See also ebooksgratis.com: no banners, no cookies, totally FREE.

CLASSICISTRANIERI HOME PAGE - YOUTUBE CHANNEL
Privacy Policy Cookie Policy Terms and Conditions
藤岡信勝 - Wikipedia

藤岡信勝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

藤岡 信勝(ふじおか のぶかつ、1943年10月21日 - )は、日本教育学者新しい歴史教科書をつくる会会長。自由主義史観研究会代表。拓殖大学教授東京大学教授などを歴任。専門は社会科教育学。北海道岩見沢市生まれ。川上郡標茶町育ち。

目次

[編集] 略歴

[編集] 共産党系学者としての活動

「保守系言論人」として有名になったが、左翼時代のほうがはるかに長い。小学校6年のときに姉からもらった平凡社世界大百科事典をノートに写して勉強していたが「その百科事典の近現代史関係項目を執筆していたのは、遠山茂樹という歴史学者をリーダー格とする『講座派』といわれる共産党系グループの学者たちだったんです」「中学二年の時に姉が『お前はそういうことに関心があるようだから』と引き合わせてくれた高校の日本史の先生がやはり共産党の方で、その先生に大きな影響を受けました」(「正論」2006年3月号の対談)と、左翼になったきっかけを語っている。

1962年に北海道大学に入学すると、共産党傘下の民青系に属し「労働問題研究会」でソ連共産党中央委員会編の『ソ連邦共産党史』を読んだりしたという(著書『汚辱の近現代史』)。2年生だった1963年に共産党に入党した。新しい歴史教科書をつくる会の内紛の際に内部で出回り西尾幹二がネット上で公表した略歴メモによると、3年生だった1964年に民青系全学連の北海道組織である北海道学生自治会連合会(道学連)の「在札幌編集者会議」や「道学新支部再建準備会」に出席したとされる。

妻は北海道教育大学時代の学長で共産党員の教育学者舩山謙次の娘。舩山の妻、舩山しんは新日本婦人の会札幌協議会代表を務めるなど共産党系の運動で活躍した。舩山謙次の兄、舩山信一は戦前の唯物論研究会の会員で、治安維持法違反で検挙されたことがある。マルクスヘーゲルフォイエルバッハの研究者として知られる著名な共産党系の学者だった。

「憲法・教育基本法の理念を実現・発展させる」を掲げる教育科学研究会の常任委員や授業づくり部会代表を務めたほか、「過去においてあやまった歴史教育が軍国主義やファッシズムの最大の支柱の一とされていた事実を痛切に反省し、正しい歴史教育を確立し発展させる」とする歴史教育者協議会に属した。これらの団体の構成員が著書を出し共産党色が強いとされる日本書籍(現・日本書籍新社)からの著書が多い。北海道大卒の藤岡が東大教授になれたのは、舩山謙次の娘婿であることに加え、共産党系学者としての活躍ぶりと無関係ではないとされる。

授業を撮影したビデオを一時停止しながら授業場面に即した議論を行う「ストップモーション方式」と呼ばれる授業研究法を開発した。この授業研究法は藤岡が転向した今も多くの教員の間で支持されている。

後に共産党を離党するが、後述するように、離党の経緯や時期、離党届が党内でどう処理されたかなどについては不明な点が多い。

[編集] 保守系言論人への転身

湾岸戦争で「一国平和主義」を脱し、司馬遼太郎の著作や渡米体験を通じて冷戦終結後の新しい日本近代史観確立の必要性を感じたとして、旧来の左右双方のどちらにも与しない「自由主義史観」の構築を提唱し、一部の民間教育団体で同様の飽き足りなさを感じていた教員と共に自由主義史観研究会を設立した。提唱は大きな反響を呼び、賛否両論の議論が活発化した。1996年西尾幹二らと共に、新しい歴史教科書をつくる会を設立。「藤岡信勝/自由主義史観研究会著」で出版した『教科書が教えない歴史』は全4巻で120万部を超えるベストセラーとなったが、執筆メンバーの多くは日本会議グループなど旧来右派で、後のつくる会分裂で去っていった。

1996年、自由主義史観の是非を巡る議論が交わされていた最中、内部の議論をしないまま研究会名義で「従軍慰安婦の記述を中学校教科書から削除せよ」との声明を突如発表し、注目を浴びた。これに反発した設立当時からのメンバーが離反し、その一方、保守系論者が大挙して参入したため、研究会は保守系団体に性格が変容し、藤岡の交流範囲もそれに限定されていった。保守イデオローグとしての立場を鮮明にした後の藤岡は、当初掲げていた歴史観の自由交流の提言を放棄し、既存の歴史教科書を「自虐史観」に毒されていると批判する一方、太平洋戦争大東亜戦争)を肯定する主張に対する批判は全く聞かれなくなり、それを支持する立場に回った。司馬遼太郎の歴史観に触れることもなくなった。「自由主義史観」が単に「大東亜戦争肯定論」の一類型にすぎないと見られるようになったのは、このような藤岡の振る舞いによるところが大きい。西尾や八木秀次が天皇崇拝を打ち出していたことも大きい。当初、渡部昇一中村粲を大東亜戦争肯定だとして否定的に論じていたにもかかわらず後に接近したことについて、旧来保守には警戒感もある。

2005年フジサンケイグループ正論大賞受賞。

2007年7月にはチャンネル桜が中心となって在日アメリカ大使館に手渡した、米下院121号決議全面撤回を求める抗議書に賛同者として名を連ねる。[1]

映画「南京の真実」の賛同者である。

[編集] つくる会内紛

2006年2月28日から3月28日まで1ヵ月間、新しい歴史教科書をつくる会の会長補佐を福地惇と共に務める。しかし3月29日、八木秀次の副会長就任と替わる形で福地と共に会長補佐を解任された。同年4月30日種子島経会長・八木秀次副会長の辞任に伴い、福地と共につくる会の副会長に就任。翌2007年5月末、小林正の解任に伴い会長に就任。

新しい歴史教科書をつくる会の元名誉会長、西尾幹二によると、「情熱が知性より先走るタイプであるが、肝心のところでは、意気地が無く、将たる器ではない」とされる。実際、八木副会長の下では、「つくる会」の評議会で、公然と面罵されるがままであったらしい。藤岡の共産党離党がつくる会発足後の2001年だと公安当局のデータに記載されていることを基にした略歴文書が一部で出回り、西尾幹二が八木サイドによる「怪文書」だとしてネット上で公表。八木は「私の与り知らない問題で根拠も無く憶測を重ねて嫌疑を掛け、執拗に私の責任を追及し始めました」として、日本会議グループとともに退会した。藤岡は副会長を経て2007年5月に会長に就任したが、既定路線どおり八木が会長に昇進していれば、彼の昇進はなかったであろうとされる。内紛が嫌われ、つくる会は2007年、発行元の扶桑社から関係を解消される。藤岡は同年、略歴文書を作成・FAX送信したり雑誌に書いたとして、名誉毀損で八木を東京地裁に提訴した。しかし、文書の作成・送信を立証する証拠は示せていない

[編集] 日本共産党離党時期への疑問

藤岡は、自らの共産党離党時期がつくる会発足後の2001年ではないかと指摘されると「1991年8月から翌年8月にかけて文部省の在外研究員として渡米するにあたって『海外に長期滞在する党員は離党する』との党の規則に従って党籍を離れ、帰国後も離党の意思表示をして党に戻らなかった」との趣旨の釈明を行った。 この「規則」について、自らのブログ「藤岡信勝ネット発信局」2006年4月9日付で「1970年代のことと記憶するが、韓国で太刀川という人が国際的なトラブルを起こすちょっとした事件があった。この人がたまたま日本共産党の党籍があったために、日本共産党はかなり不利な立場に立たされた。そこで、これ以後、長期にわたって海外で活動したり生活したりする党員は離党させる規則がつくられた」としている。[1]

しかし共産党規約には1991年当時[2] も現在[3] も「長期にわたって海外で活動したり生活したりする党員は離党させる」との趣旨の条文は全く存在しない。

「ちょっとした事件」とは、1974年に韓国で日本人留学生2人を含む180人が韓国中央情報部(KCIA)に拘束され、非常軍法会議に起訴された民青学連事件のことだが、KCIAが日本共産党員としたのは太刀川正樹ではなく早川嘉春である。太刀川は「朝鮮総連秘密連絡員」とされたが日本共産党員歴はない。 しかも早川は1971年5月に党を除籍されていると、1974年4月25日に同党の常任幹部会委員、金子満広が談話を発表している。太刀川に「日本共産党の党籍があった」というのも、民青学連事件で「日本共産党はかなり不利な立場に立たされた」というのも虚偽である。

藤岡の弁明について、西尾幹二は新田均との電話で「納得しているわけないじゃないか」と述べ、納得したと表明した理由について「返す刀で、次に八木を切る必要があったからね」と、八木追い落としのための方便であることを明かしている。[[4]]

[編集] ジー・オーグループとの関わり

1997年頃にジー・オーグループの大神源太社長から社員研修に講演の依頼があり、藤岡の著作に心酔していた大神と意気投合。それ以来、グループが発行する広報誌や機関紙に連載を持っていたが、2002年にグループによるマルチまがい商法の被害が問題化し、グループは経営破綻。被害者弁護団は藤岡に対し、グループの悪徳商法に加担した責任の一端があるとして提訴した。これに対し、藤岡は「勧誘のための広報誌とは知らなかった」と弁明すると共に訴訟を政治的なものであると反論、徹底的に争う姿勢を見せた。東京地裁は2004年、「冊子の投資広告から読者に不測の損害が生じるとは予見不可能、被告にその義務もない」として請求棄却。なお、藤岡は自由主義史観研究会のサイトで、被害者弁護団団長の山口広について「左翼悪徳弁護士」と非難している。[5]

[編集] 増田俊男との関わり

パラオ共和国に設立した銀行での資金の高利運用などで約200億円の資金を集め、償還期限後も大半が返済できない状態になり出資法違反の疑いが持たれている自称時事評論家、増田俊男と交友がある。増田が編集主幹を務める会員制月刊誌「力の意志」(旧「資本の意志」)に論文や増田との対談が掲載された。「藤岡信勝ネット発信局」2006年4月28日付に論文を転載し、「同誌と増田俊男氏に謝意を表します」と書いている。[6]

[編集] 写真研究盗用疑惑

南京大虐殺の証拠として出回っている写真は偽写真だとして、1999年東中野修道との共著で『「ザ・レイプ・オブ・南京」の研究―中国における「情報戦」の手口と戦略』(祥伝社)を出版した。この本に対し、元自由主義史観研究会理事で南京事件研究家の松尾一郎が「自分の研究を盗用された」と主張している。同研究会には1998年2月から1年間、「プロパガンダ写真研究会」というプロジェクトチームが存在し、南京大虐殺の証拠写真とされるものなど日中戦争時の写真の信憑性を検証した。松尾は「そのときの研究の8-9割は自分が行い、残りは友人が行った。藤岡、東中野は全く行っていない」として、自身のホームページ「電脳日本の歴史研究会」で公表したほか、藤岡らに面会して激しい抗議を行っているが、藤岡は盗用を認めていない。

[編集] 著作

  • 『授業づくりの発想』(1989年・日本書籍)
  • 『教材づくりの発想』(1991年・日本書籍)
  • 『社会認識教育論』(1991年・日本書籍)
  • 『近現代史教育の改革:善玉・悪玉史観を超えて』(1996年・明治図書 のち『自由主義史観とは何か』と改題、PHP文庫
  • 『汚辱の近現代史-いま、克服のとき』(1996年・徳間書店 のち文庫化)
  • 『「自虐史観」の病理』(1997年文藝春秋社 のち文庫化)
  • 『高杉晋作 誇りと気概に生きた幕末の風雲児』(1997年・明治図書出版
  • 『呪縛の近現代史 歴史と教育をめぐる闘い』(1999年・徳間書店)
  • 『教科書採択の真相 かくして歴史は歪められる』(2005年・PHP新書)

[編集] 共著・編著

  • 『ストップモーション方式による1時間の授業技術 小学社会シリーズ』(1988年・日本書籍)
  • 『同・中学校社会科シリーズ』石井郁男共編(1989年・日本書籍)
  • 『同・理科シリーズ』左巻健男共編(1990年・日本書籍)
  • 『社会科で「地域」を教える 往復書簡による授業研究』 名雪清治共著 (1989年・明治図書出版)
  • 『ストップモーション方式による1時間の授業技術 小学国語シリーズ』鶴田清司共編(1994年・日本書籍)
  • 『教室ディベート入門事例集 「議論の文化」を育てる』(1994年・学事出版)
  • 『文学教材の指導法 読み研方式・一読総合法・新分析批評の徹底比較』 阿部昇共編著(1995年・学事出版)
  • 『教科書が教えない歴史 1-4』(1996-97年・自由主義史観研究会 産経新聞ニュースサービス、のち扶桑社文庫)
  • 『歴史ディベート「大東亜戦争は自衛戦争であった」』(1996年・明治図書出版、のち徳間文庫)
  • 『国民の油断 歴史教科書が危ない!』西尾幹二(1996年・PHP研究所、のち文庫化)
  • 『歴史の本音』濤川栄太(1997年・扶桑社)
  • 『NOといえる教科書 真実の日韓関係史』 井沢元彦(1998年・祥伝社
  • 『教科書が教えない東南アジア‐タイ・マレーシア・インドネシア編』(1999年・扶桑社
  • 『「ザ・レイプ・オブ・南京」の研究 中国における「情報戦」の手口と戦略』 東中野修道(1999年・祥伝社)
  • 『歴史教科書を格付けする 2000年度版』 自由主義史観研究会(2000年徳間書店
  • 『教科書が教えない歴史人物』 小宮宏(2001年・扶桑社文庫)
  • 『新しい歴史教科書を「つくる会」が問う日本のビジョン』(2003年・扶桑社)
  • 『これだけは譲れない歴史教科書10の争点 新しい歴史教科書をつくる会』(2005年・徳間書店)

[編集] 参照

  1. ^ 抗議書への賛同者一覧

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

他の言語


aa - ab - af - ak - als - am - an - ang - ar - arc - as - ast - av - ay - az - ba - bar - bat_smg - bcl - be - be_x_old - bg - bh - bi - bm - bn - bo - bpy - br - bs - bug - bxr - ca - cbk_zam - cdo - ce - ceb - ch - cho - chr - chy - co - cr - crh - cs - csb - cu - cv - cy - da - de - diq - dsb - dv - dz - ee - el - eml - en - eo - es - et - eu - ext - fa - ff - fi - fiu_vro - fj - fo - fr - frp - fur - fy - ga - gan - gd - gl - glk - gn - got - gu - gv - ha - hak - haw - he - hi - hif - ho - hr - hsb - ht - hu - hy - hz - ia - id - ie - ig - ii - ik - ilo - io - is - it - iu - ja - jbo - jv - ka - kaa - kab - kg - ki - kj - kk - kl - km - kn - ko - kr - ks - ksh - ku - kv - kw - ky - la - lad - lb - lbe - lg - li - lij - lmo - ln - lo - lt - lv - map_bms - mdf - mg - mh - mi - mk - ml - mn - mo - mr - mt - mus - my - myv - mzn - na - nah - nap - nds - nds_nl - ne - new - ng - nl - nn - no - nov - nrm - nv - ny - oc - om - or - os - pa - pag - pam - pap - pdc - pi - pih - pl - pms - ps - pt - qu - quality - rm - rmy - rn - ro - roa_rup - roa_tara - ru - rw - sa - sah - sc - scn - sco - sd - se - sg - sh - si - simple - sk - sl - sm - sn - so - sr - srn - ss - st - stq - su - sv - sw - szl - ta - te - tet - tg - th - ti - tk - tl - tlh - tn - to - tpi - tr - ts - tt - tum - tw - ty - udm - ug - uk - ur - uz - ve - vec - vi - vls - vo - wa - war - wo - wuu - xal - xh - yi - yo - za - zea - zh - zh_classical - zh_min_nan - zh_yue - zu -