鳥居みゆき
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鳥居みゆき | |||
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事務所: | サンミュージック企画 | ||
国籍: | 日本 | ||
出身地: | 秋田県 | ||
生年月日: | 1981年3月18日(27歳) | ||
活動時期: | 2000年 - |
鳥居みゆき(とりい みゆき、1981年3月18日 - 、本名は姓は既婚者のため不明(旧姓は芸名と同じ鳥居)、名は美由貴(読みは同じ))は、秋田県出身(埼玉県育ち)のピン芸人(お笑い芸人)。サンミュージック企画に所属し、S&D Studioと業務提携。身長170cm。血液型はO型。
目次 |
来歴
中学校では卓球部に所属していたが、ラリーが出来ない為、試合の経験は無く得点係。試合でセットカウントをめくり続け、倉庫で壁打ちの日々であった。[1]。
高校ではワープロ部に所属していたが、部員3人で2人は後輩だったのに部長ではなかった。早打ち自慢の言葉は「江東区木場」。今もワープロ愛用者だが印刷はしない[1]。
高校3年生当時まで友達が一人もおらず、友達を作りたくてお笑いを始めるが逆に遠ざけられたという[2]。そのような中でも色々話したいことや表現したいことを書き溜め、そのうちにそれを発表するために舞台に出たいと思い、18歳の時にある養成所に入る。約1年間通い、その養成所時代にライブに初出演する[3]。その養成所の講師から「ダメ出ししようがない」と言われたことがある[1]。
2001年頃に、アコムのイメージキャラクターオーディションの最終選考まで残りながらも落選したとのことで、本人もそのことを自虐ネタにすることがある(この時選ばれたのは小野真弓)。
この時期はお笑いとセクシーを活動の両輪としている。
2002年にラブ守永とコントユニット『ラモンズスクイット』を結成[4]。1月~7月頃まで活動。
同年2月、NHK「爆笑オンエアバトル」に初出場するも、197キロバトルでオンエアならず。
2008年2月、ピン芸人の頂点を決める大会、R-1ぐらんぷり2008(参加人数2731人)にて、有力候補者たちの予選敗退が続出した混戦を潜り抜け、自身初の決勝戦進出を果たし、451点で8人中6位となった。その際に、審査員のダンカンから「これからどうやって進化していくんだろう」と、希望を持った評価を受けた。
2007年春頃、年上の会社員と結婚。2008年4月、既婚者であることが本人の口から突然発表された[5]。
2008年7月28日 に行われる単独公演のチケットは発売からわずか数十秒で完売し、プラチナチケットとなった。
人物
- 先端恐怖症のため、指、特に人差し指でさされることを嫌うという設定である。
- 算盤一級の腕前で暗算が得意。
- 芸人になったきっかけはドイツ人俳優クラウス・キンスキーへの憧れと、ベテラン漫才師昭和のいるこいるが好きだったことからともいわれる。
- 高校1年からバイトで歯科助手をしていたが、そこから転身して芸人になった。なお、本人曰く歯垢を取りながら相手を勃たせることができる。
- 定期的な連載は東京スポーツの携帯サイト内のコラム「鳥居みゆきの毒デンパ」のみである。
- 好きな男性のタイプは石原伸晃で、出演番組のチェックや演説の追っかけを良くしたということである[2]。他に鳥越俊太郎、舘ひろし、中村雅俊らを好きな男性としてあげている。かつて付き合っていた彼氏にストーカー扱いされ失恋した経験がある。
- 好きな女優には、余貴美子、鈴木砂羽をあげている[6]。
- パソコン、ネット関係には疎いとされていて、いまだにワープロの文豪ミニを愛用している[7]。
- ユリオカ超特Q、サンドウィッチマンの伊達みきおと仲が良く、2007年12月にNaked Loftで行われたトークライブでは、M-1グランプリ優勝直後で多忙であるにもかかわらずシークレットゲストとして登場し、会場を沸かせた。
- 現在テレビを持っていないが、インターネットカフェには行っている。
- 極度の偏食であり、本人曰く「おせんべいのサラダ味で野菜を取っている」(サラダ味は塩味のことなのでもちろん実際には煎餅で野菜は摂取できない)とのことである[1]。
- 紅しょうがの小袋を大量に持ち歩いている。本人曰く「フリスクの代わり」。
- マサコの木下さんシリーズ(下記参照)では、いつも「ヘッドライト・テールライト」を歌っている。「エンタの神様」出演の際に披露したネタでも、初めに「わかれうた」を流し、ブリッジで「うらみ・ます」を歌っていた。また、「ラジかるッ」で「旅人のうた」を披露している。このようなことから、中島みゆきの歌を気に入っていると思われる。かつての出囃子は森田童子の「ぼくたちの失敗」である。鳥居自身もかつて、カラオケの十八番は中島みゆきと森田童子と答えている。
- 好きな漫画は美味しんぼ、BOYS BE…、ふたりエッチなどがある。他に、ジョージ秋山、杉浦茂、楳図かずおの漫画を多数持っており、本だけの部屋があるほどである。
- ビールのことを泡般若と呼ぶ。アルコールの耐性はあまりなく、酒による失敗もある。鳥居みゆきの社交辞令でハイタッチの6回目の放送でその模様が見られる。
- 愛用の香水はサムライウーマン。
- 極度の近視でめがねっ娘キャラのときもある。
- サッカー・カメルーン代表のユニフォームをパジャマとして愛用している。[8]。
芸風など
- 何かに憑りつかれたかのような鬼気迫る怪演でコントを行う。
- 一見見落とされがちだが、コント中やトーク中の言動には、巧みな言葉遊びがなされていたり、実際の物事を元ネタにしたものがあったりと、深い意味がこめられていることが多い。
- 『マサコ』のキャラクターを中心にテレビ出演する機会も増えているが、毒舌ネタ、反道徳的なネタも多いため、これらのネタについてはテレビなどのメディアではたいていの場合、放送されなかったり、大幅なカットを余儀なくされることがある。彼女のネタをまるごと見る機会は、生(ライヴ)に限られる。ネタを考える時には、部屋を暗くし、暗い曲をかけて嫌なことを思い出すなど、テンションを下げる環境を作り[3]、練習は電車の車両間の幌の中でやることもあるという[2]。
- ネタ中は基本的にいつも裸足である。
- ネタに関連した数種類の駄洒落を1つのネタの中で連発する。
- 会話がかみ合わない支離滅裂なフリートークには定評がある。まともに会話が出来るのは事務所の先輩であるカンニング竹山他数人しかいない。
- 本番前にエスタロンモカ錠などを飲んでテンションをあげているらしい。
- 多重人格という設定。鳥居みゆきは38番目の人格らしい。
- 自己紹介をする時、ご飯を食べるジェスチャーや、電話(コードレスフォン、または携帯電話)をかけるジェスチャーをする。
- ものまねのレパートリーは、中島みゆきと森田童子のほか、矢野顕子、浜崎あゆみなど。
『マサコ』として
※2007年10月ごろからは、ほとんど『マサコ』を演じている。
- 白いパジャマ姿で、手にはマラカスと包帯を巻いたテディベア(名前は多毛症)というスタイルで登場する。基本的にテディベアはネタに一切使わず、存在にも触れない。
- 設定上の趣味と特技は、立ち飲みとお通しカット、駆け込み乗車と乗り越し精算など、対になっている。
- ネタ中は目を見開き、下唇は常に軽くゆがんでいる。
- ネタの始めやブリッジに、「ヒットエンドラーン、ヒットエンドラーン」のセリフと振りを多用する。「タッチ&ゴー、タッチ&ゴー」、「キャッチ&リリース、キャッチ&リリース」などのセリフを使用するときもある。
- ブリッジの後、一定のリズムでそのコントに関連したものを題材にしたことを言う(例えばゴルフのショートコントでは、『みんなのゴルフを独り占め♪』など)。
- アニメ版ドラゴンボールのテーマ『魔訶不思議アドベンチャー!』のリズムで、上と同じくそのコントに関連したものを題材にしたことを言うときがある(例えばゴルフのショートコントでは、『手に入れろ~♪尾崎のジャンボ♪』など)。
- ショートコントのタイトルをあえて難しめのものとし、意図的に数回噛んだ挙句、スルーして別のネタに行くという流れがよくある(業務上過失致死、リサ・ステッグマイヤー、シルヴェスター・スタローンなど 当然これらがネタとして演じられることは無い)。
- ショートコントの「木下さん」シリーズは下ネタ的要素が強く、刃物を連想させる仕草などのオチも放送上危険なため、地上波での完全なネタはまだ一度も放送されていない。近いものは「エンタの神様」で放送された。またR-1ぐらんぷり2008では「牛丼」の途中までを披露した。「もりすぎッ!」では、省いた部分もあるが、オチは放送された。
- 以前は被り物で顔を隠したパペットマペットと瓜二つな(むしろKKKのような先の尖った覆面)姿で登場することもあったが、無かったことにされている。
- 絵描き歌では黒紙に黒ペンを用い、紙芝居では「妄想紙芝居」と称して何も描かれていない白紙のスケッチブックを使う。
- 「隠し芸」のテーブルクロス引き。
- 絵付きの紙芝居「赤ずきんちゃん」を、東京ビタミン寄席で披露したことがあるが、木下さんシリーズ以上に危険な内容になっており、DVD「ハッピーマンデー」では、モザイクやピー音などの加工が施された。
『ミチコ』として
- 巫女のコスプレで演じるキャラである。
- 「ヒットエンドラーン、ヒットエンドラーン」のセリフを多様するなどネタの構成は『マサコ』に準じる。ショートコントの「木下さん」シリーズなども演じられる。
出演
テレビ番組
- 準レギュラー
- その他
- 笑いがいちばん(NHK)
- 爆笑オンエアバトル(NHK)成績 0/2
- BSふれあいステージ(NHK)爆笑最前線「特選への扉」のコーナー
- お笑いフィナンシャル(フジテレビ721)
- クロサギ(2006年、TBS)第10話
- エンタの天使(日本テレビ)
- 爆笑ピンクカーペット(フジテレビ)
- ワンダフル(TBS)話題のテンダフルで出演
- ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!(日本テレビ)「山-1グランプリ」のコーナー
- オジサンズ11(日本テレビ)
- R-1ぐらんぷり2008決勝(関西テレビ/フジテレビ系列)
- ロンドンハーツ(テレビ朝日)「オシャレゲート」のコーナー
- メントレG(フジテレビ)今、気になるお笑い芸人を呼ぶ「呼んじゃった」のミニコーナー
- おネエ★MANS(日本テレビ)「美美美フォーアフター」のコーナー。エビちゃんメイクを体験。
インターネットテレビ
- GyaOジョッキー「鳥居みゆきの社交辞令でハイタッチ」(GyaO)[9]
- GyaOジョッキー「超サンミュージック」(GyaO)#14 貴族ナイト[10]
- カンニングの恋愛中毒(GyaO)#70 相方面接[11]
映画
- 「全然大丈夫」2008年1月26日公開
ラジオ
- 赤坂お笑いDOJO(TBSラジオ)道場やぶりコーナー
- こちら山中デスクです(TBSラジオ)ゲスト
- テリー伊藤 のってけラジオ( ニッポン放送)ゲスト
ライブ
- 『狂宴封鎖的世界~葬式~』単独ライブ(2003/1/18)
- 『SUMMER SONIC 2003』
- 『極み』
- 『すっとこどっこい』(大川興業主催)
- 『怪人社LIVE』(オフィス★怪人社主催)
- 『東京ビタミン寄席』(サンミュージック主催)
東京腸捻転に面断平軍団のメンバーとして数回出演。
- 東京腸捻転 #16 ~落花流水!!~ (2004/5/3)
- 東京腸捻転 #19 ~虚心坦懐!!~ (2005/4/29)
- 東京腸捻転 IN 日比谷野音~20回記念!!超夏祭りSPECIAL!!~ (2005/8/27)
- 東京腸捻転 #21 ~虎視眈々!!~ (2006/1/8)
- 東京腸捻転 #26 ~忘我混沌!!~ (2008/2/11)
- 東京面断平~唯我独尊!!~ (2002/4/28)、(2002/7/20)、(2003/6/28)、(2007/6/17)
その他多数出演。
テレビアニメ
- 探偵学園Q 第22話 (序盤でガヤの一人としてのわずかな出演だが、エンディングのキャストの欄に「ガヤ 鳥居みゆき」として名前が出ている)
CM
- クオーク 竹中部長シリーズ-忍者&バレリーナ編-
- 川原で、大きな箱から飛び出して叫ぶという内容
雑誌
DVD
- 『ギャグラ!~鳥居みゆき編~』(2005年2月21日発売)
- 『東京腸捻転~落花流水!~』
- 『東京腸捻転~虚心坦懐!~』
- 『東京腸捻転 IN 日比谷野音~超夏祭りSPECIAL!!~』
- 『お笑い吟醸ライブ 極み 赤』
- 『カンニングの恋愛中毒 ~天狗芸人カンニング竹山を告発する』
- 『鳥居みゆき ハッピーマンデー』(2008年4月23日発売)
CD-ROM
- プロモーションCD-ROM『鳥居みゆき』(S&Dスタジオ、2001年8月22日発売 )
その他
主なネタ
コントや、尺の短い場合などに行うショートコントを連発するものなどがある。テレビ出演が増えてからはほとんどが後者である。
コント
水子供養・想像妊娠(数子) | 同棲生活(麻衣子) | テスト勉強(智恵子) | 開けてよ | こっくりさん |
お米屋さん | 妄想葬儀 | 妄想結婚式 | 妄想座薬 |
ショートコント
「マサコの単独妄想夢芝居」と、「みちこが捧げるお祓い夢芝居」がある。
初恋 | 運転 | ゴルフ | 戦後の合コン | すいとんショートコント | 絵描き歌 |
忍者 | 助手 | 人形劇 | ベジタリアン | シャウトコント・桃太郎 | ジャングル |
小噺 | 甲子園 | 嫁と姑 | ウサギとカメ | 紙芝居・赤ずきんちゃん | かくし(隠し)芸 |
本 | サバイバル | 操り人形 |
- 木下さんシリーズ
キャンプ | 栗拾い | 電車 | クリスマス | 牛丼 | ドライブ |
- 妄想紙芝居(白紙)
桃太郎 | 赤ずきんちゃん | 浦島太郎 | 白雪姫 |
その他
黒い天使(堕天使) | 捨てられた女 |
キャッチコピー
キャッチコピー | 使用番組・ライブ |
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妄想堕天使 | 東京腸捻転、東京面断平 |
迷走の堕天使 | エンタの天使 |
禁断の秘巫女(ひみこ) | エンタの神様 |
不思議な堕天使 | 爆笑レッドカーペット、爆笑ピンクカーペット |
暴走堕天使 | 爆笑レッドカーペット |
美貌と狂気の表裏一体 | いよいよR-1ぐらんぷり2008 |
キレ芸暴走モード突入! | R-1ぐらんぷり2008決勝 |
脚注
- ^ a b c d 『日刊スポーツ』2008年1月31日
- ^ a b c 講談社『FRIDAY』2007年12月14日号
- ^ a b 麻布台出版社『お笑いポポロ』2006年5月号
- ^ http://www4.plala.or.jp/SandD/talent/torii.html
- ^ http://contents.oricon.co.jp/news/entertainment/54184/full/
- ^ 『日刊スポーツ』2008年4月17日付芸能面(Yahoo!映画ニュースより
- ^ 綜合図書『パチンコ必勝本 DREAMS』 2008年 01月号
- ^ テレビ朝日『ロンドンハーツ』2008年5月27日放送「すっぴんズームイン朝!」コーナーにて。
- ^ 鳥居みゆきの社交辞令でハイタッチ(Gyao)
- ^ 超サンミュージック(Gyao)
- ^ カンニングの恋愛中毒(Gyao)
外部リンク
- プロフィール(サンミュージック)
- プロフィール(S&Dスタジオ)
- プロフィール(松みのるお笑い塾)(ここでは埼玉県出身、身長167cmとなっている)
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