かもしか (列車)
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かもしかとは東日本旅客鉄道が秋田駅~青森駅間を奥羽本線経由で運転する特急列車である。
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[編集] 運行概要
秋田駅で秋田新幹線に接続し、秋田県北部、青森県津軽地方とを結ぶ特急列車である。列車の愛称は沿線近隣にある白神山地に生息するカモシカから付与された。
2008年現在、3往復が運行されている。なおこの区間においてはいなほ、あけぼの、日本海も運行されており、補完的役割もしている。
豪雪による奥羽線内の除雪やポイント凍結により、冬場には慢性的な運休や遅れが発生している。運休する際は列車配備の関係で往復で運休となることも多い。
[編集] 使用車両
- 全車両禁煙
秋田← | →青森 | ||||
1 指× |
自× |
2 自× |
3 指× |
- 583系電車(秋田車両センター所属)
- 全車両禁煙
秋田← | →青森 | ||||||
1 指× |
2 指× |
3 指× |
4 自× |
5 自× |
6 自× |
- 白枠=普通車 指=指定席 ×=禁煙席
- 2003・2004年に583系で運転された際は秋田車両センター所属の9両編成で運転されたが、老朽化が激しく2005年以降は繁忙期も運用に就いていなかった。2007年・2008年は2年連続で1月1日に2・3号が583系で運転された。これは上野~青森間運転の臨時特急「ふるさとゴロンと」で使用した編成が青森車両センターに駐泊する期間の間合いを利用したものである。2007年は仙台車両センター所属車両が使用されたが、これは秋田車両センター所属編成が全般検査に入っていて使用できなかったためである。
[編集] 担当車掌区
[編集] 停車駅
- 「たざわ」時代
- 1997年~2002年
- 秋田駅 - 八郎潟駅 - (森岳駅) - 東能代駅 - 二ツ井駅 - 鷹ノ巣駅 - (早口駅) - 大館駅 - (碇ヶ関駅) - 大鰐温泉駅 - 弘前駅 - 青森駅
- 2002年~現在
[編集] 車内販売
1・3・4・6号の秋田~青森間で車内販売がある(NRE秋田営業支店担当)。
[編集] 沿革
冒頭にある通り、列車名としては以下の3例がある。現行のかもしかは3代目(国鉄・JRのみでは2代目)となる。
- 1959年より1965年まで日本国有鉄道ではなく、近畿日本鉄道(近鉄)が大阪阿部野橋駅~吉野駅間を南大阪線・吉野線経由で運行した快速列車・特別急行列車。1965年に南大阪線・吉野線で定期の有料特急列車(いわゆる「吉野特急」)の運行により列車名がなくなった。→近鉄特急史を参照されたい。
- 1986年より1988年まで松本駅~長野駅間を篠ノ井線経由で運転していた急行列車。1988年に同区間を運行する快速列車化し同区間を運行する快速列車「みすず」に統合された。→みすず (列車)を参照のこと。
[編集] 秋田対青森運行速達列車の沿革
- いわゆる日本海縦貫線の末端区間であるので、奥羽本線秋田駅~青森駅間の列車がこの区間の主体となる。
- 1960年:秋田駅~青森駅~八戸線鮫駅間の準急列車「白鳥」の運転開始。
- 1961年:「白鳥」の名称を大阪駅~青森駅間運転の特別急行列車の名称に変更。この際に、青森駅で系統分離を行い、秋田駅~青森駅間に「岩木」の名称を与えられる。
- 1965年:「岩木」、仙台駅~青森駅間運行の急行列車「むつ」に統合。「むつ」仙台駅~青森駅~秋田駅間運行の列車となる。
- 1968年:「むつ」運転区間を秋田駅~青森駅間とする。
- 1972年10月1日:「むつ」2往復に増発。
- 1982年11月15日:「むつ」1往復増発。3往復で運行。
- 1985年3月14日:「むつ」1往復を特急列車に格上げ。2往復は盛岡駅~秋田駅間運転のエル特急「たざわ」を青森駅まで延長する形で統合される。
- 1986年:「たざわ」1往復を青森駅まで延長したことから、「むつ」廃止。「むつ」の愛称は定期特急としては1年8ヶ月で消滅した。また、秋田駅~花輪線陸中花輪駅間を運行する急行「よねしろ」が運行開始。
- 元々「よねしろ」の名称は1985年まで花輪線で秋田駅~盛岡駅間を運転していた急行列車の名称であった。なお、秋田駅~大館駅間のみ急行として運転していた(こちらも参照のこと)。
- 1988年:「たざわ」、東能代駅発着列車を1往復設定。
- 1993年:「たざわ」1往復青森駅乗り入れを終了し、東能代駅発着を大館駅まで延長(後に快速列車へ格下げ)。また、秋田駅・大館駅・弘前駅~青森駅間を奥羽本線経由で運転する快速列車「いわき」の運転開始。
- 1996年3月30日:秋田新幹線建設工事に伴いエル特急「たざわ」の秋田新幹線建設工事区間を運休し、秋田駅~青森駅間を運行する特急列車に変更。2往復のみの運行となる。
- 1997年3月22日:秋田新幹線開業に伴い「かもしか」の名称で運転開始。「たざわ」のダイヤを踏襲する。
- 1999年12月4日:「かもしか」の自由席車両が3号車(禁煙車)から1号車の半室(禁煙車)と2号車(喫煙車)になる。
- 2001年3月3日:特急「白鳥」の廃止により、青森駅~新潟駅を運転していた「いなほ」の運行時間帯を従来「白鳥」として運転された列車のみとする。また、従来「いなほ」として運行されていた列車の秋田駅以北を分離、「かもしか」は3往復体制化する。
- 2002年12月1日:「よねしろ」快速列車に格下げ、名称廃止。また、「いわき」の名称も廃止。「かもしか」の全列車が碇ヶ関駅に停車、同時に1往復停車していた早口駅は全列車通過となる。
- 2004年:寝台特急「あけぼの」が新潟県中越地震災害による運休となり、秋田~青森間を「かもしか91・92号」にて代替輸送を行う。運転ダイヤは「あけぼの」のダイヤを利用。ただし、車両運用の関係で一時期ディーゼル車による快速列車として運転していた。
- 2007年3月18日:健康増進法第25条により、全車両禁煙となる。