富山駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
富山駅 | |
---|---|
富山駅正面口駅前広場(2007年7月) |
|
とやま - Toyama | |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道 |
所在地 | 富山県富山市明輪町 |
電報略号 | トヤ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 3面6線 |
乗車人員 -統計年度- |
17,149人/日(降車客含まず) -2004年- |
開業年月日 | 1899年(明治32年)3月20日 |
乗入路線 2路線 | |
所属路線 | ■北陸本線 |
キロ程 | 236.0km (米原起点) |
◄呉羽(4.8km)
(6.6km)東富山►
|
|
所属路線 | ■高山本線 |
キロ程 | 225.8km (岐阜起点) |
◄西富山(3.6km)
(-km)-►
|
|
備考 | みどりの窓口 あり |
富山駅(とやまえき)は、富山県富山市明輪町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。
近接する富山地方鉄道の電鉄富山駅(でんてつとやまえき)・富山駅前電停(とやまえきまえでんてい)、富山ライトレール富山港線の富山駅北駅(とやまえききたえき)についても記述する。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 富山地方鉄道
- 富山ライトレール
- 富山港線(富山駅北駅)
[編集] 駅構造
[編集] JR西日本 富山駅
島式ホーム2面4線、単式ホーム1面1線、切欠ホーム1線の計3面6線を有する地上駅。富山港線廃止前は4面8線を有した。富山港線は7・8番のりばを使用していたが、同線が廃止された2006年3月1日より使用が中止され、ホームは解体された。3番のりばは2番・4番のりばホームの高山方を切り欠いて設置されている。かつては西3番線と呼ばれ、その後西ホームと改称 さらに3番線(3番のりば)となった。その際旧来の3番線以降は一つずつ繰り上がった。
1番のりばのそば屋裏手には富山駅交番がある。あまり目立たないところにあるが、そこには鯉の池がある。
京都・大阪方面へ行く特急「サンダーバード」、名古屋方面へ行く特急「しらさぎ」(北陸線経由)、「ひだ」の始発・終着駅となる。このほか、越後湯沢駅で上越新幹線と接続し東京まで最短で結ぶ特急「はくたか」、新潟方面へ行く特急「北越」が全て停車する。
各のりばは地下道(全のりばを連絡)と跨線橋(全のりばおよび北口を連絡)によって結ばれている。1番のりばの中央部に正面改札、跨線橋の北の突き当たりに北口改札、跨線橋の南の突き当たりに改札業務のみのとやま駅特選館(駅ビル)改札がある。富山港線が廃止された2006年3月1日から北口の仮駅舎供用前の2007年3月17日までは、地下道は全のりばおよび北口を連絡、跨線橋は全のりばを連絡していた。富山港線廃止前の2006年2月28日までは、地下道は全のりばおよび北口を連絡、跨線橋は1~6番のりばを連絡していた。
地下道や跨線橋にはのりば番号のみ記載された案内板があるが、○○方面などと明記されていないため、初めて訪れた場合、乗り換え時には非常に分かり難い。これは各のりばが方面別に厳密には分けられていないためである(例えば、北陸本線金沢方面の列車は1番、2番、4番、6番のりばに停車する)。
北口は2007年3月18日より仮駅舎を利用している。今までの北口駅舎の西隣にある。北陸新幹線の開業に伴う富山駅の連続立体交差事業の工事のためである。3階建てでミニコンビニもある。北口からホームへは地下道が連絡していたが、仮駅舎の供用開始により跨線橋が連絡することになった。
[編集] のりば
1 | ■北陸本線(上り) | 高岡・金沢・福井・敦賀・米原方面 |
---|---|---|
■北陸本線(下り) | 魚津・糸魚川・直江津方面 | |
■高山本線(上り) | 越中八尾・飛騨古川・高山方面 | |
2 | ■北陸本線(上り) | 高岡・金沢・福井・敦賀・米原方面 |
■特急「サンダーバード」 | 高岡・金沢・京都・新大阪・大阪方面 | |
■特急「しらさぎ」 | 高岡・金沢・米原・名古屋方面 | |
■特急「はくたか」・「北越」 | 高岡・金沢方面 | |
■寝台特急「日本海」・「トワイライトエクスプレス」 | 京都・大阪方面 | |
■寝台急行「きたぐに」 | 京都・大阪方面 | |
■寝台特急「北陸」 | 高岡・金沢方面 | |
■夜行急行「能登」 | 高岡・金沢方面 | |
3 | ■高山本線(上り) | 越中八尾・飛騨古川・高山方面 |
4 | ■北陸本線(上り) | 高岡・金沢・福井・敦賀・米原方面 |
■特急「しらさぎ」(一部) | 高岡・金沢・米原・名古屋方面 | |
■特急「おはようエクスプレス」 | 高岡・金沢・福井方面 | |
■北陸本線(下り) | 魚津・糸魚川・直江津方面 | |
■高山本線(上り) | 越中八尾・飛騨古川・高山方面 | |
■特急「(ワイドビュー)ひだ」 | 高山・下呂・岐阜・名古屋方面 | |
5 | ■北陸本線(下り) | 魚津・糸魚川・直江津方面 |
■特急「はくたか」 | 魚津・直江津・越後湯沢方面 | |
■特急「北越」 | 魚津・直江津・長岡・新潟方面 | |
■特急「サンダーバード」・「しらさぎ」(一部) | 魚津方面 | |
■寝台特急「日本海」・「トワイライトエクスプレス」 | 酒田・秋田・青森・札幌方面 | |
■寝台急行「きたぐに」 | 直江津・長岡・新潟方面 | |
■寝台特急「北陸」 | 直江津・長岡・高崎・大宮・上野方面 | |
6 | ■北陸本線(上り) | 高岡・金沢・福井・敦賀・米原方面 |
■特急「しらさぎ」(一部) | 高岡・金沢・米原・名古屋方面 | |
■北陸本線(下り) | 魚津・糸魚川・直江津方面 | |
■夜行急行「能登」 | 直江津・長岡・高崎・大宮・上野方面 |
[編集] 富山地方鉄道 電鉄富山駅
電鉄富山駅 | |
---|---|
電鉄富山駅ホーム |
|
でんてつとやま - Dentetsu-Toyama | |
◄- (-km)
(1.6km) 稲荷町►
|
|
所属事業者 | 富山地方鉄道 |
所属路線 | ■本線 (■不二越線、■上滝線も発着)* |
キロ程 | 0.0km(電鉄富山起点) |
所在地 | 富山県富山市明輪町 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 3面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
6,328人/日 -2004年- |
開業年月日 | 1931年(昭和6年)10月3日 |
電鉄富山駅はJR富山駅の正面口前広場に面している。乗り換えは一旦駅舎の外に出る必要がある。当駅の列車とJRの相互の乗換えには3~5分要する。駅名は、富山地方鉄道の前身にあたる富山電気鉄道時代の駅名をそのまま引き継いでいる。
櫛形ホーム3面4線の地上駅で、改札口はJR富山駅側の1つだけである。2007年8月20日現在、終日駅員が配置されている。駅舎の上は駅ビル「エスタ」になっている。
なおJR富山駅1番のりばから富山地方鉄道本線への渡り線(交直変換のデッドセクション付き)があり、JRからの特急の直通列車(「スーパー雷鳥立山」・「サンダーバード宇奈月」などの列車名で、いずれも臨時列車扱いで付属編成が対象)が入線したほか、かつては475系電車を使った急行「立山」や名鉄車両のディーゼル特急「北アルプス」も入線したことがある。しかし現在この渡り線を利用した列車は設定されていないが時々測定用車両がJRより入線することがある。かつては国鉄北陸本線側のホーム壁面からJR富山駅1番のりば東富山駅寄りへの連絡通路が存在し、国鉄・JRからの乗り入れ列車に乗車する際はこの通路を使い富山駅1番乗り場を利用した。現在は閉鎖されている
[編集] のりば
1 - 4 | ■本線 | 上市・中滑川・電鉄魚津 電鉄黒部・宇奈月温泉方面 |
---|---|---|
特急「うなづき」 | 宇奈月温泉方面 | |
■立山線 | 岩峅寺・千垣・立山方面 | |
■不二越線・上滝線 | 南富山・上滝・大川寺方面 |
[編集] 駅ビル
電鉄富山駅の駅ビルは「ESTA」という名称である。富山地鉄ホテルや飲食店などが入居し、地下はスーパーマーケット『ハイトマト』が入居している。1987年(昭和62年)12月5日にオープンした。
[編集] 富山地方鉄道 富山駅前電停
富山駅前電停は、JR富山駅正面口前の富山県道22号富山停車場線上にある富山地方鉄道富山市内軌道線の停留場。相対式ホーム2面2線の地上駅である。一部列車はここで折り返すため、交換ポイントもある。南富山駅前方面のホームは降車用と乗車用で停車位置を分けている。
[編集] 富山ライトレール 富山駅北駅
富山駅北駅 | |
---|---|
富山駅北駅 |
|
とやまえききた - Toyamaekikita | |
◄- (-km)
(0.4km) インテック本社前►
|
|
所属事業者 | 富山ライトレール |
所属路線 | ■富山港線 |
キロ程 | 0.0km(富山駅北起点) |
所在地 | 富山県富山市牛島町24-3 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
開業年月日 | 2006年(平成18年)4月29日 |
富山駅北駅は、JR富山駅北口の正面に位置する。頭端式ホームの起点駅で、東側にある単式ホームと中央にある島式ホームとで構成された2面2線である。そのため上り列車の到着直後に下り列車を発車させることが可能である。
単式ホームは降車専用で番線の表記はなく、また島式ホームは東側が1番線で西側が2番線である。2番線は平日朝ラッシュ時のみ使用される。駅正面口とのアクセスは地下通路を利用するが、この出入り口は当駅に隣接している。
1 - 2 | ■富山港線 | 越中中島・城川原・蓮町・岩瀬浜方面 |
---|
[編集] 利用状況
- JR西日本 乗車人員 : 17,149人/日(2004年度)[要出典]
- 富山地方鉄道 乗降人員 : 6,328人/日(2004年度)[要出典]
- 富山地方鉄道市内軌道線 乗降人員 : 約4,000人/日[要出典]
[編集] 駅周辺
南口は第二次世界大戦後、富山の表玄関として発展してきた。北口は長い間「駅裏」と呼ばれていたが、近年の再開発により、新しい富山の玄関として整備された。
[編集] 正面口
[編集] 北口
- 富山市芸術文化ホール(オーバード・ホール)、アーバンプレイス
- 北陸電力本社ビル
- タワー111(インテックビル)インテック本社
- 北日本放送
- とやま自遊館
- ボルファート富山
- カナルパークホテル
- 富岩運河環水公園
- 中央予備校富山校
- 富山コンピュータ専門学校、富山建築・デザイン専門学校
- 龍谷富山高等学校
[編集] バス路線
正面口にバスターミナルがあり、富山地方鉄道(地鉄バス)が周辺各地への路線バスを運行させている。また、富山空港へ直通するバスがある。ただし、北口を経由するバス路線もある。
[編集] 高速バス路線
正面口のバスターミナルから高速バスが出ている。
- 金沢・富山~東京(ドリーム金沢号):西日本ジェイアールバス・ジェイアールバス関東
- 富山~池袋:富山地方鉄道・西武バス
- 金沢・富山~渋川・さいたま新都心・新宿・市ヶ谷・赤坂:日本中央バス
- 大阪・京都・金沢・富山~群馬県内・足利・佐野:日本中央バス
- 富山・金沢~京都・大阪(北陸道昼特急大阪号・北陸ドリーム大阪号):西日本ジェイアールバス
- 富山~京都・大阪:富山地方鉄道・阪急バス
- 富山~新潟:富山地方鉄道・新潟交通
- 富山~金沢:富山地方鉄道・北鉄金沢中央バス
- 富山~名古屋(東海北陸道高速バス):富山地方鉄道・名鉄バス
- 金沢・富山~名古屋(北陸ドリーム名古屋号):西日本ジェイアールバス・ジェイアール東海バス
- 富山~仙台:富山地方鉄道
JRバス単独の路線もターミナル内の地鉄バスの高速バス乗り場を共用しているが、日本中央バスはターミナルに乗り入れない。
[編集] 歴史
- 富山駅・富山駅北駅
- 1899年(明治32年)3月20日 - 国有鉄道の富山駅(一般駅)が開業。当時は神通川西岸の富山市田刈屋にあった。
- 1908年(明治41年)11月16日 - 魚津駅への延伸に伴い現所在地に移転。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定、北陸本線所属駅となる。
- 1927年(昭和2年)9月1日 - 飛越線(後の高山本線)が越中八尾駅まで開業。
- 1927年(昭和2年)12月15日 - 富岩鉄道の富山駅が開業。当時は貨物中継のみ。
- 1928年(昭和3年)7月11日 - 富岩鉄道の駅が旅客営業開始。
- 1938年(昭和13年)8月24日 - 富山市営鉄道運河線(貨物線)が奥田駅まで開業。
- 1941年(昭和16年)12月1日 - 富岩鉄道線・富山市営鉄道運河線を富山電気鉄道(後の富山地方鉄道)が譲受、同社の富岩線となる。
- 1943年(昭和18年)6月1日 - 富山地方鉄道富岩線が国有化、国有鉄道富山港線となる。
- 1953年(昭和28年)11月1日 - 国鉄富山駅ビル完成。まると百貨店(後の富山ステーションデパート、現在のとやま駅特選館)開業。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 奥田駅への富山港線貨物支線が廃止。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅となる。
- 1987年(昭和62年)9月12日 - 富山ターミナルビル「マリエとやま」開業。
- 1988年(昭和63年)7月 - 駅舎外壁を改修。
- 1990年(平成2年)3月10日 - 富山貨物駅に貨物駅の業務を移管、JR貨物の駅(当駅での貨物の取扱)が廃止。駅正面口西にコンテナホームなどの貨物荷役設備があった。
- 2005年(平成17年)10月6日 - 北陸新幹線着工に伴う高架化工事開始。
- 2006年(平成18年)3月1日 - 富山港線がJR線としての営業を終了。
- 2006年(平成18年)4月29日 - 富山ライトレールの富山駅北駅開業。
- 電鉄富山駅
[編集] 高架化工事
北陸新幹線関連工事に合わせ、富山駅周辺1.8km連続立体交差化事業が行われる。JR在来線を一旦北側に移設し、高架化する工事が2005年10月6日に開始した。合わせて、富山地方鉄道の電鉄富山駅を含む1.0kmも高架化する。なお、新幹線ホームは2面4線が在来線ホームの南側(駅正面側)に建設され、在来線ホームが2面5線、電鉄富山駅ホームが2面3線となる予定である。また、現在富山駅構内と富山地方鉄道線を結んでいる渡り線は高架化後も新たに敷設され、存続の方向で検討されている。
駅高架化と同時に行われる駅周辺の整備工事によって南北連絡道路を建設、富山ライトレールと現在の富山地方鉄道富山市内軌道線を連結し、直通運転する計画である。また、先述の渡り線を活用し、北陸本線などの在来線と富山地方鉄道で再び相互乗り入れする案もある。
[編集] 隣の駅
- 富山地方鉄道
- ■本線
- ■不二越・上滝線
- 普通
- 電鉄富山駅 - 稲荷町駅
- 普通
- 富山市内軌道線
- 富山ライトレール
- ■富山港線
-
- 富山駅北駅 - インテック本社前駅
-
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
|
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|