高阪剛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

高阪 剛
基本情報
本名	高阪 剛
通称	TK 世界のTK 格闘ゴリラ
国籍	日本
誕生日	1970年3月6日（38歳）
出身地	日本 滋賀県草津市
所属	チーム・アライアンス
身長	181cm
体重	99kg
階級	ヘビー級（PRIDE）
スタイル	柔道
テーマ曲

高阪 剛（こうさか つよし、1970年3月6日 - ）は、滋賀県草津市出身の元総合格闘家。マウントポジションからの脱出技「TKシザーズ」が代表的な持ち技である。正強高等学校（現・奈良大学附属高等学校）、専修大学、東レと柔道部に所属する、最終学歴は専修大学卒業（プロレスリング・ノアの秋山準は同級生で友人）。

先祖は武将の高坂昌信。

目次 1 来歴 2 A-SQUARE 3 戦績 4 獲得タイトル 5 出版物 5.1 DVD 6 関連項目 7 外部リンク

[編集] 来歴

柔道をバックボーンにリングスで活躍。1994年8月20日、鶴巻伸洋戦でデビュー。

1995年10月13日、トーナメント・オブ・J '95に出場し、優勝を果たす。

1996年1月24日、リングスでモーリス・スミスにギブアップ勝ち。

1997年10月11日、アメリカ合衆国アイオワ州で開催された「The Contenders」（組み技限定の格闘技イベント）でトム・エリクソンに判定負け。

1998年にはアメリカに拠点を移し、モーリス・スミスらとトレーニングを行う。同年3月13日、UFC 16でキモに判定勝ち。同年10月16日、UFC Brazilでピート・ウイリアムスに判定勝ち。

1999年1月9日、UFC 18で元パンクラスのバス・ルッテンとUFCヘビー級王者決定戦で対戦。TKO負けしたものの「世界のTK」の名を世界の格闘技ファンに轟かせた。

2000年7月15日、アメリカユタ州で開催されたリングスUSA RISING-STARS A Blockを勝ち抜き、決勝大会への切符を手に入れたが、9月30日の決勝大会は欠場した。

その後、リングスでギルバート・アイブルに2回にも及ぶ敗退、11月のUFC-Jではペドロ・ヒーゾにKO負けと精彩を欠く。

2000年12月22日、KING OF KINGS 2000の1回戦でイリューヒン・ミーシャにKO勝ち。2回戦でエメリヤーエンコ・ヒョードルと対戦。高阪が放ったフックでカット・出血によりドクターストップ勝ち。なお、この試合はヒョードルにとって唯一の敗北となっている。ただし、ヒョードルは反則の肘打ちでのカットだと強く主張。高阪自身ものちに「アクシデントだった」と発言している。

2001年2月24日、KING OF KINGS 2000決勝トーナメントの準々決勝では当時UFCヘビー級王者だったランディ・クートゥアと対戦し、判定負け。敗れはしたものの高い評価を得た。

リングス解散後はUFC、アブダビコンバット、DEEP、新日本プロレス（アルティメット・クラッシュ）などで活躍。リコ・ロドリゲス、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ、ファブリシオ・ヴェウドゥムなどの世界の強豪とも対戦をしている。2003年5月2日、新日本プロレスのリングでドルゴルスレン・スミヤバザル（朝青龍の実兄）にTKO勝ち。

2004年2月4日、U-STYLE 1周年興行で田村潔司と対戦し、15分51秒腕ひしぎ十字固めで一本負け。

2004年11月7日、パンクラスでロン・ウォーターマンと対戦し、判定勝ち。初代スーパーヘビー級キング・オブ・パンクラシストに輝く。

2005年にはPRIDE参戦。ヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードルと再戦するが、TKO負けを喫する。

新日本プロレスでは総合格闘技ルールの試合だけではなくプロレスも経験しており、2002年10月14日に新日本プロレス初参戦。NWFトーナメントで安田忠夫を撃破するも、決勝で高山善廣に敗れる。2005年3月26日の永田裕志戦では胴締めスリーパーで勝利するも、「試合に勝って勝負に負けた」と納得のいかない高阪が再戦を要求。5月14日の再戦では、永田にバックドロップホールドを決められ、リベンジを許してしまう。

2006年2月26日、PRIDE.31でマリオ・スペーヒーに右フックでKO勝ち。その際同年5月開催の無差別級トーナメントを最後に引退する事を宣言。この日は自身の子供の出産予定日でもあり、試合に懸ける決意の重さがうかがい知れる発言であった。

2006年5月5日、無差別級トーナメントで行われた現役最後の試合では、マーク・ハントと真っ向から殴り合った末にTKO負けを喫したが、ハントのパンチでフラフラになりながらも前に出続ける高阪の姿は、多くの感動を呼び総合格闘技史上に残る名試合と評される。また、その引退試合後控え室を訪れたジョシュ・バーネットが、TKの引退を想い号泣した。それほど、周りの格闘家に愛された人格者であった。

指導者としても名高く、モーリス・スミス、フランク・シャムロック、吉田秀彦（学生柔道時代からの友人）などを指導した。また、実況席における明晰な解説ぶりも高い評価を受けている。

[編集] A-SQUARE

2005年のエメリヤーエンコ・ヒョードル戦後、東京都港区赤坂にオフィシャルジム『A-SQUARE』を開設。一般生徒のみならず、多くのプロ格闘家も出稽古に訪れている。

[編集] 戦績

勝敗	対戦相手	試合結果	イベント名	開催年月日
×	マーク・ハント	2R 4:15 KO（右フック）	PRIDE 無差別級グランプリ 2006 開幕戦 【無差別級GP 1回戦】	2006年5月5日
○	マリオ・スペーヒー	1R 1:20 KO（右フック）	PRIDE.31 Dreamers	2006年2月26日
×	マイク・カイル	3R 1:17 判定0-3	パンクラス PANCRASE 2005 SPIRAL TOUR	2005年10月2日
○	ダビド・シェベリ	1R 腕ひしぎ十字固め	リングス・エカテリンブルク	2005年8月20日
×	エメリヤーエンコ・ヒョードル	1R終了時 TKO（カット）	PRIDE武士道 -其の六-	2005年4月3日
○	ロン・ウォーターマン	5分3R終了 判定3-0	パンクラス PANCRASE 2004 BRAVE TOUR 【初代スーパーヘビー級キング・オブ・パンクラス決定戦】	2004年11月7日
○	ヒカルドン	5分3R終了 判定3-0	新日本プロレス【アルティメット・クラッシュ】	2003年10月13日
○	ドルゴルスレン・スミヤバザル	1R 2:58 TKO（負傷）	新日本プロレス【総合格闘技ルール】	2003年5月2日
×	アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ	5分3R終了 判定0-3	DEEP2001 6th IMPACT in ARIAKE COLOSSEUM	2002年9月7日
×	リコ・ロドリゲス	2R 3:25 TKO（マウントパンチ）	UFC 37: High Impact	2002年5月10日
×	ヴォルク・アターエフ	5分3R終了 判定0-2	リングス WORLD TITLE SERIES	2001年12月21日
○	グロム・コバ	1R 2:17 KO（膝蹴り）	リングス WORLD TITLE SERIES 〜旗揚げ10周年記念特別興行〜	2001年8月11日
×	レナート・ババル	5分2R終了 判定0-2	リングス WORLD TITLE SERIES 【ワールドタイトル決定トーナメント ミドル級 1回戦】	2001年6月15日
×	ランディ・クートゥア	5分2R終了 判定0-3	リングス KING OF KINGS 2000 GRAND FINAL 【準々決勝】	2001年2月24日
○	エメリヤーエンコ・ヒョードル	1R 0:17 TKO（カット）	リングス KING OF KINGS 2000 Bブロック 【2回戦】	2000年12月22日
○	イリューヒン・ミーシャ	2R 1:53 KO（パンチ）	リングス KING OF KINGS 2000 Bブロック 【1回戦】	2000年12月22日
△	アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ	2R終了 判定	リングス MILLENNIUM COMBINE III	2000年8月23日
○	グレッグ・ウィカン	1R 2:53 足首固め	リングスUSA RISING STARS A Block 【ヘビー級 2回戦】	2000年7月15日
○	トラヴィス・フルトン	3R終了 判定3-0	リングスUSA RISING STARS A Block 【ヘビー級 1回戦】	2000年7月15日
×	ギルバート・アイブル	1R 1:17 TKO（カット）	リングス KING OF KINGS Bブロック 【2回戦】	1999年12月22日
○	クリストファー・ヘイズマン	延長R終了 判定2-1	リングス KING OF KINGS Bブロック 【1回戦】	1999年12月22日
×	ペドロ・ヒーゾ	3R 1:12 TKO（パンチ連打）	UFC 23: Ultimate Japan 2	1999年11月14日
○	ギルバート・アイブル	1R 8:17 判定	リングス RISE 5th	1999年8月19日
○	ティム・レイシック	2R終了時 TKO（タオル投入）	UFC 21: Return of the Champions	1999年7月16日
×	山本宜久	1R 15:41 KO（打撃連打）	リングス RISE 3rd	1999年5月22日
×	ギルバート・アイブル	1R 19:58 ドクターストップ	リングス RISE 2nd	1999年4月23日
○	田村潔司	1R 9:22 腕ひしぎ十字固め	リングス	1999年1月23日
×	バス・ルッテン	延長R 2:13 TKO（打撃）	UFC 18: The Road to the Heavyweight Title	1999年1月9日
△	ニコライ・ズーエフ	10分終了 判定	リングス	1998年11月20日
○	ピート・ウイリアムス	延長R終了 判定3-0	UFC Brazil: Ultimate Brazil	1998年10月16日
○	キモ	12分1R終了 判定3-0	UFC 16: Battle in the Bayou	1998年3月13日

[編集] 獲得タイトル

• パンクラス初代スーパーヘビー級王者

[編集] 出版物

[編集] DVD

• 高阪剛 寝技大全 トップポジション編 Vol.1（クエスト、2002年11月16日）
• 高阪剛 寝技大全 トップポジション編 Vol.2（クエスト、2002年12月17日）
• 高阪剛 寝技大全 ボトムポジション編（クエスト、2003年1月17日）
• 高阪剛 寝技大全 連続技＆カウンター編（クエスト、2003年2月19日）

[編集] 関連項目

• 男子総合格闘家一覧
• PRIDE選手一覧

[編集] 外部リンク

• 高阪剛の今日のさかな - 本人によるブログ
• A-SQUARE 公式サイト
• PRIDE 選手データ
• SHERDOG 選手データ