花籠部屋
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[編集] 沿革
1991年（平成3年）5月場所限りで引退した二子山部屋（第45代横綱・初代若乃花）所属の元関脇・太寿山が年寄・花籠を襲名して二子山部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたっていたが、1992年（平成4年）10月1日付で4名の内弟子を連れて二子山部屋から分家独立して花籠部屋を再興した。
東京都内では地価が高騰しすぎて（バブル崩壊直後でまだ高かった）資金面がネックとなり用地が確保できなかったため、山梨県初の相撲部屋として北都留郡上野原町（現在の上野原市）に創設した。しかし、他部屋への出稽古や新規入門者の相撲教習所通学に支障をきたしたため、1998年（平成8年）12月に現在の所在地である墨田区に部屋を移転した。しかし、上野原町での創設をサポートした元花籠親方の大ノ海の次男は、移転に猛反対するとともに名跡の返還を求める訴訟を東京地裁に起こしたが、現花籠親方側が勝訴して決着した。
[編集] 所在地
[編集] 師匠
- 15代：花籠忠明（はなかご ただあき、関脇・太寿山、新潟）
[編集] 力士
[編集] 十両
- 光龍忠晴（モンゴル）
[編集] 旧花籠部屋
[編集] 沿革
- 9代花籠
1929年（昭和4年）3月場所限りで引退した伊勢ノ海部屋（小結・4代柏戸宗五郎）所属の元関脇・三杉磯は、幕内・開月などの内弟子を連れて、伊勢ノ海部屋から分家独立して花籠部屋を創設した。9代花籠は、幕内・富ノ山、藤田山などを育てたが、1947年（昭和22年）11月に弟子の藤田山たちを高砂部屋（横綱・前田山）に預けて、花籠部屋を閉じた。
- 11代・12代花籠
1952年（昭和27年）5月場所限りで引退した二所ノ関部屋（大関・佐賀ノ花）所属の元幕内・大ノ海は、年寄・芝田山を襲名して幕内・初代若乃花など数名の内弟子を連れて二所ノ関部屋から分家独立して芝田山部屋を創設した。1953年（昭和28年）9月には、花籠に名跡変更するとともに花籠部屋に名称を改めた。11代花籠は、横綱・初代若乃花、横綱・輪島、大関・魁傑、関脇・若秩父、関脇・荒勢など数10名にも及ぶ関取を一代で育て上げ、花籠部屋を大部屋にした。
1981年（昭和56年）3月場所限りで引退した先代娘婿の第54代横綱・輪島は、12代花籠を襲名して花籠部屋を継承した。だが、この12代花籠は金銭問題が多く、1985年（昭和60年）2月には、年寄名跡・花籠を担保に入れて借金をしていたという前代未聞の事実が表面化した。このことを苦にして当時の夫人は自殺未遂、義母の11代花籠未亡人は部屋消滅後に首吊り自殺、自身も同年12月に廃業して花籠部屋は消滅した。放駒親方（魁傑）や常盤山親方（若秩父）に名跡と部屋継承を打診したが断られ、結局弟子は放駒部屋に預けられた。
ちなみに、11代の頃の花籠部屋は所属力士の充実ぶりで知られたが、それと同時にちゃんこについても、当時各界でも指折りの旨さとの定評があった。いわゆる試食リポーターのパイオニア的存在であるタレントの龍虎も、11代花籠門下の元小結である。
[編集] 師匠
- 9代：花籠平五郎（はなかご へいごろう、関脇・三杉磯、北海道）
- 11代：花籠久光→昶光（はなかご ひさみつ、前3・大ノ海、秋田）
- 12代：花籠昶光（はなかご ひさみつ、横綱・輪島、石川）
[編集] 力士
[編集] 横綱・大関
- 横綱
- 初代若乃花幹士（45代・青森）
- 輪島大士（54代・石川）
- 大関
[編集] 幕内
- 関脇
- 小結
- 平幕
[編集] 十両
- 大橋直松（秋田）
- 清乃華玉誉（大阪）
- 熊乃浦忠行（熊本）
- 沢風富治（秋田）
- 大海竹郎（岩手）
- 花ノ国明宏（大阪、十両時代に放駒部屋に移籍）
- 花嵐一美（和歌山）
- 若十勝正雄（北海道）
- 若美山三雄（北海道）
[編集] 外部リンク
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