新潟県、石川県の各一部地域でも視聴可能。 |
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テレビ静岡 | 山梨県、長野県の各一部地域でも視聴可能。 | |
東海テレビ放送 | 一時、放送していなかった時期あり。 福井県、長野県の各一部地域でも視聴可能。 |
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関西テレビ | 徳島県の多くの地域と福井県、鳥取県の各一部地域でも視聴可能 | |
テレビ新広島 | 島根県、山口県の各一部地域でも視聴可能。 | |
岡山放送 | 鳥取県、徳島県の各一部地域でも視聴可能。 | |
テレビ愛媛 | 山口県、徳島県の各一部地域でも視聴可能。 | |
高知さんさんテレビ | 徳島県の一部地域でも視聴可能。 | |
テレビ西日本 | 山口県、佐賀県の各一部地域でも視聴可能。 | |
テレビ長崎 | NNSを脱退した1990年10月からネットを開始。 佐賀県の一部でも視聴可能。 |
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テレビ熊本 | 宮崎県、鹿児島県の各一部地域でも視聴可能。 | |
テレビ大分 | NNSにも加盟。 山口県、宮崎県の各一部地域でも視聴可能。 |
[編集] ネットしていない系列局(2008年現在)
- 以下の放送局は現在はこの番組の放送はされていない。ネットしていない系列局ではこの時間帯は別番組で放送。
放送局 | 同時間枠で放送されている番組 | 備考(過去に本番組を放送した実績など) |
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秋田テレビ | 「さんまのまんま」を放送 | 1981年9月まで放送した実績がある。 |
福島テレビ | 「FTVスーパーニュース」(17:30~18:25) 「HOT情報」(18:25~18:30)を放送。 |
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新潟総合テレビ | 「スマイルスタジアムNST」を放送。 | 参照[1] 全国の政令指定都市を持つ道府県の中で唯一非放送 |
長野放送 | 「NBSとれたて情報局 土曜はこれダネッ!」を放送。 | 1981年9月まで放送した実績がある。 |
福井テレビ | 「チカッペ!~輝け☆福井のアスリートたち~」を放送。 | |
石川テレビ | 「Cafe du Cinema」(18:00~18:15) 「チョナン・カン2」(18:15~18:30)を放送。 |
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山陰中央テレビ | 「さんまのまんま」を放送。 | |
サガテレビ | 「はねるのトびら」の再放送。 | 参照[2] 1970年代には放送した実績がある。 |
テレビ宮崎 | 「うぃーく.COM」を放送。(17:55~18:30) | NNNおよびANN加盟クロスネット局 |
鹿児島テレビ | 「さんまのまんま」を放送。 | 参照[3] |
沖縄テレビ | 「百識王」を放送。 | 1981年9月まで放送した実績がある。 |
- ネットワークセールス枠であるが、その理由として局の編成上の都合やスポンサーの塩野義製薬からの推薦が得られていないことが挙げられているが、真相は不明である(1981年まで放送されていた局に対しては塩野義製薬が打ち切りを通告したとの説もある)。ただし、塩野義製薬のCMがこれら番組のカウキャッチャーとして流れたりするケースがある。
- ちなみに、ネットしていない系列局ではこの時間帯にローカル情報番組、フジテレビ系列局の番組の再放送等を放送している。特に4局体制(民放局が4局ある地域)の非放送地域では本来、この番組を放送したいのだが、やむを得ずローカル情報番組、フジテレビ系列の遅れネット番組等を流しているケースが多い。
- また、これら4局体制地域の場合は、かつては他系列を優先ネットとするクロスネットだった局(福島テレビ…TBS・鹿児島テレビ…日本テレビ)が含まれる他、2-3局体制だった時代が続いた地域(前記2局と新潟総合テレビ・石川テレビ)だったという点が特徴である。
- 1972年に北海道文化放送が開局する以前は、日本テレビ系列・フジテレビ系列クロスネット局だった札幌テレビで、1975年にテレビ新広島が開局する以前は、やはり日本テレビ・フジテレビ系列クロスネット局だった広島テレビで放送されていた(1966年頃から)。
- なお、かつてはフジテレビ系列(JNN協定の関係性でFNSのみ)とJNNの加盟クロスネット局だった山口県のテレビ山口では、1987年10月のフジテレビ系列脱退(TBS系にネットチェンジ)後も、2000年6月までは放送していた。放送枠はフジテレビ系列脱退後もフジと同枠だったが、まだフジテレビ系列だった1986年頃、一度だけ日曜夕方に先行放送したことがある(ちなみにテレビ山口では1981年10月から1983年9月までは放送されていなかった。また、この番組の放送打ち切り後の2002年、2001年から時差ネットで放送していた『情熱大陸』の同時ネットに移行した)。
- 一方、山形県では、1981年9月まで当時フジテレビ系だった山形テレビで放送され、以後山形地区では放送されなかったが、1997年4月にさくらんぼテレビが開局。15年半ぶりにこの番組のネットが復活した(実際には3月のサービス放送から)。
[編集] 脚注
- ^ 1971年4月~1974年3月、NET(現テレビ朝日)の時代劇枠同時ネットに伴い打ち切り。
- ^ 土曜18:30~の枠がスペシャル版が放送される日は「はねるのトびら」の再放送は休止して、同枠の30分間は別番組で放送される。
- ^ 土曜18:30~の枠がスペシャル版が放送される日は「さんまのまんま」を同日の昼又は夕方へ繰上げ放送して、同枠で「ナマ・イキVOICE」がこの時間で放送される場合がある。
[編集] 関連項目
- サウンド・イン"S"(TBS系で放送していた音楽番組。服部セイコーの一社提供)
[編集] 外部リンク
- MUSIC FAIR21 フジテレビ公式サイト内番組紹介ページ
- MUSIC FAIR 21 オフィシャルホームページ - 音組とのコラボレーションによる。
- シオノギ・ミュージックフェア 塩野義製薬公式サイト内番組紹介ページ
[編集] 番組の変遷
フジテレビ系列 月曜日21時台前半枠(1964年8月-1969年3月) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
21:00-番組不明
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ミュージックフェア
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スパイ大作戦
※21:00-22:00 |
フジテレビ系列 火曜日21時台後半枠(1969年4月-1981年9月) | ||
21:30-スター千一夜
21:45-お茶の間寄席 |
ミュージックフェア
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なるほど!ザ・ワールド
※21:00-21:54 |
フジテレビ系列 木曜日22時台後半枠(1981年10月-1983年9月) | ||
ミュージックフェア
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時代劇スペシャル
※21:00-22:54 |
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フジテレビ系列 日曜日23時台前半(1983年10月-2001年3月) | ||
大半の地域はローカル枠
フジテレビ・関西テレビ等 一部地域は 唄子・啓助のおもろい夫婦 ※ローカル枠降格 放送枠はフジが金曜深夜、 関西は月曜夜7時へ移動、 大半の地域は打ち切り |
ミュージックフェア
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EZ!TV
※22:30-24:45 |
フジテレビ系列 土曜日18時台前半(2001年4月-) | ||
FNNスーパーニュースWEEKEND
(→17:30へ移動) |
MUSIC FAIR 21
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