青春とはなんだ

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青春とはなんだ（せいしゅん ‐ ）は、東宝制作、テアトル・プロ共同制作によって日本テレビ系で放送された夏木陽介主演の学園ドラマ。東宝青春学園ドラマの先駆け的作品である。

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表・話・編・歴

目次 1 内容 2 放送データ 3 主題歌・挿入歌 4 主な出演者 5 スタッフ 6 サブタイトル 6.1 脚注 7 ロケ地 8 メディア 9 参考文献 10 放送枠

[編集] 内容

アメリカ帰りの野々村健介は、田舎町・森山町の森山高校の英語教師に就任し、ラグビーを通じて生徒たちと心の交流、人間教育を展開していく。また同時に町に蔓延する黒い影と戦っていくのだった。

原作は、石原慎太郎の同名小説で、当初は2クール26話の予定で放送されていたが、好評で1年間の放送になった。よって原作から離れたオリジナル・ストーリーになったため第27話からそれまでの「原作・石原慎太郎」から「原案・石原慎太郎」というクレジットとなった。

2クール終了での最終回予定の第25話「どろんこ作戦」は2人の監督がクレジットされているが、実質は松森健、児玉進に高瀬昌弘を加えた3人体制で演出していた。出演していた俳優の加東大介が「さすが東宝、3人監督とは」と唸ったという。「芝居のシーンは松森さんが担当し、北日高校と森山高校との試合のラグビーシーンは（中略）児玉さんが撮り、客席のカットは私が撮った」（高瀬昌弘著『昭和千本のドラマたち』より）

本作が始まる3ヶ月前に日活によって映画化（1965年7月14日公開）。野々村健介役は石原裕次郎だった。のちに本作と同じ東宝によっても、劇場版として『これが青春だ!』（1966年）が制作された。これは『でっかい太陽』、『燃えろ!太陽』（1967年）とシリーズ化された。

[編集] 放送データ

• 放送期間：1965年10月24日～1966年11月13日
• 放送時間：毎週日曜日 20:00～20:56
• 放送回数：41回
• 放送形態：モノクロフィルム作品

[編集] 主題歌・挿入歌

• 主題歌「若い明日」 歌：布施明（作詞：岩谷時子 作曲・編曲：いずみたく）
• 挿入歌「貴様と俺」 歌：布施明（作詞：岩谷時子 作曲・編曲：いずみたく）

次作『これが青春だ』でも副主題歌として扱われ、応援歌として青春学園シリーズのテーマ曲となり、不定期で開催される青春学園同窓会でも毎回歌われている。

[編集] 主な出演者

• 野々村健介（英語）：夏木陽介
• 永井明子（英語）：藤山陽子
• 山角先生（生物）：加東大介
• 中川先生（国漢）：藤木悠
• 校長：十朱久雄
• 植田源蔵：宮口精二
• 植田源蔵の妻：賀原夏子
• 植田清造：土屋嘉男
• 山下町子：久保菜穂子
• 金高二郎：平田昭彦
• 勝又教頭：山茶花究

• 橘公夫：寺田農
• 寺田勇作：矢野間啓治
• 久保良吉：木村豊幸
• 手塚勝：柴田昌宏
• 高松保夫：杉本哲章
• 土井キャプテン：樋浦勉
• 林キャプテン：関戸純方
• 友田政弘：阿知波信介
• 大崎（ラグビー部）：木下陽夫
• 杉山（ラグビー部）：松浦忠
• 金子（ラグビー部）：石黒高志
• 松井勝子：岡田可愛
• 山下順子：豊浦美子
• 樋口育子：土田早苗
• 小沢祐子：水沢有美
• 君江：北島マヤ
• 光子：松田八十栄
• 幸子：遠山智英子
• 久保の父・重太郎：名古屋章
• 久保の母・ふみ：菅井きん
• 寺田の父・清作：三遊亭小金馬
• 松井勝子の兄：児玉清
• 白川由美、佐野周二、葦原邦子、七尾伶子、藤岡琢也、二瓶正也、北あけみ、三井弘次、藤原釜足、鈴木光枝、有田めぐみ、田辺和佳子、増田順司ほか

[編集] スタッフ

• 原作・原案：石原慎太郎
• 監修：千葉泰樹
• プロデューサー：岡田晋吉（日本テレビ）、中根敏雄、大木亀雄
• 音楽：いずみたく
• 脚本：井手俊郎、須崎勝弥、浅川清道、田波靖男、倉本聰、田中美樹
• 監督：松森健、児玉進、高瀬昌弘

[編集] サブタイトル

各話	放映日	サブタイトル	監督	脚本	ゲスト
第 1話	1965年 10.24	汽車から降りた男	松森健	井手俊郎
第 2話	10.31	こんにちわ学生諸君！	松森健	井手俊郎
第 3話	11.7	若い息吹き	松森健	須崎勝弥	堤康久
第 4話	11.14	青空教室	松森健	須崎勝弥
第 5話	11.21	渦の中	松森健	浅川清道
第 6話	11.28	黒い雲	松森健	浅川清道
第 7話	12.5	暴力追放	児玉進	浅川清道
第 8話	12.12	若い旋風	児玉進	須崎勝弥	有島一郎
第 9話	12.19	台風一過	児玉進	須崎勝弥	美川陽一郎
第10話	12.26	風に立つ	児玉進	浅川清道	田崎潤
第11話	1966年 1.2	暖かい冬	松森健	井手俊郎
第12話	1.9	子供の夢	松森健	井手俊郎	久保明
第13話	1.16	危険な年輪	松森健	須崎勝弥	酒井和歌子
第14話	1.23	フェアープレイ	松森健	須崎勝弥
第15話	1.30	みんな恋人	松森健	浅川清道	高橋紀子
第16話	2.6	愛情の輪	松森健	井手俊郎	布施明、高橋紀子
第17話	2.13	遠い空の果てに	高瀬昌弘	浅川清道	藤岡重慶
第18話	2.20	制服の日誌	高瀬昌弘	須崎勝弥	二木てるみ
第19話	2.27	ハッピーバースデイ [1]	松森健	井手俊郎
第20話	3.6	試験と泥棒	松森健	須崎勝弥	矢竹真一
第21話	3.13	わが道を行く	高瀬昌弘	井手俊郎	若林映子
第22話	3.20	おお！落第	松森健	田波靖男
第23話	3.27	螢の光	松森健	田波靖男
第24話	4.3	高校三年	高瀬昌弘	須崎勝弥	E・H・エリック
第25話	4.10	どろんこ作戦 [2]	松森健 児玉進	須崎勝弥
第26話	4.17	大山鳴動	高瀬昌弘	須崎勝弥	星十郎
第27話	4.24	逃げた連休	松森健	倉本聰	川知ミミ
第28話	5.1	いかすぜ！鉄腕	高瀬昌弘	田波靖男	岩上正宏
第29話	5.15	二人の虹	松森健	田波靖男	藤田淑子
第30話	5.22	花咲く丘	高瀬昌弘	田中美樹	市川中車
第31話	5.29	ある初恋	松森健	須崎勝弥	南弘子
第32話	7.10	エレキで助けろ	松森健	田中美樹	新門宏泰
第33話	7.24	風が見ていた	松森健	井手俊郎 田中美樹	小栗一也
第34話	8.21	太陽と青春	高瀬昌弘	倉本聰
第35話	9.4	夏山讃歌	高瀬昌弘	田波靖男	成瀬昌彦
第36話	10.2	泣き虫健介	松森健	須崎勝弥
第37話	10.9	あの標的を狙え	松森健	倉本聰	松本めぐみ
第38話	10.23	ひとりぽっち君	高瀬昌弘	田波靖男	梓英子
第39話	10.30	大空に夢を描けば	高瀬昌弘	井手俊郎 高瀬昌弘	小川真司
第40話	11.6	なぐられた青春	高瀬昌弘	須崎勝弥	瞳麗子
第41話	11.13	この日を永遠に	松森健	須崎勝弥	徳光和夫

[編集] 脚注

1. ^ 初回放映時は「母の歌」だったが、再放送以降に改題した。
2. ^ 当初の最終回予定作品。監督も実際は高瀬昌弘含めた3人体制だった。

[編集] ロケ地

• 山梨県・勝沼
• 山梨市
• 山梨県立日川高校
• 登戸・宿河原堰堤

[編集] メディア

• 青春とはなんだミュージックファイル（1993年7月1日、vap発売 VPCD-81011）

思い出の青春ドラマ音楽全集CDとしてドラマのBGM等63曲（音楽：いずみたく）を収録しており、ビデオ化されていないこのドラマを音で再現している。

[編集] 参考文献

• 岡田可愛著『失敗なんて怖くない』（KSS出版、1998年10月）　ISBN 4-87709-289-7
• 林真理子著『チャンネルの5番』（講談社）‐　ロケ高校について
• 宇留野仁一著『「青春とはなんだ」大全』（朝日出版社、2003年4月25日）自家版
• 岡田晋吉著『青春ドラマ夢伝説 ― あるプロデューサーのテレビ青春日記』（日本テレビ放送網、2003年9月）　ISBN 4-8203-9863-6
• 高瀬昌弘著『昭和千本のドラマたち』（廣済堂出版、2007年11月15日）ISBN 978-4-331-51242-5

[編集] 放送枠

日本テレビ系 日曜20：00枠
前番組	番組名	次番組
日曜ロードショー （20:00～21:25）	青春とはなんだ	これが青春だ