高見沢俊彦
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高見沢俊彦 | |
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基本情報 | |
出生名 | 高見沢俊彦 |
出生日 | 1954年4月17日(54歳) |
血液型 | A型 |
学歴 | 明治学院大学中退 |
出身地 | 日本埼玉県蕨市 |
職業 | ギタリスト |
担当楽器 | ギター |
共同作業者 | THE ALFEE |
高見沢 俊彦(たかみざわ としひこ、1954年4月17日 - )とは、シンガーソングライターである。血液型A型。埼玉県蕨市出身。明治学院高等学校卒、明治学院大学文学部英文学科中退。
愛称は主に「たかみー」。
『THE ALFEE』の二代目リーダー(1982年以降。初代は坂崎幸之助)。
BE∀T BOYS のメンバーとしてはポール・マッカーサーを名乗る。
目次 |
[編集] 略歴
中学時代はバスケットボール部に所属し3年時は主将として活躍。卒業後、明治学院高等学校に進んだ高見沢は在学中、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルに傾倒。その高音ボーカルを買われてボーカルを担当していた。同校の同期の一人に桜井賢がいた。
1973年、桜井や明治学院大学に進学した坂崎幸之助の誘いでアルフィーの前身コンフィデンスに参加。同時期に映画『二十歳の原点』のサントラに参加する。コンフィデンスは演奏で参加することはなかったが、高見沢が「コンフィデンス」名義で『夜』の作詞を担当している(歌は四人囃子)。
1974年にコンフィデンスは「アルフィー」の名でデビューするが、自分たちがグループとしての音楽性や信念を持たずに周囲に流されるままデビューしたことに端を発した、レコード会社による一方的なレコード発売中止などの挫折(詳しくはTHE ALFEEの項を参照)を経て、高見沢が同じ事務所だった大野真澄に師事するなどして作曲を学び、オリジナル曲を作り、ライブハウスで発表するようになる。坂崎(ギター)や桜井(歌)が幼少時から天才肌ともいえる才能を持っていたのに対し、高見沢のメロディーメーカーとしての才能は、この時期に「アルフィーとして3人で活動を続けるため」主に本人の努力と意思により得られたものであると言えよう。
1979年、キャニオンレコードから、アルフィーの再デビューシングル『ラブレター』を発売。この作品以降、ほとんどの作品の作詞・作曲を高見沢が担当する。
1982年、アルフィーが行ってきたフォーク路線から、高見沢主導のロックバンド路線へ転向。それに伴い、高見沢がリーダーとなる。
1991年、アルフィーとしての活動を半年間休止し、初めてのソロアルバム『主義-ism:』を発売。コンサートツアーも実施した。
2004年、高見沢の50歳の誕生日にさいたまスーパーアリーナで行われたバースデーコンサートのステージ上で、他のメンバーから終身リーダーの称号を贈られた。
2005年、「日本におけるドイツ年」を記念して東京国立博物館と神戸市立博物館で開催された「ベルリンの至宝展~よみがえる美の聖域」のイメージキャラクターを務め、テーマ曲「Berlin Calling」、サブテーマ曲「Berlin Rain」を収録したミニアルバム『Berlin Calling』を発売した。
2007年、16年ぶりのソロアルバム『Kaleidoscope』が発売され、それに先立ち、「千年ロマンス」(作詞:綾小路翔)がシングルカットして発売された。
[編集] ギタリストとしての高見沢俊彦
ギタリストとしての高見沢を語る上で、特筆すべき点は独特のアーミングである。高見沢の場合、音程の上げ下げの幅が大きく速い独特の音色を多用する。テレビ番組で共演している浅倉大介は取材[1]で「ボクなりの解釈だと、ある意味シンセサイザーに近い。」「(高見沢さんは)ベーシックなプレイもされると思うけど、ソロになると、ギター本来の枠にとらわれないようなところがある」と語っている。しかし、リスナーの中には個性が強いこのプレイを受け付けない人も多い。
彼のギターソロでは、以前は作曲された起承転結のはっきりとした作曲されたメロディアスなソロが多かったが、1990年代後半以降は、アドリブでインプロヴァイズしたフレーズ、5連符や7連符など複雑かつ不規則なフレーズを用いることが多い。また、ギターソロが演奏ごとに微妙に変わることがある。これについて高見沢は「『ソロが毎回違う』と指摘されたら、『あれはレッド・ツェッペリンの影響だ』と答えるようにしている」と話している。[要出典](レッド・ツェッペリンのライブでは即興音楽的な演奏を行っていてバンドの演奏そのものが毎回違った)
演奏する際に、ギターのボディにピックを叩きつけるように弾く。アコースティック・ギターでも同様の弾き方をするため、彼に作曲の手ほどきをした大野真澄は高見沢に「お前の弾き方はいつかギターを壊す」と注意したという[要出典]。
[編集] 変形ギター
高見沢は世界でも有数の変形ギター愛好家である。オリジナル変形ギターの代表作にFLYING-Aシリーズや、ANGELシリーズがある。1番新しいANGELは、Crystal Angelである(2007年現在)。
アンティークギターや一般的なギターを含めた所有ギターは数百本と言われており、彼がコレクションしているギターの写真集も発売されている。
[編集] 主なオリジナル変形ギター
- 天使(エンジェルギターシリーズ)
- 聖母マリア
- 剣(エクスカリバーと呼ばれる)
- 機関銃
- 乗物 - F-1マシン、機関車、オリエントエクスプレス
- iBook(初代)
- キャラクター物 - ドナルドダック、ドラえもん
- オリジナルキャラクター物 - カワセミ君、金鯱君(名古屋城の金鯱がモデル)
- NBAトレードマーク - ブルズ、ニックス、ホーネッツ
- ネックが四本、トランプのクイーン柄のもの
- これらは全て版権元の承認を得てデザインしされた物であり、本家に寄贈されたものもある。また、これらのオリジナルギターは自身の契約しているESPによって製作されている。
[編集] ギターに関する逸話
NHK教育の番組『金曜かきこみTV』の「タカミーギターデザイナー」というコーナでは、視聴者からギターのデザインを募った。高見沢本人がグランプリを決定し、グランプリに輝いた「わんこそばギター」が実際に作られ、2006年春にNHKホールでのコンサートで披露された。
『堂本兄弟』の中で、堂本剛に「ギター持っていっていいよ」と発言したこともある。現に番組で光一は「Sapphire Rose」、剛は白のストラトを使っている場面が見られる。 また、高見沢は2人それぞれにESP製のギターをプレゼントした。 「堂本一問一答」コーナーでは、「今までのギターで一番いらないと思ったもの」として、「ネックが四本のギター」という答えが出た。実際の画像が出たが、 ギターに詳しくなくとも、明らかに弾きにくいことが見て取れるギターである。また、本人曰く、「かなり重い」との事。 自宅にはギターを置いていなく、どうやら専用の倉庫にて保管しているようだ。
[編集] アルバム
- 主義-ism:(1991年6月12日)
- 奇跡のロマンス オリジナル・サウンドトラック(1996年2月21日)
- サラリーマン金太郎 オリジナル・サウンドトラック(1999年3月17日)
- フィギュア17 つばさ&ヒカル イメージアルバム「…いつかこの場所で…」(2001年11月29日)
- フィギュア17 つばさ&ヒカル オリジナルサウンド・トラック(2002年1月26日)
- TALKING BLUES -SOUND COLLECTION-(2002年11月27日)
- Berlin Calling(2005年5月25日)
- Kaleidoscope(2007年7月18日)
[編集] シングル
- 千年ロマンス(2007年7月4日)
[編集] アルフィー以外のアーティストへの提供曲
1980年代後半以降、数々のアーティストに楽曲提供、プロデュースを行っている。また、ドラマやアニメなどの音楽監督も行っている。
[編集] 楽曲提供・プロデュース
- 「The Stardust Memory」歌:小泉今日子(作詞<高橋研との共作>・作曲)
- CD等に収録はされていないが、BE∀T BOYS名義でのコンサートでセルフカバーして歌唱した事がある。
- 「ハートブレイカー」歌:小泉今日子(作詞<高橋研との共作>・作曲)
- 「木枯しに抱かれて」歌:小泉今日子(作詞・作曲)
- 「し・の・び・愛」歌:柏原芳恵(作詞・作曲)
- 高見沢が高見知佳に提供した「しのび逢い」のカバーだが柏原の曲として認知度が高い。タイトルと歌詞が一部変更された。
- 「クリスティーナ」歌:とんねるず(作詞・作曲)
- THE ALFEEによってセルフカバーされている(アルバム『U.K.Breakfast』に収録)。
- 「真っ赤なウソ」歌:明石家さんま(作詞・作曲)
- CD等に収録はされていないが、コンサートでセルフカバーして歌唱した事がある(ビデオ『SUNSET-SUNRISE 1987 AUG.8-9』収録)。
- 「YELLOW SUNSHINE」歌:明石家さんま(作詞・作曲)
- BE∀T BOYS名義でセルフカバーされている(アルバム『BE∀T BOYS TOJO!!』に収録)。
- 「蒼いタメイキ」歌:明石家さんま(作詞・作曲)
- 上記の3曲を合わせて「信号機」と通称された。
- 「さよならが言えなくて…」歌:中村雅俊(作詞・作曲)
- THE ALFEEによって「kitto」として英語詞でセルフカバーされている(アルバム『DNA Communication』に収録)。
- 「恋愛論理」歌:デーモン小暮(作詞・作曲)
- THE ALFEEによってセルフカバーされている(アルバム『LOVE』に収録)。
- 「moonlight shadow ~月に吠えろ」歌:中森明菜(作詞)
- 小室哲哉プロデュース。小室から「イメージに合う歌詞が書けるのは高見沢」としてオファーを受けた。
- 「君だけを守りたい」 歌:中島文明(作詞・作曲)
- THE ALFEEによって「SAVE YOUR HEART ~君だけを守りたい」としてセルフカバーされている。(アルバム『Nouvelle Vague』に収録)
- 「明日の鐘」 歌:Skirt(作詞・作曲)
- THE ALFEEによってセルフカバーされている(アルバム『Nouvelle Vague』に収録)。
- 「夢のチカラ」 歌:上戸彩(作詞・作曲)
- THE ALFEEによって「夢のチカラ'06」としてセルフカバーされている(アルバム『ONE -Venus of Rock-』に収録)。
- 「ツキ」歌:猿岩石(作曲)
- 「Two Hearts」歌:ZONE
- NANAのトリビュートソングとして作曲。ZONEのシングル『笑顔日和』、NANAのトリビュート・アルバム『LOVE for NANA 〜Only 1 Tribute〜』に収録。
他多数。
[編集] 音楽監督
- 『奇跡のロマンス』(NTV系ドラマ)
- 『コンプレックス・ブルー』(フジテレビビデオサスペンスシリーズ)
- 『サラリーマン金太郎』(TBS系ドラマ)
- 『フィギュア17 つばさ&ヒカル』(AT-X アニメ)
[編集] 舞台作品の音楽プロデュース
[編集] 趣味・嗜好
大のバスケットボール好きであり、コンサートツアーにもボールとゴールを持ち歩いている。1990年代中盤からは「YOYOGI BELLS」という自身のチームも所有していた。
中学3年時、バスケ部主将を務めていたが、県大会予選で1点差で3位入賞を逃し、バスケに挫折。高校進学を機にバスケから遠ざかり、当時は「不良の音楽」とされていたハードロックに傾倒する事になる(『夢さがし』『ドリームジェネレーション』より)。尚、このことに対して親はもちろん猛反対していたが、親の反対を押し切りエレキギターを購入してハードロックバンド活動をしていた。
1994年には横浜アリーナで行われたNBAの開幕戦ではアメリカ国歌をギターで演奏した。また、同年からバスケットボール雑誌『ダンクシュート』で「AIR HORDAN」というコラムを連載している。
MacintoshやiPod等、アップルの製品を愛用しており、毎日コミュニケーションズの月刊誌『Mac Fan』において「高見沢俊彦のApple ism」という連載を持っている(2007年5月号までのタイトルは「高見沢俊彦のPowerBook主義」)。また、2007年9月号では表紙を飾った。
動物などのキャラクターデザインが得意である。自身のサイト内の「Takamix Land」では、犬のポチ、猫のタマ、ウサギのシロヒコ(本人に似ている)など多数の可愛いオリジナルキャラクターが活躍している。また、1998年には立川商工会議所の「多摩都市モノレール開通記念事業」のキャラクター「ハートを運ぶカワセミ君」のデザインも手がけた。
日本史が好きで、特に織田信長が好きである。2007年7月20日放送の『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングに出演したえなりかずきによると、信長について、1時間熱く語れるほどだという。翌日の同番組出演時には、「革新的・革命的なところ」が好きな理由だと答えた。
[編集] その他人物像
[編集] 料理について
料理は今まで全くしたことが無く、2007年7月28日放送の『チューボーですよ!』で初めて料理(キムチチャーハン)を作った。
[編集] 結婚について
彼は、著書の中で「結婚が恋のすべてではない」として2008年現在結婚していない。
[編集] マニキュアについて
彼は、シルバーや黒のマニキュアをしていることが多い。2005年2月12日の朝日新聞のインタビューでもこのことが取り上げられている。尚、衣装の一環として愛用をしており、ヘアメイクが塗っている(自分では塗れないと公言している)。一方で、『新堂本兄弟』にゲスト出演した浜崎あゆみに「マニキュアをしている男の人は好きでない」と目の前で言われ困惑する表情を見せたこともある。
[編集] ギャグのネタ
坂崎幸之助がレギュラー出演していた『所ジョージのオールナイトニッポン』にて、所ジョージが「あの高見沢ってさ、一人で部屋にいて暇な時って、何か酒飲みながらキ○タマの皮を伸ばして端っこを画鋲で刺して部屋の柱に止めて、キ○タマを袋の中でコロコロ転がして遊んでるんだって。」というギャグを発したところ、これが「まことにデタラメ、しかし何かありそう」ということで大ウケし、以後、当番組内でアルフィーのコンサート告知などを行う際には「キ○タマ転がしの高見沢」呼ばわりされるようになったという。[2]
[編集] 著書
- 『ハート・ビート・ダンク—バスケットボール・ダイアリーズ』 ソニーマガジンズ ISBN 4789712931(1998年7月10日)
- 『ぼくの海へ~シロイルカのベルーガ~』(絵・くろだこうじ) 平凡社 ISBN 4582829678(2001年8月24日)
- 『TAKAMIZAWA GUITAR COLLECTION 300』プレイヤーコーポレーション(2002年10月10日)
- 『あきらめない夢は終わらない』 幻冬舎 ISBN 4344006887(2004年10月2日)