ヒカルの碁
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『ヒカルの碁』(ひかるのご)は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)に1998年12月から2003年まで連載された、囲碁を題材にした少年漫画及びそれを原作としたテレビアニメ。コミックスは全23巻。
原作はほったゆみ、漫画は小畑健、監修は日本棋院所属の女流棋士・梅沢由香里がそれぞれ担当した。2000年に第45回小学館漫画賞 、2003年に第7回手塚治虫文化賞新生賞受賞。略称は「ヒカ碁(ひかご)」。
目次 |
[編集] 概要
平凡な小学生の少年が天才棋士の霊に取り憑かれたことで囲碁の世界に巻き込まれ、「神の一手」を目指す姿を描く作品。日本国外でも出版され韓国では『ゴースト囲碁王』、中国では『棋魂』というタイトルである。台湾では当初『棋霊王』というタイトルで21巻まで発売されたが、出版社が代わったのを期に香港版と同じ『棋魂』に統一され、1巻から再出版された。また、その他タイ、シンガポール、フランス、アメリカ等、数多くの国、言語で翻訳されている。
少年漫画としては異色の囲碁漫画だったが、話の主軸は少年の成長であり[1]、緻密で繊細な作画と熟考されたストーリーで人気を博した。
以前までは、年配の愛好家が主だった囲碁を小学生・中学生を中心に浸透させ、囲碁ブームを引き起こした。中には長野恵太郎六段、関達也初段(共に平成元年生まれ)のように、この作品をきっかけに囲碁を始め、プロ棋士になった者もいる[2]。本作は日本棋院が全面バックアップをしており、作中にも棋院内部や関連施設、イベントなどが登場している。連載開始時に「世界初」と銘打たれるほど囲碁漫画は珍しいジャンルだった。囲碁漫画は地味になりがちなこと、また動きが碁石を置くだけ等で単調になりがちなことから[3]、青年誌を含めても皆無に近く少年誌での連載はこれが初めてだった。結果的に作品が成功したため、棋院自身もヒカルの碁にちなんだイベントを数多く行った。
本作は大きく分けて二部あり、主人公ヒカルと佐為の出会いやアキラとのライバル関係を描いた第一部「佐為編」、その後のヒカルの活躍を描いた第二部「北斗杯編」になる。この間に一時中断があり、定期的に「番外編」と銘打たれた30ページほどの読切が6話掲載された。
肝心の囲碁については、初心者にもわかる程度の基本ルールの説明にとどまり、対局の進行描写や技術解説のほとんどは省略されていた[4]。しかし、囲碁の専門用語やルールを知らない読者でも、ストーリーが理解できるように工夫されており、またわからない用語を敢えて用いる事で、逆に雰囲気を盛り上げる効果も狙っている[5]。また盤面の状態は厳密に考証されており、囲碁を覚えてから読み直すと物語をさらに深く楽しめる、二度おいしい作品となっている[6]。単行本第17巻での海外取材記事の中でも少し触れられているが、プロ棋士にも、国の内外を問わず愛読者が多い。
作中に描かれる対局はほぼ全て実在の棋戦の棋譜を元にしており、第22期名人戦リーグや本因坊算砂の三コウ、本因坊秀策の耳赤の一局などが作中で登場している。
また、本作の前身として、週刊少年ジャンプの新人漫画家募集企画「ストーリーキング」第2回ネーム部門の準受賞作『九つの星』がある。九つの星とは碁盤の目にある九つの黒い点を指し、作中で主人公が碁盤を宇宙に碁石を星に見立てて碁を打つ場面がある。約100ページにわたるネーム状態の読切作品で、あらすじは連載版とほぼ同じである。作品誕生のきっかけは、原作者のほったゆみが趣味でやっていた囲碁が上手くならず、「囲碁の神様がいてくれたらなぁ」と思ったことだと、単行本第1巻に記載されている。
[編集] あらすじ
主人公・進藤ヒカルはごく普通の小学校6年生。祖父の家の倉にあった古い碁盤に血痕を見つけたヒカルは、その碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊に取り憑かれる。囲碁のルールも佐為がかつて憑いていた碁聖・本因坊秀策(虎次郎)の強さも知らないヒカルは、「神の一手を極める」という彼の壮大な目標に付き合わされ、彼にせがまれるままに碁を打つことになる。以降、佐為はヒカル以外には姿も見えず会話もできず、物を動かすことすら出来ない存在であることを前提に話は進む。
注意:以降の記述でヒカルの碁に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
一方、ヒカルと同年齢の少年・塔矢アキラは、名人の父・塔矢行洋から英才教育を受け周囲から一目置かれる天才少年だが、碁の道を邁進することに未だふんぎりをつけられずにいた。ある日、佐為にせがまれ碁会所に入ってきた初心者のヒカルと軽い気持ちで対局するが、圧倒的な差を見せつけられ負かされてしまう。生まれて初めて、全力で戦ったのに同い年でしかも初心者の少年に敗れるという悔しさを味わったアキラは、ヒカルの謎めいた強さに疑問を持つと共に、ヒカルに注目していくことになる。
実はアキラが戦ったのはヒカルではなく佐為の方だった。2人の対局するさまを目の前で見ているだけだったヒカルは疎外感を覚え、碁を自分で打てないことを歯痒く思う。その後出会った塔矢行洋の打ち様に心惹かれたヒカルは、佐為に頼らずに一人で碁を打とうと決心する。佐為もまた、ヒカルのその姿勢に感心し、彼の成長の助力になれることを素直に喜ぶのだった。
この物語は、季節も時間も週刊連載に沿ってリアルタイムで進行し、ヒカルの成長とさまざまな人物との出会い、その途上で訪れる別れを淡々と描き終幕する。
[編集] 主な登場人物
[編集] 主要人物
- 進藤ヒカル(しんどう ひかる)
- 声優:川上とも子
- 本作の主人公。小学6年の冬に祖父の蔵で見つけた古い碁盤に宿っていた佐為に取り憑かれる。最初の頃は佐為に言われるがままに仕方なく碁を打っていたが、ライバル・アキラとの出会いや中学囲碁部への参加などで囲碁の楽しさに目覚め、以降佐為を師として自らの手で打つようになっていく。当初は嗜み程度で満足していたがアキラに刺激され奮起、プロを目指すため院生(日本棋院のプロ養成機関の生徒)になり、一年とたたずにプロ試験に合格。塔矢行洋ら一流棋士に一目置かれる存在になる。性格はやんちゃで無鉄砲、思ったことをすぐ言ってしまうトラブルメーカー。囲碁界の常識についても無知で、アキラや和谷を怒らせることもしばしば。囲碁に興味を持つ以前から、「5」や「GO」の文字が入った服を着ていた。ヒカルがアキラを呼ぶ際は基本的に「塔矢」だが1巻の時点では名前呼びだった。佐為が成仏して消滅したことの絶望感で一時碁から離れていたが、心配して家に訪ねてきた伊角と対局することにより、自分の碁の中に佐為を見つけ立ち直った。後に北斗杯の代表メンバーに選ばれる。昭和62年9月20日生まれ。
- 藤原佐為(ふじわらの さい)
- 声優:千葉進歩
- ヒカルの祖父の蔵にある本因坊秀策所縁の碁盤に眠っていた平安時代の天才棋士の霊。かつては内裏で天皇の囲碁指南役として活躍していたが、指南役仲間だった菅原顕忠(すがわらの あきただ)の謀略に嵌められ都を追放、失意のうちに入水自殺してしまった。平安貴族らしくたおやかな性格だが、囲碁となると鬼神のごとき強さを発揮する。ただ自身が霊体のため、物を持つことも話しかけることもできず、媒体となるヒカルを通してでないと周囲と接触も碁を打つこともできず、自分の存在を知らしめることは不可能である。そのためヒカルを介して対局したり、ネット上でハンドルネーム「sai」を名乗ってネット碁を打ったりしていた。当初は「神の一手」を極めるために現世に固執していたが、ヒカルの成長を見守るうちに段々保護者のような存在になっていった。ちなみに見た目と性格で読者に女性と間違われやすいが、正真正銘歴とした男性である。実際原作者も説明するのに苦労していた。余談だが、烏帽子をかぶって宮中に参内する、ピアスのようなものを付けているなど、彼の服装は時代考証から見るとおかしい部分が多々ある。かつて本因坊秀策(佐為は幼名の虎次郎で呼んでいる)に憑依していたことがあり、作中では本因坊秀策の対局の実績は全て彼によるものという設定になっている。その後秀策が流行り病で夭逝してしまい、悲しみのうちに佐為は消滅、盤面の秀策の血を媒介にして碁盤へ宿り、およそ140年の時を経てヒカルと巡り会った。現代では、塔矢行洋を「あの者」と呼んでライバル視しており、どうにかして対局したいと機会を伺っていた。しかし行洋との対局という宿願が果たされた後、ヒカルの思いがけない一言で佐為は自分が魂魄として生き永らえた時の意味を悟ると同時に急激な魂の寿命の磨耗を感じ取った。やがて5月5日の麗かな春の陽光の中、ヒカルと最期の対局をし、囲碁界の行く末を祈りながら静かに成仏した。後にヒカルの夢に現れた時にヒカルに扇子を手渡した。
- 塔矢アキラ(とうや あきら)
- 声優:小林沙苗
- ヒカルと同い年の天才少年棋士。父に名人の塔矢行洋を持ち、幼い頃から直々に囲碁の教育を受けてきたエリート中のエリート。誰よりも囲碁を心から愛し、それゆえ周りが見えず無礼と思われることも。同じ年頃のライバルの不在に漠然とした不満を持っていたころにヒカル(佐為)に敗れ、ヒカルを猛烈にライバル視して追いかけるが、中学囲碁部の大会での対局以来、公の場ではヒカルとの接触を避け常にヒカルの遥か先をゆき、自然と彼の成長を促す役回りを演じている。冷静に振舞っているように見えて何かにつけヒカルの言動に振り回されている節がある。第二部ではヒカルを生涯のライバルと認めているが、結局時にはハイレベル且つ時には小学生並みの口喧嘩ばかりしている。おかっぱ頭がトレードマーク。
- ライバルのヒカルを「進藤」と呼んでいるが、ヒカルが中学生のフリをして中学の囲碁大会で海王中に勝った後(この時打っていたのは佐為)、一度だけ「進藤くん」と呼んだ。ヒカルの前に神出鬼没で現れることが多々ある。ヒカルとは対照的に食事をしている描写が殆ど無いキャラの一人である(しかし北斗杯編で一度だけ夕食風景が描かれた)。後に北斗杯の代表メンバーに選ばれ(しかもシード枠)、これからの国際戦を見据えて、北斗杯編の頃から中国語と韓国語を勉強し始めた。昭和62年12月14日生まれ。
[編集] 囲碁部編
- 藤崎あかり(ふじさき あかり)
- 声優:かかずゆみ
- ヒカルと同い年の幼馴染。第一話ではヒカルの人生の転機となるお蔵の宝探しに付き合っている。ヒカルがプロを目指すために退部した葉瀬中囲碁部を引き継いだ。棋力はいまいち伸びず、出番も少ない本作のヒロイン。だがヒカルがプロを目指すことで一時崩壊の危機に瀕した囲碁部を力強い一言で救った。ヒカルに好意を持っている模様。作中には登場しないが姉がいる。中2あたりまで、ヒカルより身長が高かった。高校入学後も囲碁部に入る(部がなければ作る)予定である。ヒカルに恋愛感情を抱いているような節が後々の方でよく見られ、また金子がそれを応援しているとも思しき言動や行動が少なくない。
- 筒井公宏(つつい きみひろ)
- 声優:津村まこと
- ヒカルの二つ上の先輩で、葉瀬中囲碁部の創設者。大人しい性格だが囲碁のことになると感情的になる。ヨセと定石をこよなく愛するがそれ故に斬新な打ち回しが出来ず、範囲の狭い碁しか打てない(大会の時でも定石の本を片手に勝負する)。正義感が強くイカサマをしていた三谷とは折り合いが悪い。囲碁部で対局を重ねるうちに目覚しい成長を遂げたヒカルに“打倒海王”の夢を託したかったが、ヒカルの更なる目標を聞き、寂しさを堪えてヒカルを送り出した。後に北斗杯編でヒカルの対局を観戦に来る。作中には登場しないが、妹がいる。アニメ最終回では、女性と歩いている所を加賀に目撃されている。
- 加賀鉄男(かが てつお)
- 声優:伊藤健太郎
- 囲碁部の誰よりも囲碁が強い葉瀬中将棋部部長で、ヒカルの二つ上の先輩。中学生でありながらタバコを吸い、生活主任から逃げ回ってばかりいる不良。しかし筒井に「高校受験へ向けて気合は入っているのか」と問われた時、「自分は勉強せずとも進学できる」と豪語し、筒井も否定していない所から勉強は出来ると推測される。将棋指しになりたかった加賀の意向を無視し碁打ちになって欲しかった父親の無理強いによって、昔アキラと同じ囲碁教室に通わされていた事があり、彼には一度も勝てずずっと教室内の二番手だった。終いには父に叱られているところをアキラに目撃された上に同情までされ、挙句の果てに対局で手を抜かれたことが原因で大の囲碁嫌いになった。ヒカルが囲碁部を辞めてプロを目指すのを囲碁部の面々が渋る中、力強く後押しした。後に番外編で小池に筒井と間違われ、その際に再び囲碁部を救うことになる。
- 三谷祐輝(みたに ゆうき)
- 声優:浅川悠
- ヒカルの同級生。他人との接触をあまり好まない一匹狼。小遣い稼ぎのために碁会所で賭け碁をしていたところを、噂を聞きつけたヒカルに強引に囲碁部に入れられる。ヒカルの突然の退部に激昂しヒカルと同じく勢いで囲碁部を辞めたが、以前と変わらない囲碁部の皆の態度に感服、再び囲碁部に舞い戻る。ネットカフェで働く姉が一人いる。男勝りな金子が苦手。ヒカルとは対照的に字が綺麗に書ける。
- 金子正子(かねこ まさこ)
- 声優:ゆきじ
- ヒカルの同級生。本来はバレー部員だが、碁が打てるということでヒカルに強引に囲碁部に誘われる。金太郎似のたくましい体格と太っ腹な性格で、葉瀬中囲碁部のお母さん的存在。棋力は三谷には及ばないが、三谷の天敵(?)のような存在でもある。また学業優秀で、一流校に推薦合格し、勉強に精を出さない三谷の面倒を見てやったりしている。
- 夏目(なつめ)
- 声優:川村拓央
- ヒカルの同級生。三谷に誘われ囲碁部に入るが肝心の三谷はヒカルの退部に怒って辞めてしまい、ある意味ヒカルに誘われた三谷と似たような状況に置かれた。葉瀬中囲碁部二代目の部長。
- 小池仁志(こいけ ひとし)
- 声優:重松朋
- ヒカルの一つ下の下級生だがヒカルとは面識はない。葉瀬中囲碁部三代目の部長。加賀のことを伝説の筒井先輩と勘違いする。
- 津田久美子(つだ くみこ)
- 声優:渡辺明乃
- ヒカルの同級生。碁に関してはまったくの初心者だが、あかりに誘われて葉瀬中囲碁部に入部する。恥ずかしがりや。
- 岸本薫(きしもと かおる)
- 声優:櫻井孝宏
- アキラが所属していた海王中囲碁部の当時の部長で主将。かつてプロを目指して院生になり1組にもあがったことがあったが、勝つことができず夢を断念した過去を持つ。部の混乱を招いたアキラに厳しい言葉を吐くが、本心では彼を認めている。大人びた達観した性格で、ブラックコーヒーを愛飲する。ヒカルが院生を目指すきっかけを作る。院生に入る前のヒカルよりは数段強いが、アキラには歯がたたなかった。
- 日高由梨(ひだか ゆり)
- 声優:本田貴子
- 海王中囲碁部の副部長で女子団体戦の大将。挑発的な態度で葉瀬中囲碁部にケンカを売っていたが、一方で筋の通った性格であり2年生にいじめられていたアキラを助けるなど優しい面もある。ゲーム『平安幻想異聞録』では嫌味な座間派の女房役として登場し、あかりの君(あかり)にケンカを売り、3対3の団体戦をする事となる。
- 尹(ユン)
- 声優:伊藤和晃
- 海王中囲碁部顧問。韓国人で母国でも子供たちに囲碁を教えていた。プロを目指すはずのアキラが囲碁部に入部したことに困惑するものの、彼やヒカルの才能を高く評価している。
[編集] 院生・プロ試験編
- 和谷義高(わや よしたか)
- 声優:高木礼子
- ヒカルの院生仲間で、一つ上の兄貴分。森下茂男九段の門下生。後輩思いの優しい性格で、ヒカルを森下の研究会に誘ったり、プロ試験対策と称して碁会所に連れて行ったりしている。その一方で偽者のsaiをネット上で発見して怒ったり、伊角を小馬鹿にする真柴に掴みかかったりと気性が激しい一面も見せる。ヒカルと同期のプロ試験合格者。ネット碁編のキーパーソンでもある。ハンドルネームは「zelda」。saiの事がかなり気になりヒカルのことをsaiの弟子などといったりとても勘が良い。伊角とは仲がよく他にも誰とでも仲良くできるムードメーカー。北斗杯編では、急激に伸び始めたヒカルの力を内心恐れるようになる。北斗杯の選手選考会では、越智に敗れるが普段は相性が良いらしい。
- 伊角慎一郎(いすみ しんいちろう)
- 声優:鈴村健一
- ヒカルより四つ上で院生1位の成績を誇り周囲から期待の新星と言われながらも、精神面の脆さから何度もプロ試験を落ち続け、ヒカルが院生になった年に院生でいられる最後の年を迎えた崖っぷちの最年長の院生。そのプロ試験でヒカル相手にポカを犯してしまい自滅、持ち直したものの時すでに遅く試験脱落。一時期消息不明になっていたが、中国棋院で武者修行し精神面を克服。翌年のプロ試験に全勝でトップ合格。新初段シリーズでは、桑原本因坊と対局し、彼の精神攻撃に屈せず勝利する。佐為と別れたショックで目的を失っていたヒカルを立ち直らせる原動力となる。北斗杯編では、楽平にそっくりな和谷を楊海に会わせるのを楽しみにしていた。18歳以下限定の大会の北斗杯に、既に満19歳だったのに自らも出ようとしていたりと、少し抜けている。
- 越智康介(おち こうすけ)
- 声優:松岡洋子
- ヒカルの一つ下の院生仲間。実業家で囲碁好きの祖父の傍らで育ち、自邸にプロを呼んで指導碁を受けてきたお坊ちゃま。自分に厳しく、自分より強いと思う者には敬意を払うが、自尊心が高いために少し無作法なところもある。当初はヒカルを歯牙にもかけなかったが、プロ試験の中で頭角を表していくのを目の当たりにして脅威に思い、祖父の伝でアキラに師事する。対局に負けるとトイレにこもり検討をする癖がある。北斗杯予選では代表に選ばれたものの、実力者の社と当たらずに組み合わせの運で勝ち上がってしまった事に不満を感じ、プライドのため、代表の座を賭けて社に再戦を申し込む。ヒカルと同期のプロ試験合格者で、その際はトップ合格。眼鏡をかけていて、キノコのような髪型をしているので、作中で「メガネキノコ」と呼ばれた事がある。
- 奈瀬明日美(なせ あすみ)
- 声優:榎本温子
- ヒカルの二つ上の院生仲間。世話焼きだが攻撃的で人一倍負けん気の強い美人女子高生。剛胆な一面も持っている。ヒカルの研修仲間内では紅一点。随時彼氏募集中だが、本人曰く、「普通の子と付き合うのって難しい」。1組の中でも下位グループで自分の棋力について疑問を抱き進路で悩んでいる、しかしプロ試験本戦21戦目で上位グループの本田に勝利している。飯島と仲が良い。原作、アニメでは院生編からプロ試験予選までレギュラーとして活躍していたがプロ試験本戦からサブキャラに降格してしまう。しかし番外編では彼女を主人公にした話がある。またゲーム『ヒカルの碁2』や『院生頂上決戦』ではヒロイン、メインキャラ扱いされている。
- 福井雄太(ふくい ゆうた)
- 声優:水田わさび
- 愛称フク。ヒカルの二つ下の院生仲間。ヒカルの研修仲間内では院生1組で最年少である。早碁が得意。1組の中でも下位だが和谷には強い。奈瀬と同じく原作、アニメでは院生編からプロ試験予選まではレギュラー扱いだったがプロ試験本戦からサブキャラに降格してしまう。特にフクは後半から台詞がなくなり背景役にまで陥った。しかし、ゲーム『ヒカルの碁2』や『院生頂上決戦』ではメインキャラ扱いされている。
- 飯島良(いいじま りょう)
- 声優:山口隆行
- ヒカルの三つ上の院生仲間。心理戦で相手を翻弄するのが得意だが、彼自身の心理は脆い。成績が伸びずプロを目指すか普通の人生を歩むかで悩んでいたが結局院生を辞める。現実主義者。奈瀬とのツーショットが多かった。(奈瀬主人公の番外編でも登場)原作では登場数が少ないがアニメではやられキャラとして度々登場しており、ある意味プロ試験本戦の最後まで活躍していた。
- 本田敏則(ほんだ としのり)
- 声優:櫻井孝宏
- ヒカルの三つ上の院生仲間。ヒカルが合格した年は試験に落ちたものの、後にプロ棋士に。実力は一枚落ちるが負け方に味がある脇役という扱い。唇が厚い。プロ試験後も準レギュラーとして地味に登場している。
- 小宮英二(こみや えいじ)
- 1組上位。サブキャラだがプロ試験本戦後半では一時的に登場数が激増した。プロ試験後も1度和谷のアパートのシーンで再登場している。さらに番外編では奈瀬と共に再登場し、新人院生を見てヒカルの事を思い出していた。「ちぇっ」が口癖。
- 足立俊輝(あだち としき)
- 1組上位。小宮同様サブキャラだがプロ試験本戦後半では一時的に登場数が激増した。番外編によるとヒカル、和谷、越智、伊角、本田がプロになったため現在の院生1位として名前が挙げられる。
- 篠田(しのだ)
- 声優:坂東尚樹
- 院生師範を務めるプロ棋士。温厚な性格で、プロ試験に臨む人々を温かく見守る。院生たちからは「先生」と呼ばれている。
- 門脇龍彦(かどわき たつひこ)
- 声優:高瀬右光
- アマチュア界では知る人ぞ知る実力者で、学生タイトルをすべて取った実績を持つ。軽く受かると思ってプロ試験を受けようとしたが、肩慣らしで対局したヒカル(実際は佐為)に大敗、誤解ながらもその年の層の厚さを実感し受験を諦める。1年の修練の後に翌年の試験でプロ棋士に。プロ試験では伊角以外に全勝だったことから考えて、実力は相当にある模様。
- 椿俊郎(つばき としろう)
- 声優:西村知道
- 外来(院生外)のプロ試験受験者。三船敏郎似の風貌とがさつな性格から、ヒカルたちに「ヒゲゴジラ」と呼ばれ恐れられる。受験資格ギリギリの年齢で会社を辞めてまで試験を受けに来たが夢破れ、ヒカルにその夢を託す。その後は工事現場で働いている。
[編集] プロ編
- 塔矢行洋(とうや こうよう)
- 声優:津田英三
- アキラの父で、一時期は名人などタイトルの五冠(引退時は四冠)を持っていた囲碁界の第一人者。現世で神の一手に一番近い人物と謳われ、同じ目標を持つ佐為に一方的にライバル視されている。「sai」の対局の挑戦を受けてネット碁で戦うが敗れ、対局前の宣言どおり引退する。引退後は後進の育成と新人の発掘のため各国を飛び回っている。しかし、強さは衰えを見せることなく、むしろ新たな自分の碁を見せている。最善の一手の追求と「ある相手(sai)」との再対局を望んでいる。息子のアキラが通う海王中学の校長は、塔矢行洋の海王中学時代の担任教師。
- 緒方精次(おがた せいじ)
- 声優:藤原啓治
- 塔矢門下で、アキラの兄弟子にあたる若手棋士。九段。初心者時代のヒカルを知る数少ない関係者の一人で、ヒカルが一旦門前払いされた院生試験を自ら推薦したり、塔矢門下の研究会に誘ったりしている。ネット碁の心得もあり、「sai」には勝負師として大いに関心を持っている。後に十段と碁聖を獲得。野心家で、桑原が目の上のたんこぶ。普段はその真意を見せることはないが、一柳にはクールなようで顔に出るとも評されている。名前は、内田康夫の『本因坊殺人事件』の登場人物に由来する。外国語(おそらく英語)も話せる。愛車はRX-7。
- 桑原仁(くわばら ひとし)
- 声優:納谷六朗
- 本因坊のタイトルホルダー。作中で緒方や倉田の挑戦を退けている。陽気に振舞っているがその実思慮深く、精神攻撃で挑戦者をねじふせる老獪な翁。ヒカルにただならぬ気配(佐為)を感じた不可思議な人物でもある(本人いわく「シックスセンス」)。名前は本因坊秀策の本姓に由来するか。
- 座間(ざま)
- 声優:石住昭彦
- 新初段シリーズでアキラと対局したプロ棋士。冷静さを失うと扇子をかじる癖がある。一時期王座のタイトルを失うが後年奪取。小畑健お気に入りのキャラの一人である。
- 一柳(いちりゅう)
- 声優:楠見尚己
- 棋聖のタイトルホルダーで一時期は防衛に失敗し無冠になったが後に返り咲いた。ハゲ頭で落語家並みの話好き。ネット碁の心得があり、ハンドルネーム「ichiryu」は有名。
- 倉田厚(くらた あつし)
- 声優:岩田光央
- 二十代のプロ棋士で次世代のタイトルホルダー筆頭候補。六段。大食漢ででっぷりとした体格。自己顕示欲が強いがどこか愛嬌のある人柄。囲碁を始めて二年でプロになった前例として登場する。中学生時代に競馬の1着を高確率で当てまくるなど非凡な勝負勘の一端が描かれる。その後、碁に興味を持ちプロ棋士になる。北斗杯では日本選手団の団長となり、ヒカルを敢えて高永夏と対戦させてヒカルの成長を促す。モデルは大仁田厚から。
- 芦原弘幸(あしわら ひろゆき)
- 声優:小西克幸
- 塔矢門下の若手棋士で倉田と同い年。四段。アキラからはライバルではなく友達扱いされている。明るい能天気な性格で、塔矢門下ではイジられキャラ(?)で通っている。森下に勝手にライバル扱いされている冴木のことは然して意識していない。
- 冴木光二(さえき こうじ)
- 声優:清水敏孝
- 森下門下で和谷やヒカルの兄貴分で四段。森下先生からの塔矢門下に対する対抗心で芦原をライバルにされ、半ば強迫観念で彼を意識している(塔矢門下はそのように思っていない)。
- 真柴充(ましば みつる)
- 声優:吉野裕行
- アキラと同期のプロ試験合格者。元院生だが、嫌味な性格で院生達から嫌われている。溝口九段門下。ただし謙虚な一面もあり、伊角の実力が高いことは公に認めている。後半ではあまり嫌味な描写がされなくなった。院生達(特に和谷と奈瀬)からは嫌われており、ゲーム『ヒカルの碁2』では奈瀬との対立が目立った。
- 森下茂男(もりした しげお)
- 声優:北川勝博
- 和谷、冴木、白川らの師匠。九段。ヒカルが通う森下研究会の主宰者であり、ヒカルとは第二部で一度対局。塔矢行洋とは同期で「(冴木に対して)芦原より先に五段になれ!」「(ヒカル、和谷に対して)塔矢アキラを何とかせいっ!!」っと発破をかけるなど何かと塔矢門下を一方的にライバル視している。自身もタイトル戦の挑戦者となった経験を持つ実力者である。長男一雄と長女しげ子(声優:町井美紀)を棋士にしようとしていたが、二人とも囲碁の才がない上(本人曰く「棋士の子供なのにヘボ碁しか打てない」)に関心がないため、諦めている。名前の由来は長嶋茂雄から。
- 白川道夫(しらかわ みちお)
- 声優:遊佐浩二
- 囲碁のいの字も知らなかったヒカルが初めて訪れた初心者囲碁教室の講師だったプロ棋士。七段。一年後、院生になったヒカルと再会し、その成長の早さに驚く。森下門下。
- モデルについては諸説ある。『ヒカルの碁勝利学』の著者である石倉昇(九段)がモデルとする説があり、同書籍にも「白川七段のモデルはこの私です。」という石倉九段による一文がある。しかし、原作のほったは、白川初登場時には面識がない。ほったが通ったカルチャースクールの先生は、水野芳香棋士であり、こちらがモデルではないかとする説もある。なお、棋院関係者をモデルにしたと思しき登場人物は他にも幾人か登場しているが、最終巻のクレジットで名前を紹介されている。その中に水野の名前はあるが、石倉の名前は無い。
[編集] 北斗杯編
- 社清春(やしろ きよはる)
- 声優:石塚堅
- 関西棋院所属のプロ棋士。ヒカルやアキラと同い年。東京生まれの大阪育ちで関西弁を使う。初手天元など奇手を得意手としている。ヒカル、アキラと同じ北斗杯の日本代表。北斗杯では、慣れないカメラに緊張していたが、代表になるきっかけを作った越智に会う事で冷静さを取り戻し、対局に臨む。父親がプロ碁界に否定的なため、高校を卒業することを条件にプロ活動をしている。
- 高永夏(コ ヨンハ)
- 韓国棋院所属の新進気鋭のプロ棋士。既に韓国の国内でタイトルを争っている。北斗杯の韓国代表の一人。通訳トラブルに便乗して秀策の価値を切り捨てる発言をし、ヒカルに挑戦的な態度をとる。しかし本当は秀策を高く評価し、道策や丈和まで研究している勉強家でもある。長身でこの作品中では美形ポジションに位置し、睫毛が異常に長い。なお、作中に登場した彼の自宅は韓国棋士・朴永訓三段(当時)の自宅がモデルである。
- 洪秀英(ホン スヨン)
- 声優:伊東みやこ
- 韓国棋院所属の研究生(日本でいうところの「院生」)。手合での負けが続いた事がきっかけでスランプに陥り、日本で碁会所を経営する叔父を頼って来日、偶然出会ったヒカルと対局するが敗北、負けた悔しさでスランプから抜け出す事に成功した。後にプロになり、北斗杯の韓国代表の一人に選ばれる。院生時代、ヒカルに敗れた事を今でも忘れておらず、ヒカルに勝利し自分の名前を名乗りたい一心で日本語も話せるようになった。先輩として高永夏を尊敬している。
- 楊海(ヤン ハイ)
- 声優:坂口賢一
- 中国囲棋協会所属のプロ棋士。八段。雲南省出身。語学に長けており、英語・日本語・韓国語などを流暢に話す。くだけた性格で中国棋院で孤立しがちだった修業中の伊角の面倒を見たり精神面の指導をした。また後には北斗杯の中国代表選手団団長にも任命された。頭の回転も速く最終巻で和谷、アキラに続いてネット碁に潜む謎の最強棋士“sai”の正体に漸近し、更にはその末路まで言い当てた。
- 安太善(アン テソン)
- 韓国のプロ棋士。以前倉田は彼と対戦した事があるが惨敗、帰りの航空機内でヤケ食いに走っていた。穏やか且つ人を気遣う温和な性格で、倉田に対するある意味失礼とも取れる発言にも悪気は無かった模様。後に北斗杯の韓国代表戦手団団長に任命された。その際倉田は異様に敵対心を燃やして子供じみた言動を連発した。
- 林日煥(イム イルファン)
- 北斗杯韓国代表メンバーの一人で副将。三人の中では最も好戦的で、塔矢アキラ相手にも善戦したが結局敗れ去る。通訳トラブルには余り関心を持たなかった。
[編集] その他
- 河合(かわい)
- 声優:小野健一
- 碁会所「道玄坂」の常連客のタクシー運転手。ヒカルの後援者の一人。気に入った子供の頭をグシャグシャに掻き回す癖がある。本因坊秀策の縁の地に行きたがるヒカルに同行する。
- 碁会所「道玄坂」のマスター
- プロに二子で勝ったこともある実力者。しかし、伊角に三子置いて敗れた。その後は、碁会所に勉強にやってくるヒカルを温かく見守る。
- 市河晴美(いちかわ はるみ)
- 声優:雪野五月
- 塔矢行洋経営の碁会所の受付嬢。塔矢アキラに惚れているとも取れる描写が毎度ある。アキラの通う海王中に車で迎えに来たこともあり18歳以上なのは確実だが、公式年齢は不明。
- 進藤平八(しんどう へいはち)
- 声優:中博史
- ヒカルの祖父。地方の囲碁大会で優勝したことがある。佐為の宿っていた碁盤は、もともと彼が兄の形見分けでもらったもの。碁が強くなったヒカルに脚付の盤を買い与え、ヒカルは今なおそれを愛用している。
- 進藤美津子(しんどう みつこ)
- 声優:日野由利加
- ヒカルの母。囲碁の知識は皆無のごくごく普通の主婦で、息子の突然の決断に驚き右往左往する姿が一貫して描かれている。当時中・高生の一男一女をかかえていた原作者の分身とも言えるキャラクター。義父の平八とも非常に仲がよい。プロ編以降はヒロインのはずのあかりより登場頻度が高くなる。ちなみに夫(ヒカルの父)の正夫(まさお)はごく普通のサラリーマンで、表面上は登場していない。(アニメでは千葉進歩の声で特別出演)
- 塔矢明子(とうや あきこ)
- 声優:佐久間レイ
- アキラの母。年齢不詳の美女。何故か息子のアキラを「さん」付けで呼ぶが、アキラがいない場では普通に呼び捨てにしている。
- 三谷の姉
- 声優:川崎恵理子
- 本名不詳。インターネットカフェのアルバイト店員。パソコン初心者のヒカルに無料でパソコンの使い方を手取り足取りで教える。
- 趙石(ちゃお しい)
- 声優:藤巻恵理子
- 中国のプロ棋士。まだ少年だが中国棋院を訪れた伊角を対局で一蹴し、伊角が中国棋院で修行するきっかけを作る。北斗杯でも中国代表の一人として来日。
- 楽平(れぇ ぴん)
- 声優:高木礼子
- 中国棋院の院生。歳は趙石より一つ下でひょんな事から伊角と出会う。楊海と同じ雲南省出身で、楊海は楽平の両親に、一人息子の楽平の様子を見てやって欲しいと頼まれていた。実際楽平も最近では碌に碁の勉強をせず遊んでばかりいた。しかし実力はそれでもある方で、一回目の対局で伊角を負かすが二度目の対局で敗北し、それがきっかけで向上心に火が点き、以来伊角の修業期間中ずっと彼の側を付いて回り、熱心に碁の勉強に取り組んだ。顔が和谷に酷似している。
- タマ子先生
- 声優:石塚理恵
- 葉瀬中の教員。囲碁部を応援している。かなりの巨乳である。
- 庄司・岡(しょうじ、おか)
- 北斗杯編で登場した小5の院生。庄司の順位は1組16位で若獅子戦出場崖っぷちのサボり魔。岡の順位は1組14位で不真面目な庄司とは逆に勉強家だが、怠け者の庄司と順位が然程変わらないのに苛立ち、事ある毎に庄司に噛み付く。いつもの院生研修でも北斗杯でのヒカルとアキラの優劣の舌戦を繰り広げたが、若獅子戦で二人の強さに圧倒され、ヒカル派だった庄司とアキラ派だった岡の主張を著しく変えた。二人の実力が五分五分である事を暗に示す役割を持つ。
- 本因坊秀策
- 江戸末期に活躍した天才棋士。幼名は虎次郎。棋力に秀でていたばかりではなく高潔な人格者でもあり、佐為も「賢くて優しい」と評し、多くの人々に尊敬されていた。ヒカルの前に佐為が取り憑いていた人物で同じ碁打ちとして佐為の強さを感じ取ったのか、生涯を彼に打たせて過ごした。御城碁の第一人者、そして本因坊家の跡目として将来を嘱望されていたが、1862年に江戸で大流行したコレラに感染して夭折してしまった。享年34。囲碁の歴史の中でも史上最強棋士候補として名前が挙がる一人。
以上でヒカルの碁に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 書籍
- 『ヒカルの碁』(単行本全23巻)(ノベライズ2冊)
- イラスト集『ヒカルの碁イラスト集 彩-sai-』 ISBN 4-08-782049-1 初版発行:2002年4月
- 小畑健画集『blanc et noir』 ISBN 4-08-782146-3 初版発行:2006年5月31日
- (2001-2006年に描かれた『DEATH NOTE』『ヒカルの碁』の画が中心)
- ガイドブック『ヒカルの碁 碁ジャス☆キャラクターズガイド』 ISBN 4-08-083278-2 初版発行:2002年4月9日
- (集英社発行の作品解説ガイドブック)
- 『ヒカルの碁勝利学』(著者:石倉昇(九段))ISBN 4-79-767050-9 初版発行:2002年5月
- (集英社インターナショナル発行の碁の導入書兼人生本)
- 単行本一覧
- ヒカルの碁 1 (棋聖降臨) ISBN 4-08-872717-7 初版発行:1999年5月5日 (「少年誌」(こども)と「碁」をかけて)
- ヒカルの碁 2 (初陣) ISBN 4-08-872751-7 初版発行:1999年8月9日
- ヒカルの碁 3 (前哨戦) ISBN 4-08-872777-0 初版発行:1999年10月9日
- ヒカルの碁 4 (神の幻影) ISBN 4-08-872800-9 初版発行:1999年12月7日
- ヒカルの碁 5 (始動) ISBN 4-08-872826-2 初版発行:2000年2月7日
- ヒカルの碁 6 (院生試験) ISBN 4-08-872849-1 初版発行:2000年4月9日
- ヒカルの碁 7 (若獅子戦) ISBN 4-08-872973-4 初版発行:2000年6月7日
- ヒカルの碁 8 (プロ試験予選4日目 そして―――) ISBN 4-08-872894-7 初版発行:2000年8月9日
- ヒカルの碁 9 (本戦開始) ISBN 4-08-873022-4 初版発行:2000年10月9日
- ヒカルの碁10 (起死回生) ISBN 4-08-873047-X 初版発行:2000年12月9日
- ヒカルの碁11 (激戦) ISBN 4-08-873086-0 初版発行:2001年3月7日
- ヒカルの碁12 (新初段シリーズ) ISBN 4-08-873110-7 初版発行:2001年5月6日
- ヒカルの碁13 (プロ第一戦) ISBN 4-08-873114-1 初版発行:2001年8月8日
- ヒカルの碁14 (sai vs toya koyo)ISBN 4-08-873169-7 初版発行:2001年10月9日
- ヒカルの碁15 (さよなら) ISBN 4-08-873215-4 初版発行:2001年12月29日
- ヒカルの碁16 (中国棋院) ISBN 4-08-873232-4 初版発行:2002年3月9日
- ヒカルの碁17 (なつかしい笑顔) ISBN 4-08-873268-5 初版発行:2002年6月9日
- ヒカルの碁18 (番外編) ISBN 4-08-873289-8 初版発行:2002年8月7日
- ヒカルの碁19 (最強初段) ISBN 4-08-873332-0 初版発行:2002年10月9日
- ヒカルの碁20 (社 vs ヒカル) ISBN 4-08-873365-7 初版発行:2003年1月11日
- ヒカルの碁21 (北斗杯会場へ) ISBN 4-08-873408-4 初版発行:2003年4月9日
- ヒカルの碁22 (打倒高永夏) ISBN 4-08-873432-7 初版発行:2003年6月9日
- ヒカルの碁23 (あなたに呼びかけている) ISBN 4-08-873504-8 初版発行:2003年9月9日
- ノベライズ(横手美智子)
- ヒカルの碁―Boy Meets Ghost ISBN 4-08-703112-6 初版発行:2002年3月
- ヒカルの碁―KAIO vs.HAZE ISBN 4-08-703125-X 初版発行:2003年3月
[編集] 制作関係者
[編集] 編集者
- 高橋雅奈(連載スタート時からの担当。単行本の『ネームの日々』に登場する「タカハシさん」のこと。2002年に副編集長に昇格し担当を交代)
- 吉田幸司(二代目担当。2002年35号より担当を引き継ぎ、終了まで継続)[7]
[編集] 制作スタッフ
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[編集] 棋院関係者
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[編集] アニメ
テレビ東京系にて2001年10月10日から2003年3月26日まで全75話が放送された。当初、放送期間は1年の予定だったが、好評により1年半(6クール)に延長された。原作の1巻~17巻、および18巻の番外編の幾つかをアニメ化したもの。ほぼ忠実に原作を再現している。各話放送後に『梅沢由香里のGOGO囲碁』というコーナーが用意されている。これは原作の監修も担当する女流棋士梅沢由香里が、まいちゃん(林真唯)とゆうき君(高橋優希)の二人の少年少女に囲碁の簡単なルールなどを解説するもので、アニメ放映後に毎回放送された3分余りの実写作品。 また、韓国KBSでも『ゴースト囲碁王』(2004年6月1日-2005年7月1日)として放送されたが、放送局側が日本色を消すために佐為が着ている狩衣(日本平安時代の装束)を全て真っ白な物に差し替えていた。
その後、原作の北斗杯編前半(19巻~21巻)の予選部分をアニメ化した『ヒカルの碁スペシャル 北斗杯への道』が2004年1月3日に放送された。後半にあたる本戦のアニメ化は行われていない。
本放送では同時ネット局も含めてJR東日本がスポンサーとなっており、OPに同社のICカード・Suicaに対応された改札機を使用する場面が見られる。
[編集] 放送内容
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[編集] スタッフ
- エグゼクテイブプロデューサー:岩田圭介(テレビ東京)、島本雄二(電通)、玉村輝夫(集英社)、布川郁司(ぴえろ)
- 企画プロデューサー:原田孝(テレビ東京)、菅原章(電通)、鳥嶋和彦(集英社)、本間道幸(ぴえろ)
- プロデューサー:小林教子(テレビ東京)、山西大平(電通)、三上孝一(ぴえろ)
- プログラムマネージャー:渡辺哲也(電通)
- 原案協力:八坂健司、茨木政彦、大内重昭(集英社「週刊少年ジャンプ」編集部)
- 監督:西澤晋、神谷純、えんどうてつや
- シリーズ構成:大橋志吉
- 囲碁アドバイザー:梅沢由香里
- メインキャラクターデザイン:本橋秀之
- キャラクターデザイン:関口可奈味、上田美由紀、芝美奈子
- 脚本:大橋志吉、冨岡淳広、横手美智子
- 演出:西澤晋、えんどうてつや、政木伸一、谷田部勝義、殿勝秀樹、高瀬節夫、くるおひろし ほか
- 作画監督:本橋秀之、時矢義則、宮前真一、前澤弘美、杉藤さゆり、芝美奈子 ほか
- 美術監督:高木佐和子(Studio Wyeth)
- 色彩設計:いわみみか。
- 撮影監督:沖野雅英(ティ・ニシムラ)
- 編集:松村正宏(JAY FILM)
- 音楽:若草恵
- 音響監督:高橋秀雄(ドリーム・フォース)
- 音響効果:西村睦弘(フィズサウンドクリエイション)
- 録音制作:神南スタジオ
- 音楽プロデューサー:長澤隆之
- 音楽ディレクター:高畑裕一郎
- 音楽制作/協力:avex entertainment、テレビ東京ミュージック
- 製作協力:日本棋院
- 製作:テレビ東京、電通、ぴえろ
[編集] 主題歌
[編集] オープニングテーマ
- Get Over (第一局~第三十局)
- 作詞:松室麻衣/作曲:BOUNCEBACK/編曲:矢崎俊輔・中尾昌史/歌:dream
- I'll be the one (第三十一局~第六十局)
- 作詞:HΛLNA/作曲:佐藤あつし/編曲:HΛL/歌:HΛL
- FANTASY (第六十一局~第七十五局)
- 作詞:片瀬那奈/作曲・編曲:長岡成貢/歌:片瀬那奈
- destine (北斗杯への道)
- 作詞:MAI MATSUMURO/作曲:TETSURO ODA/歌:dream
[編集] エンディングテーマ
- ボクらの冒険 (第一局~第十二局)
- 作詞:Keiji/作曲:Keiji・朝三“Sammy”憲一/編曲:Kids Alive・朝三“Sammy”憲一/歌:Kids Alive
- ヒトミノチカラ (第十三局~第三十局)
- SINCERELY~ever dream~ (第三十一局~第四十六局)
- 作詞:松室麻衣/作曲:菊池一仁/編曲:HΛL/歌:dream
- Days (第四十七局~第六十三局)
- 作詞:shela/作曲・編曲:原一博/歌:shela
- MUSIC IS MY THING (第六十四局~第七十四局)
- 作詞・作曲:John Sauli・Fonny De Wudi/日本語詞:海老根祐子/編曲:冬野竜彦/歌:dream
- Get Over(Special Mix) (第七十五局)
- 作詞:松室麻衣/作曲:BOUNCEBACK/編曲:松藤由利+wonderwall/歌:dream
- Everlasting Snow (北斗杯への道)
- 作詞:dream+BOUNCEBACK/作曲:BOUNCEBACK/編曲:ats-/歌:dream
[編集] ゲーム
- 『ヒカルの碁』(ゲームボーイアドバンス)
- 『ヒカルの碁2』―めざせプロ棋士!!(ゲームボーイアドバンス)
- 『ヒカルの碁3』(ニンテンドーゲームキューブ)
- 『ヒカルの碁 平安幻想異聞録』(プレイステーション)
- 『ヒカルの碁 院生頂上決戦』(プレイステーション)
- 『ヒカルの碁 トレーディングカードゲーム 棋聖降臨』
- 漫画版およびアニメ版のヒカルの碁を題材にした、コナミ製作のトレーディングカードゲーム。囲碁の対局をイメージしたメイキングが特徴。
- ゲーム攻略本
- ヒカルの碁2―めざせプロ棋士!! ISBN 978-4087791853
- ヒカルの碁平安幻想異聞録―プレイステーション版 ISBN 978-4087791730
- その他(非公式書籍)
- 『ヒカルの碁』の秘密(ヒカ碁研究会)ISBN 4-88-718688-0
- ヒカルの碁 キャラクター心理解析書(フットワーク出版)ISBN 4-87-689392-6
[編集] 脚注
- ^ 『朝日新聞』2003年5月27日
- ^ 『毎日新聞』2006年10月21日
- ^ 『朝日新聞』2000年9月9日夕刊
- ^ 『毎日新聞』2002年1月11日
- ^ 『Children's Express』2002年4月24日小中学生に囲碁ブーム(最終更新確認:2006年8月20日)
- ^ 仁太郎組「コミックダカーポ第5回」『ダカーポ 475号2001年9月5日』マガジンハウス、2001年
- ^ 編集者交代については、2002年ジャンプ35号の作者コメント、及び単行本19巻より。
- ^ ほったゆみの夫
[編集] 外部リンク
- 集英社内公式サイト - 週刊少年ジャンプ公式サイトのリニューアルに伴い、ヒカルの碁公式ページ終了
- テレビ東京内公式サイト
- ぴえろ内公式サイト
- ヒカルの棋譜 - 作中の棋譜の元となった対局を紹介(要Javaアプレット)
テレビ東京 水曜19時台後半(本作以降アニメ枠) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
いい旅・夢気分
(19:00 -、水曜20:00枠に移動) |
ヒカルの碁
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BSジャパン 土曜19時台後半(本作以降アニメ枠) | ||
あっぱれ!日本一
(19:00 - 19:54) |
ヒカルの碁
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NARUTO -ナルト-
(金曜19:25枠から移動) |
小学館漫画賞少年部門 |
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手塚治虫文化賞新生賞 |
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