シラオキ
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シラオキ | |
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品種: | サラブレッド |
性別: | 牝 |
毛色: | 栗毛 |
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生誕: | 1946年4月7日 |
死没: | 1973年2月(27歳没・旧28歳) |
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父: | プリメロ |
母: | 第弐スターカツプ |
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生国: | 日本(岩手県盛岡市) |
生産: | 小岩井農場 |
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馬主: | 伊藤由五郎 |
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調教師: | 藤本冨良(東京) →伊藤勝吉(京都) |
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競走成績 | |
生涯成績: | 48戦9勝 |
獲得賞金: | 203万4000円 |
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シラオキは日本の競走馬。主な勝ち鞍は1951年の函館記念[1]のみであるが、他に優駿競走(日本ダービー)2着の成績を残している。繁殖牝馬として顕彰馬コダマ、皐月賞優勝馬シンツバメといった活躍馬を送り出し、さらに子孫の活躍により今日「シラオキ系」と呼ばれる一大牝系の祖となった。半弟に京阪杯優勝馬タツテル、大阪杯優勝馬ホマレイチがいる。
- 馬齢は旧表記で記述する。
目次 |
[編集] 経歴
1946年、三菱財閥が経営する大牧場・小岩井農場に生まれる。父は当時の名種牡馬の一頭プリメロ、母の第弐スターカツプは大種牡馬ダイオライトと帝室御賞典優勝牝馬スターカップの娘という良血馬だった。3歳11月にデビューを迎え、初戦は 蛯名武五郎を背に勝利したが、その後は好走を続けるものの勝利には至らず、2勝目を挙げたのは4歳の4月末の条件戦でのことだった。その5日後には皐月賞に出走し、トサミドリの5着。続いて4歳牝馬特別を桜花賞馬ヤシマドオター の2着として日本ダービーへと駒を進めたが、トサミドリが不動の大本命と目され、シラオキは23頭立ての12番人気に過ぎなかった。ところがレースではトサミドリが第2コーナーから暴走気味に加速し、最後の直線で失速。代わりに中団に控えていた19番人気のタチカゼが抜け出して優勝し、さらに半馬身差の2着にシラオキが入線して、ダービー史上空前の歴史的な大波乱となった。
その後シラオキは優勝戦、オープン戦と2連勝し、11月の優駿牝馬競走では3着。その後も頑健に走り続け、6歳8月には函館記念を制した。その後4戦し、引退レースとなったオープン戦に優勝して競走馬を引退。ダービーの年に故郷・小岩井農場が母体の三菱財閥の解体によりサラブレッド生産から撤退していたため、北海道浦河町の鎌田牧場で繁殖牝馬となった。
繁殖牝馬となったシラオキは第2仔に皐月賞、日本ダービー、宝塚記念などを制したコダマを輩出し、さらにその翌年も皐月賞馬シンツバメを送り出して名繁殖としての評価を確立した。さらに競走馬として活躍できなかった各牝駒が、母として祖母として血を繋ぎ、牝系が大きく広がった。
1973年のシラオキの死後も活躍馬が続出。確実に活躍馬が出る牝系として生産者からの高い人気を獲得し、シラオキから派生した系統は特に「シラオキ系」と呼ばれるようになった。その子孫からは桜花賞優勝馬シスタートウショウ、菊花賞優勝馬マチカネフクキタルや、東京優駿などGI競走4勝を挙げたスペシャルウィークなど多くの活躍馬が出ている。
特に1990年代後半、外国産馬や欧米からの高価な輸入牝馬の産駒が大勢を占めていた中でのスペシャルウィークの活躍は、その父がリーディングサイアーのサンデーサイレンスだったことから、流行血統と在来血統の融合として日本の牝系が改めて見直されるきっかけとなり、血統解説書等でその血統背景が詳細に取り上げられた。
[編集] ファミリーライン
※5代孫までを表記[2]。太字はGI級競走優勝馬、斜体は重賞優勝馬、矢印は牡馬。
- シラオキ 1946→コダマ 1957(皐月賞、東京優駿、宝塚記念、阪神3歳ステークスなど重賞7勝)、シンツバメ 1958(皐月賞)
- |コンゴーセキ 1953
- ||ゴーフウ 1958
- |||フーセン 1973
- ||||シンシラオキ 1978
- |||||シヨノロマン 1985(ローズステークス、桜花賞2着、エリザベス女王杯2着)
- ||コウセキ 1966→ハシコトブキ 1974(京都記念・秋、朝日チャレンジカップ、愛知杯)
- |ワカシラオキ 1960→ヒデハヤテ 1969(阪神3歳ステークスなど重賞3勝)
- ||ローズトウショウ 1965
- |||グレイトウショウ 1974
- ||||アテナトウショウ 1981→マチカネフクキタル 1994(菊花賞など重賞3勝)
- |||コーニストウショウ 1977→トウショウオリオン 1993(北九州記念)
- ||||エナジートウショウ 1987→スリーアベニュー 2002(ガーネットステークス)
- ||||シスタートウショウ 1988(桜花賞)
- ||||ジェーントウショウ 1996
- |||||シーイズトウショウ 2000 (CBC賞2回、函館スプリントステークス2回、セントウルステークス)
- ||リンダセニョリータ 1966→ミサキネバアー 1979(東京王冠賞、大井記念、天皇賞・春2着)
- |||ヤマトシャルダン 1973→サンエイソロン 1978(スプリングステークス、NHK杯、京都新聞杯、大阪杯)
- ||レーシンググレイス 1977→ワイドバトル 1987(小倉大賞典)
- ||クイーンシラオキ 1982→ダイカツストーム 1990(中山大障害・春)
- |ウインナー 1962
- ||ニシノコダマ 1975→アイアンシロー 1982(金杯・東)
- |ミスアシヤガワ 1964
- ||ミスシラオキ 1975→スターサンシャイン 1986(毎日杯、京都4歳特別)
- |||ジョーディアレスト 1983
- ||||ジョーディシラオキ 1997(チューリップ賞)
- ||ヨシカマダ 1976
- |||ロイヤルシラオキ 1983
- ||||メモリアルスポート1994→ディアヤマト 2005(兵庫ジュニアグランプリ)
- ||レディーシラオキ 1978
- |||キャンペンガール 1987→スペシャルウィーク 1995(東京優駿、天皇賞・春、天皇賞・秋、ジャパンカップなど重賞9勝)
- |マルブツドーター 1968
- ||マルブツロンリー 1986(サファイヤステークス)
[編集] 血統
シラオキの血統 (ブランドフォード系/Isingrass 5×5=6.25%、Gallinule 5×5=6.25%、Orby 5×5=6.25%) | |||
父
*プリメロ Primero 1931 鹿毛 |
Blandford 1919 黒鹿毛 |
Swynford | John o'Gaunt |
Canterbury Pilgrim | |||
Blanche | White Eagle | ||
Black Cherry | |||
Athasi 1917 鹿毛 |
Farasi | Desmond | |
Molly Morgan | |||
Athgreany | Galloping Simon | ||
Fairyland | |||
母
第弐スターカツプ 1937 栗毛 |
*ダイオライト Diolite 1927 鹿毛 |
Diophon | Grand Parade |
Donnetta | |||
Needle Rock | Rock Sand | ||
Needlepoint | |||
スターカツプ 1930 鹿毛 |
*シアンモア Shian Mor |
Buchan | |
Orlass | |||
フロリスト | *ガロン | ||
第四フロリースカツプ F-No.3-l |
1907年に小岩井農場がイギリスから輸入した20頭の繁殖牝馬のうちの1頭・フロリースカップの流れを汲む。母第弐スターカップ、祖母スターカップ、曾祖母フロリストはいずれも名繁殖馬として知られ、それぞれに掛け合わされている種牡馬も代々最高のものである。特にフロリストからはスターカツプを含む4頭の帝室御賞典優勝馬に加え、第11回東京優駿優勝馬ミナミホマレなどが出ている。
[編集] 主な近親
- タツテル(半弟-京阪杯)
- ホマレイチ(半弟-大阪杯)
- タイセイホープ(従弟-皐月賞)
- ヤマニンモアー(従弟-天皇賞・春、阪神大賞典、金杯・東、京阪杯)
- ケンホウ(従妹-桜花賞、カブトヤマ記念)
- ケンロクオー(従弟-セントライト記念)
- ハクリユウ(大伯父-帝室御賞典、優勝内国産馬連合競走、横浜特別競走、目黒記念・秋、中山四千米)
- ハクセツ(大叔父-帝室御賞典、横浜特別競走、目黒記念、中山四千米、オールカマーハンデキャップ)
- アカイシダケ(大叔父-帝室御賞典、横浜特別競走、中山四千米)
- ミナミホマレ(大叔父-東京優駿)