シャドウハーツII
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャンル | RPG |
---|---|
対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | ノーチラス |
発売元 | アルゼ |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM 2枚 |
発売日 | 2004年2月19日 |
価格 | 7,140円(税込) - 通常版、 3,129円(税込) - PlayStation2 the Best版 |
対象年齢 | CERO:15歳以上 |
『シャドウハーツII (SHADOW HEARTS II)』は、2004年2月にアルゼから発売されたプレイステーション2用RPG。『シャドウハーツ』の続編に当たる。北米、北欧では「Shadow Hearts: Covenant」としてMidway Gamesより発売された。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 概要
- 舞台は1915年のヨーロッパ及び日本各地。『シャドウハーツ』の続編。前作のBADエンド(ヒロイン死亡)の続きとなっている。対象年齢は依然として15歳以上であるが、グロテスクなシーンは若干影を潜めた。
- 前作で不評だったグラフィックもモーションキャプチャを使う事で大幅に向上し、ロード時間やエンカウント率といったゲームバランスも調整されている。
- 廉価版「ディレクターズカット」ではイベント、モンスター、BGM、新作『シャドウハーツ・フロム・ザ・ニューワールド』の予告映像などが追加されている。
[編集] システム
- SP
- サニティポイント(正気度)の略。戦闘開始時はキャラクターごとの最大値だが、行動する度や、耐える防御をしている状態で攻撃を受けると減少し、0以下になると暴走、操作不可能となる。戦闘終了時に暴走状態のキャラクターは経験値を取得できないが、暴走中のキャラクター固有の行動には役に立つものもある。アイテムで回復できる。一部の敵はSPの現在値を減らすSPダウン効果のある特技を使用するが、SPダウンを防ぐアクセサリーも存在する。同様のシステムがゴーストハンターRPGに見られる。
- アフィニティ
- キャラクター同士の相性を表す数値で最低は0、最高は100。減少することはない。上昇すると、戦闘時、そのキャラクター間でのコンボによるダメージが上昇し、コンボリングの入力受付時間が延びる。同時に戦闘に参加することで僅かに、連携を行い、更にコンボ時の行動をショートカットボタンで指定すると大幅に上がる。初期値は概ね0だが、ストーリー上特別な関係である一部のキャラクター間では最初から一定の数値が設定されている。数値の高低がストーリーに影響を及ぼすことは全くない。
- 移動
- 移動はワールドマップ上に点在する町やダンジョンを選び内部に入るというマップ移動形式で、ロマンシング サ・ガ以降のサガシリーズと似ている。
- グレイヴヤード
- 主人公であるウルの心の中に存在する世界。ヤドリギの呪いを受けてから、内部は大幅に様変わりした。ソウルエナジーを貯め新たなフュージョンモンスターを手に入れる事ができる。フュージョンモンスターの他、ウルと深く関わりのある人の魂も集う。直訳すると墓場。
- コンボ
- 連携状態を組んだキャラクターの内の1人がジャッジメントリングに成功して敵を攻撃すると、直後に○・×・△・□のいずれかが描かれたコンボリングが現れる。その間に対応するボタンを押せればコンボが成立し、連携状態だった別のキャラクターが、行動順に関わらず続けて行動できる。殆どの攻撃手段にヒット数とヒット属性が設定されており、コンボ時にはヒット数に応じてダメージ量が増加、攻撃が繋がるかどうかはヒット属性や対象の重量に左右される。チェーン属性の攻撃による硬化中に味方が行動した場合や、行動後の立ち位置によっては参加人数を上回るコンボも行える。
- ジャッジメントリング
- 戦闘における殆どの行動の成否を、ジャッジメントリングで判定する。ジャッジメントリングの形状は、リングと呼ばれる円盤上に、ヒットエリアやストライクエリア、ステップエリアと呼ばれる色付きの扇形のエリアが一定数存在する。リングの中心から円周へ伸びるバーと呼ばれる一本の線が、時計回りに一周する間にコントローラーの○ボタンをエリア内で押せれば行動は成功、ストライクエリアで止められれば大成功、エリア外でバーを止めたり、エリアを過ぎるまでにバーを止められなかったりした場合には失敗となる。ジャッジメントリングは、福引や一部のイベント、ショップでの値切りなどの成否判定にも使用される。
- スコア
- それまでのプレイ内容の戦闘回数、気絶回数、逃走回数、ジャッジメントリングの成功率やパーフェクト(1回のリング内の全てのストライクエリアでバーを止めることが条件)率、今までの移動距離などの細かいデータが本編開始直後から累積され、各種データとそれに対する評価、それらを総合したランキングや周回ごとの差などが閲覧できる。ジャッジメントリングの成功率とパーフェクト率が一定以上でなければ手に入らないアイテムもある。
- 戦闘
- 戦闘は敵・味方の区別なく、個別のAGI(敏捷性)順に行動順の回ってくるターン制・コマンド式戦闘である。バトルメンバーにはパーティーの8人中最大4人を選ぶ。連携の導入により隊列の概念はなくなった。
- 属性
- 全てのモンスターと味方キャラクターと攻撃手段、及び一部のサブキャラクターには、地・水・火・風・光・闇・無の7つの属性が設定されている。火と水、風と地、光と闇はそれぞれ相反し、反対属性の攻撃を受けるとより多くのダメージを受ける。但し通常攻撃は無属性であるため、反対の属性を持つ敵に通常攻撃を行っても、ダメージの値は他の属性のキャラクターが行った場合と変わらない。
- バトルボーナス
- 特定の条件を満たして戦闘に勝利すると、アイテム、お金等様々なボーナスが得られる。ボーナスの内容は、敵パーティーの構成と条件により固定。
- ピットファイト
- ソロモン王の従者を名乗る女性、サラより課される試練。様々な条件下でサラが召喚したモンスターと戦い、条件をクリアすると賞品が貰える。
- 福引
- ジャッジメントリングを利用したサブイベント。世界福引協会の会員に話しかけると、アイテムの福引券と引き換えに挑戦できる。バーは止めない限り永遠にリング上を回転する。エリア内でバーを止めれば対応する賞品が貰えるが、失敗しても参加賞としてティッシュが貰える。但し史実では、物語の舞台である1915年にもやはりティッシュペーパーは存在しない。
- フュージョン
- パーティーメンバー中ではウル及び蔵人が使える能力。ウルの場合、フュージョンモンスターと呼ばれる魔物の魂と融合してその姿に変身することで能力値が上昇、属性も変わり、その魔物の持つ特技が使えるようになる。フュージョン中はターン当たりのSP減少量が増える。シャドウハーツの世界には、その手段や融合対象が違う融合能力者は複数いてハーモニクサーと呼ばれ、システム上はほぼ同じように処理される。蔵人の降魔化身術も同様の能力である。
- 紋章魔法
- ソロモン王が封じた72柱の悪魔に対応する紋章を装備することで、狼のブランカを含めて誰でも悪魔の力を使役し、魔法を使用できるようになる。ハーモニクサーであるウルと蔵人は紋章を装備できない。
- リングカスタム
- 戦闘時のジャッジメントリングを大幅にカスタマイズできるようになった。難易度や攻撃威力の調整の他、リングアイテムを使用することで通常攻撃の回数やエリアの幅を増やしたり、追加効果を加えたりできる。
- 連携
- 戦闘時、味方同士の距離が一定以下であると連携状態となり、コンボを試みることが出来る。行動ターンが回ってきた際に別のキャラクターの近くへ移動し待機する他、何らかの行動や敵の攻撃を受けた結果偶然キャラクター間の立ち位置が近付いたり、ウルが体の大きなフュージョンモンスターにフュージョンすることでも連携状態となることがある(蔵人の降魔化身術では不可能)。連携時に耐える防御をしていると、敵に攻撃されてもSPの減少と引き換えに立ち位置を維持できる。
- 連携魔法
- コンボが4人(一部のイベント時ではパーティー人数の違いにより3人)まで繋がると、最後の4人目が使用できる強力な魔法。使用できる種類はコンボに参加したキャラクターの属性に左右される。紋章を装備できないウルと蔵人の魔法使用時の掛け声が聞けるのは、連携魔法使用時のみ。
[編集] 登場人物
[編集] パーティメンバー
キャラクターの名前を変更することは出来ない。共通キャラクターの名前を変更している前作のセーブデータを読み込んでも、前作で付けていた名前に変わることもない。
- ウルムナフ・ボルテ・ヒュウガ (声優:高橋広樹)
- 通称ウル。前作より続投の主人公。25歳。O型。
- 特技は「世界を救うこと」。「神殺しの男」とも呼ばれる。前作のバッドエンディング(アリスの死亡)の後、彼女の母の墓所があるスイスのチューリッヒに彼女を埋葬する。その後はアリスの親類であるゼペットと旅をし、ドンレミ村に落ち着く事となる。第一次世界大戦の戦火から村を守るべく、たびたびそのフュージョンの能力を使いドイツ軍を蹴散らしていたため、ドイツ軍からは「ドンレミの黒い悪魔」と恐れられる。なお、彼が宿している最強の破壊神・アモンの魂は、前作の宿敵であるアルバートから受け継いだものである。サピエンテス・グラディオがドンレミ村を襲撃した際、ニコルに聖なるヤドリギの呪詛をかけられ、フュージョンの能力の大半を封印されてしまう。独特な台詞の言い回しは相変わらずだが、アリスを失っているためか少々影を帯びたような印象に変わっている。ディレクターズカット版では最強の武器が「熊猫くん河童くん」であり、最強の攻撃力を誇りながら軽快なコントでみんなを和ませてくれる、二人組(?)のパペットである(ただしウルはこの武器を着けて戦うことを嫌がっていた)。
- カレン・ケーニッヒ (声優:長沢美樹)
- 可憐なヒロイン。ドイツ帝国の陸軍少尉。25歳。A型。
- 薔薇貴族と呼ばれる一族の末裔。没落の一途をたどる一族を立て直さんがため、ドイツ軍に入隊した。普段は、落ち着いていて割りとしっかりした性格だが、酒が入ると性格が豹変し、おまけに絡み酒。ウルにだんだんと惹かれていくが、最終ダンジョンでの彼女の願いが全ての物語の発端となる。ちなみに、着ている小さめの服はウルが見立てたコーネリアのお下がり。
- ブランカ (声優:池田秀一)
- フランスのドンレミ村出身の白狼。自称「つむじ風のブランカ」。2歳。
- ジャンヌの父親が子供だったブランカをつれてきたらしい。人間並みに賢く、カレン曰く「ウルよりも利口」。声が付くのはサブイベントのウルフバウトの時のみで、声優の池田氏にちなんでガンダムのパロディが多数存在する。ジャンヌや芳子に対する態度から、一部ではロリコンではないかとの声も。名前の英字表記のBlancはフランス語で白の意。但し発音はブラン (/blɑ̃/) となる。
- ゼペット (声優:糸博)
- フランス出身の人形使い。60歳以上。AB型。
- 前作のヒロインであるアリスの母方の義理の伯父。名前は通称で、ピノッキオの冒険のピノッキオの製作者の名から。人形の名前「コーネリア」は死んだ娘の名前である。その昔は名のある芸人だったが今では劇場に立つことも無く、半隠居生活を楽しんでいるようである。
- ヨアヒム・ヴァレンティーナ (声優:西村朋紘)
- 前作のキースの兄である吸血鬼。400歳以上。B型。
- 正義の味方「グラン・パピヨン」に変身する。「~だっち」「~だら」など特徴的なしゃべり方をする。また吸血鬼としての体質ゆえか、金色のコウモリになったり、透明人間になったりする。キースのいびきが原因で始めた兄弟げんかで、先祖代々伝わる「魔剣ティルピング」(前作でのキースの最強武器)をはずみでへし折ってしまい、絶叫するキースから逃げるようにして城を飛び出した。プロレスの開祖と言われる人物の弟子であり、自慢のプロレス技と、その辺から拾ってくる武器(はじめは角材だったがついには地球外からやってきた宇宙船まで)を駆使して戦う。
- 前作では「黄金のコウモリ」として登場しているため、初登場シーンでウルとは面識があるような台詞を残している。
- ルチア (声優:小山裕香)
- イタリア王国フィレンツェ出身の占い師にして踊り子。28歳。B型。
- 間延びした喋り方が特徴。自慢の占いとその妖艶な踊りで、世の男たちをとりこにしてきた。ブリっ子じみているが、案外切れ者だったりする。ベロニカの妹弟子にあたる。
- アナスタシア (声優:今井由香)
- ロシア帝国第四皇女。14歳。
- 怪僧ラスプーチンの言いなりで民心を失いつつある家族と祖国のゆくえを憂え、ラスプーチンの陰謀を暴こうと孤軍奮闘するが、逆に彼に命を狙われたところをウル一行に救われる。特技は盗撮。一国の皇女なのだが、その言動は結構過激。弟のアレクセイ皇太子のことを心配する姉らしい一面も。蔵人に一目ぼれしており、彼の前では態度を豹変させ、「様」付けで彼を呼ぶ。サブイベント次第では蔵人の許婚になる。
- 犬神蔵人 (いぬがみ くらんど・声優:下野紘)
- ウルの父方の従兄弟であり無外流を修めた剣士。17歳。
- 川島浪速とその娘芳子の護衛を務める。日向の一族の血を引いているため、「降魔化身術(ごうまけしんじゅつ)」を使うことができる。ウル一行のなかで、数少ない常識人である。端正な顔立ちの美少年だが、最強防具はふんどしという、なかなか男の渋みを漂わせるツワモノ。従える降魔(フュージョンモンスター)は「月黄泉(つくよみ)」と「狩天童子(しゅてんどうじ)」。姓及び出身地の犬神の里の地名は平井和正の小説『ウルフガイ』シリーズから。容姿は声優が同じ『ラーゼフォン』の主人公神名綾人に、月黄泉はロボットのラーゼフォンにそっくり。特技が書道なのは同名の剣豪、丸目蔵人から。
[編集] サブキャラクター
- ロジャー・ベーコン(声優:我修院達也)
- イギリスのウェールズ地方に住む700年を生きる魔術師。ウル曰くへんな生き物。自称「永遠のスターチルドレン」。ゲーム開始直後、サピエンテス・グラディオに誘拐される。ウルとは切っても切れないでこぼこコンビ。また、スタッフの遊び心か、彼にのみ名前決定画面が用意されている。(この後にウルから「このためだけに作るのは大変なんだから」とつっこまれる。)
- アリス・エリオット(声優:沢口千恵)
- 前作でウルに代わって呪いをかけられ死亡した(BADエンド)、ウルの最愛の女性でゼペットの義理の姪。死した後もウルの心の奥に宿り、その深い愛情でウルを暖かく包み込んでいた。ヤドリギの呪いでもウルと彼女を繋ぐ愛を消すことはかなわなかった。なお物語の終盤でウルとアリスが対話する場面が、廉価版のディレクターズカットではCGムービーに修正されている。
- ニコラス・コンラド(声優:子安武人)
- 通称ニコル。秘密結社「サピエンテス・グラディオ(剣を取る賢者)」の修道騎士。ヴァチカンから派遣されたエクソシストを装い、ドイツ帝国陸軍に接触し、ウルに「聖なるヤドリギ」の呪詛を与える手駒にさせた。堕天使・アスタロトと魂の契約を結んでいる。ゲーム中盤、カレンの夢の中に登場し夢の中でカレンに告白するがあっさりと振られてしまう。アナスタシアとは異母兄妹にあたるが、その事を知る者は少ない。発表当時は彼が主人公と思われていた。
- ベロニカ・ベラ(声優:園崎未恵)
- サピエンテス・グラディオの魔法戦士。性格と容姿はSMの女王そのもので、拷問が趣味という危ない女性。ラスプーチンの愛人であり、肉体関係を持つ。ゲーム序盤でパーティメンバーのうち一人が彼女に拷問されるイベントは見所の一つである。一度惚れた男には最期まで忠誠を尽くす一途さもある。
- レニ・カーティス(声優:中村大樹)
- サピエンテス・グラディオの暗殺部隊「鉄の爪」の隊長。筋肉隆々でスキンヘッドの大男。秘密結社の幹部でありながら、根は正直者のお人好しで、任務中以外は地下鉄で老婆に席を譲ったり、チンピラに絡まれている人を助けるなど、紳士的である。暗算が得意だったり、若い頃に着ていた服をほつれひとつ無く取っておくなど意外に几帳面。
- グレゴリー・ラスプーチン(声優:大友龍三郎)
- サピエンテス・グラディオを統括する怪僧。モデルはいうまでも無く、帝政ロシア末期の皇室で暗躍した怪僧、ラスプーチン。ロシア皇家に付け入り国を乗っ取り、そこを拠点に世界を手中に収めようと企む。魔神・アスモデウスと魂の契約を結んでおり、その力が作り出す強力なバリアーは破壊神・アモンと堕天使・アスタロトにしか破ることができない。
- アルバート・サイモン(声優:郷里大輔)
- 前作の宿敵。1年前に神降ろしの儀式を実践し世界の再生を試みるも、降臨した神と共にウルに倒される。しかしその悪行は、弟子であるラスプーチンの暗躍を阻止すべく、友の反対を押し切って行った最終手段であったことが判明する。現在では破壊神・アモンの魂と共に、ウルの心の中に移住している。
- 加藤政二(かとう まさじ・声優:金光宣明)
- 大日本帝国海軍特佐。前作の登場人物である川島よしこの参謀であり、当時の階級は軍曹(本当ならば、彼は地質調査官だった)。帰国後、川島の隠密に加担した容疑で軍法会議にかけられたが石村外務大臣に引き取られる。以後、外交で世界各国を転々としている。前作の加藤は温和で何処となく頼りなさげな人柄だったが、上海での一件から寡黙な男に一変し、ニコルとエミグレ文書の取引をしたりと不審な行動を示すようになった。前作から出てるにも関わらず、今作は『帝都物語』の魔人加藤にやたらと似ている。
- グラン・ガマ(声優:千葉繁)
- プロレスの開祖といわれる人物で、ヨアヒムの師匠。世界各地に特設リングをつくり、プロレスを広めている。ゲーム中で、彼に一対一で勝つ事でヨアヒムは新たな技を習得できる。また、「漢祭(おとこまつり)」(肉体と精神を極限まで試される究極の試練)の現チャンピオン「グラン・はてな」としての顔も持つ。手にしている武器は前作の悪役だったジャックにそっくりな海賊人形(?)である。ちなみにこの武器は十数年後なぜか弟子のヨアヒムが所持している。師弟ともども異常なテンションで、毎度毎度熱いやりとりを披露してくれる。
- ジャンヌ
- ドンレミ村に暮らす少女。ブランカの名付け親であり母親と二人で暮らしている。サピエンテス・グラディオが村を襲撃した際、人質となってしまう。その後死亡(直接的な場面があるわけではないが、その後のストーリー展開から)してしまったらしく、以後はウルの心の中で、ヤドリギの呪いに苦しみ、葛藤する彼を見守っている。ドンレミ村はジャンヌ・ダルクの生誕地でもある。
- ピエール・マジメル
- マジメル兄弟の双子の兄。腕のいい仕立て屋であり、ゼペットの旧友。兄弟そろっておネエ口調のおかまで、かなりの気分屋。コーネリアの衣装(衣装によってコーネリアの特性が変化する)を仕立ててくれるが、それにはビルダーカード(マッチョな男性の裸体が描かれた希少なカード)を渡さなくてはならない。
- ジェラール・マジメル
- マジメル兄弟の双子の弟。すさまじい商売人根性で、ダンジョンの奥底まで兄と一緒に愛車で乗りつけては、ウルたちに道具を売りつける。設定では二人とも50歳のおじさんであるが、どう見ても立ち居振る舞いはおばさん。
- エドガー
- ロシア皇室御用達(主にアナスタシア)の時計職人。アナスタシアが幼い頃から彼女の遊び道具を作ってきたため、彼女には孫に対するような愛情を向けている。が、彼女のおてんば気質から気苦労も絶えない。アナスタシアのためについつい面倒ごとを引き受けてしまうのは、彼の哀しき性か。実はかなりのマニアで特定のアイテムを持って彼を訪ねるとそのアイテムを徹底的にねだってくる。また、彼の製作と思われるカメラを次回作の主人公が使用している。
- カルラ
- イタリアで占いの館を経営する元美人占い師兼踊り子。ルチアとベロニカの師匠でもある。優れたマネージメントでルチアの占いを支えている。政府高官や大金持ちに対しても顔色ひとつ変えず物をいい、金をふんだくる肝っ玉の太い人だが昔は美人だった。
- リングの魂
- ひとつにつき一回、攻撃回数を増やすリングアイテムをウルたちに渡す精霊。はじめこそ神秘的な雰囲気を漂わせ、口調も威厳あるものだったが、ウルに会うたびに徐々に本性が割れていき(おそらくウルの所為)一度は険悪な仲になるも最終的にはウルとの友情が芽生えた。実は妻子もちで、奥さんの名前は「雅(みやび)」、娘は「亜弥(あや)」という。娘は続編シャドウハーツ・フロム・ザ・ニューワールドにて登場する(IIではまだ0歳前後である)。かなり親バカかつ、愛妻家な様子。
- 川島浪速(かわしま なにわ)
- 元大陸浪人。前作で、上海にて謀殺された川島よし子の父親。ウルの父、日向甚八郎や石村外務大臣の師でもある。その昔は、政治的にも強い発言力を持っていたが娘の死を機に権力闘争からは身を引いている。今では、清王朝の息女を養子に取り、帝都で静かに祖国の行く末を見守っている(結果的に、それが川島よし子を謀殺させることとなる)。強さや優しさ、豪快さなどを併せ持つ人物。
- 川島芳子(かわしま よしこ)
- もう一人の川島よしこ。滅亡した清王朝の元第十四王女。今は、川島浪速に引き取られ、帝都で暮らしている。実は、福引会員(現在の福引協会会長であるキースがスカウトしたらしい)。後の東洋のマタ・ハリ。
- 犬神咲(いぬがみ さき・声優:田中敦子)
- 現犬神家頭首で蔵人の母(未亡人)。ウルの父、日向大佐の実の妹である。犬神家に嫁いで、二十数年にもなるはずなのだが、いまだ子持ちとは思えぬほどの美貌の持ち主。割と気さくな性格。日向の血を引くため、彼女も降魔化身術が使える。
- 日向甚八郎(ひゅうが じんぱちろう・声優:田中秀幸)
- ウルの父親。王道の侠客。息子と同様、降魔化身術の使い手。本作では若干影を潜める形で登場するが、息子との間で結ばれた絆は健在。前作に引き続き最強の裏ボス(天凱凰)としてウルに一騎打ちの勝負を仕掛けてくる。顔が前作と比べて若くなっており、ウルとそっくりになった。
[編集] 登場する地名
[編集] 欧州編
[編集] 日本編
[編集] フュージョンモンスター
- 土属性
-
名前 特技 ヴァスティタス シールド、クラッグ ソルム スタンド、ソーン ガウディオン アークシールド、ハウリング、ストライク
- 水属性
-
名前 特技 アムニス ミラージュ、スプラッシュ マーレ キュアプラス、アイシクル ペネフィキウム アークミラージュ、キュアオール、ヘイルレイン
- 火属性
-
名前 特技 キャロル レイジ、ブレイズ バルバリア エナジーチャージ、マグナード ファイデス アークレイジ、フレイムヘル、インフェルノ
- 風属性
-
名前 特技 マラキア ゲイル、シューター グラーノ アークヒール、スラッシュ リベルティス アークゲイル、ギャザリング、ストーム
- 光属性
-
名前 特技 ラディウス バリヤー、ヘヴン ピュエラ レイズアップ、ノーヴァ ミセラティー アークバリヤー、リザレクション、パルス
- 闇属性
-
名前 特技 ノクス サージ、ヘルサイズ オクレシス マインドアサルト、ダークロア ソムニオン アークサージ、ディレイ、タナトス
[編集] 無属性
- アモン
- アスモデウスやアスタロトと肩を並べる魔界の王。最強の破壊神と称され、破壊の魅力に惑わされない強い意志を持つ者にしか力を与えない。 鋼鉄のような漆黒の肌と巨大な翼手目の翼が特徴。
- ネオ・アモン
- アルバートにより禁断の力を解放されたアモン。一度融合者が使い方を誤ればこの世の全てを消失させるだけの力を持つ最強の悪魔。アモンよりも一回り大きく、赤と黄色の模様がある。
-
名前 特技 ネオ・アモン くらえっ悪魔光線、魂と肉体の再生、これで終わりだ!、まだまだーっ!、消えろ生ゴミ!
- 天凱凰(てんがいおう)
- 前作よりウルの心の奥に眠っていた古神(いにしえがみ)。ウルの魂の共鳴によってこの世に再臨した。創造と破壊の力を共有し、全ての思いを可能にする最強の力。ウルの原型に刺青と四枚の黒い翼を生やしたような姿。
-
名前 効果 天凱凰 みんなのために…、明日のために…、あの子のために!
[編集] スタッフ
[編集] 関連商品
- 「SHADOW HEARTS II Original Soundtracks」 - サウンドトラックCD