グレード制
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グレード制(グレードせい)またはグループ制(グループせい)とは、競馬および公営競技における競走の格付け制度の1つである。
[編集] 解説
グレード制は、1971年にイギリス・フランス・アイルランドの競馬でグループ制が導入されたことを受け、1973年にアメリカ合衆国・カナダ間でグレード制が始められた。
その後南アフリカ共和国(1981年)、韓国(2004年)などが続き、日本でも1984年に中央競馬が導入した。
以後、日本ではグレードを興行のブランド化する手法が他の公営競技でも広く受け入れられるようになったため、競馬の後をうけて競艇・オートレース・競輪でも主要競走がグレードによって格付けされるようになった。
各競技間の互換性はないが、競馬では主要国間(アメリカ合衆国、カナダ、日本[1]、南アフリカ共和国・ジンバブエ)で格付けに互換性があり、グループ制導入国の主要国間(イギリス、フランス、アイルランド、オーストラリア、アルゼンチンなど)とも互換性がある。略称はどちらもG1、G2、G3である。
グレード制では、各競走をレベルや重要度の高い順にグレード1、グレード2、グレード3と格付けする。競馬ではグレード制における最高峰の格付けはグレード1であるが、競輪・競艇・オートレースではグレード1の上にそれぞれグランプリ、スペシャルグレード、スーパーグレードが設定されている。またオートレースにおいてはグレードスリーの格付けを持つ競走は、現在は存在しない[2]。
それぞれのグレード制の詳細については以下を参照。
[編集] その他
テニスやゴルフのツアーサーキットなど公営競技以外のプロスポーツでは、グレード(グループ)制という表現ではないが、「メジャー」と呼ばれる高い位置付けがされた大会が存在する。競馬で言うと、グレード1に相当する大会である。
- 例
- テニスのウィンブルドン選手権など
- ゴルフのマスターズ、全米オープン、日本オープン、日本プロなど→日本ゴルフツアー機構参照